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2010年12月26日 (日)

今日のぐり:「大蔵屋」

先日中国から発信されたさいには、恐らく世界中の人間が「いやいやそれはない絶対ない」と突っ込んだであろうニュースがこちらです。

「62年間ウソの報道はない」 人民日報幹部の発言に国民騒然(2010年12月18日大紀元)

 【大紀元日本12月18日】今年9月、人民日報社の副秘書長に昇進し、検索エンジン「人民捜索」の総裁にも就任した元女子卓球中国代表・鄧亜萍(トウ・アヒョウ)氏は8日、北京郵電大学が開催した宣伝イベントの会場で、「人民日報は創刊して62年間、一度もウソの報道をしたことがない」と発言し、会場を騒然とさせた。この発言は、瞬く間にインターネット上に広がり、批判や揶揄の的となっている。

 今回の同氏の発言について、人民日報ウェブ版「人民ネット」の関連報道の中では言及されなかったが、北京の大学が運営する多くのフォーラムに転載され、香港のメディアも報道した。また、アジア自由ラジオ(RFA)の報道によると、鄧氏は当時会場にいた学生から「人民捜索は共産党のために検索するのか、それとも人民のために検索するのか」という質問を受けたが、慌てて話題を換えて、質問には回答しなかったという。

 北京在住のジャーナリスト・凌滄洲氏は、鄧氏の今回の発言について、「客観的な事実を無視し、事実無根な話をしている」とRFAにコメントした。その具体例として凌氏は、「大躍進時代に人民日報がでっち上げた穀物生産量の報道や、文化大革命のときに人民日報が掲載した※陳伯達氏の『全ての牛鬼蛇神(粛清対象を魔物化した罵語)を一掃する』と題する社説は真っ赤なウソではなかったのか」と、鄧氏に問いかけた。

 鄧氏は、昨年4月に中国共産党の下部組織である共産主義青年団の北京市委員会副書記に就いて以来、世間を騒がす発言が相次いでいた。

 今回の発言の少し前にも、清華大学で行われたイベントで、「官界で昇進し、立身出世するための秘訣は何ですか」という来場者からの問いに対し、「個人がもつ価値が国家の利益に符合した時に、その個人の価値は無限に広がります。私がその良い例です」と答えたことがメディアに報じられ、ネット上でも波紋を広げていた。

 バルセロナ五輪・アトランタ五輪を通じて4個の金メダルを獲得した国家的アスリートから政界や実業界の要人に転身した鄧亜萍氏。当局の機嫌を取るつもりの発言が、国民の嘲笑を買う結果となったようだ。 

 ※陳伯達

 中国共産党中央委員会の機関紙「紅旗」の編集主幹(当時)。

在米華僑系のメディアである大紀元だからこそ突っ込みが入っているわけですが、彼の地においてはこういう話題もカレーにスルーされていたであろうことは想像に難くないところでしょうね。
昨今ではブリと並ぶ世界のネタソースとしてとみに評価の高まっているこの中国という国ですけれども、本日はかの国に敬意を表してこちらの素晴らしい国家的成果から紹介してみましょう。

中国の農産物「96%以上は安全」 農業省がアピール (2010年12月8日日本経済新聞)

 【北京=進藤英樹】中国農業省の陳萌山報道官は8日開いた記者会見で、「野菜、畜産品、水産物など主要な農産物の検査・測定の合格率は96%以上を維持している」と述べた。中国では、今年も廃油を再利用した食用油など「食の安全」への不安が問題となっているが、農産物の品質の安全は信頼できるレベルであるとアピールした。

 陳報道官によると、安全性が確保できている要因として「監視・管理を強化してきた」と指摘。昨年6月に施行した、食品の生産・流通の監督システムと違反者の罰則を強化した食品安全法などが奏功していると見られる。

96%は大丈夫というお墨付きの信頼性はともかくとして、中華料理の野菜炒め一つにもいったい何種類の農産物が使われているかを考えると、一回の食事当たりの当たりを引く確率というものを考えただけでも相当なものになりそうなんですが、あまりそういうことに突っ込んではいけないというのもお約束ということなんですかね?
食品と言えば農産物のみならず偽卵だの下水道油だのとあり得ないものが流通しているというのも中国の食糧事情の一端を示すものでしょうが、最近ではさらに想像を絶する境地にまで達してきているようなのですね。

髪の毛から醤油、工業用氷酢酸から酢を製造、暴露で波紋=中国(2010年12月20日サーチナ)

  山東省青島市で調味料製造業を営(いとな)む男性がこのほど、「小規模の工場ではコストを抑えるため髪の毛から醤油(しょうゆ)を製造している」ことを暴露、波紋が広がっている。中国新聞社が報じた。

  同市莱西にある製造工場の労働者も「醤油は発酵させて作るが、小規模の工場では発酵過程を行わず、髪の毛から抽出した動物性アミノ酸を加えて醤油を作っている」とコメント、「醤油製造用に髪の毛を回収している村もある」と述べた。

  労働者によれば、「以前働いていた河北省のある工場では、カラメル色の水に塩やアミノ酸、汚い水を入れて醤油を作っていた。アミノ酸を生産する場所には髪の毛や動物の毛がたくさん保管されており、恐ろしくて気持ちが悪かった」と述べた。

  また、「酢酸(さくさん)にカラメル色の水を加えると酢ができた。村には醤油製造工場がたくさんあったが、村人たちは村の醤油製造工場で作られた醤油や酢は絶対使わずに、有名な会社の調味料を買っていた」と述べた。

  また、別の労働者は「小さな工場では氷酢酸に、水を加えて、酢を作っている。まともな工場では食用氷酢酸を使っているが、悪徳業者の工場では工業用氷酢酸を使用している」と暴露。工業用氷酢酸は不純物や発がん性物質を大量に含んでいるため、中国は食用としての使用を禁止している。(編集担当:畠山栄)

ものすごく素朴な疑問として髪の毛の方が一般的な醤油原料よりもコストが安いものなのだろうかとも思うのですが、こういうものもうっかりすると「無化調天然素材」なんて売り文句でそこらで売られていたりするものなんでしょうかね?
建築方面においても地震でもないのに何故か唐突に建物が崩れ落ちたりと不思議な現象が続発するのが中国の特徴ですが、どうも冗談ではなく「仕様です」であったらしいということが判るのがこちらの記事です。

中国の建築は短命すぎ!耐用100年のはずが20年もたない例、続発―中国紙(2010年11月1日レコードチャイナ)

2010年11月1日、人民網によると、中国で「短命」な建築物によって莫大な資源が浪費されている。

記事によると、06年10月に、山東省青島市のシンボルホテルだった築年数20年の青島大酒店が爆破・解体された。その後も次々と築10数年のビルが爆破され、今年5月には北京市最中心部・建国門に位置する築20年の凱莱大酒店の解体が発表されたばかりだ。

なぜこれほど「短命」なのか。都市のシンボル的建築物だけでなく、数え切れないほどのマンションなどが、さまざまな理由によって解体されているという。住宅・都市建設部の仇保興(チウ・バオシン)副部長によると、中国で毎年新たに着工する建築面積は20億平方メートルに及ぶが、その平均寿命は 25~30年しかないという。しかし中国の「民用建築設計通則」では重要な建築物あるいは高層建築物の耐用年数は100年、一般建築物の場合は 50~100年と定められている。

建設と解体を繰り返す中国は、2つの「世界一」を手に入れた。世界一のコンクリートと鋼材の消費国、そして世界一の建設廃棄物の産出国という肩書きだ。建設廃棄物は年間4億トンにもなるという。その背景には、悪質なコンクリートの多用など品質的問題と、地方政府が土地売却益を得るために安易に再開発許可を出すなどの問題が横たわっている。

建築物があまりにも短命だと、人々のなかに「町の記憶」がほとんど残らないなどの弊害も大きい、と同記事は指摘している。(翻訳・編集/津野尾)

国として建築しては解体し、また作り直すという無限サイクルを構築しているということであれば建築業界は大もうけなのかも知れませんが、果たしてこれからの時代もこの調子で続けていってよいものなのかと人ごとながら不安になってくるような話ではありますね。
かくて上からビルが崩れてくる脅威ばかりに気を取られていると、今度は思いがけず足下をすくわれかねないというのがこちらのニュースなのですが、これは状況を想像するとかなり怖い話ではないでしょうか。

地中から鉄パイプ飛び出し、地上の自動車を突き刺す=中国(2010年12月8日サーチナ)

  雲南省昆明市西山区の路上で8日昼、地中から突然鉄パイプが飛び出し、自動車を突き刺した。鉄パイプは地面から大人の身長程度の高さにまで伸び、自動車の右・前側のドアを貫通した。中国新聞社が報じた。

  自動車は、たまたま現場を通りかかったという。中国では自動車が右側通行であるため、前部右側座席が助手席だ。鉄パイプに貫かれた自動車の助手席に座っていた女性は「(鉄パイプは)私の体のすぐ近くを貫いていった。少しずれたら、私が突き刺されていた」と述べた。

  近くではビルの建設工事が進められていた。地中からパイプが出現した原因は、いまのところ不明という。(編集担当:如月隼人)

この場合には地面から唐突に鉄パイプが出現したことに驚くべきなのか、それとも出てきたのが鉄パイプであって竹ではなかったことに驚くべきなのか微妙なんですが、串刺しになった車の写真を見てみるとこれでよく人身事故にならなかったなと驚くような状況ですよね。
先日はまたこのノリかと人々をうんざりさせたのがこちらのニュースですが、まずは記事から紹介してみましょう。

中国にニセ実物大ガンダム立つ? 独特なオレンジ色も造形はそっくり。(2010年12月10日ナリナリドットコム)

これまで中国のテーマパークでは、ディズニーや日本のアニメキャラクターの無断使用がたびたび発覚しては問題となってきたが、最近「四川省のテーマパークで“実物大ガンダム”が建造されている」との中国発の情報が流れ、中国の掲示板サイト「百度貼子」や「玩家網」、日本のブログ「『日中文化交流』と書いてオタ活動と読む」や「今日もやられやく」などで話題を呼んでいる。

実物大ガンダムは昨夏東京・お台場の潮風公園での展示を経て、現在は静岡市のイベントに出展中。特にお台場での展示では400万人以上の人々が訪れ、ファンはもちろん、普段あまりガンダムに興味のない人も関心を寄せ、大きな注目を浴びたのは記憶に新しい。

その実物大ガンダムが、四川省のテーマパークでも建造されているという。現時点では情報が少ないためハッキリとしたことはよくわからない状況だが、このガンダムは本物とはまったく異なるオレンジ色で、大きさは日本のものよりも少し小さいようだ。しかしながら、その造形はガンダムと瓜二つであり、実物大ガンダムの「山塞」(=ニセモノ)であることは間違いない。

中国ではこの写真がネットにアップロードされるや否や、多くのガンダムファンと思われる人からの書き込みが相次いでいる。その意見はさまざまだが、中国人から見てもやはり何かがおかしいと感じている人が多いようだ。

ちなみに、中国産の実物大ガンダムの写真の右下には、小さくテーマパークの名前が記されており、そこには「国色天香楽園」とある。公式サイトによると、同テーマパークは四川省成都市温江区にある施設で、園内は「ビール王国」や「桜の都」など9つのテーマランドで構成。中には「日本館」「アメリカ館」のように、各国をテーマにした施設もあるようだ。なお、同テーマパークに写真の実物大ガンダムについて問い合わせをしているが、今のところまだ返事はもらえていない。

いずれにせよ、現在はブログや掲示板での情報が中心で、中国産の実物大ガンダムの詳細は不明。四川省に関する新聞報道を集めたポータルサイトでも関連情報は見当たらないため、今後新しい情報が入ることに期待したい。

どの程度のパチモノなのかは記事の写真を参照頂くとして、ちなみに続報によればこのチャイナガンダム、「当初イメージしていたものと違う仕上がりになったため」として突然布で覆われて「修理中」となり、さらにその後何故か突然撤去された挙げ句に「巨大立像? そんなの知らない」と言い張っているということなのですが、何なんでしょうねえ…
最後に控えますのは最近日本や韓国領海でも盛んに取り締まりを受けている中国漁船団の話題なんですが、正直「その手があったか!」と目から鱗のような話です。

違法操業の中国漁船団、合体して取り締まりに対抗(2010年12月23日AFP)

韓国沖の黄海(Yellow Sea)で21日、違法操業中に韓国海洋警察庁による取り締まりを受けた中国漁船12隻が、船体を互いにロープで縛ってひとかたまりの大船団を作り上げ、逃走を図った。黄海の韓国の排他的経済水域(EEZ)では中国漁船による密漁が常態化しており、海洋警察庁によると過去1年に332隻を拿捕したという(2010年12月21日撮影)。

文章だけではいったい何が起こっているのかが判りにくいので、これは是非とも唖然とすべき元記事の写真をご参照頂きたいと思いますけれども、まさかこんなところで漁船のめざしが見られるとは誰も思っていなかったでしょうね。
一応こういう状況になりますとうかつに海保などが乗り込むと数を頼りに袋だたきにされかねないわけで、これはこれで厄介なことを考えたものだとは思いますけれども、あるいは連環の計には火計で突っ込めと体を張ってのボケを演じているということなのでしょうか?

今日のぐり:「大蔵屋」

所用で広島県府中市を訪問しました折に、「府中焼きというものを是非食べて行ってください」と地元の方にすすめられ、お邪魔させていただいたのがこちらのお店なんですが、裏通りも良いところにある目立たない小さなお店で、これは知っていないと立ち寄れないですよね。
メニューを見ますとごく普通の広島焼きのお店なのかとも思えますけれども、カレイの煮付けだの本日の焼き物だの飲み屋っぽい単品メニューも結構並んでいる一方で、レギュラーメニューはお好み焼きに焼きそば、そしてそばめしとごくシンプルなものになっているようです。
また見ていますとむしろ持ち帰りのお客の方が多いらしく、店構えに相応してさほど大きくはない鉄板は常時フル回転状態と、こんな場所にあって実は以外に人気店なのか?とも思えるような状況ですが、客層自体も子供連れや若い人から年配の方まで実に多彩な様子で、こういう地域で愛されているお店というのは期待が出来そうですね。

ここはごくベーシックにそば肉玉シングルで、サイズもいろいろある中で普通のサイズを頼んでみましたが、モダンにしてはずいぶんと割安感を感じる価格設定もさることながら、こういう店でダブルは珍しくないんですが小さいサイズも選べるのは意外にいい工夫かも知れませんね。
さてその府中焼きと言うものの正体や如何にということなんですが、そばを鉄板で焼かずにキャベツの上にそのまま載せて、その上から薄切り肉などの代わりに挽肉を散らすというスタイルがこちらの特徴のようですが、なんでも肉の脂で麺がカリカリになるのが府中焼きの売りなんだそうです。
ただこちらのお店の場合は挽肉と言うよりも細かく刻んだ薄切り肉という感じで、これが果たしてデフォルトのものであるのか、あるいはこちらのお店独自の解釈であるのかはどうなんでしょうね?
ちなみに見ていますとそばめしは先に飯を卵と混ぜてからそばにあわせるという独特の作り方をしているようなんですが、見ていますとこれもうまそうで一度試してみたくなるものでした。

お好み焼きの方に使われているこのわずかにスパイシーながら基本甘口のソースは、広島風では主流派のおたふくソースとはちょっと違うなと思っていましたが、なんでも府中ではカープソースを使うのが基本なんだそうで、あまり食べたことはなかったのですがこれはこれで悪くないですよね。
全体的には正直何も言われずに食べているとさほど劇的な広島風との違いがあるのか微妙なところなんですが、存在感を主張する肉の食感を取るか渾然一体となった濃厚な味を取るのかと難しく考えずとも、これはこれでうまいんじゃないかというくらいの結論で良さそうに思います。
またテーブル席のお客には洋食屋っぽい鉄皿を焼いて出すと言うのは非常にいい工夫だと思いましたが、先のサイズが色々と選べる工夫といい、顧客層の間口が広いというのもこういう地道な工夫がその理由の一端になっているのかも知れません。

そうしたわけで家族経営らしい小さな店構えの割に随所に工夫の凝らされた経営スタイルには好感が持てるものですし、お好み焼き屋としては広島界隈の基準で考えてもごく普通にうまいと思うんですが、肝腎の?府中焼きなるものの正体と言うことになると同行者も「どこが違うのか判らなかった」という意見が多かったというのはちょっと拍子抜けでした。
こちらの場合ネットの情報で見る限りでは典型的な府中焼きとも少しばかり違うスタイルであるらしいので、このあたりはまた別なお店ででも比較してみないことには何とも言えないという結論になりそうですが、少なくともこれはこれでいいんじゃないかと感じさせる流儀ではありそうですよね。
しかし紹介してくれた方には失礼ながら味には正直あまり期待せずに入ったのですが、こんな裏通りの小さなお店でもこの水準のものが当たり前に出てくるというのが、お好み焼きという庶民料理の侮りがたさということなんでしょうね。

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