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2010年9月20日 (月)

今日のぐり:「坂本」

先日こんなニュースが出ていたのですが、よくあるB級ニュースと言えば言えるものの、人間というものはなかなか奥深い存在であるということを感じさせてくれますよね。

お医者さんに聞きました 患者さんの体内からとりだした変わったものは?(2010年8月27日ギズモード・ジャパン)

なんでこんなものが体の中に!

上の写真は去年とある男性の喉から摘出されたウェンディーズのスポーク(スプーンとフォークが一緒になってるあれ)です。なんでまた?

でもこれくらいで驚いてられませんよ。お医者さんメンバーオンリーのサイトSermoで、今まで患者さんの体内から取り出した変わったものは? との質問をしたところすごい答え返ってきました。答えのいくつかが公開されてます。

・アレルギー専門医・免疫学専門医
子供の鼻からおもちゃのプラスティックでできたヘリコプターを取り出したことあります。

・外科医
ペン5本、マジック2本、ストロー3本、歯ブラシ2本、オレオクッキーの包み紙4枚。これが全部同時に1人の患者のお腹から。

・泌尿科医
うちの病院で外科医が取り出したんだけど、お腹からバービー人形が。飲み込んじゃったみたい。

・病理医
直腸からでかいズッキーニ。男性の尿道からスパイラルノートの針金。同じく男性の尿道から鉛筆。お腹からライター。

うおぉ。怖い。そしてこんなにもいろんなものが体の中に入るってことにビックリです。

まあ、なんと言いますか…これも人体の神秘というものなのかは判りませんが、たまにでよろしいですから入れる時だけでなく出す時のことにも思いを馳せていただきたいと感じているお医者さんも多いのではないかと思います。
そんなわがまま勝手な人間が世にあふれている中で、中国から聞こえてきたこちらのニュースはなんと言いますか、自己完結ということに対する強い責任感を滲ませた男のすごみが伝わってくるような話ですよね。

【中国】肛門に突き刺さった鉄筋を自分で抜いた凄い男(2010年07月06日エクスプロア上海)

    「父さん!」息子の声に徐さんは10日余りのこん睡状態から目覚めた。涙を浮かべて話しかけてくる息子の顔を見ながら、徐さんは自分に起きた出来事を思い出していた。肛門から体内深くに鉄棒が刺さり、自分でそれを引き抜いたのだ。地元紙で報道された。

47歳の徐さんは広東省恵州から広州に堤防作りの出稼ぎに来ていた。
6月のある日、徐さんは堤防の上の平らなコンクリートの上に座って休憩していた。
風が気持ちいいと思ったその時、作ったばかりのコンクリートが割れて徐さんは体育座りのまま落下してしまった。真下には親指ほどの太さの鉄筋が垂直に立っていた。鉄筋は徐さんの肛門から体内深くまで突き刺さってしまった。
徐さんは身体の重みで肛門に刺さった鉄筋がそれ以上体内に深く入らないようにととっさに鉄筋と共に地面に倒れたという。そして満身の力を込めて自分で鉄筋を引き抜こうとした。
「鉄筋が刺さった時も抜く時も全身の神経に強烈な痛みを感じた。五臓六腑がすべてひっくり返ったような感じだった」
    驚異的な精神力で肛門に刺さった鉄筋を自分で引き抜いた徐さんはそのまま気を失った。

徐さんは運び込まれた中山大学付属病院で6時間半に及ぶ緊急手術を受けた。鉄筋は肛門から刺さり、直腸を突き抜け、肝臓にまで達していたという。しかし20センチも刺さったのに大動脈を避けていたので大出血にいたらなかったことが幸いだった。
10日余りのこん睡状態を経た徐さんは、その後の回復力も驚異的であと数日もすれば身の回りのことも徐々に自分でできるようになると医者は話している。

      徐さんの手術を担当した中山大学病院の王教授は、もし身体に何か刺さったら決して自分で抜いてはいけないと注意を促している。抜いた瞬間に大出血を引き起こしショック状態になってしまう危険が高いからだ。また消毒していないと傷口から感染症になる危険もある。何か刺さったら、刺さった状態で救急車を呼ぶようにということだ。

いや私失礼ながら、今の今まで「偶然」つるっと肛門からウナギが潜り込んできたとか、「偶然」すべったはずみで肛門にジャガイモがはまり込んでしまったなんて話は正直眉唾物だと思っていたんですが、ここまで体を張っていただいたということであればこれは問答無用で偶然の事故はあるのだと認めるしかありませんよね。
本日は偉大なるこの徐さんに経緯を表して、人間として有り得べからざるとも言うべきすごい偉業?の数々というものを紹介してみようかと思いますが、まずはこちらは誰がどう見ても文句なしにすごいというニュースです。

トランプをものすごい早さで箱に詰める職人の動画! まるで早送りのようだ(2010年9月10日ガジェット通信)

トランプ生産工場でまさに“匠”とも言える技を披露する職人芸を納めた動画が動画サイトに公開されている。まだ箱の中に入っていないトランプを機械を使わずに手動で箱の中に詰めていく作業工程の現場なのだが、その早さがものすごい。

早送りのような目に見えない早さでテキパキと作業をこなしていくのだ。トランプも目分量で数え、さっと手に取り箱に入れる。実際は目分量ではなく、感覚でトランプの枚数を覚えているのだろう。こういった仕事は経験がものを言うというが、まさにその通り。
慣れている人は手元を見ないで作業をする程だ。

1個のトランプ箱詰めに掛かる時間は約7秒。10秒掛からないで54枚のトランプを手に取り箱に入れ組み立てるという全ての作業を行っている。これは機械に任せるよりも効率良いかも?
このトランプ工場の人は全員この速さでトランプを詰めることが出来るのだろうか。

ある意味トランプマンより凄いと思ったのは自分だけでは無いはず。

リンク先の動画を見てみますと「トランプを箱に詰めるだけの簡単なバイトです」なんて言いますけれども、これは大変な職人技というしかないですよね。
一方でお隣中国からはお得意の人海戦術ということなのでしょうか、びっくり世界新記録達成というニュースが出てきています。

中国で1万人超が「人間ドミノ」、世界記録更新(2010年8月13日ロイター)

 [北京 13日 ロイター] 中国の内モンゴル自治区で12日、人が順番に将棋倒しになる「人間ドミノ」に1万人以上が参加し、人数の多さでギネス世界新記録を達成した。

 内モンゴルのオルドス市で行われた記録更新イベントには、学生を中心とした1万0276人が挑戦。参加者は足を組み、後ろ向きに倒れるかたちで人間ドミノを行い、終了するまでには1時間20分かかった。新華社によると、参加者は3日間をかけて毎日4時間以上の練習を重ねていた。

 人間ドミノの参加人数のこれまでの世界記録は、2000年にシンガポールで作られた9234人だった。

いやしかしこれは、各人がよほどの根気がないと続きそうもない偉業と言うしかない話ですが、この調子で世界記録が更新されていきますと、いずれ中国十億の人民で地球一周人間ドミノなんてことにもなるのでしょうか?
人の手で成した偉業というべきなのか奇跡というべきなのか微妙なところですが、とにかくすごいということに関してはこちらのすごさはちょっとしたものだというニュースです。

「奇跡だ!」機体が3つに分断されながら心臓発作?の死者1人(2010年8月17日産経新聞)

 【ニューヨーク=松尾理也】カリブ海に浮かぶコロンビア領サンアンドレス島の空港で16日、地元アイレス航空のボーイング737型旅客機(乗客乗員127人)が着陸後、機体が3つに分断されながらも、死者が1人だけにとどまる事故があった。乗客らから「奇跡だ」との声が上がっている。

 同機は首都ボゴタ発。機体は滑走路手前に着陸した後、3つに分断され大破した。乗客の一部はシートベルトをしたまま滑走路に投げ出されたという。しかし炎上には至らず、乗客らは駆けつけた救急隊に救助された。死亡した乗客1人については、心臓発作によるものとの見方もある。

 航空機は直前まで異常は認められなかったといい、着陸直前に落雷にあった可能性などが指摘されている。空軍関係者は「地面との激突を避けたパイロットの高い技術のおかげだ」と称賛した。

ハドソン川の奇跡とも言われた先年の事故などもそうですが、昨今飛行機事故にもこうして奇跡的に犠牲者が少ないという事例がぽつぽつ出ているのは機体や操縦技術の向上もあるのでしょうが、利用者としては何かしらほっとするような話ですよね。
こちらは偉業と言うのかどうかは判りませんが、世の中妙なことを考えつく人間は数限りないものの、それを実際にやってしまう人間は稀少であるという意味では偉業というしかないニュースがこちらです。

マクドナルドで「マクドフライおいもさん1つください」と注文してみた(2010年7月24日ロケットニュース24)

世界中で愛されている大手ハンバーガーチェーン『マクドナルド』。日本でもお馴染みのファーストフード店だが、なぜか関東圏では『マック』、関西圏では『マクド』と呼ぶ傾向が強いことから、しばしば議論の対象になっている。

その議論が飛躍して、掲示板サイト『2ちゃんねる』では『ビッグマクド』や『マクドシェイク』、『朝マクド』などの言葉まで生まれた。正式なメニュー名はご存知の通り『ビッグマック』、『マックシェイク』、『朝マック』。だが関西圏では『マック』ではなく『マクド』と呼ぶことからそれを揶揄(やゆ)し、メニュー名の『マック』の部分をすべて『マクド』に置き換えているのだ。

そして、極めつけは『マクドフライおいもさん』である。これは『マックフライポテト』を関西圏ではこう言っているのでは? という発想から誕生した言葉。『マック』を『マクド』、『ポテト』を『おいもさん』とそれぞれ関西風に表現している。例えば、『2ちゃんねる』には以下のような書き込みが頻繁にされている(一部わかりやすいように表記を編集した)。

・よくコピペされるマクド文
関西人A:  マクド行こうでんがなwww
関西人1:  おう、腹減ってたやし行こうまんがなww
関西人A:  わしゃビッグマクド食うでぇ~wwww
関西人1:  わてはマクドフライドおいもさんを注文するんや!www
関西人A1: ほな、行こかぁ~wwwwwww

どうやら、関西では『マクドフライおいもさん』とオーダーすれば、『マックフライポテト』が買えると思っている人が多いようだ。そこで、関西在住の記者(女)が京都市内の『マクドナルド』を訪れて実際に試してみた。

店員: ご注文をおうかがいします。
記者: 『マクドフライおいもさん』のMサイズを1つください。
店員: え……?
記者: ……『マクドフライおいもさん』のMサイズを1つください。
店員: もう一度、お願いできますか?
記者: 『マクドフライおいもさん』のMサイズを1つください。
店員: ……。
記者: ……。
店員: (かなり優しい声でメニューを指しながら)この写真のポテトのMサイズですか?
記者: はい。
店員: (心配そうな表情で)ご注文は以上でよろしいでしょうか?
記者: はい。

計3回も『マクドフライおいもさん』と声に出したが、結局伝わらなかった様子。記者は生まれも育ちも関西だが、『マクドフライおいもさん』などと注文している人を見かけたこともないし、そんな話を聞いたこともないのだから伝わらなくて当然だろう。

ちなみに記者の周りでは『マックフライポテト』のことを『マクドのポテト』と呼ぶことが多い気がする。「マックフライポテトってすごく美味しいよね」を関西弁で言うと、「マクドのポテトってめっちゃ美味しいよな」となるわけだ。

今回の調査結果からすると、『マクドフライおいもさん』をはじめ『ビッグマクド』、『マクドシェイク』など関西弁バージョンのメニュー名で注文しても意味不明な客になってしまうため、やめておいたほうがいいだろう。ちなみに、日本マクドナルドは「マックでもマクドでも、お好きなほうで呼んでいいですよ」とコメントしている。

まあ、その、普通の人間は実際に行動に移す前に結論を理解していそうな調査結果ではあったのではないかという気も、少しばかりしないでもないのですが…
一方でこちらは大胆と言いますか無謀と言いますか偉業になりそこねた一例というものですが、やってしまった後で後悔してもすでに遅いだろうjkという大それた行動の実例です。

大胆なのか何なのか…警察署に強盗敢行!即逮捕(2010年7月12日読売新聞)

 12日午後0時40分頃、宮城県気仙沼市南郷の気仙沼署に包丁(刃渡り約16センチ)を持った男が押し入り、1階の交通安全協会受付カウンターにいた女性職員(37)を「金を出せ。殺すぞ」などと脅した。

 当時、1階フロアには5、6人の署員がおり、男を取り押さえた。

 発表によると、男は同市波路上明戸、無職畠山一博容疑者(22)で、同署は強盗未遂と銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。畠山容疑者は「警察署に行けば、金があると思った」と供述しているという。

 同署幹部は「まさか警察署に強盗が入るとは……」と驚いている。

この記事を見て、全国各地で「これがゆとりか…」とつぶやいた人が一億人を突破したとかしないとか…
こちらはある意味でそれ以上に無謀というしかないチャレンジですけれども、残念な結果に終わったとしても無謀を貫き通せばそれは偉業にもなろうという話でしょうか。

1日4回富士山登頂 米軍兵士たちの「無謀」挑戦(2010年9月3日J-CASTニュース)

   富士山に登った登山者が2010年8月28日、過去30年でもっとも多い25万人を超え、一種のブームになっている。山梨県側から6合目で登山者を24時間体制でカウントしている富士山安全指導センターによると、8月31日午後2時の時点で25万8000人の登山者を記録した。

   そんな中、24時間以内に4回富士山に登るという「無謀」な挑戦をするアメリカ人たちがいる。

たった2時間半で山頂目指す

   「4 in 24 Fuji Challenge」と名付けられ、米海軍横須賀基地にある第7潜水艦群に所属するデイビッド・ビームさんが、同じ基地に勤務する3人の仲間たちと実行する。

   予定では9月4日午前3時に、最も一般的な登山道「河口湖口ルート」の5合目(標高2305m)に入り、3時半から第1回の登頂を始める。メンバーたちは、(1)5合目から山頂まで平均2時間半をかけて登り、(2)約10分の休憩、(3)約1時間20分で5合目まで下山、(4)30~45分休憩をしたら再び山頂に向かう、という時間配分を目標にしながら、徐々にペースを落としていく。

   ちなみに、やまなし観光推進機構が運営している「富士の国やまなし観光ネット」の情報によると、同ルートの所要時間は山小屋での休憩を挟みながら、登り約6時間、下り約3時間20分としている。単純計算すると普通の人の2.4倍のスピードで登ることになる。

   富士登山を甘く見ているのではなく、チャレンジに向けて過酷なトレーニングを積んできた。まず、決心を固めた1年前から「クロスフィット」という、特殊部隊でも採用される体力・持久力・敏しょう性などを総合的に鍛えるトレーニングを始めた。5月からは舗装された道ではなく野山を駆け巡る「トレイルラン」をメニューに加えた。さらに7月に富士山が登山シーズンに入ってからは、一般登山者のボランティアガイドとして、2カ月で12回も登頂を果たした。

負傷兵士支援するチャリティーも行う

   実は、過去にも横須賀基地に勤務する米軍兵士たちが「4 in 24」、一日4回登頂を成し遂げている。挑戦が始まったのは2007年。2人が24時間以内に3回の登頂を目指して成功した。翌08年には今と同じ4回に目標を高く設定した上で5人が挑戦し、21時間59分で成し遂げた。ところが09年はメンバーが1人に減少。さらに天候不良の影響で目標達成とはならなかった。10年は過去3年で挑戦したメンバーが全員帰国し、計画自体が頓挫しかけたが、「この伝統をなくしてはならない」と、09年の挑戦者の親友だったビームさんが立ち上がり仲間を集めた。今回はチーム全員が初参加だ。

   挑戦の模様はホームページ(http://fujicharity.com/)で報告される。また毎年、挑戦者たちがチャリティーを呼びかけており、ビームさんは1万ドルを目指している。8月30日夜の時点で3600ドルが集まったという。集まった募金は、イラクやアフガニスタンで負傷した米軍兵士たちを支援するNPOへ贈る。

   ビームさんに不安はないか聞いたところ、「一番の不安は睡魔との闘いだ」と答えた。また、妻のジェニファーさんは、体力的に過酷なこの挑戦について、「どうかしている」とあきれ顔だが、趣旨には賛同し全員の無事と成功を祈っている。

ピストン富士登山成功せず 空前の渋滞に足すくわれ(2010年9月7日J-CASTニュース)

 米軍兵士らが24時間以内に4回富士山に登る「4 in 24 Fuji Challenge」は、目標達成とはいかなかった。2010年9月4日未明からの挑戦。行く手を阻んだのは、ケガでも精神的挫折でもなく、登山道の渋滞だった。

 富士山の5合目と山頂を往復するというもので、米海軍横須賀基地の有志が数年前からチャリティーとして行ってきた。今年は、第7潜水艦群に所属するデイビッド・ビームさんと3人の仲間たちが、過酷なトレーニングを積んで初挑戦した。

 ビームさんによると、当日はひざの故障で途中棄権したメンバーも出たが、登山は順調だった。しかし、4回目の登頂で道が渋滞し、思うようなペースで進めなかったという。

    「週末で大勢の登山客がやってきた。あんなに混雑するとは思ってもみなかった」

 今夏は空前の富士山ブームだった。富士吉田市によると、7月1日~8月31日の夏山シーズンに山梨県側から登った登山者数は、これまで最高の25万9658人を記録した。登山客の多くは「ご来光」に登頂時間を合わせ、夜11~12時ごろに5合目を出発するという。

 ビームさんらは、この挑戦で寄付金7000ドルを集めた。イラクやアフガニスタンで負傷した米軍兵士たちを支援するNPOに贈るという。

チャレンジとしては思わぬオチが付いた形ですけれども、イベントとしてはまず成功と言っていい結果に終わったようですね。
しかし渋滞がなければ今回も成功していそうな勢いですけれども、人間やれば出来るものだなと言うことになるんでしょうね。

今日のぐり:「坂本」

岡山県の西の端にある笠岡市では近頃「笠岡ラーメン」と呼ばれる地ラーメンを売り出し中ですが、元々この地域では養鶏が盛んだったという背景から、鶏のスープに鶏肉のトッピングというちょっと独特なスタイルのラーメンとなっています。
以前にお邪魔した「おっつぁん」などは最近の人気店ということですけれども、オリジナルとも言うべき「斉藤」亡き後この界隈での老舗と言えば「一久」「坂本」の二つが双璧だそうで、今回はこちら「坂本」にお邪魔してみました。
笠岡駅の西側にある跨線橋を北に渡るとすぐ道路脇にある店なんですけれども、見た目はラーメン屋というより田舎の料理屋とか寿司屋とか言った感じのたたずまいで、大きな看板が出ているわけでもありませんからうっかりすると気付かないまま通り過ぎてしまいそうですよね。
店内に入ると鶏のいい匂いが漂ってくるんですが、メニューの方は中華そばの並と大盛りだけというシンプルさで、ここは中華そば並を注文してみました。

待つほどもなく出てきたこの中華そば、もちろん今風のそれとは全然違っているのですけれども、古式ゆかしい中華そばとして見るとずいぶんときれいな仕上がりになっているのは好印象ですよね。
ここのスープ、「一久」ほど醤油ダレが強いわけでもなくあっさり目の後味で、ちょっと一口すすった分には最近のラーメンの濃厚なスープに比べると物足りない感じもするのですが、食べ進みながらじっくり飲んでいくと甘みと共に鶏のうまみがしみじみ感じられるという良い味加減ですよね。
麺はちょっと最初の何口かは妙な違和感があったのですが(茹で行程の問題なんでしょうか?)、この手の老舗にしては比較的しゃっきりと茹で上げてあるのは好印象ですし、スープの味加減とのバランスも悪くなさそうです。

上に乗っているトッピングは昔ながらの中華そばそのものという感じで、今どき稀少品となってきたシナチクなどもいいんですが、特にこの煮鶏スライスは今まで食べた笠岡ラーメンの中でも味、食感のバランスが最も好みに合うもので良かったです。
ラーメンなども昨今の新規出店ではずいぶんと気合いの入ったお店が増えてきているのですが、麺やスープの出来に比べるとどうも上に乗っている焼き豚というものは所詮肉料理としては価格帯相応という印象をぬぐえないものが多くて、安価な庶民料理に無理して肉を奢らずともと常々感じていたんですが、こういうものだったら大いに存在価値がありますよね。
一方でこのラーメンにしてはざっくり大きなネギの切り方、見た目には大変きれいで、最初このスープに合わせるにはちょっと風味がきついのかなという印象も受けたのですが、最後に残ったスープと一緒にいただく頃には程よく馴染んできている感じでしたから、こういうのもありなのかも知れません。

今風のラーメンと比べると確かにラーメンというより中華そばと言うべき和風を感じさせる味の仕立てで、洋食とか中華とかこってりした今どきの食べ物に食べ慣れた後だと、とにかく後口がすっきりしているのは妙に新鮮なものを感じましたね。
ノスタルジーだけでなく味の面でも未だに競争力を保っていそうに見えますし、実際平日お昼だけの短い営業時間にかかわらず贔屓客が絶えないようですが、しかしこの店もまた「一向に真っ当なラーメン屋らしく見えない」という笠岡ラーメンの店構えの伝統?を踏襲しているということなのでしょうか…?

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