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2010年5月 4日 (火)

今日のぐり:「夢郷」

先日見かけて、なかなか劇的な幕切れになったものだと感心したニュースがこちらです。

南極の氷から100年前のウイスキーを発掘、復元の可能性も(2010年2月10日AFP)

【2月10日 AFP】南極の氷の中に100年以上埋もれていた、英国の探検家アーネスト・シャクルトン(Ernest Shackleton)所有のウイスキーとブランデー5箱が発掘された。調査を行っていたニュージーランドの南極歴史遺産トラスト(Antarctic Heritage Trust)が前週、明らかにした。

 ウイスキーとブランデーは、シャクルトンが1908年に建てた小屋の下から発掘された。南極歴史遺産トラストのアル・ファスティアー(Al Fastier)氏は、以前は2箱しかないと考えられていたと述べた上で、「驚いたことに5箱も見つかった。3箱にはウイスキー入り、2箱にはブランデー入りとラベルが張られていた」と語った。

 いくつかの箱は割れて内部が氷結しており、中身を取り出すには慎重な作業が必要だという。だが、ファスティアー氏は、箱を動かした時に液体の音が聞こえているので、中身は漏れ出していないはずだと語る。ただ、周囲の氷にウイスキーのにおいがすることから、何本かは割れていると見られている。

■「天国からの贈り物」、復元の可能性も

 シャクルトンに提供されたウイスキー、マッキンレイ(Mackinlay)製造元である英ホワイト・アンド・マッカイ(Whyte and Mackay)のマスターブレンダー、リチャード・パターソン(Richard Paterson)氏は、この発見をウイスキー好きへの「天国からの贈り物」だと表現した。

 パターソン氏は「中身が安全に取り出されたら、分析してオリジナルのウイスキーを復元できる可能性もある」「オリジナルのレシピがもう存在していないことを考えると、これは歴史の扉を開けることになる」と語った。

 シャクルトンは1907~09年、ロイズ岬(Cape Royds)から南極点を目指していたが、食糧不足により、南極点から約160キロの場所で引き返すことになった。

しかしこちらの場合は特に誰の迷惑にもなると言う話でもなさそうですが、酒絡みのニュースと言えば往々にして何かしらの事件性があるものが多くなってくるのは洋の東西を問わないのでしょうね。
本日は世界各地で酒に絡んだちょっと困ったエピソードを紹介してみますけれども、まずはこちら「ネタとして聞いたことはあるがまさかやるとは思わなかった」という話題です。

飲酒運転隠し?事故処理中、警官の前でビール飲む(2010年1月12日読売新聞)

 12日午前1時30分頃、広島市西区大芝の市道交差点で、乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突、軽乗用車を運転していた同区内のアルバイト店員女性(21)が首に軽いけがを負った。

 近くの住民の110番で、広島中央署員が駆けつけ、事故処理をしていた際、乗用車を運転していた男が同乗していた男性2人と缶ビールを飲み始め、飲酒検知を拒否。同署員が証拠隠滅のおそれがあると判断、運転していた男を自動車運転過失傷害容疑の現行犯で逮捕した。

 発表によると、自称・同市安佐南区、内装業矢吹達容疑者(38)。矢吹容疑者は飲酒運転について、「事故後に飲んだだけ」と、否認している。同署は飲酒運転隠しの可能性があるとみて、矢吹容疑者の事故前の行動などを調べる。

いやしかし、本当にやる奴いたんだねと言うしかない話ですけれども、単なる検問程度ならともかく実際に事故を起こしておいてこういう態度ではそれは警察の心証も悪くなろうと言うものですよねえ。
一方で酒といえば北の大国のこの方面での蓄積には事欠きませんが、幾ら何でもそこまではちょっとやり過ぎというのがこちらの事件です。

ロシア旅客機墜落、原因は機長の飲酒(2010年3月17日日テレニュース24)

 08年9月にロシアの旅客機が墜落し、88人が死亡した事故について、16日付のロシアの新聞は、機長の飲酒が原因だったと報じた。

 着陸直前に機長が「私は操縦なんかできない」と話す音声がボイスレコーダーに収められていた。さらに、機長の遺体からはアルコールが検出されており、事故の捜査委員会は、原因は「機長の飲酒」と断定したという。

まあこれについてはちょっと同情の余地がないというよりも、いったいどういう管理体制になっているのかと尾を引きそうなニュースではあるかと思いますが。
洒落にならない話題ばかりですとちょっと気分的にも落ち込むところですので、ここらでいかにもブリ的という飲酒エピソードにご登場いただくことにしてみましょう。

酒を飲んで幼児用の電動バービー・カーを運転、逮捕された男―英(2010年4月20日HEAVEN)

酒を飲んで幼児用の電動バービー・カーを運転、飲酒運転の容疑で警察に逮捕された男性が、有罪を告げられ、3年間の運転禁止処分を受けました。

この男性は、英エセックス、ジェイウィックに住む元RAF(英空軍)エンジニアで現在はコルチェスター研究所で電子工学を専門とするポール・ハットン(40)。
ピンクのバービー・カーは家の近くに捨てられていたものを拾って息子といっしょに直したそうで、この日、近所の友人の家に直ったバービー・カーを見せに行こうと6フィート(約180センチ)の体をハンドルの後ろに押し込んで走りはじめたところでパトカーに捕まり、基準値の倍のアルコールが検出され、逮捕されたということです。

バービー・カーの対象年齢は3~5歳。最高速度は4マイル(約6.4キロ)という大人が歩くよりちょっと早い程度。ハットンは整備士の課程をとっている17歳の息子と協力して、ホイールを少し大きなものに変えたり、バッテリーを換えたりといったチューンもしたそうですが、それでもそれほど速くはならなかったと供述しています。

100419k.jpg先週、コルチェスター治安判事裁判所(軽微な事件を扱う法廷)で罪を認めた後、「飲酒運転とはおどろいたけど、自分がバカだったよ」と述べたハットンですが、過去十年の間に飲酒運転で捕まった経歴があったことから、今回の裁判では3年間の運転禁止処分が言いわたされたほか、裁判官に対し85ポンド(約 12,000円)の経費を支払うよう命じられました。

飲酒云々よりも何よりも、「ホイールを少し大きなものに変えたり、バッテリーを換えたりといったチューンもした」なんてあたりがいかにもブリ的だと思いますけれども、その結果が「それでもそれほど速くはならなかった」というのもまた何ともブリ的ですよねえ…

今日のぐり:「夢郷」

堺市の街中を外れた郊外に近いあたりになるのでしょうか、スーパーやパチンコ屋などと並んであるお店がこちらの中国東北料理の店という「夢郷」です。
一応はお店の前にもちょっとした駐車場はあるのですが、何やら沢山の車が面に路駐しているようですね(いいんでしょうか?)。
そんなこんなで店内は満員盛況という感じなんですが、ちょうどいい具合に空いたテーブルに腰を落ち着けることが出来ました。

メニューを見るといわゆる普通の中華料理っぽいものや定食などもあるんですが、いろいろと日本では馴染みのない面白そうな料理のほうが多いようで、せっかくなのでおまかせコースなるもので珍しいものを出してもらうことにしました。
一応辛いものは大丈夫かとか食べたいものはあるかとか聞かれるのですが、どうもコミュニケーションの問題もあってかあまり細かい話は伝わらないようで、しかも2000円~4000円と書いてあったので中間をとって3000円でとお願いしたのが後になって振り返ると一番の敗因でしたね…
何にしろレギュラーメニュー以外にもその日のおすすめらしいものが壁の黒板に書き連ねてあるのですが、漏れ聞こえるところによれば適当に希望の値段と好みを伝えて勝手に見繕ってもらうというのが一番うまいものを食べられるというお店らしいです。

さて、コースの方は色々と出てくるんですが、最初からいきなり肉団子が?と思ったら小芋の辛味噌ソースであったり(しかも激辛!)、前菜にして出てくる冷製のアジがやたらと大きかったり(まあ骨ごと食べられるので苦にはならないんですが)と、のっけから「ここでこれが?!」とペース配分を乱されるような展開が続きます。
骨付きの鶏唐揚げや小エビの辛味炒め(限りなくエビチリですね)、揚げ茄子の甘酢炒めなどはむしろシンプルと言っていいくらいの味なんですが、カレー風味に限りなく近い香辛料が独特な串揚げだとか、さっぱり味が欲しいところでやたらと辛いサラダであるとか、香辛料の塩梅はちょっと今までに経験がないような方向性なのが印象的でしたね。
アワビの冷製かと思ったら暖かかった蒸しアワビや、何やら妙に日本っぽい見た目のフカヒレ丼なども食べてみて思うのですが、この店の一つの特徴としてスープのボディが極めて弱い、それにバランスを取るように調味料の味加減も薄く、素材そのままか香辛料の味が突出しているかのどちらかに大別されているようです。
羊の天ぷらなどはシンプルな味付けだけにあの独特の風味が嫌いな人にはちょっときついかなという後味だったり、北京ダックの皮はサクサクではなくパリパリであったりと細かい突っ込みどころは多々あるんですが、とにかく次から次へと料理が出てくるので途中から既に味どころではなく泥沼の消耗戦状態になってしまったのは大変でしたね。

価格帯を見ると安価なチェーン店並のバーゲンプライスで、実際客単価の相場から考えて(一番高そうな北京ダックでも単品1500円ですからね…)どうも3000円というのはちょっとやり過ぎだったのでしょうか、親父さんが張り切ってるのは判るんですが、もはや最後には到底食べきれるものではない状態でまだ来るわ来るわ…久しぶりに無念のギブアップというやつでした。
しかし一応あまり量は食べないとは伝えたつもりだったんですがこれだけ無茶な出方をするところを見ると普段からそれが当たり前の水準なのか、それとも親父さんとの意思疎通がうまくいっていなかったということなのかどちらだったんでしょうかね?
ちなみにフロアに一人は日本語が通じるスタッフはいるんですが、気前も愛想も極めて良い親父さんを始め主要スタッフはほとんど細かい意思疎通は困難ですから、少なくとも辛味がまるで駄目だとかいった重要な情報は必ず念を入れすぎるほどに伝えておいた方がよさそうに思います。

この日に関してはいわゆる中華料理屋で出るような定番メニューがほとんどなく(と言いますか、大多数がメニューに載ってないものばかりでした)、単純な味の比較は難しいんですけれども、味の方向性としては非常に日本では馴染みが無いだけに意外性はあるのかなという感じでしょうかね?
この独特のノリに合う人にとっては同価格帯の店に比べればはるかに充実した内容のものが食べられる、と言いますか定食などの値段を見てもごく安い値段で腹いっぱい食べられる系のお店であって、なおかつ本場っぽい日本離れした味も楽しめるというのが人気の秘密なんでしょうか(実際顧客にも外国人風の方が多いようですし)。
スープと食材、発酵調味料など様々な旨みが絡みあった料理を食べ慣れていると食材からのうま味と塩味中心のシンプルな味は少し物足りない気もしますし、全体に火加減の見極めが甘いだとか海鮮系は生臭さを消しきれていないとか大陸料理的大雑把さも感じるところですが、とにかく値段を考えれば(そして、料理の選択さえ間違えなければ)コストパフォーマンスは高そうですよね。

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