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2009年12月27日 (日)

今日のぐり:「うどん華」

世の中には素人目に何とも解釈に迷う研究というのが多いものですけれども、やはり何が問題かと言えば純粋に科学的な観点からの評価というよりも社会的な意味付けと関連しての評価というものが大いに関係してくるんじゃないかという気がします。
要するに話が身近なところに及んでくるとしばしば本来の趣旨と外れた俗な意味付けがなされてしまうものだということなんですが、特に男女の間にも関わる話と言えば思わず俗な解釈をしてしまいそうなのは、立派な研究成果を世に送り出した研究者にとっても不本意な話なんでしょうね。
こちらオランダのチームが出してきた研究成果もあるいは何かしら素晴らしい意味を秘めているのかも知れませんけれども、どうも俗な解釈をしてしまいそうになるのは仕方のないところというべきなんでしょうか。

社内恋愛は仕事のパフォーマンス低下? 「恋をしている男性は正気ではない」心理学者が発表/蘭(2009年9月16日アメーバニュース)

女の子を確実に落とすタイミングは分かっていても、それ以前に男子諸君は注意すべき重要な点があるようです!海外発の最新研究結果によると、魅力的な女性と話している男子の脳は正気な状態で機能していないらしいのです。反対に女子の脳は「正気である」という結果が出たそうで、世の男性陣は憤慨しています。

>記事の詳細はこちら:Men lose their minds speaking to pretty women

この研究内容を発表したのはTelegraph.co.ukで、記事の内容によるとオランダにあるラドバウド大学の心理学者たちによる研究で、その学者の一人が実際に体験したことがきっかけになったのだとか。とある日、その男性は初対面の綺麗な女性に一目惚れし、「どこに住んでいるの?」と聞かれた時、自分の住所が思い出せなかったそうなのです!

この学者は女性に良い印象与えることで頭が一杯一杯になり、「認知資源を全て使い果たしてしまう」状況に陥ってしまったと自己分析。この症状は一般的にも言えるものかを調べるために、40名の学生を対象に研究を行ったところ、やはり男性は綺麗な女性と話していると脳内にある「認知資源」を最大限に使ってしまい頭の中が真っ白な状態になってしまうとのこと。魅力的と感じる女性と数分でも一緒にいるとその人をオトそうと一生懸命になりすぎて、咄嗟に単純なタスクを求められても実行できなくなってしまったそうなのです。

この結果を受け、研究者たちは社内恋愛している男性の仕事のパフォーマンスや共学校での男子生徒の成績などにも恋愛が影響しかねない、と言っています。

では女性はどうなのか?これが全く逆の結果になっていて、研究対象となった女子学生はイケメンを前にしてもその他タスクを難なくこなし、脳への影響はほとんどなかったそうなのです。性別よる差は、男性が「交配する機会を求める」本能にあるかもしれないとのこと。

研究者たちは、「魅力的な女性と接触した男性の認知機能は一時的に低下することが考えられる」としています。また、心理学者のジョージ・フィールドマン博士によると、この研究結果は「男性はどのようにして遺伝子を伝達していけばよいかを考えている…そのことを反映している」と言っています。

本当に美女は男子を盲目にしてしまうのか?(そして、その逆はないのか?)・・・この記事を読んだ人からは100件以上のコメントが寄せられていて、様々な意見が飛び交っています。
(略)

何となく女性側の方が影響が大きそうにも思えるのですが、あるいはアイドルに熱狂しているように見えて彼女たち案外冷めてやがったのか…などと色々と解釈の余地はありそうな話ですが、大多数の門外漢の抱くだろう率直な感想として「そんな話は昔から誰でも知ってることだろ」と思えてしまう気がしないでもないのですが、実際「当たり前の結果」という意見は結構寄せられているようですね。
一方で女性に関してはこの不景気なご時世を反映しているということなのでしょうか、極めて冷めた意見も多数出ているようですが、世の男性諸氏の感想としてはこの意見に止めをさすということなんでしょうか。

・まともな「研究者」なら誰でもわかっているはずなのにまた肝心なポイントが抜けている。男は綺麗な女性の前では緊張し、女は金持ちの男(ハンサムな男ではなく)を前にすると緊張する。誰しもが分かっていること。

実際にそのとおりであるとすれば極めて夢のない話だとも感じられますけれども、夢がありすぎるのもまた問題と言いますか、こちらもこちらであまりにストレートにそのものズバリ!という研究という気がするところです。
正直研究というよりは個人の趣味なのではという疑惑もあって、やはり前述の記事にもあるように「男は女に対しては正常心を発揮出来ない」ということになっているというわけなんでしょうか。

飽くなき「尻」の魅力、仏人ジャーナリストが研究(2009年12月23日AFP)

ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)を輩出し、トップレスの日光浴姿を世界に知らしめたフランスが、今度は尻に対する人類の飽くなき興味について明らかにした。

 大きかったり小さかったり、引き締まっていたり垂れていたりするが、人間には誰にでも尻がある。しかし太古の昔から、人の創造性を刺激するもの、官能的な欲望、タブー、そして権力を嘲るVサインなど、尻に対してさまざまな認識がある。

 そして今、フランスのジャーナリスト2人が、尻がそのような意味を持つ理由、そして今以上に尻はたたえられるべきだとする理由を突き止めるために立ち上がった。「The Hidden Side of the Bottom(お尻の隠された側面)」の著者アラン・ロスチャイルド(Allan Rothschild)氏とカロリーヌ・ポション(Caroline Pochon)氏だ。

 ロスチャイルド氏は、「もっと尻に関心を持てば、もっと尻を愛でれば、そしてもっと尻の絵を描けば、世界は今よりも良くなるだろう」と語る。

 尻を愛でても世界平和の原動力にはならないと言えるのかもしれないが、2人によれば、「控えめな」尻はひどい待遇を受けており、もっと関心を持たれるべきだという。
(略)

いやまあ、ずいぶんと壮大な話になってきているようですけれども、元記事ではこの後も延々と尻に対する妄執…もとい、魅力を語り続けていて、むしろ尻と言う対象よりはそれを語る者を眺めている方が面白いんじゃないかとも思わせるところがあります。
一方でこちらのニュースもかなり俗な解釈をしてしまいそうな話ではあるのですが、やはり男と女にまつわる真面目な研究成果と考えるべき、なんでしょうかね?

女性は男性に比べ駐車が苦手なことが証明される/独(2009年12月22日GigaZINE)

駐車に苦手意識を抱いている女性や、「女性に車庫入れは任せられない」と感じている男性も多いかもしれませんが、前々から言われていた「女性は男性にくらべ駐車が苦手である」というセオリーがついに実験により証明されました。
詳細は以下から。

Women worse at parking than men, study shows - Telegraph

女性のドライバーは駐車にかける時間が男性より平均で20秒長く、かつ駐車スペースの中心に収める確率が低いことが明らかになりました。

ドイツのルール大学ボーフムのClaudia Wolf博士らによる研究では、65名のドライバーにアウディ・A6ファミリーサルーンを平均的な広さの駐車区画に「頭から」「バック」「縦列駐車」の3つの方法で駐車してもらい、そのタイムと正確さ(駐車区画の端からの距離)を測定しました。

研究者らは女性ドライバーの方が時間がかかるだろうということは予想していましたが、時間をかけた注意深いアプローチがきっちりと正確な駐車につながらなかったことは予想外だったそうです。

Claudia Wolf博士は、この結果は運動協調性と空間認識において男性の方が女性より優れていて、リスクを負い思い切った運転をする傾向があるというこれまでの研究結果を裏付けるものだと語っています。

「こういった先入観は確かに存在するので、わたしは科学者としてこれらが真実に基づいているのか単にでっち上げられたものなのか検証してみようと思ったのです」とWolf博士。「この結果は、フェミニズムや女性解放運動が後退する理由にはなりません。過去の研究でもすでに明らかになっていた男女の空間認識の違いが裏付けられたというだけのことです」

「加えて、別に女性に壮大な欠点があるというわけではありません。たかが駐車です。男性が女性に大勝利を収めたということではありません」と、Wolf博士は付け加えています。

たしかに駐車が得意なくらいで勝ち誇る男性は大人気ない気がしますが、この研究結果により逆に駐車が苦手な男性はますます肩身が狭くなってしまうかもしれません。

真面目な検証としては見たところ運転のキャリアや普段使っている車種との差など性別以外の要素を揃えているのかどうかが元記事からは明らかでないようなのですが、そのあたりがきっちりと揃えてあるデータでこの結果であるというのであれば、男女の認知系の差異を考える上で興味深いデータなのかなとも思えます。
しかし一般読者としてはこういうものを見た場合に、「いやあ、そんなことはドライバーなら誰でも知ってるよ」なんて俗な反応をしてしまいそうな気もするのですが、Wolf博士も余計な言い訳を連ねなければよかったものを…なんて思ってしまうのも俗な反応というものでしょうか。
ところで実はこれと関連しているのかいないのか微妙ながら非常に面白い、というよりも極めて俗な記事がもう一つありまして、ネタバレになりますのでまずは文章だけ紹介してみましょう。

一部の女性は車の修理に不向きであることが判明(2009年12月18日GigaZINE)

昔から「女性はメカに弱い」ということがまことしやかに言われていますが、一部の女性は実際に車の緊急修理に不向きであることが判明しました。
詳細は以下。

Why Women Cant be A Mechanic? | Jokes

これがその証拠写真。奥まで入っていくことができません

下回り整備用のリフトがあればなんとかなるかとは思いますが……急な修理には対応できない女性もいる模様です。

タイトルを見るだけでもまあそういうこともあるのだろうなと思える話ではあるのですが、記事の字面を追って行くだけでは意味が判らないでしょう?
これはもうリンク先の写真を見ていただけるとその俗っぽさぶりが一目瞭然と言いますか…(苦笑)って、こんな話ばかり出してるから真面目な研究者が変な誤解を受けるんだってもんですよホントに(笑)。

しかし俗で駄目っぽい研究と言えばそれこそブリの独走では?と感じられる向きも多いと思いますけれども、彼らの場合あまりにネタが多すぎてここではとても紹介しきれませんでした…

今日のぐり:「うどん華」

福山市内にあるこちらのお店、市内随一の人気ラーメン店である「とんとん」と棟続きという立地が気の毒になるような、見た目は至って地味なうどん屋さんという感じです。
今や全国ブランドになった讃岐うどんとは違っていてもうまいうどん屋というのは幾らもありますけれども、実はこちらも近隣で随一と評判のうどんの名店なんですね。
夕食というにもかなり遅い時間帯にも関わらず満席近かったのですが、そのほとんどが若い人というのはちょっとした驚きで、讃岐うどんブームに引っ張られてうどん自体が盛り返してきているということなのでしょうか。
ちなみにこちらのうどんはバリエーション豊富で定食や丼物などのセットメニューもあり、おでんをつまみに酒を飲むのもよしという店ですかね。

この日はぶっかけ冷うどんに野菜かき揚げうどん、そしておでんを適当につまんでみました。
揚げたてらしい野菜かき揚げは例によって玉ねぎ主体なんですが、時に野菜らしい食感を残した玉ねぎ天を出す店も多い中で、ここでは玉ねぎの水分が抜けてしゃくしゃくになるまで揚げてありますから、香ばしく上がったオニオンリングを思い出させるような味と食感ですが、油ぎれも悪くなく意外にすっきりした後口なのは好ましいですね。
ぶっかけは山菜やら椎茸やら具だくさんなのが自分としては少し違うのかなという気がしないでもないんですが、ダシ自体のうま味に加えてたっぷり乗せられた花鰹で魚風味濃厚!という感じなので、この味が決して嫌みではありません(もっとも、ここのうどんに限っては冷より温うどんがいいような気もしますが)。
おでんもこれが飯のおかずなら少しあっさりすぎるかな?というくらいの味なんですが、サイドメニューとしては落ち着いた味で無難にうまいと思いますね。

こちらでは細打ちやや加水率高めのうどんを気持ち柔らかめに茹でているようなのですが、一見すると柔らかいようでいて噛みしめていくと腰があるというこのうどん、固いうどんと腰のあるうどんの違いを知りたい向きにもちょうどいい教材かなと思いますね。
最初口にすると食べ慣れた讃岐うどんのごつい食感に比べ少し頼りなく感じられるところもあるのですが、この店の淡麗な甘口ダシに合わせるにはこのうどんの具合が絶妙で、もしこれがもう少しうどんが太かったり食感がごついものだったらこのダシでは料理として成立しないだろうなと思わされるようなバランス感があります。
特筆すべきはこのうどんダシで、いつの間にかすっかり空になっていた同行者のどんぶりを見ても分かりますが、最後まで汁を残さず飲み干させるうどん屋というのは実のところあまりないもので、これはさすがに名店と呼ばれることはあるかなという味です。
当然ながらこれだけのうどんですから茹で置きなどということはありませんが、細打ちですから湯で時間がかからず混んでいても回転が早いのは副次効果としてもありがたいですね。

讃岐うどんの名店などですと店主と客の勝負と言いますか、ともすれば何かしらうどんと対峙するというくらいの緊張感を感じる時があって、それが売りでもあるんだと思う一方で少し重く感じることもあるんですが、こういうすっかり肩の力が抜けて楽しめる「ゆるい」うどんというものまた楽しいかなという感じですね。
実際この味がちゃんと地域にも支持されているようで、カウンター主体の比較的小さなお店とは言っても混雑時になると店主夫婦?のお二人で回しておられるのはさすがにきつそうにも見えるのですが、この賑やかしい雰囲気もまた店の味なのでしょう。
近ごろは小麦粉を練って切って茹でただけのような雑なものを讃岐うどんでございと出してくる店もかなり多いようですけれども、出来合いのブランドにこだわって変なまがい物を食べるくらいならこういう地味にうまい店の方がはるかにうどんを楽しめるというものだと思いますね。

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