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2011年2月13日 (日)

今日のぐり:「きびきび亭」

先日はBBCの人気番組「トップギア」でメキシコを馬鹿にした!と騒ぎになっているという話題を紹介しましたけれども、その始末の付け方というのが何ともブリ的だということでこれまた話題になっています。

メキシコを侮辱したとBBC放送が謝罪…でもイギリスらしく皮肉めいた文面だと話題に(2011年02月09日らばQ)

先日、イギリスBBC放送が原爆被害者をジョークにしたことを謝罪するニュースがあったのはご存知の方も多いと思いますが、その後、トップ・ギアという世界中で人気の車番組で、メキシコの車をこき下ろしたことから、メキシコからも抗議を受けていました。

これを受けて番組側は謝罪をしたのですが、そこは皮肉とジョークの国、イギリスらしいものだったのです……。

もともとBBCでは特別な自動車会社のスポンサーがあるわけではないので、この番組ではメキシコに限らずどこの車もよくけなされます。

正直すぎると言いますか、ブラックジョークも交えた辛辣な言い回しや形容が、人気の秘訣でもあります。

今回はクレームに対し謝罪までしたものの、司会者のジェレミー・クラークソンがちょっとメキシコはユーモアのセンスがないのでは?と謝罪とともにメキシコジョークを添えたのです。

その内容というのが以下のもの。

 先週末、番組トップギアで、メキシコに親切ではない言葉をつい出してしまいました。もっと明確にいうと、この中央アメリカ人のことを怠け者で無気力だと言いました。

 さらにメキシコの食事は、吐いたものを揚げ直したようだとも、ロンドンにいるメキシコ大使は寝ているだろうから苦情はしないに違いないとも言いました。しかし実際に大使から苦情があったので、もし彼が寝ていたとすると、きっと誰かが彼を起こし、その苦情によって国際的な問題になったわけです。

(中略)

 よく世間の人々は、メキシコ人が得意なことと言えば、ビジネスマンの誘拐とアーノルド・シュワルツネッガーのプールの掃除とヘロインの栽培だけと言いますが、私はそんなことはないとわかっています。なぜなら、私は一度メキシコを訪れ、昼食をとりましたがとてもいい感じでした。そして誰も私を誘拐などしませんでした。しかもウェイトレスがとても美人だったことも覚えています。

 そして伝説とも言えるメキシコの工学技術に触れると…。もし私に心臓のペースメーカーが必要になり、例えばスイス製とメキシコ製から選ぶことになれば、絶対メキシコ製のを選ぶでしょう。さらに…(中略)

 と言うわけでありまして、メキシコと国民のみなさまへ率直に謝罪する次第です。番組の一部で、怠け者で無気力と呼んでしまい本当に申し訳ありません。もちろん実際は違います。しかしながら質問もあります。みなさんは少しユーモアというのが欠けているのではありませんか。

 例を挙げましょう。もう何十年もフランス人たちは我々イギリス人を料理ができないとバカにしてきました。オーストラリア人は我々が風呂に入らず不潔だと言い、アメリカ人は我々の歯が腐った黄色い切り株のようだと言います。

 ほとんどのイタリア女性は大きな声で、イギリス人とベッドインするくらいならネズミと入ったほうがマシだとか、中には多分ネズミとあまり差はないとまで言われていますが、それらだってスコットランド人が言ってることよりはマシです。

 我々はこれらのどれも気にしません。なぜなら害のないものだからです。そして害がないからこそ、我々のほうもこきおろします。私がフランス人を傲慢だと言うときは、彼らが本当に傲慢で嫌いなので、全員とっとと死んで欲しいという意味ではないのです。私の本当の意味は、「彼らは傲慢だ、さぁビールでも飲もうか」と言いたいだけなのです。

アメリカのコメディアンが指摘していたように、イギリス人だけが友人を紹介するときに、「ビリーを知っているかい?こいつはちょっと最低なヤツなんだ」と言うのです。それが我々です。そして我々は自分たちのこともジョークにします。

(中略)

 もちろん無礼なユーモアはすべて禁止せよといった動きもイギリスでは出てくるでしょう。しかし人々がよくわかっていないのは無礼なしにはジョークは成り立ちません。

 誰ひとり不機嫌にならないジョークを1つたりとも聞いたことがありますか。
ということで、ひとつ例をここにあげておきます。

問:どうしてメキシコにはオリンピック選手団がないのか?

答:それは走ったり、跳んだり、泳いだりが得意な人はすべて、国境を超えるからです。

司会のジェレミー・クラークソンらしい嫌味まじりの謝罪で、これもユーモアのひとつという感じではあります。

これを読んだ海外の人々の反応を抜粋でご紹介します。

・メキシコ人としてこれに不快になってないだけでなく、めちゃくちゃ…いいと思った。

・メキシコ人として全く気にしなかったさ。でもさすがに今回のメキシコが中央アメリカと思われていたことを見て、僕のユーモアはしぼんだ。イギリス人はメキシコがどこか知らないんだな。ため息。

・これを全部、彼の声が頭に再生されながら読んだよ。クラークソンめ。

・一番のジョークは、イギリス人がメキシコ料理を、吐いたものの揚げ直しって評してるところだろう。

・クラークソンは笑えるだろう。単に自分の思うことを言い、気にしないってだけだ。

・トップギアUSAがくだらない理由は、クラークソンみたいに勇気を持ってメキシコをこきおろすやつが誰もいないからだ。

・別にオレはクラークソンのファンでもトップギアのファンでもないが、どう見てもこれは単なるジョークで、大使が出てくるとなるとこれはメキシコにとっては、めちゃくちゃ恥ずかしい事であろう。

・僕はメキシコ人だがこのメッセージに賛成だ。

・メキシコ人としてクラークソンを許すよ。

・彼が言ったメキシコ人のことは本当だ。さらに彼はアメリカ人のことをこう言ってる。「みんなすごい肥満、みんなすごいバカ、そしてみんなすごい無礼、ホリデイプログラムじゃなくて本当なんだ」
「今夜の新しい車Viper、これはジョージ・ブッシュが大統領に相当するくらい、アメリカ人のスポーツカーに相当する」
「2500万人も一人エッチする国なのに、それを意味する言葉すらない」
「もしこれがアメリカだったら、もうとにかく彼らがやりそうなことを何でも、ほとんどは近親相姦だと思うが、そう言うのをやるヤツでいっぱいになる」
「彼らは愚鈍で、ユーモアはなく、統治されすぎて、ファッションセンスゼロ」
と、こんな感じで他の国も彼がジョークでけなしているのはいくらでも検索できるが、スペースがない。外国人嫌いなのかもしれないが、それなら全員に対して平等だし、笑わせるためにやっているようなもんだ。番組ではそういうキャラだし、失礼でひどいがそれでもおもしろいさ。

お国柄ジョークが満載で言及された今回の問題でしたが、確かに当たらずとも遠からず。

どこの国も何かしらバカにされるところあり、褒めるべきところありなのかもしれませんね。

まあ確かにこれは「一番のジョークは、イギリス人がメキシコ料理を、吐いたものの揚げ直しって評してるところだろう」としか言いようのない話ですけれども、こういうものが国営放送で普通に放送されているというのがブリのブリたる所以であるとはよく理解出来る話でしたね。
今回は例によって例の如く、突っ込み処が満載過ぎてどこから突っ込んでいいか迷うという過積載状態のブリの話題を紹介してみますが、まずは同じくテレビ番組関連ということでこちらの話題からいってみましょう。

英テレビ局、女性副審に対する蔑視発言で2人を処分 (2011年1月25日CNN)

 英衛星テレビ局、スカイスポーツは24日、女性副審に対する蔑視発言をしたコメンテーター2人を停職や懲戒などの処分にしたと発表した。2人はマイクのスイッチが入っているのに気付かないまま「極めて不適切な」(同局)発言をしていたという。

処分を受けたのは同局に勤めるリチャード・キー、アンディ・グレイの両氏。22日のリバプール対ウルバーハンプトンの試合で女性副審が下した判定をめぐり、「女はオフサイドのルールが理解できない」、などと口をすべらせた言葉がマイクに拾われ問題になった。

メッシー氏はリバプールの先制点につながったプレイを「オンサイド」と判定し、これに対してウルバーハンプトン側が抗議したが、リプレイの結果、女性副審の判定が正しかったことが分かっている。

国際サッカー連盟(FIFA)によると、同女性副審は2009年から国際試合の審判を務めるベテラン。イングランドサッカー協会は24日、「男性と女性の両方で世界最高クラスの審判を擁することを誇りに思う」とコメントした。

イングランドで審判の資格を持つ女性は853人と、ドイツの2489人、イタリアの1453人に次いで欧州で3番目に多い。しかしイングランドプレミアリーグやイタリアのセリエAなどのトップリーグで女性が主審を務めたことは一度もなく、まだ副審止まりとなっている。

こういう話を聞きますとなんと言うのでしょう、ブリにおいてはテレビ放送において「極めて不適切な」発言が日常的に飛び出すこと自体がブリ的常識であるとよく理解できると思いますけれども、さすがにミスター・ビーンの国だと感心するべきなんでしょうかね?
彼らのとどまることなき諧謔の対象は王室であろうが容赦しないというのは知られていますけれども、さすがに公然と物理的手段によって国家権力に反抗してしまうとブリと言えども問題視されてしまう場合もあるということのようです。

警官に雪玉を投げつけて有罪、英国(2011年01月13日AFP)

【1月13日 AFP】英ダービー(Derby)の裁判所は12日、女性警官に雪玉を投げた男に対し、暴行の罪で有罪を言い渡し、2週間の外出制限を命じた。

 ディーン・スミス(Dean Smith)被告(31)は、英イングランド中部スウォドリンコート(Swadlincote)市街で前年12月、婚約者の女性(23)とその息子(5)と一緒にクリスマスの買い物をした。その後被告と継息子は雪合戦をしたが、最後に1つ雪玉が余り、被告は軽い気持ちでその雪玉を女性警官に投げつけた。

 その3日後、スミス被告は自宅に現れた警察官に逮捕されてしまった。判決の前にスミス被告は、警官が自宅に現れた時には冗談だと思ったと述べた。

 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によると、「何のことか分からなかった。警察署に連れて行かれたとき、最初は冗談だと思った。どれだけの税金が使われているのだろう」と語った。検察は、スミス被告が過去に公務執行妨害で有罪になったことがあることを指摘し、恨みから攻撃的に雪を投げたと主張した。

「一般的な暴行」に当たる行為を認めた被告には、14日間の外出制限と、85ポンド(約1万1000円)の支払いが命じられた。今後2週間は電子タグを装着させられ、午前7時から午後7時までの外出が認められない。

相手が女だろうが容赦がないあたりがブリ的矜持の現れなのかも知れませんけれども、何しろ国内で日常的にテロが発生しているという国でもありますからこのあたりは甘くはないということなのでしょうか。
ジェンダーどころか生死すら問わずということなのでしょうか、こういう計画もあるらしいというのもブリ的合理性の表れなんでしょうね。

火葬場の熱を温水プールに再利用する計画、英地元当局が承認(2011年2月9日ロイター)

 [ロンドン 8日 ロイター] 英南部レディッチの当局が、火葬場の廃熱を近くのレジャーセンターの暖房や温水プールに再利用するという計画を承認したことが分かった。

 レディッチ自治区評議会の代表は「火葬に関しては慎重に扱うべきなので、提案に際しては幅広い支持を得ようと思った」とした上で、評議会に寄せられた意見の80─90%が賛成だったと説明した。

 こうした試みは英国では前例がないが、スウェーデンなどヨーロッパの一部ではかなり一般的だという。

 一方、公共部門の労働組合ユニゾンの地元幹部は「計画は悪趣味で、地元住民に対する侮辱だ」と非難している。

圧倒的多数派の住民から賛成の声が寄せられているというのは結構なことですし、冷静に考えると合理的な判断ではあるとも思うのですが、日本などはその点まだまだ反対票を投じる人も多そうに思いますね。
昨今では産科小児科領域は地雷原だなんて言われることも多いものですが、こういう話がありますと案外大丈夫なんじゃないかという気がしてくるものでしょうか?

親も一安心! 自分の発育良好さをOKサインで伝える胎児/英(2011年2月9日ロケットニュース24)

お腹の中の赤ちゃんに異変があると、どんな母親も不安になるもの。あと数週間で出産を迎えるイギリス人女性ドナ・セイヤーさんも、そんな不安を抱える妊婦の一人だった。しかし、ある写真が彼女の心配を一気に吹き飛ばしてくれた。

その写真とは、彼女の胎児がOKサインをしているところの写真で、その姿はまるで「すべて順調だよ!」とアピールしているみたいとセイヤーさんは語る。実はセイヤーさん、病院で2回胎内のエコー写真を撮っていたのだが、その結果胎児の頭が細長く、また通常と比べて小さいことが分かった。この胎児の発育不良を受けて、セイヤーさんと彼女の夫サイモン・ビスコーさんはとても心配になったという。

そして、不安の中行われた3回目のエコー写真。そこには、通常の大きさまですくすくと成長した赤ちゃんが写し出されており、二人はほっと一安心。そして、その写真の中にひときわ目を引くあるポーズが写し出されていた。そう、それが胎児の OKサインだったのだ。これを見たセイヤーさんと看護師たちはついつい笑ってしまったのだとか。

今回の写真を見た時のことについて、セイヤーさんは「赤ちゃんの体はほとんど写っていなくて、OKサインをしている手だけが写っていたの。まるで私たちに『すべて上手くいっているよ!』と言うかのように」と語った。

また、セイヤーさんは「3回目のエコー写真を撮るまでの2週間、私たち二人は本当に心配だったの。でも、今回の写真のおかげで何も問題ないことが分かった。私たちはこのOKサインの写真を家族や友達に見せたんだけど、みんなこの子は賢いと思ったみたい」と話しており、今回の写真がいかに彼女たちにとって嬉しいものだったのかが感じ取れる。

親の不安を察したかのように、OKサインをしたセイヤーさんの赤ちゃん。きっと親思いな優しい子に育ってくれることだろう。

親思いな優しい子に育つかどうかはまた別問題としても、この見事なまでのサインがなんとも稀少で興味深い症例ですけれども、何しろブリだけにのちのちまで(悪い意味で)語り継がれるということになりそうではあります。
一方でブリと言えばひと頃は医療崩壊の先進地として有名になったお国柄でもありますが、どうも崩壊している原因というのはこういうところにもあったようですね。

英救急医療、救急車の改造費用かさむ 肥満増で(2011年02月06日AFP)

【2月6日 AFP】英国で肥満の人が増えていることから、大型救急車の調達や設備増強に多額の費用がかかっている。英BBCテレビが3日、伝えた。

 BBCは、情報公開請求に基づいて資料を入手。英全土の救急医療当局が、耐久性を強化した車いすや従来幅の広い担架を導入し、救急車を補強するために多額の費用をかけていたことがわかった。1台あたり9万ポンド(約1200万円)する特製の救急車を導入せざるを得ないところもあったという。

 英救急医療サービスのジョー・ウェバー(Jo Webber)主任は、BBCの取材に対し、「救急車は生命に危険のある状況に迅速に対応する能力を持っていなければならないが、患者がどんどん大きくなっている」と語った。

 英国の救急医療サービスの1つ、サウスセントラル救急サービス(South Central Ambulance Service)では、過去3年間で100万ポンド(約1億3000万円)以上をかけて、保有する約180台の救急車のおよそ3分の2を体重144キロまでの患者に対応できるよう改造した。

 欧州連合(EU)と経済協力開発機構(OECD)が前年12月に発表した報告書によると、英国では成人の24.5%が肥満に分類される。EUの平均は14%で、英国の肥満の割合は欧州でもトップレベルとなっている。

個人的にブリ的紳士像と言えば背が高く痩せぎすで皮肉屋の頑固者というイメージが何となくあったのですが、どうもこういう話を聞きますと認識を改めざるを得ないようですし、確かにチャーチルも太っていましたよね。
いずれにしてもこのようにブリの肥満度が高くなっているということになりますと世界的にも評価されているその食事は昨今どうなのかと気になるところですが、どうも近頃は改善しているという声もあるにはあるらしいのですね。

英国の「まずい食事」、グルメ志向の高まりで汚名返上なるか?(2011年01月24日AFP)

【1月24日 AFP】「食事のまずさ」に定評のある英国で、料理のレシピ本が次々とベストセラーになり、テレビ欄には料理番組があふれ、人気シェフはセレブ扱いに ――。各家庭の台所はまだ活用されているとはいえないものの、これらの現象はここ数年で英国人の食習慣が大きく変貌したことを示している。

■ベストセラー料理本、「見て楽しむ」だけ?

 英国人のグルメ志向は急速に進んでいる。テレビ番組の人気シェフ、ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)氏の最新のレシピ本がわずか3か月で100万部以上を売り上げた事実は、グルメトレンドを象徴するものだ。書店関連データを収集するニールセン・ブックスキャン(Nielsen Bookscan)の統計によると、『Jamie's 30-Minute Meals(ジェイミーの30分料理)』は前年12月末の時点で、1998年の統計開始以来最大のノンフィクション部門ベストセラーとなった。

 一方で、こうしたレシピ本や料理番組の人気は、各家庭での料理習慣に直結するものではないと指摘する専門家もいる。

 シティ大学ロンドン(City University London)のマーティン・カラハー(Martin Caraher)教授(食糧政策学)は、「クッキングへの興味が増しているわけでもなく、食事の中身が話題に上ることもほとんどない」と語る。「むしろ、食欲をそそるような写真や文章にひきつけられているんです。英国人は人気シェフたちに注目はするが、彼らを真似て料理をしようとは思っていない」 

■不況で変わるか、「台所」事情

 しかし、経済の低迷で、英国人も家計を切り詰めながら生活している。料理ブロガーのマリー・レイナー(Marie Rayner)さん(55)は、こうした厳しい台所事情を受けて、より多くの人々が本棚でほこりをかぶっている人気シェフたちの料理本を活用し、自宅で料理をするようになって欲しいと願っている。「人気シェフたちは家庭でも、さほど手間も予算もかけずに美味しい料理を作れることを教えてくれます」

 10年ほど前にカナダから英国へ移住してきたレイナーさんは、「英国の食事はひどい、まともなのはロースとビーフくらいだと聞かされてきました」。ところが、実際のところ英国の食事はおいしく、驚かされたという。

 レイナーさんは英国料理に対する根強い偏見を払拭すべく、ブログ「イングリッシュ・キッチン(The English Kitchen)」を立ち上げ、1つずつ英国料理の作り方を紹介している。「英国の人たちだって、ばかじゃない。おいしい食事とまずい食事は見分けるし、料理のうまい下手だってわかっているんです」

■レストランの質は確実に向上中

 レイナーさんの見方が正しいことは、グルメたちのバイブル、高級レストラン格付けガイドブック『ミシュランガイド(Michelin Guide)』が証明する。最新版では4軒の英国のレストランが三ツ星を獲得。このうち2軒は、テレビにも出演する人気シェフが経営する店だ。

 こうした人気シェフたちが「英国の料理のレベルを引き上げた」と評価するのは、自身もロンドンで高級レストランを経営するジャンクリストフ・スロウィック(Jean-Christophe Slowik)氏。この10~15年ほどで、英国料理は「驚異的な飛躍」を見せたといい、特に各地方の名物料理に目だって進歩が見られるという。

 とはいえ、英国料理に長年のしかかってきた悪評は「重い荷物。返上するのは、なかなか難しいだろうね」とスロウィック氏は認めた。

確かにブリに移住して飯がうまければ驚くというのも無理なきことですが、こういう近年のよからぬ風潮は古き良きブリ的歴史と伝統を破壊する暴挙であると社会的非難を浴びるということになるのでしょうか?
その社会的変化の一端の現れとも取れるのが最後に取り上げるこちらの事件なんですが、まずは記事を紹介してみましょう。

首切られるもケバブで止血「お腹が空いてて、本当にラッキーだった」。/英(2011年2月9日ナリナリドットコム)

今年1月、英国に住む37歳の男性がナイフを持った男に襲われ、首を切られるという事件があった。すぐに救急車が呼ばれ、近くにいたいとこが必死に男性の首をおさえていたそうだが、大量の出血で命は危うい状況に。しかしこの男性は、たまたま事件の前に買っていたケバブを手に持っていたことにより、自分の命をつなぎ止めたという。  

英ニュースサイトThis Is The Westcountryや英紙サンなどによると、この事件は1月15日、英南部ハイブリッジにあるレストランの駐車場で起きた。この日、37歳のジェームズ・ホッブスさんはケバブを買いにこのレストランへやってきたという。空腹を満たしてくれる食事を手に入れ、満足な気分で帰ろうとしていたであろうそのとき、彼は突然事件に巻き込まれてしまった。

現場の駐車場を通りかかったホッブスさんを、ナイフを持った34歳の男が襲撃。いきなりの襲撃に身を守れなかったホッブスさんは、首を切られて大きな傷を負った。約12センチにも及ぶ傷からは大量に出血。本能的に危機を察知したホッブスさんは、「血を止めようと」(サン紙より)手に持っていたケバブをとっさに傷口に押し当てたという。結果的にこの最初の判断が彼の命を繋ぎ止めるのに大きな役割を果たしたようだ。

その後、救急車が来るまでの数分間、「彼のいとこがタオルで傷をカバーして」必死に止血。それでもパックリと開いた傷口からは、約3.5リットルもの出血があったそうで、病院に運ばれるとすぐさま手術を受け、輸血が間に合ったおかげで命を取り留めた。あまりに深い傷だったことから、医師が助かったのは「運がいい」(This Is The Westcountryより)と話すほど。また、傷が辛うじて声帯から外れていたのも不幸中の幸いで、彼は急激な回復を見せ、事件から半月足らずで傷の影響もなく話せるようになった。

犯人の男は事件直後に逮捕。ホッブスさんも数週間後には自宅近くの病院へ転院する目途も立ち、元の生活を取り戻しつつあるようだ。看病を続けるパートナーのリサ・リードさんは、彼の順調な回復ぶりに安堵し、必死に止血してくれたいとこに感謝している。ただ、「精神的な傷がどうなるか」(This Is The Westcountryより)と彼の今後に対する若干の不安も口にするが、当の本人は意外とのんき。「お腹が空いてて、本当にラッキーだった」(サン紙より)と話している彼の様子なら、リードさんの不安もすぐに消えていくに違いない。

またこの記事の写真のケバブがなんともうまそうなんですけれども、いやそこは例え命をかけてでも糞まずいフィッシュ&チップスかハギスだろうJKと思ってしまうところを、ケバブなどとごく普通に食用になるものを使ってしまうのが昨今の風潮と言うべきか、ブリの風上にもおけん軟弱な輩だと言うべきか、いずれにしてもケシカランという話ですかね。
もっともそうしたブリ的伝統食を手にしていたのであれば助からずに死んでしまっていたかも知れませんから、自然淘汰という観点から見てもブリ食は生きていくのに不利であるということになってしまうのでしょうか。

今日のぐり:「きびきび亭」

岡山県は総社市と言えば古代吉備の中心であり、巨大古墳や古代山城を始めとして歴史色豊かな土地柄として知られていますけれども、さらに元を辿れば「吉備の穴海」として間近にまで海が入り込んでいた土地柄であったようです。
とは言うものの、現代では海からも遠く隔てられた内陸部であり周辺は一面の田園地帯であるわけですから、当然ながら海産物などよりは土地の農産物を楽しむべき土地柄であると考えておくべきなんでしょうが、そういう意味でJAは山手直売所の隣接地に位置するこちら「きびきび亭」さんは野菜中心のランチバイキングのお店と言うことで、なかなか期待出来るんじゃないかという気がしてきます。
ところでこちら、立地にしても雰囲気にしてもいかにもJA直営っぽい店構えなんですが、よくよく聞いてみますとどうもJAと資本関係はないようですので、そういう点では誤解の無いよう注意?が必要ですかね。

看板のうたい文句によれば郷土創作料理などと難しいことを言っているようなんですが、しかし特に身構える必要はなく野菜を使ったごくシンプルかつベーシックなおかずばかりで、手のかかっていそうな料理などはまずありません。
こちらの特徴として肉を始めとする動物性蛋白質主体の料理、脂ぎったような高カロリー料理はほとんどない一方で、とにかく低カロリーであることが見た目にも判るあっさり系の野菜料理が充実しているということが上げられるかと思いますね。
近頃は妙に味もないくせに嫌なえぐみがあったりして、さっと薄味で煮物にしたのでは食べられないような野菜も多いんですが、ここの野菜はきちんと甘くて野菜の味がするというのはありがたいことでもあるし、この種のお店によくあるような濃厚な押しつけがましい味ではなく、全般にじんわり染みてくるうまさという感じの味付けなんですが、この外食っぽくない控えめな加減がいいですね。
個人的にはおかずとしてはこれだけでも満足できるんですが、今回の場合動物性タンパク質として用意されているのは焼き鮭にサンマ蒲焼き、それに鶏の唐揚げ程度でしょうか、地味な見た目通りに特にどうこう言う味ではないですが、野菜のおかずの合間に副菜的にちょいちょいとつまむといい塩梅に味覚を変えられますね。
飯と味噌汁がうまいというのもこういう店には重要な要素ですが、久しぶりに粒の立った綺麗なご飯に合わせるのがやや甘口ですがすっきりした後口の味噌汁というのもありがたいもので、地味なところでは常備菜的に漬け物の類が非常に多種多様揃っているのも好きな人にはたまらないでしょうし、意外なほどドリンクも豊富に揃えてあるのが家族連れのお客さんにはありがたいところではないかと思います。

これだけ腹一杯食べて八百円という価格設定には非常に割安感があるのですが、特筆すべきは満腹になるまで食べたというのに食べ放題によくある口がもう脂で受け付けないという感じがないことで、お腹は一杯ですがまだ口には食べられそうな気配すら残っているくらいですから、店を出る際にもまた食べに来ようかと言う気にもなりますよね。
接遇面ではこういうお店ですから人件費はさほどかかっているようでもありませんが、そこらのおばちゃんが家にご近所さんを呼んで手料理をごちそうしているといった雰囲気が好きなら悪い感じではないですし、短い営業時間の中で皆になるべく満足して帰って貰おうという気持ちが見えるのはいいことだと思います。
料理についての不満と言えば今回近隣に沢山植わっている大根料理がさほどなかったことなんですが、これも時間帯によって料理が少しずつ変わっていくようで、実際しばらく待っているとまた出てきていたようですから、このあたりは少しおおらかに構えておくのが良いのでしょうね。
聞くところによるといつも満員御礼だと言うことで、実際人気のメニューなどは出る端から売り切れ状態で不満に感じる人もいるのかも知れませんが、こういうコンセプトのお店自体が野菜が不足しがちな現代人にとっては素直にありがたいですし、味の組み立てとしても日常的に食べられそうな家庭的なものですから、これだけ様々な年齢層の顧客を相手に大人気なのも納得でしょう。

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