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2010年9月11日 (土)

かの業界の最近の話題 捏造は国の行く末も左右する?!

最近ではテレビ業界も大変な苦境にあるということですが、単にネットの発達がどうとか言うだけではなく、同じテレビというメディア内部でも厳しい競争があるようですね。
今まで業界を牽引してきた地上波各局も苦労しているようですが、果たして今の時代少々の番組改編程度で劇的な業績回復に至るものかどうか、以前から言われているCM出稿の激減などとも併せて考えると疑問無しとしません。
厳しい競争で勝ち組、負け組の差がつくどころか、下手すると業界全部共倒れで負け組なんてこともあるのかも知れませんね。

秋の番組改編で民放テレビ 地上波ならではのカラー模索(2010年9月10日東京新聞)

 秋の番組改編で民放テレビ二局がドラマ枠を新設する。テレビ東京は視聴率を左右する五十代以上、フジテレビは元来テレビが存在感を発揮してきた日曜日のお茶の間がターゲットという。完全デジタル化を来夏に控え、BSなどが視聴率をじりじり伸ばす中、「地上波ならでは」の魅力を打ち出すことが各局の大きなテーマとなりつつある。 (早川由紀美)

 月曜午後十時に、十年ぶりの連続ドラマ枠を新設するテレビ東京。福田一平編成部長は「M3、F3(視聴率区分でそれぞれ男性、女性の50歳以上)をいま一度、この手に取り戻したい」と、狙いを切実に語る。

 八月一日、地上波のNHKと民放キー局五局を除いた、BSやCSなどの「その他の局」の視聴率の合計が、関東地区で過去最高の10%を突破。デジタルテレビの普及が進み、「民放各局は“その他視聴”に痛い目にあっている」と、背中から忍び寄る足音に危機感を募らす。

 「流出しているのは主に五十代以上。その年代層に、視聴率至上主義のガチャガチャしたものが飽きられ始めているのではないか」。その反省のもと、「目の肥えた大人」をターゲットに据えた改編の目玉が社会派ドラマという。

 時代劇に挑戦して撤退、昼帯に挑戦して撤退…と、同局のドラマ史は苦渋に満ちているが「今回は粘ります」と意気込む

 六年連続で年間視聴率三冠王のフジテレビも、日曜午後九時の「エチカの鏡」を終了してドラマ枠を新設。同時間帯のTBSの老舗ドラマ枠「日曜劇場」とガチンコ対決となる。

 「日曜九時という、家族がリビングルームに集まる最高の環境で、ドラマを楽しんでもらおうと考えた」(現王園佳正編成部長)。ドラマは近年、大ヒット作が少なくなっているが「タイムテーブルを強化しないと、お客さんがついてきてくれない。勝算があるわけではないが、新しいものを見せたい」(小川晋一編成担当局長)という。

 一方、「四月改編では残念ながら結果が出ていない」とするTBSは、これまで「ROOKIES」などのドラマを放映してきた土曜午後八時を十一月からバラエティー枠に。「かつての土曜八時はドリフ(TBS)、ひょうきん族(フジ)のバラエティー戦争だった。原点に戻ってやっていきたい」とする。

 日本テレビは「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」などを終了して、金曜午後七~九時に「金曜スーパープライム」と題した二時間枠を新設。バラエティーや情報、ドラマ、報道、スポーツなど、ジャンルにかかわらず「新しいものづくりのチャンスのある枠としたい」という。

 テレビ朝日は四月改編で、プライムタイム(午後7~11時)の視聴率が上昇。好調を維持しており、今回の改編は小幅となっている。

まあしかし、何事も手早くなっている今の時代に、テレビの前にぼんやり何時間も座って時間を潰すというスタイルが果たして今後も続くのかどうか、これは考え時ではあるのでしょうけれどもね。
地上はならではの魅力とは何かと言うことを各社とも模索しているということですが、何しろネタソースとしては非常に魅力的な放送が多いですから、いきなり地上波が消えてなくなってもらっても楽しみが減るというものですよね。
サンゴと言えばその昔に朝日新聞が「KY」で大騒ぎになった事件がありましたけれども、どうやらこうした環境破壊行動は朝日新聞のみならずテレビ局にも広がっているようです。

フジテレビ謝罪…契約スタッフがサンゴ無断採取(2010年9月8日読売新聞)

 フジテレビは8日、契約スタッフが三宅島(東京都三宅村)でサンゴを無断で採取していたことを公表、謝罪した。

 同局によると、三宅島の噴火と島に暮らす家族をテーマにしたオリジナル映画の撮影準備のため、先月24日から31日にかけて三宅島に滞在した美術スタッフの男性(43)ら3人が、海底からサンゴ片19個を採取した。現地で借りていた倉庫内にサンゴ片があるのを島民が見つけ、都三宅支庁に連絡したことで発覚した。3人は「死んだサンゴだと思って拾った。撮影の資料に使うつもりだった。反省している」と話しているという。

 三宅島周辺の海域は、今年4月施行の改正自然公園法で、環境大臣が指定する生物の採取が禁止されている区域だが、指定生物はまだ公示されていない。環境省関東地方環境事務所では「たとえ指定外でも生き物を採るのは慎んでほしい」としている。

しかし島で暮らす家族をテーマにした映画でサンゴを拾ってどんな撮影の資料に使うつもりだったのか、何しろフジテレビだけにどうせよからぬでっち上げにでも活用するつもりだったのかと想像たくましくするところですけれども、反省はしても二度とはしないとは言わないあたりが実は根は正直な人たちなのでしょうかね?(苦笑)
このあたりですとマスコミにしてはまだしも社会的被害は軽い方だと言えてしまうのが残念なのですが、もう少しひどい話になってきますといつもの調子の報道がとんでもない二次被害を呼んでいるという話なんですね。

テレビ朝日が被害者を実名で報道し、なぜかその後年齢だけ消して再掲載(2010年8月24日POP UP)

23日に札幌市で女性がワゴン車にはねられた後、そのまま連れ去られ、1時間後に意識不明の重体で見つかった事件で、テレビ朝日が被害者を実名で報道していたことが分かった。

この事件が起きたのは、23日の午前5時過ぎ。風俗店従業員の女性が自宅近くでワゴン車にはねられ、そのまま連れ去られるところを近くの住人が見ており通報。それから1時間後に約7キロ離れた郊外で、はねられたとみられる女性がほぼ全裸で意識不明の重体の状態で見つかったとされている。

テレビ朝日はこのニュースを被害者の実名を記載して報道したのだ。テレ朝がHPにこの記事を掲載したのは23日の14時52分。その時の記事がこれだ。⇒魚拓

画像では名前をあえて消しているが、フルネームで被害者を紹介している。

その後テレビ朝日は批判があったのか記事を変更するが、なんと名前はそのままで年齢だけ消して再掲載。これがその時の記事の状態だ。⇒魚拓

なぜ年齢だけ消したのか。プライバシーに配慮するのなら名前も消すのが当然で、この行動はまったく意味が分からない。現在は名前も消してはいるが、テレビ朝日はおよそ一日の間被害者を実名で晒し続けた

実はこの被害者の実名報道は現在禁止されてはいない。1980年頃から被害者を保護するために実名報道を避けようとする動きが市民から出たが、報道各社が反発し、規制されるまでには至っていないのだ。

しかし、これで本当にいいのだろうか。報道各社は被害者を実名で報道することは報道の自由だと思っているのかもしれないが、被害にあったことをさらに実名で報道されるということは、ある意味日本中にこの人が被害にあったんだと晒されていることと同じである。ある意味これは報道による暴力ではないのだろうか。

この問題は今後も議論されるべきだろう。

朝日と言えば実名報道主義を標榜しているとも聞きますけれども、こんなところで実名報道主義というのもどうなのかと率直に感じてしまった人も少なくないでしょうし、そもそもその後訂正したというくらいですから問題意識はあるでしょうに、あまりに対応がいい加減過ぎるという印象を受けます。
この件では二次被害、三次被害も発生しているようですけれども、普段は市民の権利を盛んに云々しているマスコミ各社が、こういう件に限っては被害者の権利擁護に揃ってそっぽを向くというのもなかなか興味深い現象だとは思いますね。

経営厳しいテレビ業界の中でも、すでに昨年の段階で「もう何をやっても駄目なのか?」なんてひどいことを言われていた放送局と言えばTBSで、何しろ昨年の段階ですでに全ての番組が視聴率一桁、一番売れているのが水戸黄門の再放送というのですから、これは尋常なことではありませんよね。
その後も番組大改変を繰り返すも全く鳴かず飛ばずという末期的状況の同局ですが、またもや今回も恒例の大改変に踏み切るようで、もはやこうなれば運を天に任せるしかないという心境でしょうか?

またも大改編に踏み切るTBSには「頑張れ!!」というしか…(2010年9月6日日刊ゲンダイ)

 TBSが秋改編でまた大幅なテコ入れに乗り出す。改編率はゴールデン枠が40.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)、プライム枠が37.6%。すでに“大改編”を発表したテレビ東京がそれぞれ30.5%、33.2%だから、TBSの突出ぶりは一目瞭然(りょうぜん)。

 TBSといえば09年春に「総力報道!THE NEWS」をスタートさせ、G枠の改編率が71.4%を記録。「総力報道――」がコケて再びバラエティーにシフトした今年春も60.3%となった。もはや2、3年前と比べたら原形をとどめていないかもしれない。

 主な新番組としては、「ザ・ミュージックアワー」の後枠で「解禁!(秘)ストーリー~知られざる真実~」がスタート。80~90年代に活躍した注目人物をドキュメンタリータッチで描く情報バラエティーだ。

 水曜は19~21時台をすべて入れ替え、さまぁ~ず司会の「激変!ミラクルチェンジ」、爆笑問題の「爆問パニックフェイス!」、志村けんの「くらべるくらべらー」がスタート。また、土曜20時のドラマ枠が終了し、新企画が始まる。

「今回のTBSの改編で特徴的なのは制作、企画ともに“実績”にこだわった点です。火曜の『解禁――』は数々のドキュメンタリーをヒットさせたCPが担当し、土曜の新企画も『学校へ行こう!』『がっちりマンデー!!』のCPが担当します。さまぁ~ずと爆笑問題の新番組は過去の特番で高視聴率を記録した人気企画。これまでみたいな“出たとこ勝負”ではなく手堅い編成の印象です」(関係者)

 ここまで来たら、頑張れTBS!!

ここまで来たら頑張れもないものだと思いますけれども、確かに「またTBSか!」なんて言葉がすっかり定着しているくらいですから、失われた社会的信用とはいかほどかと想像もつかないレベルでしょう。
そんなTBSですが、さすがに「またTBS!」と呼ばれるだけはあるということについては日々証明を怠っていないようで、今回は近頃の代表選とも絡んで渦中の人であるあのお方に関してお得意の捏造報道をしてしまったそうです。

TBSまたやっちゃった!「なりすまし」小沢氏ツイッターを「本物」と紹介(2010年9月7日スポーツ報知)

 民主党代表選(14日投開票)で、小沢一郎前幹事長(68)と、菅直人首相(63)がガチンコバトルを繰り広げる中、TBSの情報番組「ひるおび!」が6日、「小沢氏がツイッターを始めた」と報じた。ところが、紹介したツイートは小沢氏によるものではなく「なりすまし」だったことが発覚。番組内でおわびをする事態となった。小沢氏はこの日、高知県で街頭演説。自らをご当地の英雄・坂本龍馬に例え「自らの命を懸ける」と意気込んだ。

 報道も過熱する民主党代表選で“やっちゃった”のはTBS系「ひるおび!」だった。「安東弘樹のひるトク!」コーナーで、安東アナが「小沢氏がツイッターを始めた」と紹介。示されたのは小沢氏の写真と「ozawaichiroh」の名前で「今日からツイッターを始めました」とつぶやく画面だった。フォローされている数は約9000、フォローしているのは鳩山由紀夫前首相(63)だけ。

 「一兵卒として半年間、微力ながら民主党を支えて参りましたが」。小沢氏が話したことがあるようなフレーズとともに、「代表戦への立候補をさせていただきました」と出馬表明もしている。

 ただし、つぶやいた日時は実際の出馬表明より5日前の8月26日。代表選を「代表戦」と書き間違いもあった。これには安東氏が「選が戦になっているのは意図的でしょうか」という旨のコメントをし「戦う剛腕」の解釈につなげてみせた。

 ところが小沢氏の事務所によると「ツイッターはやってません」。コーナーの放送後、TBSから「小沢さんご本人のものですか」と確認する電話があり「違います」と返答したという。

 番組終盤、安東氏が「ご本人が書いたものではないということです。訂正しておわび申し上げます」と謝罪した。

小沢氏の「なりすまし」は先月末からツイッターで騒がれていた。小沢氏は4日、「ニコニコ動画」に生出演し、ツイッターについて「ボクわかんないの、そういう操作」と言いつつも「(小沢氏の)ニセがいるんですよ」と指摘され「あっそうなの。アッハハ」と苦笑していた。

 小沢氏は代表選に突入するや、露出作戦に出ている。報道各社の世論調査では苦戦中だが、インターネット上では菅首相を上回る人気。街頭演説には「ツイッター仲間で声を掛け合って集まった人もいるようだ」(小沢陣営)。そんな状況もあってか、TBSは本人のツイッターと信じてしまったようだ。

 140文字でつぶやくツイッターは、オバマ米大統領(49)が行っていることでも有名で、日本の国会議員にも浸透。その半面「なりすまし」も頻繁。鳩山氏もツイッター開始前からニセ者が登場。菅首相は始めていないが、ニセ者は多数存在している。

 小沢氏は同日夜、TBS系「NEWS23クロス」に出演。代表選に負けた場合は「一兵卒でも全面協力する」と述べた。

 ◆最近のTBSの“失態”メモ
  ▼ゴルフ誤報(2010年5月)赤松農相が海外出張先でゴルフをしていたと報道。赤松農相が否定。報道番組で謝罪。報道に関与した4人を懲戒処分に。
  ▼急死誤報(10年4月)くも膜下出血で倒れ、救急搬送された巨人・木村拓也内野守備コーチを夕方のニュースの字幕スーパーで「急死」と表示。夜のニュース番組で訂正。
  ▼不適切取材(10年1月)「報道特集NEXT」内で制作会社の担当者が取材対象の男性の郵便物を無断開封していたことが発覚。車に発信機器を付けたことも分かり、謝罪。
  ▼突撃取材(09年11月)英女性死体遺棄事件で市橋達也容疑者が千葉県警行徳署から地検へ移送される際、同局社員が署員を振り払ったとして公務執行妨害で逮捕される。
  ▼カート暴走(09年11月)男子ゴルフ中継で機材を載せたカートが観客に突っ込む。30代女性が左眼窩(か)底骨折。
  ▼遼くん盗聴未遂(07年6月)情報番組「ピンポン!」で、プロゴルファー石川遼のラウンド中の声を拾おうと、同組の選手に、マイク装着の依頼をしたことが発覚。

しかしこのTBSという放送局、テレビで放送する前に裏取りをするなんて習慣は全くないんでしょう、放送が終わった後で「ところであのつぶやきの件なんですけど、本物なんですよね?」なんて問い合わせて見事に否定されるなんて、受けを狙っているとしか思えません。
いわば同業者である新聞からも「またやっちゃった!」なんていじられてしまうくらいですから、すでにマスコミ業界においてもTBSと言えば捏造と定評があるのだと言うことが判りますが、こういう小技も絡めての仕事ぶりにはまだまだ衰えを見せませんね。
ところでその代表選ですが、どうも大規模な捏造報道が行われているのではないかということが今あちこちで話題になっているようなのですが、まずはこちらの記事を紹介してみましょう。

新聞とネットであまりに異なる菅vs.小沢の支持率(2010年9月6日フリーマガジンR25)

14日に投開票が行われる民主党代表選。菅直人総理(63歳)と小沢一郎前幹事長(68歳)の一騎打ちとなったが、現在マスコミやネットの各サイトでは「管vs小沢、どちらを支持するか?」の世論調査が行われている。だが、その結果はメディア(サイト)によって大きな違いがあり、特に新聞・テレビなどの大手マスコミとネットメディアのかい離が大きい

通信社や新聞社、テレビ局の電話調査の調査によると、7割前後が菅直人派。たとえば、共同通信社(8月28日)は菅氏69.9%、小沢氏15.6%、読売新聞(8月29日)は菅氏67%、小沢氏14%、日テレNNN(9月3日)は菅氏72.0%、小沢氏16.1%だ。

一方、ツイッター、Yahoo! JAPAN、ニコニコ動画といったウェブサイトにおけるネット投票では、小沢氏への支持が多い。たとえば、infoseek楽天が行っているツイッター経由のアンケートでは、菅氏の5%に対し、小沢氏は95%。ニコニコ動画では4日に同サイトに小沢氏が登場した際には、78.5%の支持率を集めた。ツイッター経由の別の投票vriendでは、5日現在、1185票のうち、菅氏が20.9%なのに対し、小沢氏は73.4%だ。

大手マスコミと、ネットでの調査結果にここまで差がついたことについて、ネットニュース編集者で『ウェブはバカと暇人のもの』著者の中川淳一郎氏はこう見る。

「どちらが本音かということについては、よく分からないが、ネットユーザーの中には、テレビや新聞の大手マスコミが報じることを良しとしない人が少なからず存在する。そして、マスコミ報道を『マスゴミの捏造報道』と言いたいがために、新聞やテレビ各社の世論調査と反する投票をすることはよくある

小沢氏は5日に出演したテレビ番組で、フジテレビの調査における菅氏支持の高さについて聞かれた際、ネットでの支持率の高さをあげ、「それぞれ、結果は違う」と語った。だが、中川氏は「2009年の衆議院選挙の際、ニコニコ動画の投票でも自民党の方が優勢だったが、結局民主党の圧勝になったことに見られるように、ネット上の数字をあまり鵜呑みにしない方がいい。ふざけたい暇人も簡単に参加できるネット投票はあまり参考にならない。2009年の衆院選の時、ネットでの人気を間に受け、麻生総理(当時)はネットユーザーを重視すべく、秋葉原から街頭演説を始めたほどだったが、結果はご覧の通り」と語る。

そして、今回の件については、「民主党の代表選は基本的には民主党の国会議員と党員サポーターによるもの。国民全体の民意が反映されるわけではない以上、世論調査・ネット調査は『参考程度』の扱いでいいのでは。メディアもことさらに数字をあおらない方がいい」とも語る。

事実上の「首相選び」でもある今回の民主党代表選だが、国民は「世論」という形でしか意思表明できないのも事実。そうしたフラストレーションが「支持率」報道を加速させているのかもしれないが、いずれにせよ「マスコミによる世論調査」と「ネットによる世論調査」のかい離は興味深い。民主党員たちは、どちらの「世論」に近い結果を選ぶのだろうか。

昨年の衆院選においても各種世論調査がそれぞれ数字が違いすぎるなどと話題になりましたけれども、今回のそれはそれと比べてもはるかに極端なようで、一体何が真実なのかすっかり藪の中という状態のようですよね。
この不思議な現象に関しては様々な方面で注目され、独自の解釈が加えられているようですが、幾つか主だった記事を紹介してみましょう。

民主党議員よ、官報複合体に作られた「世論」に惑わされることなかれ【週刊 上杉隆】(2010年9月9日ダイヤモンドオンライン)

「独裁」の足音が聞こえてきた。「世論独裁」という新しい足音が…。

 霞ヶ関と記者クラブメディアで作られる「官報複合体」、そこに絡め取られた菅内閣のなりふり構わぬ戦いの様子が垣間見えてきた。

 彼らの振りかざす「世論」という怪物は、あらゆる声を掻き消し、もはや「独裁」の様相を呈している。それは「世論独裁」と呼ぶにふさわしい、半ば暴力的な政治状況を生み出している。

 民主党代表選の投票を、来週に控えて、永田町、とりわけ民主党議員の動きは激しい。

 新人議員は、日々の情報に右往左往しながら、相手陣営の様子を探ったり、あるいは後援会などの声を聞いて、支持を決めようと悩んでいる。

 仮に、民主党議員が、新聞やテレビに触れれば、「政治とカネ」という文言が目に付き、耳に飛び込み、連日のように行われる世論調査の圧倒的な数字を前に「菅支持」に傾くことになるだろう。

 一方で、立会演説会やネットのサイトを訪れた議員は、驚くべき「小沢コール」の前に圧倒され、記者クラブメディアとは全く逆の空気を知って、「小沢支持」に流れることになるかもしれない。

「国民は説明を求めているんですよ」

「世論を無視することは許されない」

 いま、筆者は、札幌で開かれる菅首相と小沢前幹事長の立会演説会に向かっている。北海道に向かう飛行機の搭乗直前、筆者の観たテレビ番組では、いつものように評論家やコメンテーターたちが頼まれもしない「世論」の代弁者として熱弁を奮っている様子が飛び込んでくる。

 その批判の矛先は、ほとんど例外なく「小沢一郎」に向かっている

民主党代表選、なぜ異なる結果 ネット投票と報道機関の世論調査(2010年9月9日産経新聞)

 民主党代表選をめぐる世論調査では、新聞やテレビで菅直人首相が圧倒的に優勢なのに、投票方式のインターネット上のウェブサイトによる調査では小沢一郎前幹事長が上回るという逆転現象が珍しくない。小沢氏は「新聞、テレビの調査と正反対の調査がいっぱいある」と強調、後者を重視する姿勢だ。この違いの背景を検証した。

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の8月末の調査で、どちらが首相にふさわしいか聞いたところ、首相が60・1%で小沢氏の16・4%を大きく上回った。他の報道機関の調査でも、小沢氏は首相に大きく引き離されている

 一方、ウェブサイトでの調査では小沢氏の支持率が高い傾向がある。1日から投票を開始した「Yahoo!JAPAN」では9日午後3時の累計で、小沢氏が59%、首相28%で約2倍の差がついた。8月26日から続けている「Infoseek楽天」では、小沢氏の93%に対し、首相はわずか6%にとどまった。

 小沢氏が4日に登場した動画配信サイト「ニコニコ動画」では、出演中の約2分間に約9千人がネットで投票。その結果、小沢氏が78・5%、首相が21・5%となり、小沢氏は「こうやって意思疎通できるのは面白い」と喜んだ。同サイトでは8月31日の時点で、首相が34・7%と小沢氏の8・1%を上回っていたが、完全に逆転した格好だ。

 こうした結果について、「Yahoo!JAPAN」は「ネットの投票者は自らID(本人証明)を登録して政治コーナーに入り支持候補を選択する。政治に積極的にかかわりたい人たちの声だ」と分析する。特に小沢氏が出演した番組では、熱心な小沢氏のファンが視聴、投票した可能性がある。

 一方、新聞・テレビの世論調査は、電話や面接調査の対象を無作為・広範囲に選んで、回答に政治的傾向が出ないようにしており、こうした違いも背景にありそうだ。

一般紙などでは菅総理有利と言いつつ拮抗しているというのが正直なところでしょうから、いくらなんでも93%が小沢氏支持というのも極端すぎるデータではないかなという気もしますけれども、問題はこうした世論調査の結果と代表選投票の結果とがそのままイコールとはならないシステムであることで、どんな結果であれ誰が正しく誰が間違っていたのか正確な検証も出来ないということになってしまいますよね。
いわゆる世論調査なるものがどれほどイカガワシイものであるかは以前にも取り上げましたけれども、大手メディアがこうして一生懸命世論を誘導しようとしている、その結果誰にどんなメリットがあるのかということも考えてみなければならないのでしょう。
かつての椿事件を始めマスコミの政治介入の実例は幾らでもありますけれども、近頃ではネットなど反マスコミ的勢力も力を付けているだけに、今回の代表選は彼らの国政に対する影響力というものも世に示す結果になってくるのかも知れませんね。

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コメント

楽しく読ませて頂きました。 安東俊幸

投稿: 安東俊幸 | 2010年9月25日 (土) 16時51分

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