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2010年7月31日 (土)

最近は責任転嫁ということを覚えたようです

先日の大相撲はひと頃は開催そのものも危ぶまれた状況で、結局テレビ中継も無しで終わるという近年まれな事態になったのは承知の通りです。
この件に関して各方面から様々な意見が出ていましたけれども、天下の毎日新聞が社説にいわくこんなことを言っているようなのですね。

社説:大相撲千秋楽 信頼回復策をまず示せ

 土俵上の力士への応援に交じって「がんばれっ、名古屋場所」。こんな声援も館内を飛び交った大相撲名古屋場所が幕を閉じた。

 解雇された大関・琴光喜関をはじめ野球賭博に関与した幕内6力士が謹慎処分で休場するなど番付は虫食い状態。NHKのテレビ中継もない異例ずくめの中で行われた今回の名古屋場所。終盤には日本人力士の故障欠場が続き、幕内では日本人力士を外国出身力士の数が上回る史上初の異常事態にもなった。

 そんな中、場所前、花札での賭け事に加わったことを謝罪した横綱・白鵬関が汚名返上の相撲で連日、土俵を盛り上げた。初場所14日目から続ける連勝を47に伸ばし、大横綱・大鵬の45を抜いて単独3位に浮上。3場所連続全勝優勝は年6場所制度になってから初の快挙だ。

 だが、白鵬関の記録ずくめの孤軍奮闘も、相撲界を覆う暗雲を振り払うことまではできなかった。

 武蔵川理事長ら協会幹部も謹慎処分を受け、「みそぎ」のための名古屋場所となるはずだったが、15日間が終わり「みそぎ」は済んだかといえば、全くそうはならなかった

 地方場所の宿舎や新弟子の獲得をめぐり、親方と暴力団関係者の不明朗な交際が疑われる新たな問題が場所中に次々と浮上した。

 「疑惑」は協会内部にとどまらなかった。反社会的勢力との不適切な関係を調べる特別調査委員会の山口弘典委員(日本プロスポーツ協会副会長)が、暴力団関係者に流れた東京場所の維持員席の譲渡に関与していた疑いで解任された。

 「外部委員よ、おまえもか」ではあるが、山口氏は維持員席の譲渡について、事前に出羽海事業部長に説明していたという。全国維持員会会長でもある出羽海部長は事態の深刻さをどう認識しているのだろうか

 名古屋場所後も村山弘義理事長代行の続投が決まったが、出羽海部長は一時、村山代行の後任として、武蔵川理事長から指名を受けていた。この期に及んで、まだ協会内には「内部からの理事長」にこだわる考えが強いのだろうか。協会の自浄能力に首をかしげたくなる

 協会の全般的な改革を目的に設置された第三者機関「ガバナンス(組織の統治)の整備に関する独立委員会」は、プロ野球での取り組みを参考に、暴力団排除に向け、罰則付きの禁止規定を作るなどの対策を8月中に協会理事会に提出する。

 9月の秋場所まで2カ月。協会はまず、暴力団排除への明確な道筋を示し、維持員席をめぐる不明朗な闇を一掃しなければならない。相撲ファンの信頼を取り戻すため、解決すべき課題は山積している

自分達の信頼回復策を未だに示せないくせに「お前が言うな」と言いますか、解決すべき課題が山積しているのは毎日新聞こそだろうと誰しも思うところでしょうが、幸いにもこちらの場合は毎日新聞ファンなどというものは日々減少の一途をたどっているらしく、近々新聞そのものの存在すらなくなりそうな勢いだと言いますから問題の根源そのものが自然消滅しそうですよね。
社会的に消滅しつつある毎日新聞のことはさておき、またぞろあちらこちらからかの業界の数々のゴシップが聞こえてきますけれども、まずはテレビ業界からいくつかを取り上げてみましょう。
最初に出てきたのがこちらの話題なんですけれども、う~むコアなマニアの「ふざけんじゃねえぞゴラ!」なんて魂の叫びが聞こえてくるような話ですよねえ。

日テレのバンキシャ!が『ラブプラス+』について捏造報道(2010年7月29日ガジェット通信)

今回はでかちょさんのブログ『チラシの裏』からご寄稿いただきました。

日テレのバンキシャ!が『ラブプラス+』について捏造報道

またまたやってくれました。

オレたち紳士のための『ラブプラス』を「キモヲタが金を落とすネタ」みたいに報道してくれました。

まず熱海には現在スタンプラリーなど『ラブプラスまつり』で平日土日と 全国から彼氏さん達が集まっています。

そんな中、(追記:金曜から『バンキシャ!』の取材目撃情報がありました)金土日に「熱海駅前で日テレの取材を受けたw」という報告がネット上で多数寄せられ、「熱海に行ってるヤツらへ!日テレのスタッフにはヘタな事は言うんじゃない、どうせ編集されてキモイヲタク野郎に仕立て上げられるのがオチだぞ!」と日テレスタッフ注意報が出されました。報告例としては「うはw演出指導までされたよ。オレどう報道されちゃうのかな?」などという声がいくつか聞かれ 「相変わらず捏造(ねつぞう)やってんのか、糞(くそ)日テレは」という論調。
(略)
そしてまず登場した顔にボカシが入った“中年男性Aさん”。観光なのにワイシャツとスラックスって……。熱海市観光をして大野屋に泊まるというゲーム内旅行をトレースする王道パターンを実践している寧々彼氏……との事ですが『ラブプラスまつり』なのに『DS』を持っていません

持っているのは『iPhone4』(追記:第二世代『iPod Touch』との指摘アリ)。これはありえない(スタンプラリーでの移動に使うロープウェイなどで『DS』の彼女を見せると運賃が安くなるサービスなどが行われているので『DS』を持参しない熱海巡礼など到底ありえない)。

追記:スタンプラリーの台紙を手に入れるためには受付で『DS』本体と『ラブプラス+』のカノジョの提示が必須(ひっす)とのこと。『DS』すら持参していないAさん、どうやってスタンプラリーの台紙を手に入れたのでしょうか?

おそらく大野屋に泊まるリアル彼氏たちのガードが堅くて(キモい事は言わずに真面目に熱海市とのタイアップの経済効果などを話すように、との指令(ギャルゲー板の本スレから派生した規制中でも書き込めるしたらば掲示板で呼びかけがあった)が行き渡っていたためか)実際に取材をした何組かのラブプラスユーザーの素材は使えないと判断。急遽(きゅうきょ)番組ディレクターか現場のスタッフを“Aさん”に仕立てて、別のスタッフの私物の『iPhone4』にアプリを入れてごまかしたとしか思えない。

そして大野屋に宿泊。ここでも捏造(ねつぞう)のボロが出る。

コナミと完全タイアップした大野屋ではキャンペーン期間中は一人宿泊でも 「“ラブプラス+”で泊まります」と一言添えるだけで布団が二組敷かれるという面白サービスが実施されるのに、事前予約を入れずに当日飛び込みで宿泊というカタチになってしまったので、泊まった部屋はベッド一組の洋室(番組内では「自分の手違いで洋室を予約してしまった」と言っているが、洋室と和室を間違えるのは普通にホテルの予約をとる場合でもあまりありえないシチュエーションな気がする。熱海まで来るようなこだわりのあるユーザーなら絶対和室を選ぶだろうし)。

ゲーム内の旅行では畳の和室が登場してるので、この時点で『ラブプラス+』ユーザーではない事は決定的に明らか(実際に大野屋に宿泊したほぼ全ての紳士が和室をチョイスしている)。

苦肉の策で『iPhone4』をベッドに寝かせて“Aさん”はタオルケットにくるまって床で寝るという、ゲームのシチュエーションとは全く違うことをしはじめる。捏造(ねつぞう)報道の破綻(はたん)が限界に達した瞬間でもある。

そして日テレは決定的なミスを犯す。『iPhoneアプリ』なら熱海市の各地の名所に配置されたARマーカーを撮影すれば、そこでしか撮影できない “彼女”の姿を収める事ができるのにそれを“Aさん”は全くやらなかった(追記:コメント情報で中年男性の持っていたのは『iPhone4』ではなく第二世代『iPod touch』ではないか?という指摘がありました。それならば尚更ARが楽しめない(カメラが付いてない)ラブプラスアプリを連れて歩くなどという行動は不自然過ぎます)。結局、予備知識ゼロの人間がラブプラスユーザーのフリをしただけの滑稽(こっけい)な映像となった。
(略)
途中、『DS』を持って熱海市内でプレイ中の彼氏集団にインタビューしているシーンはあったが、その中の比較的普通な男子が“凛子(りんこ)”を紹介する所だけが使われているだけで他は全部カット。おそらく日テレの思惑に反した“紳士的な振る舞いと発言”をしたため、使えるシーンが凛子(りんこ)を紹介するシーンだけになったのだろう。

日テレ側としては、熱海で“典型的なキモヲタ”を捕まえて、イタイ発言をさせて大野屋宿泊までの密着取材を申し込もうとしたのだろうが、直前にネットに流れた「日テレの取材に気をつけろ」の言葉を大半の彼氏達が守ったため大野屋の和室宿泊シーンなどが撮れなかったものと思われる(畳の和室に布団二組が敷かれた映像はカットインで入ってきたが、これは大野屋が準備して提供してくれた素材だろう)。

追記:熱海の市内でスタンプラリーの台紙と『DS』を開いて彼氏達が歩いているカットも無理矢理演出指導されて撮影された映像との情報アリ。本人は「普通は『DS』なんて持ち歩かないし、スタンプラリーの台紙はあの表紙が見える開き方ではマップも見れないのでやりたくなかったが、スタッフは聞く耳を持たなかった」そうだ。

苦し紛れにスタジオに場所を移して、ゲストの宮本亜門に予備知識も操作方法もロクに与えずに『ラブプラス+』をプレイさせて「僕、コレは理解できない。だって今の僕の生活自体が“もっと壮大なゲーム”だからね。こんなのやってる場合じゃない。」とピントのズレた批判的なコメントをさせるのが精一杯。

追記:しかしその後「日本古来の文化で人形を愛でるというのが女の子の間では当たり前だった、そういう文化がカタチを変えて現代に復活しただけだ」との趣旨の発言をし、アナウンサーともうひとりのコメンテーターをたじろがせた、との情報アリ。

そして、ゲームやアニメとタイアップした街興しの例と題して『らき☆すた』を担ぎ出したりしてキモヲタのキモさを強調。更に街興しに失敗した某市(追記:キャラクターは『ドカベン』を起用。しかし立てられた銅像にクモの巣が張ってる映像を入れて失敗を強調)の現状を大げさに報道して“経済効果など生まない”というイメージを視聴者に植え付けようと必死の歪曲(わいきょく)報道に終始。

もう“不愉快”という言葉しか浮かばない今回の“雑な報道っぷり”に、あきれかえってしまった。

執筆: この記事は今回はでかちょさんのブログ『チラシの裏』からご寄稿いただきました。

ま、彼らも限られた時間で原稿読むのが仕事なので「最初にシナリオありき」はいつものパターンと言いますか、むしろ今さら捏造をやめて本当のことを放送されてしまう方が驚いてしまっただろうと言いますか、いずれにしても意外性はまったくない話ではありましたかね。
同じく日テレでこんな話題もありますけれども、こちらもまったく同様に「最初にシナリオありき」の嘘で固めた話というところは共通のようです。

日本テレビ24時間テレビ 企画ゴーの合図は「どこかに障害者いない?」 日本だけ“エセチャリティー番組”(2010年07月25日livedoorニュース)

2010年8月28日(土)に放送される日本テレビの24時間テレビ「愛は地球を救う」だが日本テレビ関係者の話を聞く機会があったのでここに書かせて頂く。24時間テレビはどのように企画が進行しているのかという記者の質問に日テレ関係者は「プロデューサーが『どこかに頑張ってる障害者いないかな』と言うんでそれが切っ掛けですね」と回答してくれた。もちろん悪意のある意味ではなく、企画には障害者が必要と言う意味なのだろう。実際に毎年健常者と交じって障害者が頑張っている姿が24時間テレビ中に放送されている。

■ネット上では批判が相次ぐ
ネット上では「見世物にするな」「またお涙頂戴か」という批判がここ最近増えてきているが、内情はどうなのだろうか。「企画に関しては変えようという話もでていますが、上がウンとは言わないですね。マンネリしていようが、チャリティー企画はこの後も続くと思いますよ」という正直な意見を聞くことができた。やはり現場でも温度差があるらしく冷めているスタッフも居るとか。

チャリティーといいつつ出演者には多額のギャラを支払いその行為そのものに毎年疑問符が打たれているこの番組企画だが、プロデューサーがこれでは改善のしようがないだろう。

■日本だけエセチャリティー?
またチャリティーと銘打っているにも関わらず出演者には多額のギャラを支払っており、その存在意義そのものに疑問符が打たれている。では全てノーギャラは実現不可能なのだろうか。実はアメリカで40年以上も続いているチャリティー番組『レイバーデイ・テレソン』は豪華な出演者にも関わらず全てノーギャラだ。出演者は中途半端どころではなく、セリーヌ・ディオンやテルマ・ヒューストンなど大御所ばかり。似たようなチャリティー番組『テレソン』をフランスでも放送しておりこちらもノーギャラとなっている。つまり“エセチャリティー番組”は日テレだけとなるのだ。なんともなさけない話だ。

■出演者も冷め気味・・・
先日もTOKIOの松岡が「何コレ? つまんない。こんなのイヤだよ」とスタッフを驚かせる発言したのは記憶に新しいだろう。現場だけでなく出演者まで冷めてきている日テレの24時間テレビだが、今年で33年目を迎える。そろそろ潮時ではないのだろうか。

ま、同番組の胡散臭さなんてことは昨日今日始まった話ではありませんが、日本テレビの側からすればちゃんと視聴率を稼いでいるから番組を続けているのだという主張が成立するわけで、結局こうした番組の存在を許容している視聴者が悪いということなんでしょうかね?
一方でフジテレビの方からはこんな「どこかで聞いたような」話が出ていますけれども、まずは記事から紹介してみましょう。

「我が家」の杉山裕之さん重傷=フジテレビの番組収録中に(2010年7月27日時事通信)

 フジテレビは27日、同局のバラエティー番組の収録中にお笑いトリオ「我が家」の杉山裕之さん(33)が全治8週間の重傷を負ったと発表した。
 同局によると、杉山さんは26日、埼玉県内で行われた「オレワンスペシャル(仮)」(放送日未定)の撮影に参加。ジャンプ台から座布団で飛び出し、プールに浮かべた発泡スチロール製の浮島に着地するゲームで、着地の際に左肩を強打し、関節脱臼骨折した。 

これ、どこかで同じような記事を見たことがあると思った方も多いかと思いますが、実はまったく同様のシチュエーションで重大事故が相次いで問題になったのが数年前のTBSの番組で、こういう話を聞きますと安西先生ならずとも「まるで成長していない…(AA略)」とつぶやきたくもなろうと言うものですよね。

TBSクォリティ:「SASUKE」でまたけが人 報告も1カ月後(2007年4月6日街灯)

TBSの一般人参加アトラクション番組『新SASUKE 2007』の収録で3月、出演した一般の男性ら5人が骨折などの重軽傷を負う事故があり、TBSは直後に通報せず、約一ヶ月後に警察に届け出てたことが、わかった。同番組では昨年8月にも、女性限定の『KUNOICHI』で参加女性が感電する事故を起こしている。

TBS によると、事故は3月3日午後2時すぎ、横浜市青葉区緑山のスタジオで本番収録中、ロープにぶら下がりながら滑走し、水上の島に飛び降りる最初の競技「ロープグライダー」で、三十代の男性が着地に失敗し、6カ月の複雑骨折を負った。また、同じ競技でタレントとして参加していたお笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の小杉竜一さん(33)ら4人も脱臼やねんざなどのけがを負ったという。

この事故で収録は一時中断されたが、現場に立ち会ったTBS社員は警察や消防などには通報せず、3月21日に放送。その後、番組プロデューサーが2日の報道で小杉さんのけがを知り、調査の結果、5人のけがを確認。翌日3日になって神奈川県警青葉署に届けたという。

同番組は運動能力を必要とする障害物を乗り越え、一定期間内にゴールを目指す一般人参加の人気番組で、1997年から年に1、2度放送。同番組をめぐっては、06年の事故のほか、前身番組『筋肉番付』で2002年、参加男性2人が重軽傷を負う事故があり、打ち切りとなっている

どうもこういう企画を考えている人は発泡スチロールだからとか、落ちても水面だからとか安直な考えをしているんじゃないかと思えて仕方がないんですけれども、飛び込みというものがどれほど怖いのかということがよく判る動画を一つ紹介しておきましょう(ちなみに激しくグロ注意です)。
昨今ではバラエティー番組などと称する馬鹿げた番組がお手軽で制作費も安いと盛んに作られているようですけれども、世の俗悪文化に目を光らせている方々はこういう番組にこそしっかり目を向けておかなければいけないんじゃないかと思いますね。

さて、ここから話は変わって先日の参議院選挙では政権与党である民主党が負けたということになっているそうですけれども、かねて野党時代からマスコミ各社とは蜜月だなんてことを言ってきた民主党だけに、未だに「総理は深慮遠謀からわざと負けてみせたんだ」なんて愉快なことを言っているメディアもあるようですよね。
しかしどうも民主党の方では必ずしもメディアに全面的にしっぽを振るつもりもないらしいということは以前からささやかれていましたが、さすがに政権交代も一年を過ぎるとそのあたりも表面化してくるようになってきています。

仙谷氏「記者クラブの提供も無駄」と反論 豪華議員会館の無駄指摘に(2010年7月21日産経新聞)

 仙谷由人官房長官は21日の記者会見で、「豪華すぎる」と指摘されている衆参両院の新議員会館の“無駄”について問われた際、「そもそもそういうことを言い出したら、(官公庁が)無料で記者クラブを提供していることも世の中から見たら無駄かもわかりませんよ」と反論した。

 「民主党が掲げる『議員の定数削減』が実現した場合、新議員会館ががらがらになり、壮大な無駄になる」との質問に、「(空き部屋を)民間に貸し出すなど、いくらでも無駄を少なくする」と強調した上で、こう取り上げた。

 仙谷氏は、記者からの相次ぐ「無駄」指摘に閉口し、「お前たちだって…」と言いたかったようだが、日本新聞協会編集委員会は「ワーキングルームとして公的機関が記者室を設置することは、行政上の責務」とした上で、「記者室が公有財産の目的外使用に該当しないことは、裁判所の判決や旧大蔵省通達でも認められている」との見解を発表している。

さりげな~く「記者室」と「記者クラブ」を混同させようとする報道も素敵ですよね(苦笑)。
記者クラブなんてものがどれほど有害無益かは佐々木俊尚氏などもたびたび警鐘を鳴らしているところですけれども、海外メディアや新参のネットメディアなどを閉め出すにはこれは非常に都合の良い制度らしく、業界筋の方々の口からはたびたび「記者クラブってなんてすばらしい!」と自己弁護じみた話ばかりが聞こえてくる状況です。
そういう方達にとっては「現在の記者クラブに所属しているメディアが日常的に行っていることと、フリーライターやブロガーらの仕事は性格が違う」なんて、まるで「俺たちは有象無象とは格が違うぜ」といった選民思想を発散していらっしゃる方々も多いようですけれども、その流れで最近真っ先にターゲットにされているのがネットというものですよね。
前述の日テレの記事なども元々は一個人が大企業の捏造を調べ尽くしたという点ですばらしい仕事だと思いますけれども、今やネット住民一人一人にこれだけの仕事が出来る、その能力があるということが彼ら既存のマスメディアにはお気に召さないらしく、最近何かにつけて「ネット=諸悪の根源」という図式を植え付けようと努力している真っ最中ということです。

村崎さん殺害 危険潜むネット 一方的恨み、情報うのみ…検索して自宅へ(2010年7月25日産経新聞)

 作家の村崎百郎さん(48)=本名・黒田一郎=が自宅で刺殺された事件で、村崎さんは腹部などを約50カ所刺されていたことが24日、警視庁練馬署への取材で分かった。「著作に不満があった」などと供述し、殺人の現行犯で逮捕された無職の男(32)が一方的に恨みを募らせたと同署はみている。犯行手段にインターネットを利用したり、著作やネット情報が犯行動機となる事件は後を絶たず、捜査当局で警戒を強めている

封殺

 関係者によると、村崎さんは約15年前から前衛文化を取り扱う雑誌などに連載を開始。読者を“あおる”文体が人気を集めていた。

 平成8年には、「鬼畜のススメ」(データハウス)を出版。「ステキな彼女と知り合うには」のテーマでは「好きになった女のゴミを漁って、その女の情報を集めるんだ」などと方法論を紹介している。

 同署によると、逮捕された男は「彼の本にだまされたことが分かり恨みを持った。殺すつもりで包丁を買って刺した」と供述。同署は、こうした実践本を実際に試したがうまくいかず、犯行に及んだとみている。

 作家らが著作をめぐって襲撃される事件は頻発しており、平成18年1月には、作家の溝口敦さんの長男が、三鷹市の路上で足を刺され軽傷。溝口さんの言動や著作に反発する元暴力団組員らが逮捕された。

氾濫(はんらん)

 「住所は(インターネット掲示板の)2ちゃんねるで調べた」。男はこう供述した。村崎さんと同居する女性は漫画家で、事務所の所在地として自宅を公表していた。

 日本保健医療大教授(犯罪心理学)の作田明氏は「住所などがネットに広がれば消えることはなく、規制を尽くしても情報検索はできる。不確定な情報に影響を受けて犯行に及ぶ可能性もある」と指摘する。

 実際、国際政治学者の藤井厳喜さん(57)をネット掲示板で中傷したとして今月23日、警視庁に逮捕された男(23)は「2ちゃんねるに記載された(藤井さんの)思想が気に入らなかった」と供述。昨年10月に民主党本部に木刀を持った男が侵入した事件でも、男は「ネット上の民主党批判に触発された」と語った。

 警視庁幹部は「ネットに氾濫する情報をうのみにして触発されるケースは把握が困難で、要人テロにもつながりかねない。こうしたトラブルは今後も発生が予測され対策が必要だ」と警戒を強めている。

 村崎さんと対談した作家の唐沢俊一氏は、自身のホームページで「ネット上にどれだけ人の命を軽んじる発言、脅迫としかとれない発言が蔓延(まんえん)しているか。第二、第三の彼を出してはいけない」とコメントした。

時代の風:公共性と匿名性=精神科医・斎藤環(2010年7月25日毎日新聞)

 ◇幼児の心に近い心理状態

 駅員への暴力が急増しているという。

 日本民営鉄道協会などの調べによれば、2009年度、駅員や乗務員に対する暴力行為が869件発生していた(7月8日付毎日新聞朝刊)。08年度に比べ117件の増加で、05年度に調査を開始して以来最多であったという。協会はその対策として、駅や電車内に暴力行為防止ポスターを掲示することを決めた。

 駅員への暴力は、土・日曜など週末の深夜に発生しやすく、加害者の60%近くが飲酒していたと報告されている。忘年会シーズンである12月が最多であったことから考えても、やはり酒の上での暴力が中心なのだろう。

 犯罪件数という点から見れば、世界で最も安全な国であるはずの日本で、こうした暴力が増加しつつあることは、なにを意味しているのだろうか。

 海外でも就業中の暴力被害は大きな問題となっている。しかし、アメリカやイギリスの調査研究をみるかぎり、かなり日本とは状況が異なっている。大多数を占めるのは強盗や殺人、レイプといった凶悪犯罪だ。アルコールが関与する暴力にしても、アルコール依存症者によるものが大半で、酔っぱらった一般人によるものではない。

 一方、日本では酒の上での失態は大目に見ようという風潮がいまだ根強い。駅員への暴力の背景には、こうした“無礼講文化”への甘えもかいま見える。

 ところで、この種の暴力は、電車内での痴漢行為にも通じるところがあるのではないだろうか。

 日本における痴漢被害の多さはよく知られており、その対策として00年以降、女性専用車が導入された。痴漢対策のための女性専用車は、海外では韓国やブラジルにもあるが、それほど一般的なものではない。アメリカやイギリスでは、日本特有の奇妙なシステムとして報道されたほどだ。おそらく公共交通機関における痴漢行為は、比較的日本に多い性犯罪なのだろう。

 私には、この種の痴漢行為と駅員への暴力には共通の要因がかかわっているように思われてならない

 それは「匿名性」の問題である。

 混雑した電車内では、誰もが単なる乗客の一人として、高い匿名性を帯びてしまう。このとき“匿名性という仮面”は、しばしば人々の攻撃性を高め、あるいは迷惑行為への敷居を下げてしまうのではないか。

 典型例としては「2ちゃんねる」など、インターネット上の匿名掲示板が挙げられる。この種の掲示板は、ネット上でも誹謗(ひぼう)中傷や罵倒(ばとう)の応酬が最も頻繁に見られる場所だ。同じく匿名であっても、発言者の同一性を追跡しやすいブログやツイッターなどはずっと平和だ。この違いは、匿名性が高いほど人間の攻撃性が誘発されやすいと考えなければ説明できない

 これに加え、わが国のネット文化の特徴としても、匿名志向が強いことはよく知られている。たとえば匿名ブログの数は、海外と比較しても突出して多い。

 公共性を志向するはずのブログですら、しばしば匿名で発信されているということ。私はここに、わが国における「匿名性」と「公共性」をめぐるねじれた関係があるように思う。私たちにとっての公共性とは、まず第一に「匿名である自由」によって支えられているのではないだろうか。

 同様に、私たちにとってのプライバシーとは、「個人情報をコントロールする権利」であるよりは「匿名である自由を侵されない権利」となってはいないだろうか。

 匿名性そのものが問題というわけではない。匿名や変名によって発揮される創造性というものは間違いなく存在するし、その意味では匿名掲示板にも多くの有益な情報が含まれている。

 問題は「匿名である自由」を行使するとき、人がしばしば「退行」におちいってしまうことだ。つまり意識が一時的に、より未成熟な状態に逆戻りしてしまうのである。これはなぜだろうか。

 匿名性は自らの存在を、他者に対してのみならず、自分自身に対しても隠蔽(いんぺい)してしまう。それゆえ第3の視点に立って自己を客観視することが、きわめて困難になってしまうのだ。

 自らを客観視する視点を失うと、世界に自分と相手の2者関係しか存在していないかのような錯覚がもたらされる。そしてほとんどの3者関係は、その起源である母親と子供の2者関係に限りなく近づいていく。

 つまり、匿名性の下で退行した個人の心理状態は、依存と攻撃との間を揺れ動く幼児の心に、きわめて近いものになっていくのだ。

 駅員への暴力対策としては、一切の暴力を容認しない、いわゆる「ゼロ・トレランス」対策が有効であるとされる。これは退行を予防するという点からも意味がある。しかし、それだけでは十分とは言えない。

 私たちは少なくとも、「匿名性」が持つ可能性と限界の両面を、共に十分に理解しておく必要がある。そのためにも、「匿名である自由」がしばしば公共性を侵害してしまう現実に、いっそう自覚的であるべきなのだ。

「飲酒への甘さが暴力の原因」と自ら主張しつつ、「電車内の痴漢と同種」なんて言ってしまうあたり、精神科の先生らしく何やらよく判らない話ですよね。
まったく同じ方向性の批判がネット上では「マスコミが阿呆な権利意識を肥大化させたDQNを生み出してきた」なんて言われているのと好対照で興味深いですけれども、日本人の公衆道徳の低下が叫ばれ始めた時期とネット普及の時期とを考え合わせると、斎藤先生のネットの匿名性批判もいささか無理があろうかとも思えそうですよね。
このあたりの真実はいずれ歴史が証明するのを待つしかないのかとも思いますが、しかし毎日新聞もこうして医者を担ぎ出してネット批判を繰り広げてみせるあたり、よほど匿名ネット医者による「誹謗中傷」がこたえたと見えますね(苦笑)。

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