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2010年9月 3日 (金)

ホメオパシー 中学生からも「思い込み薬」と看破される

本日最初に少しばかり古いのですが、こういう話題を紹介させていただきます…と言いたいところなのですが、確かにこれは心が痛すぎるのでリンクだけで勘弁していただきましょうか。

【参考】痛いニュース(ノ∀`) : 電源コード替えたら音が格好良くなった - ライブドアブログ(2008年01月07日2ちゃんねる痛いニュース)

マニアとはこういう人種なんだと言うしかないのかも知れませんが、これだけ大金を無駄にして失敗し続けていくその過程の中においても、当事者は極めて自然に自己正当化が出来ている、あるいはそうせざるを得ないのだということにこそ注目していただきたいところです。
人生が破綻しない範囲での話であればこれもマニアのこだわりなどとおもしろおかしいネタで済んでいられるところですが、人生の多くを犠牲にして何かにはまるほど人はより一生懸命自己正当化のネタを探してこなければならないわけで、何であれ一度深みに落ちてしまった人間をそこから脱出させるというのがいかに困難であるかがご理解いただけるかと思います。。
そんなこんなで本日のイントロダクションとさせていただいたところで、先日に続いてホメオパシーネタというものがまた出てきていますので紹介してみましょう。

保健室でホメオパシー 沖縄の養護教諭、生徒に砂糖玉(2010年9月2日朝日新聞)

 沖縄県名護市の公立中学校の養護教諭が5年以上前から、保護者や校長、校医の了解を得ずに、民間療法「ホメオパシー」で使う「レメディー」という砂糖玉を、保健室で生徒に日常的に渡していたことがわかった。複数の生徒や卒業生によると、教諭は「普通の薬はいけない」と話していたという。保健室に特別の装置を持ち込み、砂糖玉を加工していたという。校長や同市教育委員会は本人から事情を聴き、中止するよう指導した。

 この養護教諭は、普及団体「日本ホメオパシー医学協会」が認定する療法家。卒業生によると、この中学校に赴任した2006年度当時から、体調不良を訴える生徒にホメオパシー療法で使うレメディーという砂糖玉を渡していたという。レメディーは、植物や昆虫の成分など「症状を起こす物質」を水に薄めて、しみこませた砂糖玉。

 日本学術会議は先月下旬、ホメオパシーについて「科学的根拠がなく荒唐無稽(こうとうむけい)」とする会長談話を出している。

 生徒や卒業生は「頭痛や生理痛で保健室に行くと、『レメディーは副作用がない』と言って渡された」「普通の薬はダメと言われた。部活の遠征にもレメディーを持たされた」などと話している。ある生徒は「熱が出た時も『家で飲みなさい』と渡された」という。

 新型インフルエンザが流行した昨年、「インフルエンザを予防できるレメディー」を渡され、予防接種を受けなかった生徒もいる

 また、この養護教諭は、砂糖玉をレメディーに変換するという装置を保健室に持ち込んでいた。縦横が約30~40センチほどの装置で、症状に応じて生徒の目の前で砂糖玉を加工していたという。

 一部の生徒は、このレメディーについて「思いこみ薬」と呼んでいた

 この養護教諭は、沖縄の全小中学校の養護教諭約440人が加入する任意団体「県養護教諭研究会」の元会長で、07年12月には、日本ホメオパシー医学協会の由井寅子会長を沖縄に招き、養護教諭向けの講演会も開いている。同協会の会報誌に「教育現場で利用して10年になる。改善したことは多々あるが、トラブルは一度もない」と書いている。

 養護教諭は朝日新聞の取材に「直接の取材は受けない。質問は文書でホメオパシー医学協会に」と話した。同協会からは回答がなかった

 同校の校長は「許可した覚えはない。砂糖玉であっても『病気が治る』と言って渡しているのであれば問題」と話し、即、中止するよう指導した。校医も「効果があるかわからないものを、生徒に勧めるのはよくない」と話した。(岡崎明子、長野剛)

WHOからも「ホメオパシーなんてインフルエンザに効かないんだぞ」と警告されるような時代にあって校医のコメントもずいぶんとのんびりしたものですが、養護教諭の暴走にも被害者たる子供達は「思い込み薬」だと至って醒めているのは救われるところでしょうかね。
ただ問題はこの記事にある通り同教諭もまた日本ホメオパシー医学協会に連なる人物であるということで、別に狙って取り上げているわけでもないのに問題症例を辿っていくと必ずと言っていいほど同協会とつながってくるあたり、他流派ホメオパスの言うことじゃありませんが同協会の体質にも問題なしとはしないんでしょうかね。
持ち込んだ装置なるものは同協会のトップでもある由井何某のところで売りつけているこんなものなんでしょうが、アメリカあたりでこういうことをやっている連中は犯罪者として処遇されているわけで、日本においてもきちんとした法的対応も考えていかなければますます被害は拡大する一方でしょう。

さて、ネット上でいろいろと話を聞いていますと、記事に出てくる養護教諭というのは同協会認定ホメオパスということになっているこちらの方のようですが、同協会公認というだけあって何やら素晴らしく斜め上方向に邁進されているようで、賽の河原で石を積むかのようなその努力には頭が下がります。

予防接種に反対する養護教諭たち(2008年10月12日保健師のまとめブログ2)より抜粋

学校保健を担う職種と言えば「養護教諭」、いわゆる保健室の先生ですが

その一部がホメオパシーとかいう代替医療にはまっているようです。
(略)
養護教諭研究会のなかで、ホメオパシーの権威を呼んで「予防接種とフッ素の害における、ホメオパシー的アプローチ」というテーマの講演会を行ったようですが、講演後のアンケートがすごかった・・

ホメオパシーイベント体験談 【2007年12月 沖縄養護教論研究会】(於:金武町公民館) ホメオパシージャパン

    2007年12月21日、沖縄・金武町公民館の大ホールにて300名以上の参加者を集め、大好評のうちに終了した沖縄養護教論研究会での講演後、みなさまから寄せられたお声のごく一部をご紹介致します。

    (管理人注:さらに抜粋しています)

    ●予防接種に含まれる水銀、アルミニウム、歯科治療で使用されるフッ素が人間に沈積し、体を毒するだけでなく性格まで変えてしまうことを知り、本当に驚きました。社会は、予防接種や水道水にフッ素を入れることを推奨していますが、この動きを阻止しなくてはいけないと思いました。

    ●これまで予防接種の集団接種を100%にしようと頑張ってきましたが、今日の講演を聴いてつくづくバカだったと思う。西洋医学どっぷりだった自分が恥ずかしい。

    ●(略)予防接種の害、あまりにも衝撃的な内容で、今までの活動や自分の子供への接種も何だったのか・・・

    ●由井先生のホメオパシーを日本に広げるという 「魂の仕事」は(略)

    ●(略)西洋医学を学んだ者としては不思議に思うことが多いです。

    ●ホメオパシーはこれからの養護教諭の歩むべき道を示しているようです。

    ●とらこ先生のバイタリティーに圧倒された時間でした。

    ●とらこ先生の人間性に強く惹かれた

とらこ先生という方の熱狂的ファンがいるようです。
(略)

熱狂的ファンと言いますか、これはもう信仰ですから理屈でどうこうというものでもないのでしょうが、今回のように公人が立場を利用して他人に自分の主義主張を強要しているということになれば、公務員服務規程違反になるのか薬事法違反になるのかは判りませんが何かしら法的社会的制裁は必要でしょうし、逆にこの一件をどう扱うかで教育現場でのホメオパシーの滲透具合が判りそうですよね。
冒頭にも引用しましたようにこういうことに一度はまってしまうと本人は幾らでも幸せでいられるわけですが、客観的に見れば単なる非常識な痛い人であることは言うまでもないことで、特に今回の場合は勝手に妙なものを使って他人を巻き込むことの弊害もさることながら、もし学校の備品として公のお金で買っていたのだとすれば、そちら方面からも今後追求される可能性もあるでしょう。
同養護教諭はホメオパシー医学協会に聞けといい、同協会では回答を拒否していると言いますけれども、この人たちは単なる砂糖玉を市場の相場とかけ離れたとんでもない高値で売りつけるというあくどい詐欺(的)商法をやっているわけですから、社会的責任としてきちんとした説明義務というものはあるように思いますがどうでしょうかね?

それでも日本人は国際的に見ると豊かなものですから、少々砂糖玉に無駄なお金を使ったところで経済的な面から言えばそうそう大騒ぎにもならなかったのでしょうが、実のところこれからの時代にはそう笑って済ませるというわけにもいかなくなりかねない状況なのですね。
先日も少しばかり紹介しましたようにアフリカ諸国ではHIVが蔓延して国家的危機とも呼ぶべき状況になっている中で、高価なHIV治療薬を買えない貧困層がホメオパシーに手を出して社会問題化しているという現実があるわけですが、実はお金がなくてまともな治療を受けられないということは日本においても決して他人事ではなくなってきています。
医療と言うものがどんどん進んで昔なら助けられなかった人々も助かるようになってきた、ただその結果何がどうなったのかということは一部の医療従事者も敢えて目を向けずにいることのようにも見えますが、最近の記事からそのあたりの現実というものを拾い上げてみますと、日本でも命の沙汰は金次第ということが実際にあるということがご理解いただけるでしょう。

障がい児受け入れ施設不足 家族の介護負担重く(2010年8月28日琉球新報)

 呼吸しやすくするために気管切開をしたり、人工呼吸器を装着しているなど日常的に医療的ケアを必要とする障がい児の親のうち、67%が短期入所、訪問看護などの受け入れ先が少なすぎると感じていることが小児在宅医療基金「てぃんさぐの会」(高良吉広会長)の調査で27日までに分かった。母親が働けず経済的に破綻(はたん)しかねないと答えた親も65%に上った
 医療の高度化で助かる命が増えた一方、その後の子どもたちや家族を支える仕組みが不十分なため、介護の負担が家族に重くのしかかっている現状が浮き彫りとなった。アンケートはことし4~5月に医療機関や福祉施設などを通じて実施。医療的なケアを必要とする子を在宅で見る保護者63人が答えた。
 痰の吸引や胃瘻(いろう)への注入、人工呼吸器管理などの医療行為は法律上、医師、看護師、保護者しかできない。そのため、医療的ケアの必要な子を預けるには医療行為ができる人が配置されていることが条件となる。
 短期入所や一時預かりは重症心身障害児施設が主に担っているが、同施設も満員に近い状況が続いたり、医療度の高い子どもを見るための体制が整っていないなどの理由で、受け入れが難しい状態となっている。
 保護者からは「短期入所、一時預かりなど安心して預かってもらえる場所があると親も休む時間ができて助かる」などの意見があった。
 68%が障がい児のきょうだいへの心理面が心配と答え、きょうだい支援の必要性も浮き彫りとなった。経済的な面では、介護者の負担軽減を含む就労支援の必要性を求める声があった。
 調査にかかわったNPO法人「療育ファミリーサポートほほえみ」の福峯静香理事長は「介護をする親は大変だが、8割以上が必要な支援を受けられ、その子らしくいられる環境を求めている。制度上の問題を訴える声も多い」と指摘し、関係者が連携して環境をつくっていくことが必要だとした。てぃんさぐの会は今回のアンケート結果を基に、9月5日午後1時半から浦添市のてだこホールでシンポジウムを開催する。
(玉城江梨子)

命を削る:高騰する薬/上 増える開発費、患者ら悲鳴(2010年8月29日毎日新聞)

◇新薬、のしかかる負担 血液難病、年4500万円

 「命をつなぐ薬なので心から待っていました。治療法がほぼ尽きていましたから」。免疫をつかさどるリンパ球が異常増殖する血液のがん「多発性骨髄腫」の患者、東京都の無職、本多良和さん(62)は顔をほころばせた。だが、笑顔は続かず、ため息に変わった。「新しい薬はどんどん高くなるんですよね」

 今年6月に厚生労働省に承認された多発性骨髄腫の新薬「レブラミド」。薬の値段は月約93万円もする。本多さんの自己負担(3割)は約28万円。国の高額療養費制度を使えば、上限の4万4400円を超えた分は還付されるが、一時的な立て替えが必要だ。

 本多さんは05年、仕事中にものを足の指に落として大量出血。1週間以上たっても出血が止まらず、血液検査の結果、多発性骨髄腫と分かった。自分の造血幹細胞を移植する手術をしたが効果は長続きせず、09年8月ごろから承認薬のサリドマイドを使い始めた。それ以降医療費の支払いが頻繁に月10万円を超えるようになった。

 今年に入り、より高い効果が期待される高価な薬「ベルケイド」も併用し始め、支払いはほぼ倍に。その薬も最近は効きが悪くなった。9月から使う新薬レブラミドで支払いはさらに増える。

 年金暮らしの本多さんは、月18万円の収入を医療費のほか自宅のローン返済や税金、国民健康保険料の支払いなどに充てる。生活は妻の収入でしのぐが、不安はぬぐえない。

 今年6月には毎年首都圏で家1軒が買えるほど高額な承認薬も発売された。血液難病「発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)」の治療薬「ソリリス」。年間の薬代は約4500万円に達する。PNHは血中の赤血球が早く破壊される病気。治療薬がなく、重い貧血などを起こし、発症後5年以内に約3分の1が死亡していた。

 製造元のアレクシオンファーマのヘルマン・ストレンガー社長は高額化の理由を「開発費が大きいうえ、製造費や次の新薬開発に向けた費用などが必要。それに対し(国内約440人と)患者が非常に少なく、1人あたりの薬代が高くなる」と説明する。

 薬の高額化は、薬価を審議する中央社会保険医療協議会でも「高額な薬剤を一生使い続けるのは、患者も大変な負担だが、(各健康保険組合など)保険者にとっても相当な負担だ」(白川修二・健康保険組合連合会専務理事)と深刻に受け止められている。ソリリスを使う患者は「薬ができたのはありがたい。でも、病気で働けなくなり、収入が減ったときが心配」と語る。

 国民の2人に1人がかかるがんや、患者が約100万人に上る関節リウマチなど、治療が難しく、患者数が多い病気でも新薬の高額化が目立っている

 国立がん研究センター中央病院(東京都中央区)の島田安博・消化管内科長は「抗がん剤の改善で生存期間が少しずつ延びてきた」と評価する一方、「完全な治癒が難しいのも現実」と話す。診察の際、薬の延命効果や自己負担などを患者や家族に丁寧に説明する。「治療効果は上がったが患者の経済的負担も増した。患者が延命にどこまで金をかけられるのか」。医師にとっても悩みながら患者と向き合う日々が続く。
(略)

医療費:新薬、膨張に拍車 月1000万円超す患者、22年で10倍(2010年8月29日毎日新聞)

 患者の生活を圧迫する薬の高額化は、近年加速する医療費の拡大を生んでいる。一定規模以上の企業が加盟する「健康保険組合連合会」(健保連)の調査では、医療機関が発行する1カ月に1000万円以上の高額レセプト(診療報酬明細書)の件数が年々増加。その背景には、画期的な新薬の登場がある。経済的負担から治療中断に追い込まれる患者も後を絶たず、命を巡る負の連鎖が浮かんだ。【大場あい、河内敏康、永山悦子】

 「医療費が1人で月1000万円以上の患者は、22年で10倍以上に増えた。今後もこの傾向は続くだろう」。各健保から集まるレセプトに基づき、高額医療費の実態を分析する健保連の担当者はそう話す。1カ月で1000万円以上のレセプトが初めて登場したのは86年度。この年12件あった。07年度に過去最多の140件、08年度は134件に上った。これまでの最高額は4007万3310円だった。毎月のように1000万円超の医療費がかかり、「年1億円を超す人もいる」(健保連)という。高額な血液製剤を使う血友病患者では、医療費の9割以上を薬剤費が占めることもある。

 厚生労働省がまとめた昨年度の医療費の概要によると、7年連続で過去最高を更新し、35兆3000億円に達した。そのうち外来患者が使う薬の費用を示す調剤費は全体の約2割を占め、前年度比で7・9%伸びた。調剤費は04年度以降、一貫して増加している。

 厚労省によると、2年に1度の薬価改定は、薬の公定価格を市場の実勢価格に近い値段に引き下げる「減額方向」で実施される。それにもかかわらず調剤費が伸び続ける理由は「新薬の単価が上昇していることが一因」(厚労省)という。新たな治療によって延命につながるなど、患者の利益は確かに大きい。だが、薬剤の高額化は医療費の拡大に大きな影響を及ぼしている

 医薬品市場や新薬開発に詳しい吉川徹・吉川医薬研究所代表は「がんなどの画期的な治療薬として注目される分子標的薬などの新薬は、従来の薬に比べて格段に高い。国内の薬剤1剤あたりの単価が上昇しているのは間違いない。今後、このような新薬が国内の医薬品市場全体を拡大させる状況になるかもしれない」と話す。

 ◇「負担理由に患者が薬拒否」 開業医らの4割経験

 医療費の自己負担が重いため、治療をやめたり、受診を控えるケースが全国で相次いでいる

 開業医が中心の「全国保険医団体連合会」が今年5~6月に実施した会員対象の調査(回答3242施設)によると、「主に(患者の)経済的理由」から治療を中断・中止した経験があると答えた施設が約4割あった。「家族の薬を共有する」「インスリンを使う患者から内服薬だけにしてほしいと訴えられた」などの声が寄せられた。「医療費負担を理由に検査や投薬を(患者から)断られた」との回答も4割を超えた。保団連は「患者負担のあり方を改善し、長期治療が必要な病気の患者負担を軽減できるよう、負担上限額を引き下げるべきだ」と訴える。

 海外でも、高額医療による受診抑制が問題視されている。今月5日の米医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」で、米カリフォルニア大の研究チームが、「景気悪化でイマチニブ(製品名グリベック)を中断」との題で、患者の治療中断実態を報告した。小売価格が月4500ドル(38万2500円)を超えるグリベックは、一部の患者にとって経済的負担が難しい法外な値段となっており、慢性骨髄性白血病などの患者の約30%が治療を中断していると指摘した。

 厚労省は、高額療養費制度での患者負担軽減を目指して新たな仕組みを検討しており、年内には結論をまとめる予定だ。

重症患者が悲鳴を上げた時には様々な公的補助制度も用意されているとは言え、例えばいくら熱心に治療を受けても一向によくならない、仕事も出来ず生活にも悩んだ時に「あなたはこのまま一生高いお金を払い続けなければならないんですよ?それで本当に良いんですか?」なんてささやかれたりすれば、思わず妙な方向に逸脱してしまうような人もいるだろうことは理解出来ますよね。
ホメオパシー推進派にとっては「現代医療で治すことが出来ないこうした患者にこそ、我々ホメオパシーが求められているのだ!」ということになるのでしょうが、例えば日本ホメオパシー医学協会の由井何某に言わせればまず現代医療の毒を抜くことがホメオパシーの第一歩だと言いますから、こうした人々が医療側の手から離れてしまうこともまた想像出来るわけです。
大金をかけなければ生きていけないような人々が、その医療サポートをいきなり中断してしまうとどうなるのか…マスコミ的には「医師にも見放された難病の人々がホメオパシーでがんばっている」なんて絵になる構図なのかも知れませんが、本人達がそれで納得できて幸せを感じていられるのであれば構わないで済ませてよい問題なのでしょうか?

さらに言えば今のところ日本ではお金がないからホメオパシーに走るという例は幸いあまり聞かれなかったようですが、例えば今やワープアあるいは失業層の増加に伴って無保険者が社会問題化しつつあり、国民皆保険制度が崩壊しつつあるなんて言われるほどの状況になっている中で、実際に「とても治療代が払えないから病院にいけない」という人は着実に増えてきているわけです。
せいぜいがコンビニ薬局で売薬を買ってしのいでいたこれらの人々が、どうもそれじゃ駄目だとなったときに目の前にホメオパシーなんてものをぶら下げられたらどうするか…もちろん冷静に「単なる砂糖玉に効果などあるわけがない」と切って捨てる常識人も多いでしょうが、こうした貧困層ほど社会的情報から切り離されている以上は容易に騙される可能性もあるだろうとは想像出来ますよね。
こうした人たちにとっては他に手段がないからすがったホメオパシーだったとしても、結果として単なる法外な値段の砂糖玉のためになけなしの金をドブに捨てる結果になることが目に見えているわけで、こうして考えてみると現代の日本社会は単なる医療への反発からホメオパシーへの感心がなどと言う話では済まされないほど、代替医療が入り込む隙が幾らでもあるのだと言う現実が見えてきます。

国民生活に余裕が無くなっている時代だからこそ、悠長に「ホメオパシーにも効果があるのかないのか検討したい」なんて言っていられる状況なのかどうか、長妻大臣も少し真剣に考えて見た方がいいんじゃないでしょうかね?

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