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2010年6月 2日 (水)

ベスーン被告第3回公判

先日はテロリスト船長ピーター・べスーン被告の公判の件を書きましたところが、何故かは知りませんが同被告の母国ニュージーランドの新聞に取り上げられたようで、おかげでずいぶんと遠方からの閲覧者の方も大勢いらっしゃっているようなんですね。
当ぐり研はお食事会系を以て任じていますのでこの際ですから宣伝しておきますけれども、きちんとまともな取り扱いを受けた鯨肉は非常に美味ですので、日本にお出かけの際には観光と併せて是非とも鯨料理もご賞味いただきますようおすすめしておきます。
まあしかし、素朴な疑問としてなぜこんなマイナーサイトを取り上げるかなとも思うところですけれども(苦笑)、取り敢えず皆様の期待に応える形で本日も先日5月31日に開かれた第3回公判におけるベスーン被告の証言から始めてみましょう。

さて、第3回公判の冒頭でいきなり裁判長から「本法廷での中心争点は、傷害罪が成立するかという点です。この目的と関係のない特定の団体の主義主張をする場ではありません。関係のないことを述べたりする場合は、質問を制限します」とベスーン被告への強烈な先制攻撃があったというのは、なかなか面白いなと思いますね。
これはかねて同被告が口にしている「背景についてはいろいろ事情があり、審理の中で明らかにします」云々の発言を念頭においてのことだと思われますが、法廷外で市民団体が大騒ぎをしていたり、傍聴人が「ファシスト!」と叫んで拘束されたりと、なかなか賑やかなことにはなっているようですね。

今回の裁判の焦点となっているのは裁判長の言う通り「傷害罪が成立するかどうか」ですが、この点でベスーン被告が有害物質を詰めた瓶をロケットランチャーで打ち込む行為の危険性をどの程度認識していたかということが問題となってきます。
被告人質問でもその点に質問が集中したようですが、こうして要約して記事にしてみますとのらりくらりとかわされたのかという印象も受けるところでしょうか。

【SS 元船長 第3回公判】被告人質問で「酪酸問題ないと思っていた」 「ファシスト」叫ぶ傍聴人退廷も(2010年5月31日産経新聞)

 環境保護を標榜する米団体「シー・シェパード(SS)」のメンバーによる日本の調査捕鯨妨害事件で、艦船侵入や傷害など5つの罪に問われたSS抗議船 「アディ・ギル号」元船長でニュージーランド国籍、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)の第3回公判が31日、東京地裁(多和田隆史裁判長)で開 かれた。被告人質問が行われ、ベスーン被告は「酪酸がかかっても問題がないと思っていた」などと、改めて傷害罪の犯意がなかったことを強調し た。

 その上で、ベスーン被告は「船員の姿が見えなかった場所を狙った」などと酪酸入りの瓶を発射した状況を説明した。

 被告人質問を始めるにあたり多和田裁判長が「団体の主義主張を述べる場ではない」などと、ベスーン被告に異例の注意を行った。

 また、傍聴していたSSの活動を批判する団体の男性が法廷内で「ファシスト」などと叫び、地裁の職員に取り押さえられる一幕もあった。

 起訴状によると、ベスーン被告は2月11日、南極海で第2昭南丸に酪酸入りのガラス瓶を放ち、異臭を拡散させて業務を妨害、乗組員1人にけがをさせた。 同月15日には、防護用ネットをナイフで切り第2昭南丸船内に不法侵入するなどしたとされる。

シー・シェパード 元船長公判 6月10日で結審へ(2010年6月1日毎日新聞)

 艦船侵入や傷害など5罪に問われた反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」の抗議船「アディ・ギル号」元船長、ピーター・ベスーン被告(45)=ニュージーランド国籍=の第3回公判が31日、東京地裁(多和田隆史裁判長)であった。ベスーン被告はSS代表のポール・ワトソン容疑者(59)=傷害などの容疑で逮捕状=について「偉大な指導者」とたたえ、妨害行為の指示の有無について明確な回答を拒否した。6月10日の次回公判で結審する。

 検察側の反対尋問でベスーン被告は監視船侵入について「恐らく(ワトソン容疑者の)指示があったと思うが直接聞いたわけではない。この件は私が全責任を負う」と述べた。公判証言に関してSS側から指示があるのではという質問には「違います」と否定した。

「日本は反対運動を無視」=シー・シェパード元船長-東京地裁(2010年5月31日時事ドットコム)

 反捕鯨団体シー・シェパード(SS)による調査捕鯨船妨害事件で、傷害や威力業務妨害の罪に問われたSSの小型高速船元船長でニュージーランド国籍のピーター・ベスーン被告(45)の公判が31日、東京地裁(多和田隆史裁判長)であった。ベスーン被告は被告人質問で、「反捕鯨団体が記録映像などを示して反対しているのに、それを無視している」と、日本の活動を批判した。
 ベスーン被告は「ニュージーランドの裏庭のような海で捕鯨が行われることに不満がある」と供述。一方で、「捕鯨にかかわる人はすべて悪魔だと思っていたが、(身柄拘束後に)一緒に過ごすとすばらしい人々だった。彼らは職務を全うしているだけで、日本人に対していかなる恨みもない」とも語り、「今後南極海に行くことはないと思う」とした。

例によって産経新聞が法廷でのやりとりを詳細に掲載していますけれども、同被告の証言を要約すると「酪酸の危険性は認識していなかった(危険なはずがないという態度ですね)」「人に危害が及ばないようよく狙って撃ったから問題ない」「無害な酪酸で怪我するなんてありえない。日本人の自作自演では?」といったことになるようです。
しかし4~5発撃った中でたったの1発しかターゲット(それも遠い扇の的でもなんでもない、わずか15m先の外航船ですよ)に当たらなかった(同被告談)という程度の命中率で、よくもまあ「ちゃんと狙って撃ったから安全だ」だなんてことが言えるなあと思いますけれどもね。
面白いのはこのトンデモ船長、日本人が負傷したのは自分たちが使っていた放水銃の中に化学成分を仕込んでいたせいである、つまりは日本人はテロリストを攻撃するつもりで自爆しただけであると主張しているんですが、さすがにこれには裁判長も思わずツッコミまくりだったようです。

【SS元船長 第3回公判(9)完】「私にとって偉大なる指導者」 代表のワトソン容疑者を礼賛する被告(2010年5月31日産経新聞)より抜粋

 裁判長「(圧縮空気で水を発射する)インパルス銃を見たのはこの日が初めてですか」
 被告「違います」
 裁判長「発射されるのを見たのは初めてですか」
 被告「そうです」
 裁判長「あなたに水しぶきはかかりましたか」
 被告「いいえ。インパルス銃から発射された水は彼ら(発射した第2昭南丸の乗組員)に戻り、彼ら自身がぬれていました」
 裁判長「なら、あなたには(インパルス銃から発射された液体に)化学成分が入っているか分からないのではないですか」

 《ベスーン被告はインパルス銃の中の液体に化学物質が入っていて、その化学物質が乗組員のやけどなどを引き起こした可能性を主張している。裁判長はベスーン被告の主張に疑問を投げかける》

 被告「彼らの何人かにインパルス銃の液体がかかり、彼らが(船の)船首の方向に走っていきました。外部からの侵入を防ぐため、水だけを撃つ行為は無駄に近いです。しかし化学物質が入っていれば、有効です
 裁判長「酪酸の影響で(乗組員たちは)走ったのではないですか」
 被告「違います。彼らはインパルス銃を撃った1、2秒後に負傷しています。彼らは酪酸が原因だと思ったかもしれませんが、私はインパルス銃に入っていた化学物質が原因だと思っています

 《「化学物質が入っていた」とする主張に関して具体的な根拠を示さないまま、ベスーン被告は持論を展開した。(略)》

ここまで来ると饒舌と言うより電波ゆんゆんと言うべきベスーン被告ですが、結局この調子でのらりくらりと傷害の意志はなかったで貫き通してしまったのですから、法廷戦術が徹底されているということなんでしょうね。
それでもワトソン代表へ話題が及ぶととたんに口が重くなってくるのが面白いんですが、どうやら今回のテロがワトソン代表の指示によるものであると言う言質をとられたくない様子で、当然指名手配中の同代表へ配慮してのものなのかと推測されるところです。
もちろん金には糸目をつけず断固戦うと公言してみせたワトソン代表が裁判費用も出しているでしょうから、スポンサーに不利益になるような証言も出来るわけもない道理ですが(笑)、当の代表の方ではすでにベスーン被告のことを切り捨てているかのような態度も見られる中で、彼の方ではどうやら最後まで「偉大なる指導者」に忠誠を尽くすつもりであるようです。

【SS元船長 第3回公判(6)】代表のワトソン容疑者の指示内容は?…「言いにくい」と証言拒む(2010年5月31日産経新聞)より抜粋

 検察官「弁護側が供述調書の一部の内容について(信用性を)争うとしていますが、調書にはあなたの言い分が書かれていますね?」
 被告「そうだと思います」
 検察官「事件に使ったランチャーは誰の指示で用意しましたか」
 被告「たくさんの人が参加した(SSの)ミーティングでランチャーを使うことになりました」
 検察官「代表に指示されたのではないですか」

 《検察官が具体的に指摘した「代表」。ベスーン被告に犯行を指示したとして、東京海上保安部が傷害などの容疑で逮捕状を取っているSS代表のポール・ワトソン容疑者(59)のことだ》

 被告「ポール・ワトソン(容疑者)もミーティングに参加していました」

 《検察側のベスーン被告の供述調書によると、ワトソン容疑者は昨年6月に開かれた会議で、ベスーン被告にランチャーの用意を指示したとされる

 検察官「ポール・ワトソンがリーダーですね?」
 被告「はい」
 検察官「2月11日の事件前、ポール・ワトソンから直接指示を受けたことはありますか」
 被告「2月10日ごろだと思いますが、はっきり覚えていません
 検察官「どういう指示を受けたのですか」
 被告「色々な指示がありましたが、通常、多くの場合は航海士から指示をされました。ただ指示の出所はポールだと思います」

 《ベスーン被告はワトソン容疑者に関する証言では歯切れが悪く、要領を得ない。検察官が質問を重ねる》

 検察官「ポール・ワトソンの指示に関して述べられている供述調書がありますが、内容に間違いはありませんか」
 被告「(この場で)具体的に言ってもらえれば、正確に答えます」
 検察官「『供述調書の内容に間違いがないことを確認して、署名した』と証言してますよね?」
 被告「はい」
 検察官「ポール・ワトソンの指示について、言いにくい事情があるのですか」
 被告「あります

 《ベスーン被告は弱々しい声で答える》

 検察官「どういう事情か言ってもらえますか」
 被告「いいえ。拒否します
 検察官「取り調べの中でも言いにくいことには『ノーコメント』を繰り返していましたね?」
 被告「はい」
 検察官「そのことで検察官が暴力を振るったり、怒鳴ったりしたことはありますか」
 被告「ありません」

 《検察官は起訴前の取り調べで、ベスーン被告が自発的にポール・ワトソン容疑者の指示を認めたことを確認したいようだ》

【SS元船長 第3回公判(8)】「君個人の判断でやれ」 話し合い後、代表はそう告げた(2010年5月31日産経新聞)より抜粋

 検察官「アディ・ギル号に乗っているとき、ポール・ワトソンとは、無線で話したりするわけですか」
 被告「はい」
 検察官「第2昭南丸に侵入することは、ポール・ワトソンと相談して決めたわけですね?」
 被告「はい。確かに、ポール・ワトソンとの話し合いの後に決まったことです。ただ、そのとき、彼から確認されたことは『(ベスーン被告の)個人の判断で行う』ということです。私が判断し、全責任を私が負う、ということです」
 検察官「テレビに撮影させるのは、誰が決めたのですか」
 被告「私です
 検察官「スタッフとの打ち合わせはあった?」
 被告「そうです」
 検察官「あなたは検察官の取り調べの際に、『テレビのスタッフに撮影させるのは、自分が決めたのではない』と述べていませんか」
 被告「いや、そうは言っていないと思います」
(略)
 《法廷のモニターに写真が映し出される。日本船側から撮影した写真のようだ。夜の海で全体に暗く判別しづらい。検察官が質問を続ける》

 検察官「これは2月11日に、スティーブ・アーウィン号を撮影した写真であることは分かりますね?」
 被告「ノーコメントです」
 検察官「中央に写っている、白髪の男性は誰ですか」
 被告「ノーコメント
 検察官「ポール・ワトソンではありませんか」
 被告「ノーコメント

 《ベスーン被告は、証言拒否を3回繰り返したあと、そわそわした様子で振り返り、傍聴席側にある時計を確認した》

【SS元船長 第3回公判(9)完】「私にとって偉大なる指導者」 代表のワトソン容疑者を礼賛する被告(2010年5月31日産経新聞)より抜粋

 検察官「今回の裁判でポール・ワトソンに関する供述について信用性を争うことを決めたのは、あなたですか、それともほかの誰かですか」

 《検察官は語気を強めてベスーン被告に問いただした》

 被告「私です
 検察官「それはなぜ?」
 被告「自分で責任を取るためです」
 検察官「取り調べでは最初、ポール・ワトソンの名前を出していたのに、途中から『名前を出すことは嫌だ』と言い出しましたね?」
 被告「はい」
 検察官「ポール・ワトソンの名前を調書に書くことを拒否しましたね?」
 被告「拒否する権利が私にはあります」
 検察官「なぜ途中から拒否することを決めたのですか」
 被告「ノーコメント

 《勢いに乗る検察側に比べて、ベスーン被告の声は弱々しい》

 検察官「SSの上から指示があったんじゃないですか」
 被告「違います」
 検察官「ポール・ワトソンがこの裁判に対してどのように話しているかについて、取り調べ段階で分かっていましたか」

 《ワトソン容疑者はメディアを通じて、ベスーン被告に「徹底した法廷闘争」を求める発言を繰り返していた

 被告「ノーコメント

 《そして、検察官は最後の質問を投げかける》

 検察官「あなたにとってポール・ワトソンの印象は?」
 被告「私にとって、偉大なる指導者です」
 検察官「終わります」

 《ベスーン被告は小さい声ながら、はっきりとした口調でワトソン容疑者を礼賛した》

「偉大なる指導者」は良かったですけれども、ベスーン被告も嘘がつけない性格と言いますか、こんな団体活動にハマるあたり根が素朴な人物なんでしょうかね。
ちょうどこの問題を追っている産経新聞の佐々木記者が件の偉大なる指導者氏に電話インタビューを試みた際の様子をブログに掲載していますので、これからワトソン氏の人となり、そしてテロ組織内での立場といったものを検証してみたいと思います。
同記者曰く「ワトソンはかなりのやり手だ。勉強不足の記者を簡単に手玉に取る」そうですけれども、確かに内容を見る限りでもずいぶんと他人を丸め込むことには場慣れしていると思わせるものがあって、この調子でまくし立てられれば人生をかけた一大事業に大失敗をして失意のどん底にいるような人間などあっさり洗脳されてしまいそうだなと感じさせられますよね。

【シー・シェパードの正体】プロローグ② ポール・ワトソンの高笑い(2010年5月31日ブログ記事)より抜粋

「アディ・ギル号と第2昭南丸の衝突はどちらに非があると思いますか?」
日本の捕鯨船は、私たちのどの船よりも航行速度が速い。私たちは日本船に体当たりなんてできないし、攻撃もできない。なぜなら、私たちの船では日本船に追いつくことはできない
「でも、日本側はアディ・ギル号が昭南丸に激突してきたと言っています」
「馬鹿げている。ビデオをみれば、アディ・ギル号がそのとき、まったく動いていないのがわかるじゃないか。アディ・ギル号のクルーは船の屋根に座っていたんだよ。そのとき、突然、昭南丸がやってきた。これはね、疑いなく故意的に行われたんだ。思うに、日本船には治安部隊の隊員が乗っていて、私たちを怖がらせようとしたんだ」
「あなた方はその後、アディ・ギル号を陸地まで曳航せずに、南極海に沈めましたね」
「ハハハ、それこそおかしいよ。第2昭南丸はアディ・ギル号を真っ二つに割って破壊した。そして、海に残したと文句を言っている。私たちはすぐにオーストラリアの海保当局に報告したんだ。もし、曳航できなければその場に放棄してもかまわないとアドバイスを受けたよ。海保当局の担当者も私たちが義務をすべて果たしたと認めてくれたよ。違いは1つさ。私たちはオーストラリアの海保当局にアディ・ギル号の位置を報告した。昭南丸はまったく報告しなかった。この違いだね」
 説明に淀みがない。すらすらと言葉が出てくる。私はワトソンが、こうした質問に回答慣れしているなとすぐに悟った。そして、「オーストラリア海保当局」という言葉を織り交ぜたことに、「自分たちはオーストラリアにも守られている」ということを伝えようとしたワトソンの意図を強く感じた。
(略)
「日本に来てくださいよ。あなたを待っている人は日本にたくさんいますよ」
「私は有名かもしれないけど人気ではないだろ? 違う? だって、多くの日本人は私たちに怒っているだろ? ザ・コーヴ(入り江)がアカデミー賞を取ったからな」
ハハハハハー。電話口の向こうで高笑いする声が聞こえてきた。作戦が当たり、世界が対日圧力を高めていることを自負しているような口ぶりだった。
「私は、Whale Warsをすべて見ましたが、日本では放送されていないんですよ」
「日本でも人気が出ると思うのになあ。日本でも興味を持つ人はいるはずだよ。どうして、日本では放送されていないか不思議だよ。世界中でウケているショー番組なのにねえ」

世界最速のバットモービルがとか船尾に加速の航跡がとか、とっくに論破されているような話ばかりじゃないかと突っ込むのはやめておくとしても、とりあえずワトソン代表がエコテロリストと呼ばれていることに反論して「コテロリズムという名の犯罪なんて、世界中のどこにもない。事実として、私たちは一度も犯罪で立件されことはない。だから、テロリストではない。」というのは、とんでもない嘘であるということは明白ですよね。
この後、そろそろ潮時であると電話を切ろうとした佐々木記者をわざわざ呼び止める形で、ワトソン代表が持ち出してきたというのが「スティーブ・アーウィン号の日本人クルーと話をしてみたいか?」という話題であったというこですが、要するにワトソン氏にとって日本人クルーと言うのはそれなりに使い勝手の良い手駒であるということが見えてくる話です。

この元教師という自称マリコ(32歳)氏の発言に曰く「ポールさんが言ったことは全て真実に基づいていますので、できればそれをそのまま紙面に載せていただきたい」「日本では、政府にコントロールされていますので、正しい情報がまったく伝えられていません」云々と言うのは、ベスーン被告の「偉大なる指導者」発言同様、一体どこのテンプレかと見紛うばかりでなかなか良い感じですよね。
「日本鯨類研究所は、自分たちが正しいとしか言っていない。彼らは情報をまげて改ざんして発表している」とは「お前が(r」で終わる話ですし、相変わらず「人を傷つけるような行為は一切していません」というのは笑うところなのか、鯨を殺す日本人など「人」ではないという意思表示なのか判断に迷うところです。
その中でも極めつけは以下の発言なのかなと感じたのですが、もちろん当の偉大なる指導者がすぐ隣に立っていると思えばうかつな事など口に出来ないのも当然としても、確かにこれは「コントロールされて」いるのかなと感じさせる発言だと思わせますよね。

「ワトソンはどういう人柄ですか? やはり、カリスマという雰囲気がある?」
「彼は非常に勉強されている方です。日本のことにも非常に詳しく、歴史についてもよく知っている。知識にあふれ、日本人の私が知らないような話も知っています。リーダーとしての素質を持っていますね。冗談を言うのが好きで、私にもいろいろ教えてくれます。船員はみんなワトソンさんのことを尊敬しています。彼が書いた本を読んで、シー・シェパードを好きになった人も多いです。クルーたちは、コアな部分で地球環境を守るという強い気持ちを持っています」
マリコは立派なSSの一員だった。ワトソンが公式リリースで言っていることを決してはみ出さず伝え、日本人のSSスポークスマンとしての役割を果たした

ちなみに詐欺師の常套手段として「ホットリーディング(hot reading)」というものがあり、あらかじめ相手のことを非常に詳しく知っておき会話の主導権を握るというのは基本中の基本なんですが、効く限りでもワトソン氏は確かに熱心な勉強家であって、この商売をやっていなくてもそれなりに成功していたのだろうなとは感じさせるタイプの人物ではあるのでしょうね。
いずれにしても次回6月10日の公判で結審ということですから遠からず結論も出てくるところでしょうが、やはり使い捨ての末端分子を幾ら裁いたところで何ら本質的な問題の解決にはならないのは当然であって、彼らが貧乏くじを引いている中で根本原因たる偉大なる指導者が今も平和に裕福に暮らしているというのは何かしら釈然としないものがあります。
検察にしてもベスーン被告自身もさることながら本番?に向けてか背後に控えるワトソン代表の関与をしきりに追及している様子ですけれども、判決の行方と併せてそのあたりにも注目していきたいところですよね。

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受信: 2010年6月 7日 (月) 11時13分

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