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2010年11月13日 (土)

外から眺めてみると案外よく見えてくる場合があるもので

先日以来ネット上への動画流出問題で世間が大騒ぎになっていますけれども、いわゆる反中デモは華麗にスルーしたマスコミといえども、さすがにここまで騒ぎが大きくなると知らぬ存ぜぬを決め込むことも出来ないようです。

しかし見ていますと、よくもまあここまで得手勝手な論理を振りかざすことができるものだと感心するしかないような話が並んでいるのは、もしや笑うべきところなんでしょうかね?

朝日新聞の神田記者「マスコミを上手に使って内部告発を」と呼びかけ(2010年11月12日やじうまwatch)

 朝日新聞名古屋本社の神田大介記者といえば、岡崎市立中央図書館事件の際にシステムの不具合に原因があるとする報道を行い、ネットで賞賛の声を浴びた人だ。その神田記者が今回、尖閣諸島の中国漁船衝突ビデオのYouTubeへの流出事件に関連し「内部告発、情報提供よろず受けます」と Twitterで呼びかけている。
 特にこの事件に限ったものではなく、今回の映像を新聞社が入手することはできなかったのだろうかという疑問と、さらに GoogleがIPを開示したことに対して、取材源の秘匿が徹底されている記者や報道機関であれば足が付くことはなかっただろうとの見解で、「マスコミを上手に使って内部告発をすることも考えてほしい」としている。これらの発言に関する議論も含め、Togetterにまとめられている。

◇『内部告発はぜひ報道機関へ』 朝日新聞名古屋本社調査報道班記者が語る、タレ込みのススメ(Togetter)
http://togetter.com/li/67923
◇図書館HP閲覧不能、サイバー攻撃の容疑者逮捕、だが…(asahi.com)
http://www.asahi.com/national/update/0820/NGY201008200021.html
◇岡崎市中央図書館 #librahack 事件を取材した朝日新聞記者さんへの質問と回答まとめ (8月21日分)(Togetter)
http://togetter.com/li/43777
◇岡崎市立中央図書館事件等 議論と検証のまとめ
http://www26.atwiki.jp/librahack/

熱血!与良政談:尖閣ビデオが示すこと=与良正男(2010年11月11日毎日新聞)

 かつて、ある現職閣僚の女性スキャンダルを「週刊ポスト」と写真週刊誌「フォーカス」(01年休刊)が再三報じ、その閣僚が辞任に追い込まれたことがあった。当時、首相官邸を担当していた私は、この週刊誌報道に対して新聞が手も足も出ず、ほとんど両誌を後追いするだけだったという情けない思いを込めながら、「これは『ポスト・フォーカス政局』だった」と解説記事に書いた経験がある。

 政治家の「年金未納」が次々と暴露されたのは今から6年前だ。恐らく旧社会保険庁内の人間が情報提供したのだろう。あの時も報道の主役は週刊誌だった。私はこれまた「なぜ新聞にたれ込んでくれないのか」と複雑な思いにかられ、「情報提供する側が、どこが最も『効果』が上がるかを考え、メディアを選ぶようになっている気もする」とコラムに書いた。

 さて、海上保安庁職員が「自分が流した」と名乗り出た「尖閣ビデオ」の流出事件だ。「これは現政権へのクーデターではないか」とか「だから最初からビデオを国民に公開しておけばよかった」とか。論点はさまざまあるが、もう一つ、私がこだわりたいのは、流出先がインターネットだった点だ。ネットという媒体が、これだけ政治を揺るがしたのは、日本では初めてだと思うからだ。

 もし、映像が入ったDVDがテレビ局に送られてきたらどうだったかと考えてみる。映像は本物か、公務員の守秘義務違反に当たる可能性が高いビデオをテレビ放映するのは妥当か、あるいは日中関係はどうなるのか。多分テレビ局はためらったと思う。新聞ならどうだったか。写真(静止画像)は紙面に掲載したかもしれないが、各社のホームページにビデオそのものを即座にアップしたかどうか。国民の知る権利を優先するか否かで、やはり大議論になったろう

 だれが流したのか。まだ不明な点もあるが、職員が「ネットが最も手っ取り早く、効果的だ」と判断したのだけは間違いないはずだ。そして、これは内部告発の有効手段として今後、拡大していくだろう。それが今回のビデオ流出が示す、もう一つの側面だ。

 これを機に政府が(あの中国のように)ネット規制に乗り出すようなことがあれば、私は断固反対するだろう。でも、なかなか新聞社に情報を提供してもらえなくなった時代に、私たちはどう対応していくのか。新たな課題が残った。(論説副委員長)

失礼ながら情報を提供したところでもみ消されるか捏造されるか、いずれにしてもまともに扱ってはもらえないことが明らかなメディアに重要な情報を持ち込もうとする情報提供者がいたとして、よほど情報の取り扱いということに関して認識が低いのではないかなと思われますから、どちらにしても彼らの手元に重要情報が持ち込まれることはないということになりそうですよね。
「なかなか新聞社に情報を提供してもらえなくなった時代」などと自然現象か何かのように書いていますけれども、これなどは明らかに原因から何からはっきりしているという点で彼らにとっては「人災」とも言うべきものであって、恨むのであれば「風の息づかいを感じて」いられなかった自らの過去の所行を振り返ってみるしかなさそうです。
こうした点で自らの思惑を押しつけようとするばかりで頼りになるどころの騒ぎではない国内メディアを尻目に、昨今海外メディアの方がよほど役に立つと注目している人も増えてきているようですが、先日以来のいわゆる反中デモ報道に関しても相変わらず黙殺を続ける国内メディアに対して、きちんとした検証記事を載せているというのは立派なものですよね。

「反中デモの性格が変質、参加者も倍増」、華人系サイトが詳報(2010年11月10日サーチナ)

  尖閣諸島を巡る問題で日中関係が悪化している中、11月6日に田母神俊雄氏が組織する「頑張れ日本!全国行動委員会」が呼び掛け、銀座や東京駅前で反中国デモを実施した。約4000人が参加したこのデモでは、民主党政権の外交姿勢を批判したほか、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波氏の解放を求めた。北米の中国語ニュースサイト、多維新聞網は日本の反中国デモの参加人数が倍増したほか、デモの性格が変質していると報じた。

  同サイトによると、英BBCは、一部の地方の議員も参加したというデモについて、日本人は右翼的な粗野な行動を嫌うが、全国行動委員会のデモは冷静で、言っていることも説得力があり、組織的だと指摘。デモ参加者が中国政府の政策と、日本政府の外交面での軟弱ぶりを批判したことが、日本社会のかなりの人々の共鳴を呼び、多くの参加者を集めたと報じた。

  また、同サイトによると、「頑張れ日本!全国行動委員会」は、今年10月以来の毎週末、日本の各都市で反中国デモを行っいる。今回のデモでは、尖閣諸島についてのみならず、アジアの自由と平和を守るため一歩を踏み出せ、ノーベル平和賞受賞の劉暁波氏を釈放せよ、中国の台湾侵略を阻止せよ、チベット人に人権と自由を返せ、新疆人に人権と自由を返せ、中国人にも自由と人権を返せ、などと中国の政治や社会に関するテーマも取り上げた。

  また、「李登輝友の会」と「台湾研究フォーラム」も同日に集会を行ったが、NHKが主催者を右翼団体と呼ばず、抗議団体としてニュースを扱ったことに同サイトは注目している。(編集担当:鈴木朋子)

政府、マスコミも含めて、日本国内でこの反中デモなる行動が公式には全くスルーされているという現象はすでに諸外国も報道するところの定説となっているわけですが、政府が何かしらの外交的意図を持って特定のスタンスを取るというのであればまだしも、一応はジャーナリズムを標榜していたはずのマスコミがそれに輪をかけて便乗するということになれば、それはもはやジャーナリズムを名乗る資格はないと見るべきですよね。
すでに経営的にも追い詰められつつある彼らは、今また自分で自分の死刑執行書にサインをしたという形ですが、国内のみならず海外においてもこうした現象は見られるものであるとは先日テキサス親父も指摘したところで、要するに全世界的にマスコミというものがそうした存在に変容しつつあるということなのか、それとも元々そうした存在であったものが現代に至って正体が明らかになってきたのか、どちらなんでしょうね。
いずれにしても今の時代にあってはこうした既存のメディアに頼らずとも、個人レベルで全世界に向けて発信していく手段がいくらでもあるわけですから、おかしなことに対してはあちらからもこちらからも「それはおかしいんじゃないか」という声が上がってくるのも当然ということでしょう。

尖閣諸島ビデオ流出で発言したネット上のオピニオンリーダー! テキサス親父に中国人の少年(2010年11月8日ガジェット通信)

先日4日夜に尖閣諸島ビデオが流出したことを受けて早速、動画サイトでこのビデオを観た感想を述べている人がいるので紹介したいと思う。ニコニコ動画に公開されている動画は例の如くあの有名な“テキサス親父”と“中国人の少年”だ。

この両者の意見を動画にて観ることができる。

テキサス親父は今回の流出を嬉しそうに動画で語っている。「沖縄県知事は“素人目には、中国漁船から衝突したように見える”と言ったんだ。俺の感想は、本当かよ? “素人目には”だって? どういう意味だよ。誰が見たって中国の漁船から当たりに行ってるぞ」と沖縄県知事の発言を批判。衝突の瞬間の映像見れば分かるが中国の漁船から衝突してるのは、だれの目で見ても容易に分かるだろう。

テキサス親父の発言は毎回正論で筋が通っていることで有名。今回も「日本の政府は北京市民が日本の議員を選んだわけじゃない、日本の有権者が選んだ」と日本の議員に聞かせてあげたいくらいだ。日本人より情勢に詳しいこのテキサス親父は今回も吠えたわけだ。

一方、“中国人の僕が尖閣について発言する”という動画で語っている中国人の少年。こちらは中立な立場で今回の問題について発言している。この人は中国生まれの中国籍の男性ながらも日本語がうまく、5分以上にわたり流暢な日本語で発言している。自国である中国に対しても第三者的視点から発言しているこの男性は、中国が他国からどのように思われているのかも把握しており、「日中が平等な立場で話し合いたい」と語っている。この男性はビデオも見て中国全土の動画サイトを調べたところ「真実が偽りに負けるってことあるんだ。もう動画サイトに跡形すら残ってない。何故今更動画サイトの動画を削除し真実を隠す? 中国政府は何を企んでいるのかわからん」と自国である中国政府を大批判

さてこの二人とも現在動画サイトで話題になっているのだが、両者とも日本人でないことにお気づきだろうか。日本人よりも海外発言者の方が目立つこの現状。日本人は少し保守的になりすぎなのではないだろうか。

【米国ブログ】尖閣ビデオ流出「中国人は事実を直視せず、政府を支援」(2010年11月8日サーチナ)

  沖縄県・尖閣諸島沖で発生した、中国漁船と日本の巡視船が衝突したビデオ映像がインターネット上に流出し、日中両国に波紋を広げている。そんな中、日本の情報を紹介する米国のブログ「japanprobe」では、映像を見た中国人の反応などについてつづっている。

  筆者は、中国政府は日本の巡視船に中国漁船がぶつかる場面を映したビデオ映像について、中国のすべてのサイトから削除するため、検閲を繰り返していると伝えている。また、この映像を見た一部の中国人ネットユーザーらは、事実を直視せずに、中国政府を支援していると指摘している。

  中国人はネット上で「偉大で勇敢な船長。我々中国人は、あなたを永遠に支持します」といったコメントや「この映像は明らかに、日本に有利な部分だけが示されている」などの意見をつづっていると紹介。映像をダウンロードしたネットユーザーも「中国に否定的な影響を及ぼすため、新たな投稿は行わなかった」と打ち明けているという。

  一方、中国メディアは、映像の内容は重要ではないとし、日本の巡視船が中国漁船を取り囲んで追放を命じたため、衝突を引き起こしたとし、日本巡視船の行動自体が不法だったと訴えている。

  このブログのコメント欄には、さまざまな意見が寄せられている。「日本は情報の安全性という点でかなり疎い。日本の国家機密における最も主要な弱点は、どのように秘密情報を流出させないかだ」といった日本政府に対する批判のコメントが見られる。

  また中国側の反応を批判する意見として「国家主義的な洗脳により、国民が国を神のようにあがめ、国家主義を宗教として見ている。彼らは、実際に目で見た事実を信じない。流出映像に対しても、反日抗議をしようとしている」といったコメントも見られた。(編集担当:田島波留・山口幸治)

テキサス親父の「日本の政府は北京市民が日本の議員を選んだわけじゃない、日本の有権者が選んだ」とは至言ですけれども、それでは別に選ばれたわけでもないのに自ら「社会の木鐸」などと僭称して得手勝手な行為を繰り返す人々に対しては、一体どのような言葉を投げかけるべきなのかということです。
特に中国側での反応というものを見ていただきたいのですが、「中国のすべてのサイトから削除するため、検閲を繰り返している」なんて話を聞けば、誰だって「中国ってそんなひどい言論統制の国なのか。それじゃ国民もまともな判断なんて出来ないよね」と思うでしょうに、国内の大きな騒ぎすら各社が一致協力してニュースに流すことすらしない国というのは、これまたひどい言論統制の国だと見なされるのも当然ではないでしょうか?
そうした言論統制の主体に対して「何故真実を隠す?何を企んでいるのかわからん」と叫び声を上げる行為が民主化運動であるというのであれば、まさしくマスコミの専横に対して声を上げ続けることこそ、現代日本における民主化運動と呼ぶにふさわしい行為であるのかも知れませんね。

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