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2010年7月30日 (金)

民主党のエースも今は昔?

選挙で落選したのに大臣留任?!とひと頃大騒ぎになった千葉法相よりも、近頃地味に赤丸急上昇なんじゃないかとささやかれるのが長妻厚労相です。
野党時代には年金問題で舌鋒鋭く与党を追求し「民主党のエース」などと呼ばれていた御仁ですが、昨今こんなことになってきているのですね。

厚労省:職員の48%「大臣らにおごり感じる」(2010年7月28日毎日新聞)

 厚生労働省の若手職員のプロジェクトチーム(PT)は28日、省改革の提言などを長妻昭厚労相らに報告した。幹部の指導力に関する職員アンケートでは、48%が政務三役に「おごりを感じている」と答えた。同省の組織目標に「『おごり』の一掃」を掲げた長妻氏を皮肉るような結果に、山井和則政務官が「政治主導って、厚労省の職員にとっていいのか悪いのか?」と気にする場面もあった。

 アンケートは3200人の職員を対象とし、約750人が回答した。政務三役について「納得のいく指示がある」と答えた職員がほとんどいないなど、民主党政権の「政治主導」ぶりに、多くが疑問を抱いている様子が浮き彫りとなった。

 ◇タクシー券年3.6万枚

 また、六つのテーマに沿って報告された省改革の提言のうち、「業務改善・効率化」のチームは、同省のムダの多さを「メタボ状態」と指摘。タクシー券の使用が年間3万6000枚に及ぶこと、忙しい部署に人員が十分配置されていないために残業が生じ、その結果、券を使用する部署に偏りが生じていることなどを報告した。

 提言は、省内の公募に応じた34人(平均年齢33.2歳)が6チームに分かれ、約2カ月かけてまとめた。【山田夢留】

「厚労相指示に納得」1%…本省職員アンケ(2010年7月29日読売新聞)

 厚生労働省の職員が、長妻厚生労働相ら同省に常駐する政治家の対応に不満を抱いていることが28日、二つの調査で明らかになった。

 厚生労働省が同省職員を対象に行ったアンケート調査によると、長妻厚労相ら政務三役から「現実的なスケジュール感の観点から納得のいく指示が示されている」と思う職員はわずか1・0%だった。

 アンケートは、長妻氏の肝いりで設置された同省の「若手プロジェクトチーム」が職員の意識を探ろうと行った。出先機関などを除く本省職員約3200人に無記名方式で実施し、うち約750人が回答した。

 「現在仕えている上司について当てはまると思うものはどれか」と複数の選択肢を示して質問したところ(複数回答可)、長妻氏や副大臣、政務官の政務三役に対しては、「おごりを感じる」が48・0%に上った。一方、「厚生労働行政に対する想(おも)いやビジョン(構想)が伝わってくる」は14・5%、「速やかに相談できる」が1・2%と低い評価だった。

 自由記述では、「(長妻)大臣と(職員と)の不信感が著しい」などの指摘もあった。

 長妻氏は28日夜、「チームには、耳が痛いことを言ってくれと指示していた。政治主導がどういうものか、省内に説明が届くようにしたい」と記者団に語った。

 国家公務員の残業実態についてアンケート結果はこちら

「一番上司にしてはいけないタイプ」 長妻厚労相「役人いじめ」の中身

   長妻昭大臣に厚労省職員の多くが不信感を持っていると、各メディアが大きく伝えている。確かに「年金」には詳しいが、「政治主導」の意味を勘違いしているようなのだ。

    「一番上司にしてはいけないタイプだと思いますね。職員に対する指示がサディスティックで、パワハラまがいのいじめもあるんですよ」

職員を2時間待たせ、土曜日にもレク

   ある政治部記者は、長妻昭厚労相の資質について、こう手厳しく指摘する。

   新聞各紙によると、厚労省職員の多くが長妻氏に不満らしい。若手職員に長妻氏がやらせた職員アンケートの結果は、なんとも皮肉だった。厚労省の目標として「おごりの一掃」を掲げていたが、なんと長妻氏ら政務三役に「おごりを感じている」という答えが半数を占めたというのだ。つまり上司として、多くの職員がレッドカードを突きつけたことになる。

   このアンケでは、「現実的なスケジュール感の観点から納得のいく指示が示されている」と答えた職員は、わずか1%だ。三役に「速やかに相談できる」も、ほぼ1%。長妻氏自身は、この結果にショックで言葉を失ったのか、「提言した方々の勇気と労力に敬意を表したい」などと語るだけだった。

   長妻氏は日ごろ、職員に対してどう接しているのか。

   前出の政治部記者によると、長妻氏は、「政治主導」実践のつもりなのか、職員のチェックには余念がない。例えば、朝9時半の始業前になると、職員が続々とエレベーターホール前に集まってくるのが、長妻氏には我慢できない。職員に対し、ぎりぎりに来るのではなく、もっと早く来るようにと細かく指図するというのだ。つまり、仕事への姿勢が大事だと言いたいらしい。

   また、職員の使い方が、手荒いようだ。職員を長時間待たせることも多く、大臣レクチャーのため、時間通り午前10時に来ても、2時間も会えないことがあった。レクも、自らの都合から、土曜日に平気でやらせるという。その結果なのか、省庁労組の調べによると、厚労省の残業が1人当たり月平均70 時間を超えて最長になった。

介護、雇用などやるべき仕事はいっぱい

   長妻昭厚労相の手荒さは、人事異動でも指摘されている。

   子ども手当担当の局長を、課長級の独立行政法人研究員に出向させて、「事実上の更迭」と話題になったことがあった。長妻氏は、更迭を否定しているが、前出の政治部記者によると、これは異例の事態だったという。

    「海外にいる在日外国人の子どもにも手当が出ると、国会で突っ込まれたことがありました。本当は、制度にしなければならないところを急いでやったので、必ずしも職員の責任ではありません。ところが、大臣は、その責任を押しつけたわけですよ。本来は、大臣らが責任を取らなければならなかったはずです」

   この記者は、長妻氏が「政治主導」の意味をはき違えていると指摘する。

    「職員は、早く来て座っていればいいわけではありません。出張旅費の請求にもうるさいらしいですが、大臣には、職員のチェックが求められているわけではないと思います。年金ばかりでなく、介護、雇用などやるべき仕事はいっぱいあり、そのためにいい法律を作ることが仕事なのではないでしょうか」

   政治評論家の浅川博忠さんも、同様な見方だ。

    「箸の上げ下ろしのような、細かい指示が多いと聞いています。彼は、年金問題で売って大臣に抜てきされましたが、民主党内では当選回数も4回と少なくて、厚労省のほかの問題をあまりよく知りません。しかし、年金問題は、仕事を100として10~15ぐらいです。本当は、当選回数が 6、7回で、厚労行政全体に精通した人を選んだ方がよかった。もっと鷹揚に構えてもよいのに、背伸びしないといけないところにギャップが出てきたわけです」

長妻氏としても見ていていろいろと言いたくなることが多いのも事実なんでしょうが、そういう苦言なんてものはお互いの信頼関係がないところではまったく機能しないのが普通ですからねえ。
そもそもこの「おごっている」云々の話、元ネタは以前に大臣自身が出した「厚生労働省の目標」なるマニュアルの中にある「驕り(おご)は事実を見る目を曇らせる」「驕りは現場に運ぶ足を重くする」という話だと思いますけれども、大臣の指示自体は個別に見ていくと世間なら当たり前のことと言いますか、今までそれが出来ていなかった方が問題といったレベルの話です。
あまりに指示が細かすぎるとか小学生ではあるまいしとか反感もあるようですが、今どき小学生でもあいさつぐらいはするだろうと言うものですから、これ自体は長年の「お役所仕事」に慣れきった役人が抵抗勢力になっていると考えられるような話でもありますよね。

ただ長妻氏の方にも問題がないわけではなく、基本的に人間とは習慣をそうそう変えられるものでもないのにとりあえず思いつくまま問題点を列記しましたでは、これは何ら事の行く末に責任を持たない野党時代の感覚そのままだと批判されても仕方がないところで、「床に落ちた書類を拾うのは大臣ではなく役人の仕事」なんて言い切るくらいであれば、組織のトップとしてどうやったらうまく組織が動くかは大臣が考えなくてはならないはずです。
特に気になるのは労働を所轄する官庁でありながら厚労省の残業時間がダントツでトップになっていて、しかも過半数の同省職員が政権交代によって残業が増えたと答えている、そして「職員は駒ではなく人だ」だの「残業が増えたのは不合理な仕事の進め方にある」だのと、上に対する不満がたまっているらしいことですよね。
見ず知らずのおっさんどころか、つい先日までさんざん自分たちをバッシングしてきた「敵」がいきなり組織の上司としてやってきて、「お前らはあれもこれもぜ~んぶ駄目!」なんて言って回っているわけですから、それは厚労省の役人ならずとも「うるせえよ馬鹿」と思いたくもなるのは当然でしょうが、このあたりは前任者である桝添氏と比べても「人使いの下手な大臣」というのが長妻氏の定評になりつつあるようです。

「長妻サンこそ官僚の言いなり!?」厚生労働省職員がぶっちゃける歴代大臣の裏の顔(2010年7月17日日刊サイゾー)

 参院選の公示翌日の先月25日、「新党改革」の舛添要一代表と長妻昭・厚生労働相が、ともに千葉県内でマイクを握って自党をアピールした。

 舛添氏がJR千葉駅前に登場して「みなさんの給料を上げなければ、消費税を上げても買い物に行かなくなる。私たちはタレントを候補にしていない」と訴えれば、長妻氏は成田駅で「政権交代以降、我々は1兆2,000億円の無駄を削ってきた。ここで野党に逆転を許せば、期待に応える法律が通らない」と叫んだ。

 両者のライバル対決には甲乙付けがたい有権者も多いだろう。次期首相待望論が根強い舛添氏に対して、長妻氏は所得報告書によるテレビ出演料などの雑所得が党内トップのメディア露出が多い人物。テレビ局の報道番組でも、この2人の出演には視聴者からの好感度も高いともっぱらだ。

 しかし、この2人と共に働いている厚生労働省では、全く評判が違うようだ。省内の職員内では圧倒的に舛添人気が高く、「長妻さんと比較するなら、舛添さんの方がはるかに仕事ができる」と語る職員がいる。

 役人が支持するのは自分らにとって都合のいいほうだからではないか、とも思えるが、実は今回、話を聞いたのは直接、出世や待遇に影響がない若い職員たちだった。新旧厚労相で旧に軍配が上がった理由は何か。

「肩書きのない若い職員からの連絡にもちゃんと答えてくれるのが舛添さん」

 こう語るのはキャリアも浅い20代の女性職員だ。

「上の人間のミスがあって、それを表で指摘しにくい場合、直接トップである大臣に連絡を入れたんですが、ちゃんとこっちの身元が分からないようにこっそり話を聞いてくれました。細かいことですが、文書のやり取りひとつとっても、舛添さんは丁寧。対して長妻さんはそうした気配りができないんです。いろいろ権限のある人間に対しては厳しい姿勢でもいいですが、私たちみたいな下の人間にまできつい。"年金以外のことは分からない"って態度で開き直ってみたり、大臣としての方向性じゃなくて、日々の勤務態度で省内では嫌われているんです」

 また、別の男性職員からは「国会で長妻さんが読む答弁書を作った人に対して、内容以前に句読点の場所まで細かく訂正してくることがあった」という。

「例えば"検討します"という一文にも、解決できそうなものは↑、そうでないものは↓と書き入れろ、とか注文をつけてきたり。そこまでこっちで作らなきゃいけないなら、それこそ自分が批判してきた"官僚の言いなり"じゃないですか」(同職員)

 記者出身とあって、鋭い指摘などには評価も高かった"ミスター年金"だが、大臣としての資質には疑問符がつくということか。国民としては、もうちょっと要領よく役人をコントロールしてほしい気もするが......。

ま、長妻氏にしても決して議員歴が長いわけでもありませんから、このあたりは若さ故の何とやらなのかも知れませんが、桝添氏にしても別にベテランというわけでもないわけですから、やはり改めるべきところは改めていただいく必要が大臣の側にもあるんじゃないかとは感じられるところですよね。
ちなみに冒頭の記事における「おごっている」という指摘に対して、当事者である政務三役の方々のコメントが出ていますけれども、長妻氏としても省内で吹き荒れる逆風を感じずにはいられないというところなのでしょうか、最近すっかり野党時代のような迫力がなくなった感もあります。

長妻厚労相ら政務三役はおごっている 職員の本音に副大臣逆ギレ(2010年7月28日産経新聞)

 「政務三役に『おごり』を感じる」「おごっているとはどういう意味だ」-。

 厚生労働省が「組織改革」を目的に職員へのアンケート調査を実施したところ、長妻昭厚労相ら政務三役に対する職員らの不満が鬱積(うっせき)していることが判明。思わぬ形で職員の“本音”が明らかになり、28日の調査の報告会に同席した長妻氏は沈黙、副大臣が逆ギレする場面があった。

 アンケート調査を実施したのは、長妻氏の肝いりで5月に発足した「若手プロジェクトチーム(PT)」。平均年齢33歳の職員34人が6チームに分かれて、業務効率化やサービス改善策について無記名のアンケート調査を行った。

 その結果、政務三役について「おごりを感じる」と答えたのは48・0%。逆に「ビジョンが伝わってくる」は14・5%、「事実関係や政策的整合性の観点から納得のいく指示がある」は2・9%にとどまり、官僚の政治家への厳しい視線が浮き彫りになった。

 報告会に同席していた長浜博行副大臣は思わず、「『おごっている』の意味が一体何を指しているのか。政治家は国民意識から離れている場合は選挙で負けるが、公務員にはそういった機能がない」とかみついた。

 目の前で職員の本音を突きつけられた長妻氏は「提言してもらった方々の勇気と労力に敬意を表します」と語るのが精いっぱいだった。

ちなみに先の参議院選挙で民主党は負けたことになっていますけれども、そうなりますと同党としては「国民意識から離れている」ということを我が身で実証したということになるのでしょうかね?(苦笑)
厚労省の役人に至らぬところが多々あるのは今どき誰でも判っていることで、それじゃ豚に向かってお前は豚だ!と言ってみたところで豚が牛になるはずもないのと同様、至らぬなりにどううまく動かし使っていくかというところを国民は求めていたんでしょうが、そろそろ長妻氏らにもそのあたりの実際的な方法論を学んでもらいたいものだと思いますね。
民主党政権の医療重視政策で厚労省も仕事が増える一方でしょうに、こんなところで内輪で揉めていたのでは仕事がきちんと進んでいるのかと国民としては大丈夫なのか?と感じるのが正直なところでしょうが、批判する側から批判される側に回った長妻氏が巨大組織の一員としてどのくらいの柔軟性と指導力を発揮してくれるものなのか、今後の手腕に要注目というところでしょう。

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コメント

官僚にスマイル0円覚えさせるより、窓口業務民間に丸投げしたほうがよほど早いと思う

投稿: | 2010年8月 2日 (月) 14時38分

厚労省での大臣と官僚の不協和音というのは、大臣のほうに人としての問題がありそうな気がします。

前述の後期高齢者制度廃止の壮大な「罠」に向かって大臣がはまっているかんじですが、9月の民主党代表選で大臣が交代になるとうやむやになりそうです。年金のエースということで大臣続行でまたはめられそうな気もします。

しかし、誰も責任を取らない状況というのはちと恐ろしい気もします。

投稿: ya98 | 2010年8月 4日 (水) 23時51分

まあ人格とかそのあたりは判りませんけれども、野党時代あるいは記者時代の感覚で未だにやっているならトラブるのも当然でしょう。
ただ長妻氏本人は医療に対するビジョンなど何も持ち合わせていなさそうなだけに、この絵を描いた人間が必ずいるはずなんですけれども、誰の顔も見えてこないのは徹底してますよね。
こうやってお飾りの表看板に隠れてまた無責任体質で医療行政を続けていくのかと思うと、結局何が変わったの?ということになりそうですが。

投稿: 管理人nobu | 2010年8月 5日 (木) 09時34分

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