« いよいよ医療が激変する時代がやってくるか? | トップページ | 事業仕分けが医療の世界にも波及中ですが »

2010年4月15日 (木)

いきなり逆風の日医新会長 その使われ勝手は?

先日もご紹介しましたようにこの四月一日に行われた日医会長選と関連してこのような記事を見かけましたが、ネット上の声を聞いてなるほど!と思わず手を叩いたものでした。
確かに日医ほど会員のためどころか、その利益に反してまでも国民のために行動する業界利益団体なんてものも、(それがいいのか悪いのかは別として)そうは存在しないのも確かですよね。
しかし

【社説】日本医師会 “利益団体”から脱却を(2010年4月9日中日新聞)

地域医療を担うはずの日本医師会が特定政党に媚(こ)びて利益団体になりさがっていては国民に支持されない。政治から距離を置き、まっとうな医療政策を提言する専門家集団としての役割を果たせ。

 今月初めに行われた日医会長選では、民主党支持を表明していた茨城県医師会長の原中勝征氏(69)が他の三候補を退けて初当選した。日医で民主党支持の会長が選出されたのは初めてであり、他の医療系団体にも少なからず影響を与えるだろう。

 昨年の政権交代後、民主党は日医の自民寄りの姿勢にくさびを打ち込もうと、中医協委員の人事に直接介入し、衆院選で民主党候補を支持した茨城県医師会員らを任命した。先の診療報酬改定では歯科の改定率が医科よりも高く設定されたが、これは総選挙後、日本歯科医師会の政治団体がいち早く民主党寄りの姿勢を明らかにしたことへの論功行賞とみられる。

 今回の原中氏の当選は、政権与党の勢いに乗り遅れまいとする計算が働いたのだろう。

 だが、政権が交代するたびにすり寄る相手を変えるのは見苦しい。再び政権が交代すれば、節操もなくまた相手を変えるのか。

 日医は本来は、専門職の学術団体のはずだが、実際には例えば二年に一度の診療報酬改定の際、開業医に有利になるように既得権の擁護に汲々(きゅうきゅう)とするなど圧力団体と化し、国民から遊離している

 日医に求められているのは、国民の立場から、深刻な医療崩壊をどう食い止め、そのために何をすべきかを専門家の立場から提言していくことだ。日医がこうした取り組みを真剣に行わない限り、国民の支持と敬意は得られない。

 会長選で原中氏の得票は、有効投票数の三分の一をわずかに上回っただけだった。残りは現職会長で自民党との関係が深かった唐沢祥人氏(67)、京都府医師会長で民主、自民両党から中立の森洋一氏(62)の二人が分けあった。政権与党にすり寄ることをよしとしない会員が相当数に上り、戸惑っていることを示しているともいえる。

 今回の会長選が政党との関係を根本的に見直す機会になることを期待したい。

 原中氏は会長選の際のマニフェスト(私の七つの約束)の中で「政権与党とのパイプ」の重要性とともに「パイプはもろ刃の剣」「一歩間違えれば、政権与党に媚びへつらうだけの医師会になる」と述べていた。これを片時も忘れてはならない。


972 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2010/04/09(金) 12:28:01 ID:WV7pSwBe0

アホか。
会員に対しての利益団体でないから会員が集まらないんだろうに。
むしろもっと明確に会員であることの利益を打ち出すべきだ。

538 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2010/04/09(金) 12:48:24 ID:jzmL+pvc0

先日、原中系の会合で、ある地方医師会の若手の幹部が、
「地域医療貢献加算は地域医療を担う開業医を評価して加算するという趣旨
だったようだが、結局の所、開業医のコールセンター化を誘導しただけだった。
開業医の地域活動は学校医、健診、予防接種、認定審査など多数あって
開業医は地域のために活動していたという自負を持っていたのに、これは何だ!
本当に地域のためにがんばってる開業医はアホらしくて算定するのをはばかってる
こんな事を言い出した足立とか言う政務官は結局地域医療の事なんて何もわかっていない
人間が役人の言いなりになってしまっただけ
じゃないか!」と言っていた。
後期高齢者医療制度に噛みついた原中サン、どう答えるのよ。

642 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2010/04/13(火) 17:53:54 ID:32ZDwysi0

>>639
30円で一番腹を立ててるのが、普段夜もできるだけ電話取って、
時間外の当番とかも協力的にしてた先生じゃないかな。

この30円はその辺の先生が目覚めるきっかけになるかもしれない。

ボランティアで街の清掃をしてくれてるオジサンに、清掃を
評価して、10円やるから、毎日掃除すると約束しろ。 と言うようなもの。

どう答えると問いかけられた原中氏の方でもそろそろ会長の椅子に馴染んできたということなのか、昨今いろいろと発言が漏れ聞こえてくるようになりましたが、何やらアクティブにやりたいという意気込みは感じ取れるものの、やや空回り気味な側面もあるようですね。
主だった原中氏関連の話題を幾つか紹介してみますが、副会長席が反原中派によって占拠されていることともあわせて各所で異論反論も出るという状況のようで、これは下手をすると執行部の機能停止という自体もまんざらあり得ないでもないかなという気もします。

日医会長「小泉時代に戻るな」 マニフェストで民主に要望(2010年4月14日47ニュース)

 民主党の参院選マニフェスト(政権公約)を検討する「国民生活研究会」(中野寛成会長)は14日、国会内で開いた総会に日本医師会(日医)の原中勝征新会長を招き、医療政策をめぐり意見交換した。原中氏は、自公政権下での医療費削減を取り上げ「小泉内閣時代に戻らず、人を大切にする政治を実現してほしい」と要望した。

 原中氏は、昨年の衆院選マニフェスト策定時とは景気などの環境が変動していることを指摘した上で「国家財政の基本は税収だ。そこは逃げないほうが良い」と述べ、国民の負担増につながる議論から避けるべきではないとの認識を示した。ただ、財源として想定される消費税の税率引き上げといった具体的な話は出なかった。

 日医の参院選対応に関する話題は出なかったが、中野氏が「応援してくれる人を裏切れば敵になることもある」と言及すると、原中氏が「今後とも民主党の支援を真剣にやる」と応える場面もあったという。

原中新体制「混合診療」「医療ツーリズム」などに懸念―日医会見(2010年4月14日CBニュース)

 日本医師会は4月14日、原中勝征会長の新体制となって初の定例記者会見を開き、民主党を中心とする政権下で進められている医療政策について見解を発表した。中でも、行政刷新会議の規制・制度改革に関する分科会で検討テーマに挙がっている混合診療や医療ツーリズムの推進については強い懸念を示すなど、唐澤祥人前会長の下で行われた議論を踏襲した上で、より明確に方向性を打ち出している。

 規制・制度改革に関する分科会では、ライフ・イノベーションに関するテーマとして12の項目が挙げられている。見解ではこのうち、▽保険外併用療養(いわゆる「混合診療」)の原則解禁▽医行為の範囲の明確化(各医療スタッフなどの役割の拡大)▽医療ツーリズムに係る査証発給要件などの緩和(医療ビザ、外国人医師の国内診療)―について言及。
 混合診療については、「新しい治療や医薬品を保険に組み入れるインセンティブが働かなくなり、公的保険で受けられる医療の範囲が縮小していく」「有効性・安全性の確認されていない医療は容認できない」などの理由から、「断固反対」する姿勢を改めて強調した。
 医療スタッフの役割拡大に関連して、医師による医療行為の一部を担う「診療看護師」やナースプラクティショナー(NP)の導入が検討されていることについては、「現行の保健師助産師看護師法の下で実情に即した検討を行うべき」とした。
 また医療ツーリズムに関しては、国会答弁で長妻昭厚生労働相や直嶋正行経済産業相が経済成長を促すとして前向きな発言をしていることに対して、「足下の深刻な医師不足、看護職員不足からくる医療崩壊食い止めと地域医療の確保が最優先課題」と反論。「現時点で検討に着手することは認められない」との見解を示している。

日本医師会:会長選を直接選挙に…原中会長(2010年4月14日毎日新聞)

 日本医師会(日医)の原中勝征会長は14日の記者会見で、会長選を会員による直接選挙とする方向で検討する考えを示した。検討委を設置し、早ければ次回12年4月にも実施できるようにする。現在は地区ごとの代議員による投票で選出している。原中会長は「代議員には時間の融通がつきやすい診療所の医師が多い。直接選挙にすることで病院勤務医にも日医の活動に参加する気持ちを持ってもらいたい」と狙いを説明した。

日本医師会の新会長が消費税増提案も、出席議員の反対で即撤回

 日本医師会(日医)の原中勝征新会長は14日、民主党の参院選マニフェスト(選挙公約)を検討する「国民生活研究会」の総会で、いったん消費税率の引き上げを主張しながら、出席議員の反対意見にあっさりと撤回した。

 日医は医療費増に向けた財源として消費税増税を求めているが、“親民主”を掲げて会長選に当選したばかりの原中氏が、消費税をめぐり混乱する党内事情に配慮した格好だ。

 出席者によると、原中氏は「国家財政の基本は税収。そこは逃げないほうが良い」と、消費税増税を主張。だが、議員から「消費税のことを言わないでほしい」と求められると、「私は税制に詳しくないから」とあっさりと主張を撤回した。

 総会後の記者団からの質問には「消費税の具体的な話はしていない」と説明した。

しかし日医が政治向きに顔を出すことの是非はさておくとしても、とりあえずマスコミ的には全国医者の代弁者という扱いになっているわけですから、新会長にはそれなりに慎重に考えた上での発言を望みたいですね。
消費税引き上げなどと気軽に口にしていますが、かねて医療機関では末端消費者である患者に納入価にかかる消費税を転嫁出来ず、いわゆる「損税」問題というものが大きな負担となっていることは周知の事実であって、例えば消費税が10%に引き上げられたからその分診療報酬を大幅に引き上げましょうなどという話があり得ない現状では、あっという間に病院経営が更なる大赤字にもなりかねない話です。
最近ではテレビなど速報型メディアを意識した思いつき発言が妙に持て囃されるような傾向がありますけれども、こういうことばかり軽々に口にしていると就任早々「やはり新会長も軽装開業医の味方なんだな」と、改めて痛くもない?腹を探られるなんてことにもなりかねませんよね。

それはともかく、注目すべきは従来路線としての混合診療断固反対であるとかNP導入反対であるとかいった路線は継承する気配を示している一方、先日もご紹介しました「メディカルツーリズム」にはこれまた反対と、相変わらず「現状維持、既得権固守」と言われても仕方がなさそうなコメントが並んでいる点はあまり新鮮味がないところです。
一方で内向きの路線として注目されるのは会長選を直接選挙制にする考えを示したということなんですが、むしろこの問題で注目していきたいのは今後原中会長のこの方針に反対してくるであろう人たちが、いったいどういうロジックで反対の論陣を張ってくるかといったあたりではないかと思います(苦笑)。
いずれにしてもこの時期であるからこそ日医は医療の現状をどのように認識していて、その解消のためにこういう方法論を考えているんだという明確な主張を掲げて見せるべきなのではないかと思うのですが、今のところ従来型の「あれは駄目、これは嫌」式の反論屋から脱しているとは到底言えないところでしょうかね。

いずれにしても理念の欠如もさることながら現在の日医は(マスコミさんの主張とは裏腹に)その実行力というものが全く伴っていないということも批判の対象とされているわけですが、冒頭の記事などにも見られるように先の衆院選以降政権与党から干されていると世間でいう割には、実のところその影響力というものは良くも悪くも変わっていないのではないかという見方もあるところですよね。
半減しようが倍増しようがゼロはゼロであるなんて意地の悪い声もありますけれども、一応は世間的に日医は巨大な悪の枢軸として、医療政策はおろか時の政権の行方にも絶大な影響力を発揮してきたのだということになっているようですから(その割に自民党が惨敗したのも不思議ですが)、この夏の参院選における日医の行動というものもマスコミとしてはネタになると踏んでいるようです。
しかしこの参院選、激戦となった今回の会長選の流れそのままに、各地方の医師会と日医執行部との路線の違いというものも出てきているようですが、日医にしても原中氏自身は民主党の中でも小沢氏寄りであり、一方で医療行政を主導する足立氏とは仲が悪いなんてことを言いますから、一口に自民党から民主党へなどと言える話でもないようです。

日本医師会 政府・与党と連携 (2010年4月3日NHKニュース)

 1日に就任した日本医師会の原中勝征会長が、国会内で民主党の小沢幹事長と会談し、国民のための医療を充実させるため、今後、政府・与党と積極的に意見交換を行い、連携を強化していきたいという考えを伝えました。

 日本医師会は1日、会長選挙を行い、去年の衆議院選挙で民主党を支持した茨城県医師会会長の原中勝征氏が現職らを抑えて、新しい会長に選ばれました。原中会長は2日夕方、国会内で民主党の小沢幹事長と会談し、「国民のための医療を充実させるため、いろいろとお願いをしていきたい」と述べ、政府・与党と日本医師会との協議の場を作るなどして積極的に意見交換を行い、連携を強化していきたいという考えを伝えました。

 小沢幹事長は、会長選挙について「心配したが、よい結果になった。今後ともよろしくお願いします」と述べたということです。また、2日開かれた日本医師会の代議員会で、出席者から「民主党とのパイプを生かしてほしい」といった要望が出され、原中会長は「政府・与党と、いつでも意見を交わすことができるようなルートを作っていきたい」と述べました。

医師会 参院選への対応協議へ(2010年4月13日NHKニュース)

 日本医師会の新しい会長に去年の衆議院選挙で民主党を支持した原中勝征氏が就任したことを受けて、医師会の政治団体である日本医師連盟は、来週、参議院選挙への対応を協議することになりました。

 日本医師会の政治団体である日本医師連盟は、政権交代を受けて、自民党を支持してきたこれまでの方針を白紙撤回したものの、夏の参議院選挙の比例代表では、すでに決めていた自民党の候補者を推薦することは変えないとしてきました。こうしたなか、今月1日に行われた日本医師会の会長選挙では、去年の衆議院選挙で民主党を支持した茨城県医師会会長の原中勝征氏が、新しい会長に選ばれました。これを受けて日本医師連盟は、来週20日に幹部らが出席する執行委員会を開き、参議院選挙への対応を協議することになりました。日本医師会の中には、民主党への支持を積極的に打ち出すべきだという意見がある一方、候補者の推薦を今の時点で見直すのは避けるべきだという意見もあり、新執行部は難しい判断を迫られることになります。

原中氏当選で得意満面の小沢氏にしてもこのところ逆風が強いということで、一部では参院選を前に幹事長から降りるのではなんて話も出ているようですから、新会長が民主党医療閥ではなく小沢氏個人とのパイプ役を強調するほどに今後大きなどんでん返しが来るかも知れないですよね。
先の衆院選でも日医の必死のプッシュに関わらず大多数の会員が民主党に投じたと言いますが、会長選の得票を見ても日医の代議員の中でも決して多数派の支持を得ているというわけでもない、ましてや日医の一般会員からの評価が(控えめな表現をするならば)必ずしも高いわけでもない原中氏を抱き込んだことで事足れりと小沢氏が考えているのだとしたら、後日意外な結果に驚く羽目になるかも知れずでしょう。
一方で小沢氏降板となれば再び表舞台に返り咲く腹積もりがいきなりハシゴを外される格好になりかねない原中氏としても痛いことでしょうが、選挙のことしか頭にない小沢氏よりは医療政策の実権を握る足立政務官らに頭を下げてでもよしみを通じた方が、多少なりとも医療政策への影響力を確保するという点でははるかに有効だと思うのですが、果たして原中氏にそこまでのことが出来るかどうかですね。

いずれにしても医者の世界での民意と日医執行部の意向の乖離という現実を、日医=医者の代表としてマスコミ諸社が今後報道していく上でどう整合性を保っているよう見せかけて行くのか、そのあたりにも注目しておくのも面白いのかも知れませんね。

|

« いよいよ医療が激変する時代がやってくるか? | トップページ | 事業仕分けが医療の世界にも波及中ですが »

心と体」カテゴリの記事

コメント

連日の力作ご苦労様です。

>【社説】日本医師会 “利益団体”から脱却を(2010年4月9日中日新聞)

民主党小沢一郎に近づいていった日医に対して、マスゴミは否定的です。表向きの理由はこの社説に書いてあるような理由ですが、真の理由は小沢一郎対検察マスゴミ連合の最終決戦に向けて、マスゴミが焦りを感じている表われでしょう。こうした小沢一郎の苛烈な工作によって自民党の参院選での兵糧が尽きようとしています。最近では選挙準備が全く整わない自民党に決定的なダメージを与えるべく、衆院選とのダブル選挙の噂もあります。前回の衆院選でも自民党の当選者が多く出た北関東、北陸、四国、山陰、九州などの地方で大攻勢にでるのでしょう。こうした与党指向の強い地域で、日医の会長選の持つ象徴的意味は大きいです。①に日医の政治資金が自民党に渡らない。②に与党民主党は盤石という印象を与える。このあたりが戦略的目標だったということでしょうか。

>日本医師会(日医)の原中勝征新会長は14日、民主党の参院選マニフェスト(選挙公約)を検討する「国民生活研究会」の総会で、いったん消費税率の引き上げを主張しながら、出席議員の反対意見にあっさりと撤回した。

これも面白い流れでしょう。まあパシリなので仕方のないところです。消費税増税に賛成し、混合診療導入にも結局賛成となったら、後にどれだけ国民から恨まれるか。だが結局、そういう役回りをさせられるでしょう。後の歴史家に『日医死の行進』などと言われそうです。
>一方で小沢氏降板となれば再び表舞台に返り咲く腹積もりがいきなりハシゴを外される格好になりかねない原中氏としても痛いことでしょうが、

小沢一郎対検察マスゴミ連合の最終決戦の結果次第でしょう。小沢勝利の際のマスゴミ検察への報復はすさまじいものになるでしょう。小沢失脚の際には仙石が総理となるはずです。もっとも衆院選があれば事情は変ってきますが。予算が組めない事態は誰が政権を担っても同じ。パイは増えず、我慢ばかりさせられるということになるでしょうか。これは何も医療に限らないことなのですが。

投稿: ya98 | 2010年4月15日 (木) 19時58分

連日の力作ご苦労様です。

>金がなかろうが踏み倒しの常連だろうが来たら診なければならないという応招義務なんてものを捨てなければ、絶対に現場で大きな混乱が起こるはずなんですよね。

応召義務の撤廃はせず、罰則などをなくし単なる義務規定ということで厚労省は逃げるのではないかと邪推しています。混合診療を行う病院は法務部を作ることが不可欠となるでしょう。無理に治療をしたとき、自己破産をどうするのかと、この際の病院の対患者への債権を保護することや公的病院の受け入れの仕組みが必要となります。


>「公的な医療・介護保険に過度に依存する発想を転換することが重要」として、医療・介護産業の成長産業化を盛り込んだ。

経団連の提言ですが、これも与党内に似た意見があるのも事実です。もちろん産業として考えればこのようになります。問題は医療費が企業のコストにどう乗ってくるかですが、退職した高齢者層の扱いにすべてかかってきます。経団連では、退職者の医療は企業から切り離すことは当然と思っているとは思います。

>同じ言葉が通じる日本人相手ですらインフォームドコンセントがなっていないと有識者の方々(笑)からお叱りを受けるような状況から類推していただいても判ると思いますが、現代の医療現場で求められるコミュニケーションの水準というものは単に言葉が通じれば良いなんてものではありませんから、うっかりすると儲け以上に大きな火種を抱え込む、なんて話にもなりかねないということです。

前半部分は現行の保険診療にどっぷり浸かった考え方でしょう。保険診療では認められていないですが、こうしたビジネスではインフォームドコンセントも当然コストに乗せていきます。みんな一生懸命やるでしょう。

> あるいはこれからの時代どこにも引受手のない社会的弱者を診てくれる素晴らしい病院だ!これぞ現代の赤ひげ!なんてもてはやされるようになる、なんて可能性もなくはないですよね。

「吹きだまり」での医療者はマザーテレサのような評価を受けるのは当然と思ってはいけない。今の保険診療以上に患者に対して医療者は少なく、待ち堪え忍ぶことを強いられる。社会的弱者となったものは、しばしばこうした時に攻撃的暴力的になります。正直修羅場でしょう。こうした、修羅の世界から脱出したいと思うのが人の常です。こうしてお金持ち病院への医療者の流出といったことがよりはっきりと出てくるでしょう。こうすなると評価の低いものが保険診療の病院に勤めるとなったら、ますます暴力はエスカレートするでしょう。こうした人の最後の砦は個人病院や診療所などになるでしょう。在宅で看取るという時代になっていきます。あとは、保険診療は若手を鍛える場になっていけば意外とうまくいくのですが、これは裁判所が保険診療と自由診療でどのような注意義務を科すかにかかっています。両者の注意義務が同じレベルとすれば若手が鍛える場とはなりにくいです。混合診療導入時に立法処置を考えるべきでしょうか。

投稿: ya98 | 2010年4月15日 (木) 20時57分

国際貿易港などでは外国人向けに商売してる病院も昔からあって、こういうところに来る人間は会社の人事ですから通訳完備、飛び込み受診だの未払い問題だのはほとんどないんですが、会社払いの文字通り自由な診療で好き放題やっていいと言われても、いざIC取る段階になってさてどう説明したものかと一苦労です。
通訳にしても医療を理解して話してる人間などほとんどいませんから、聞いていると結構とんでもない誤訳?をしていたりする、かといって医者など医療専門職を通訳に使うのもどうなのかですし(苦笑)、いずれ誰かがその気になれば訴訟ネタなど幾らでも転がってると思いますね。
後で言った言わないの騒ぎになったときに通訳が責任を取るのかどうか、また裁判所がどういう判断をするのかは興味深いですね。

投稿: 管理人nobu | 2010年4月16日 (金) 08時09分

いまだに日本医師会(医師政治連盟)が会員の投票行動に影響力を持っていると思っているあたりで、マスコミも当の医師会幹部も分かってないですね。

いや確かに、いろいろと推薦案内なんか送ってきますが、殆ど素無視で、自分の考えに従って投票してます。で、周りもみんなそうみたいなんで、昔のような集票力は全くなくなったと考えていいかと思います。まあ、元から右へならえをしないのが医師という(ある意味インテリな)職種の人間の特徴ですからね。

投稿: Seisan | 2010年4月16日 (金) 11時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/48091303

この記事へのトラックバック一覧です: いきなり逆風の日医新会長 その使われ勝手は?:

« いよいよ医療が激変する時代がやってくるか? | トップページ | 事業仕分けが医療の世界にも波及中ですが »