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2010年9月26日 (日)

今日のぐり:「味助」

そろそろ台風シーズンですけれども、先日こんな画期的発明で特許取得をした会社があることをご存知でしょうか。

[台風]潜水艦使い海水温度下げて抑制 三重の会社が特許(2010年09月20日毎日新聞)

 三重県桑名市の鋼(こう)構造物設備会社が、台風が進む海域に潜水艦を出動させ、海中の低温水をくみ上げて海面水温を下げることで勢力を弱める構想をまとめ、このほど日本とインドで特許を取得した。海面水温が高いと台風の勢力が維持されることに着目して考え出したという。

 この会社は伊勢工業で、06年1月に日本と米国、インドの3カ国で申請、今年7月に日本とインドで認められ、近く米国でも認められる見通しという。

 特許は「海水温低下装置」という名称で、潜水艦の両側に長さ20メートル、直径70センチのポンプ付き送水管を8本取り付けたうえで、水深30メートルから低温の海水を海面にくみ上げる仕組みだ。

 発案者である同社の北村皓一社長(84)によると、潜水艦1隻当たりの送水能力は毎分480トン。潜水艦20隻を台風の進路に配備すると、1時間で周辺海域5万7600平方メートルで水温を3度程度下げられ、台風の勢力を弱められるという。

 気象研究所(茨城県つくば市)などによると、台風の発生には海水温が25~26度以上であることが重要な条件で、勢力を維持するには27度以上が目安になるという。同研究所は今回の特許について「現状では台風の進路予想の精度などに課題はあるが、理論上は台風を小さくすることが可能」と評価している。

 北村社長は、これまでも水道管の漏水を内部から補修する「内面バンド」など約30件の特許を取得しているが、特許使用料などの対価は求めてこなかった。今回の特許も、構想に対する公的機関のお墨付きを得るのが目的と話している。【田中功一】

え~、もちろんネタではないんだと思いますが…ちなみに今を去ること半世紀ばかり昔のこと、当時絶頂期にあったアメリカでは台風にドライアイスを投下し進路を変更するという壮大な実験が行われましたが、この結果進路を歪められた台風によって甚大な豪雨被害が発生したことから、以後同種の実験は中止されるに至ったということです。
ま、だからどうだというわけではないんですけれども、今日は世界中から「確かにすごいといえばすごいんだけれども、それはいささかどうよ?」と少なからず首をひねってしまいそうな最新技術の成果というものを紹介してみますが、まずは日本から比較的まともそうなこちらの技術を紹介してみましょう。

コケで金を回収、リサイクルに応用へ 理研、DOWAが発見 (2010年8月9日産経BIZ)

 たき火の跡などによく生えるコケの一種が、金を選択的に体内に取り込むことを、理化学研究所と非鉄金属大手「DOWAホールディングス」(東京都)の研究グループが発見した。最大で乾燥重量の約10%もの金を蓄積するという。貴金属をわずかに含む廃液から、金を再回収する技術として実用化を目指す。(原田成樹)

 金を取り込むのは、「ヒョウタンゴケ」というありふれた種。世界中に分布し、特にたき火や火災の焼け跡でよくみられる。

 理研は、文部科学省の「経済活性化のための研究開発」(リーディングプロジェクト、平成15~19年度)として植物を利用した環境浄化の研究に取り組み、ヒョウタンゴケが生物に有害な鉛を回収する能力を持つことを発見。20年からDOWAホールディングスと共同で、コケを用いた重金属廃水処理装置の開発に乗り出し、ヒョウタンゴケが金も取り込むことを新たに見つけた。

 廃液から金や鉛を回収するには、成長した株ではなく、コケの赤ちゃんに相当する「原(げん)糸(し)体(たい)」を使う。研究グループは、原糸体を水槽内でクロレラのように培養する技術を開発し、2週間で300倍に増える量産性を実現した。

 家電やパソコンなどの電子部品の配線、電極には金メッキが多く使用されているが、通常の回収処理法では微量の取り残しが出る。研究チームの実験では、リサイクル原料を再資源化処理した後の廃液でヒョウタンゴケを育成、2週間後にはコケ重量の10%に当たる金14・8グラムを取得できた。

 鉛の回収能力は最大で重量の70%。プラチナも数%回収できることが分かった。多種の金属を含む廃液でも取り込む元素は限定され、蓄積される場所が大まかに分かれているので、回収上のメリットが大きい。

 廃液中の微量な貴金属の回収は、従来はコストに見合わないとされてきたが、DOWAホールディングス側から研究チームに加わった中塚清次さん(理研客員研究員)は「鉛の浄化に加え、金回収も視野に実用化研究を進める。化学物質でなく植物を使って処理できることが重要」と語る。

 ヒョウタンゴケが、なぜ金やプラチナを取り込むのかは分かっていない。理研の井(い)藤(とう)賀(が)操研究員は「通常の生き物は、そもそも細胞の中に金などが入らない」と首をかしげる。強い酸性やアルカリ性の過酷な環境でも生育するヒョウタンゴケは、進化の過程で有害な金属にも耐える能力を獲得したとも考えられる。

 井藤賀さんは「コケは4億年も前から、環境に適応しながら進化してきた。持続的社会を形成する上で、もっと学ばなければならない」と話している。

 ■ヒョウタンゴケ ヒョウタン形の胞子嚢(のう)を持つコケで、世界中に分布する。灰への耐性が強く、火事場跡など他の草やコケが生えない場所によくみられる。国内では焼却灰などが埋められた廃棄物の最終処分地でも確認されている。

これ、確かに話を聞くだけでもすごい技術で、将来敵には環境汚染などに対する決定的な技術にもなりかねない大発見だと思うのですが、なぜ金のような不活性な物質をわざわざ取り込むのかが何とも不思議な話ではありますよね。
同様に実用化すれば素晴らしいという話ではあるのですけれども、別な意味でもインパクトが強すぎるだろうというニュースがこちらです。

衝撃的に素朴な1人乗りロケット試作機、打ち上げへ/デンマーク(2010年8月30日朝日新聞)

 ミサイルのような1人乗り有人ロケットの試作機が、9月2日にもデンマーク沖のバルト海で打ち上げられる。今回は人形を載せた高度30キロのテスト飛行だが、高度100キロを超える飛行能力を持つ。数回のテストを重ね、安全性が確認できれば有人で打ち上げる。成功すれば、宇宙に独自に人を送った国として、旧ソ連や米国、中国に続き、デンマークが4カ国目になる。

 米航空宇宙局(NASA)の元技術者らの民間団体が開発した。小型ロケット「HEAT―1X」で、宇宙船「ティコ・ブラーエ」を打ち上げる。船名は16~17世紀の同国の天文学者からとった。

 全長は約10メートル、直径約60センチ。飛行士は先端の透明なカバーに顔をのぞかせるようにして立って乗る。個人の寄付5万ユーロ(約600万円)や地元企業からの提供を受け、ボランティアで製造された。1千人以上の出資者のほとんどはデンマーク人だが、日本人の名前もある。

 固体燃料と液体酸素のハイブリッドエンジンで、人間を上空約130キロまで持ち上げる。数分間の無重力が体験でき、地球も丸く見える高度だ。帰還は、パラシュートで海に着水する。

 民間ロケットに詳しい米宇宙関連財団職員の大貫美鈴さんによると、作ったのは愛好家集団のような団体で、数年前に国際会議で発表され、「人間1人を宇宙に連れて行くだけ」という最小限のコンセプトが衝撃を与えた。技術的には手堅く、エンジンの燃焼試験にも成功。打ち上げは、米国の宇宙業界関係者も注目しているという。

 民間の有人宇宙飛行は、英航空会社が出資するヴァージン・ギャラクティック社(米国)の宇宙船「スペースシップ1」が成功。さらに、複数の企業や団体が「宇宙旅行」を目指して開発している。

 宇宙航空研究開発機構の的川泰宣名誉教授は「素朴な発想で面白い。人が耐えられる加速や衝撃以下にエンジンと姿勢を制御できるかがカギ。でも、本当に人を乗せる勇気があるかなあ」と話した。(東山正宜)

いやまあ勇気と言いますかなんと言いますか、確かに実物の写真を見るだけでもシンプルに過ぎるコンセプトが直に伝わってくるような構造なんですが、この内部に収まって実際に空に飛び出すという局面を想像した場合に、どうも宇宙に行ってみたいとか言ったこととは別方面での需要の方が期待できそうではないですかね?
一方でこちらはコンセプトのみの提示ということですけれども、既存の技術の延長線上?でもここまでぶっ飛ぶことが出来るのかという意味ではちょっと驚くべき計画ですよね。

巨大ヘリコプター型の空飛ぶホテル「Hotelicopter」を造るとこうなる/アメリカ(2010年09月17日GigaZiNE)

YOTELというホテルグループが「巨大ヘリコプター型の空飛ぶホテルを造るとこうなるだろう」ということでホテル予約サイトの宣伝用に考えてみたネタなのですが、なかなか夢のある内容で、ムービーまであります。
モデルになったのは旧ソ連製の「Mil V-12」となっており、その名は「Hotelicopter」、全長42メートル・全高28メートル・最大速度は時速255kmとなっており、やろうと思えばできるのかもしれず。

詳細は以下から。
Elevate Your Stay | Hotelicopter
(中略)

なお、以下に紹介用ムービーがあります。実際に飛んでいるイメージムービーはなかなか圧巻。

YouTube - The Hotelicopter

YouTube - The Hotelicopter Part II

リンク先のCG画像を見ているだけでもこの素晴らしいデザインセンスがよく判ると思いますけれども、植民地人の仕事にしてはこのセンスは妙に先祖返りして見えるのは気のせいでしょうか?
ぶっ飛んだ最先端技術と言えばお隣中国などは素晴らしい実績を誇ることで知られていますけれども、まずはお約束のあのネタ再びという話から始めてみましょう。

最先端トンデモ緑化技術再び=ペンキ一塗りではげ山があっという間に緑の山に―中国(2010年9月3日レコードチャイナ)

2010年9月2日、金羊網は、陝西省渭南市華県のとんでもない緑化技術を取り上げた。気持ち悪いほど鮮やかな緑は何とはげ山にペンキを塗ったもの。どこからどう見ても間違った「緑化」にしか思えないが、現地政府担当者は「最も先進的な緑化方法だ」と胸を張っている。

華県の南山大道を進むと、問題の「緑の山」が出現した。岩がむき出しとなったはげ山にペンキが塗られたもの。毒々しいまでに「緑化」されている。剥がれ落ちた石を拾うと、鼻をつんとさすペンキのにおいがまだ残っている。付近の住民に話を聞くと、「緑化」された山はもともと採石場だったという。1か所だけではなく、同様に「緑化」された山は複数あるという。

華県国土資源局鉱山弁公室を訪ねると、担当者は「緑化」の事情について説明してくれた。環境保護活動の一環として、華県にある採石場数十か所が閉鎖されたという。最終的には本物の植物を使った緑化が行われるが、臨時措置としてペンキによる「緑化」が実施されたのだという。鉱山弁公室の李主任は「インターネットを通じて海外の経験を学んだもので、国内最先端の緑化方法です」と胸を張った。

ペンキによる「緑化」といえば、2007年には雲南省昆明市富民県でも確認されており、世界的な話題となった。こちらは風水の関係上、「緑」が必要だったとの話。風水のための「緑化」と最先端の「緑化」。理由は違っても、間違った結果だけは共通している。(翻訳・編集/KT)

元記事の写真を見るだけでもこの不自然さにはびっくりですけれども、失礼ながら予算不足だとか手抜きだとかいった事情で仕方なしにやっていたのかと思っていましたら、むしろ当事者はこれがベストだと胸を張っているというのですから二度びっくりですよね。
もう一つ、こちらもかの国お得意のという話なんですが、ある意味このアイデアをもう少し有益な方面に生かせばと残念にも感じられる話です。

iPod touchをiPhoneにしてしまう脅威の道具が登場-中国(2010年8月3日サーチナ)

 中国のシリコンバレーとも称される北京市の中関村で、iPod touchをiPhoneにしてしまう「脅威」の道具が販売されている。一般的に販売されている保護カバーらしき道具をiPod touchに取り付けるだけで、電話やメールが使えるようになるという。3日、北京日報が伝えた。

 記事によれば、iPod touchをiPhoneにしてしまう「脅威の保護カバー」にはSIMカードのほか、電池を設置することができる。それにより、 120時間の連続使用のほか、4.5時間の連続通話が可能となるという。iPod touchには音声を拾うマイクが搭載されていないが、「脅威の保護カバー」にはマイクも搭載されているため、通話が可能になる。

 「脅威の保護カバー」は、中関村の業者の間では知らぬものがいないほどの認知度を誇り、品切れになるほどの人気ぶりだ。現在は希少価値もあって、1480元(1万9240円)ほどで販売されているという。また、中国最大のショッピングモール「掏宝网(タオバオ)」では500元(約6500円)ほどで販売されており、同商品を扱っている店舗には、すでに数百ものユーザーから注文が殺到している。

 現在、中国ではiPod touch(8GB)は1500元(約1万9500円)ほどで販売されているが、iPhone はもっとも安価なモデルでも4999元(約6万5000円)もするため、「脅威の保護カバー」を取り付けたiPod touchはiPhoneを購入するより非常に安上がりというわけだ。(編集担当:畠山栄)

ちなみにその名も「林檎の皮(苹果皮)」と言うこの道具、裏面に「PEEL」というロゴが入っているのですが、最近アメリカの大手携帯電話キャリアであるSprint社から「iPod touch向けに「無線ルーター付きケース」を提供準備中」というアナウンスが流れていまして、この製品ロゴも同じ「PEEL」なんだそうですよね…
本日最後に取り上げますこちらのニュースは今回一番気に入った話題なのですが、どこかの国のうさんくさい緑化と違ってこちらは本物の緑化であるだけに、確実に環境に貢献してくれる…はずですよね…

「究極の環境車」!? エンジン部分に木植える カナダ(2010年9月2日カナダ)

 カナダのバンクーバー市内の路上で、エンジン部分に樹木が植えられたユニークな自動車が展示されている。

 都市の変革をテーマにした共同プロジェクト「スティック・シフト」の一環として、車や食料生産に不可欠な石油が枯渇した場合、車や道路をどう再利用すればよいかという問いかけから制作された。エンジンを取り除いた車に樹木が植えられている。

 この「庭付き自動車」は計4台作られ、夏が終わるまで市内各所の道路で見ることができるという。(ロイター)

この写真がまた素敵なんですが、ところで素朴な疑問としてこの車、本来の機能は果たせないでしょうにこれで「車の再利用」というのもどうかという話なんですが…そう言えばカナダと言う国も、かつての宗主国はあそこでしたよねえ。

今日のぐり:「味助」

どうも近頃では単に肉を焼いて食うだけなんて料理は料理人のプロの技も何もないもので、一番無駄にカロリーを採るだけのことなんじゃないかという気もしているのですが、そうは言っても時には肉も食ってみたいというのが人間の素朴な心理と言うものですよね。
そんなわけで久しぶりにお邪魔したのがこちら「味助」ですが、最近ちょっと無茶気味な出し方をされることが多かったので、とにかく少なめでと念を押して(苦笑)お任せで頼んでみました。
そうするとなにやら質の方で頑張ってもらったようで、ヒレとロースというごくありふれた部位なんですがずいぶんと良い肉でしたね。

こちらでは見事にサシの入った肉をステーキのような分厚い切り方で出してくるのですが、これが口に入れると噛むほどもなく勝手にとろけていくというのは、初めて食べた人間はまず驚くところです。
ここはほとんど漬けダレというものは使わない店で、一応タレも出てくるんですが個人的には断然塩胡椒でいった方がいいと言う感じで、レア気味にささっと炙って食べてもいいし、邪道かも知れませんが隅っこの方で脂を落としながらカリカリに焼き上げてもうまいものです。
正直近頃ではこういうサシのリッチな肉より赤身の肉で肉の味を噛みしめるのが好きなんですが、相対的に脂の比率がこれだけ高いのにその中から肉のうまみも濃厚に出てくるというのはすごいですよね。
さすがに脂がこれだけ強いとそんなに沢山は食べられませんけれども、後でひどいことになると判っていてもついついもう一口と尾を引くのは、肉自体の質もさることながら熟成加減もずいぶんと良さそうなんですが、このあたりはさすが元肉屋という感じの目利きぶりではありますよね。
締めには例によってさらっとわさび茶漬けで脂を流しましたが、ここは野菜も地味に味が濃くていいんですが、後で出てくる果物も毎回地味にうまいのはこだわりを感じさせますね。
不満点を挙げると飯の味、扱い方が今ひとつな点で、まあひたすら肉を食わせる店の性質上仕方がないんでしょうが、これがもっと粒が立っていて銀シャリ!って感じであればなお良かったですかね(とは言っても、普段ここでご飯など余計なものを食べていられることはまずないんですが)。

しかしこれだけの質を保っていても近年日本も不景気だということなんでしょう、ひと頃と比べるとお客の入りは減っているなと感じたのですが、食べる側にしてみれば味が同じであるなら混まない方がありがたいくらいのものですよね。
そのせいもあってか親父さんも結構フロアに出て喋りっぱなしでしたが(苦笑)、今日の肉は肉屋の売値よりも安いよと言うだけあって、もちろんこれだけの肉ですから絶対的な単価自体はそれなりなんですが、このレベルの肉を食わせる店はあっても、この値段で出してくる店というのはそうそうないのは断言できます。
とにかく肉をひたすら食いたいという向きには、味の絶対値にしろコストパフォーマンスにしろ相当高レベルな店と改めて感じ入った次第ですが、やはり最初は少なめに頼んで必要なら追加してもらった方が、健康のためには良さそうですよね…

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