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2009年11月15日 (日)

今日のぐり:出石蕎麦その一「官兵衛」&「近又」

本日はふたたびブリネタを取り上げてみますけれども、先頃こういう調査があったそうです。

「ヒトラーはサッカー代表監督」「日本は核使用国」 英子ども調査(2009年11月7日AFP)

英国の子どもの20人に1人が、第2次世界大戦中のナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)は「サッカーのドイツ代表チームの監督」で、6%が「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)は大戦終結の祝賀式典」だと思っているという結果が、最近の調査で明らかになった。

 また5人に1人はヒトラーの右腕だったナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルス(Joseph Goebbels)と、ナチスから逃れた隠れ家で『アンネの日記(Diary of Anne Frank)』を書いたユダヤ人少女、アンネ・フランク(Anne Frank)との区別がついていなかった

 質問は9~15歳まで2000人の子どもたちを対象に多項選択式で行われ、欧州の多くの国で第1次大戦終結の日とされる11月11日(休戦協定の締結日)を前に発表された。

 今回浮き彫りになったのは、二つの世界大戦について大半の子どもは基本的な知識はもっているものの、なかには少数だが、まったくなにも知らない子どもがいるという点だ。

 ヒトラーに関する質問では、77%の子どもが「ナチスの党首」という回答を選んだが、一方で13.5%が「1650年の重力の発見者」を、7%が「サッカーのドイツ代表監督」を選んだ。

 ゲッベルスについては61%が名前を知っていたが、21%が「屋根裏部屋で日記を書いた有名なユダヤ人」という回答を選び、14%が「第2次大戦開戦時の英国の国防相」を選んだ。

 また85%が「ホロコースト」とは何かを正しく回答した一方で、6%は「第2次世界大戦終結の祝典」という選択肢を選び、70%がアウシュビッツ(Auschwitz)は強制収容所だと正しく認識している一方で、15%は「第2次世界大戦を素材にしたテーマパーク」という回答を選んだ。

 さらに世界で初めて核兵器を使用した国を選ぶ質問でも混乱がみられ、41%が米国と正答した一方で、被爆国であるほうの日本を31%が選んだ。またドイツを選んだ回答も19%あった。

 結果を発表した退役軍人のための慈善団体アースキン(Erskine)のジム・パントン(Jim Panton)少佐は「今回の調査の回答のなかには、衝撃を受けるものも少なくなかった。わが英国の将来を担う子どもたちの歴史学習を支援する必要がある」と語った。

 調査の全結果は同団体のウェブサイトで見ることができる。

まあしかし、他項選択式の設問となりますと知らないことは間違っている選択肢を選ぶしかないわけですから、こればかりは敢えてひねりすぎの選択肢を用意した方も共犯という言い方も出来るでしょう。
この報道を受けてのネットでの反応がこちらですが、さすがブリネタにご執心となれば読者層の見方も少しばかりひねりが利いているようですね。

188 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/07(土) 21:50:14 ID:???
>>184

>また85%が「ホロコースト」とは何かを正しく回答した一方で、6%は「第2次世界大戦終結の祝典」という
>選択肢を選び、70%がアウシュビッツ(Auschwitz)は強制収容所だと正しく認識している一方で、
>15%は「第2次世界大戦を素材にしたテーマパーク」という回答を選んだ。

アメリカ人の子どもだったら「やっぱりアメリカ人はバカだなあ」という感想になるけど、
イギリス人の子どもとなると正解を知りつつあえてそう回答したという疑念を払拭できない。

190 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/07(土) 21:54:21 ID:???
そうした教育を幼少の頃から積み重ねることで、純真な少年少女たちは日々立派なブリ人へと成長してゆくのです

193 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/11/07(土) 22:10:55 ID:???
どんなに幼くても油断しちゃ駄目だ。ブリの子はブリなのだから。

ちなみにブリは出世魚ですから、稚魚の間はモジャコなどと呼ばれるようですけれどもねって、そんな話でもありませんか(笑)。
さて、これが並みの国であればここまでのネタで済んでいたところなんですが、天下のブリともなるとネタのような話の中に真実が紛れ込んでいる場合がありますから注意が必要です。

ムソリーニは英スパイだった=ファシストに意外な過去(2009年10月14日時事ドットコム)

 英紙ガーディアン(電子版)は14日、第2次大戦中のイタリアの独裁者ムソリーニが一時期、英国のスパイとして働いており、報酬として週100ポンドを受け取っていたと報じた。ケンブリッジ大の歴史家ピーター・マートランド博士の研究で明らかになった。
 同紙によると、第1次大戦末期の1917年秋、革命を受け戦線を離脱したロシアにイタリアが続くことを恐れた英国は、当時ジャーナリストだったムソリーニに接近。報酬を与えムソリーニ編集の伊紙「ポポロディタリア」で戦意高揚の報道を続けさせた。当時の100ポンドは、現在の6000ポンド(約85万円)に相当するという。

まさかとも思えるような話ですけれども、そういうつながりを考えてみますと「ヘタリア」などと揶揄される後のイタリア軍の戦意の低さも納得できない話でもないような?!
しかしこうした伝統はどうやらその後も連綿と続いているらしいというのですから、さすがというべきなんでしょうかね。

サッチャー氏長男が共謀?=赤道ギニアのクーデター未遂事件(2009年11月6日時事ドットコム)

【ロンドン時事】2004年に赤道ギニアで起きたクーデター未遂事件を首謀し、同国で服役していた英国人雇い兵サイモン・マン受刑者がこのほど、恩赦により釈放され、英国に帰国した。サッチャー元英首相の長男マーク・サッチャー氏と「共謀」したと主張するマン氏は、サッチャー氏も裁きを受けるべきだとして捜査協力を申し出ており、サッチャー氏の関与が改めて焦点となっている。
 マン氏は石油利権目当てに赤道ギニアの政権転覆を謀ったとして逮捕され、同国で昨年、禁固34年の判決を受けた。しかし、ヌゲマ大統領は11月初め、「人道的見地」から恩赦を決め、マン氏は4日に帰国。英警察は、事件が英国内で企てられた可能性があるとして同氏から後日事情聴取する構えだ。
 マン氏はサッチャー氏が計画立案や資金調達に関与したとかねてから主張している。帰国後、「サッチャー氏や他の共犯者も裁きに掛けられるよう強く望む。(裁判になった場合)喜んで法廷で証言する」と表明した。
 これに対し、サッチャー氏は友人を通じ、事件への直接の関与を否定。ただ「(必要があれば)捜査に全面協力する」と述べている。

すべてはネタでしたという可能性も十分ある話とも思えますし、実際そうであったのかとも思える話でもありますし、何にしろ彼らに関しては常に予想の最悪を想像しておいて間違いはありません。
そう考えますと、案外皆さんの身近なところにもブリの魔の手が忍び寄っているかも知れないですよね。

今日のぐり:出石蕎麦その一「官兵衛」&「近又」

新蕎麦の季節真っ盛りとなってきました。
今の時代でこそヘルシー健康食などと持て囃され、特にこの時期には全国名産地で色々とイベントまで繰り広げられるようになってきましたけれども、もともとは昔から「蕎麦自慢は自慢にならぬ」「蕎麦の自慢はお里が知れる」なんて言葉がありました。
蕎麦と言えば痩せ地でも育つということで、江戸時代あたりに蕎麦ブームが起こって「粋な食べ物」という認識が定着するまでは飢饉時向けの救荒作物として認識されていた、要するに蕎麦の名産地と言えばろくに米もとれない貧しい地域という意味になってしまうわけですから、これはあまり自慢になることではなかったというのも歴史的事実ではあるのでしょう。
しかし逆に言えば蕎麦の名産地と言えば田舎であるということですから、今のような地方の村おこしが叫ばれる時代にはもってこいの特産品ということも言えるわけですよね。

でいし…もとい、出石蕎麦の歴史と言うのもなかなか面白くて、最近では唐突に漫画の主役になってしまったりして妙に名前が売れてしまった仙石氏が国替で信州からこちらに移ってきた際に彼の地の名物であった蕎麦を蕎麦職人共々こちらに持ってきたということですから、言うなれば作られた名物という言い方も出来るわけです。
蕎麦としての特徴としては小皿に盛って出される「皿蕎麦」という形態を取られていること、一番粉のみでなく全粒を挽き込んだ蕎麦に様々な薬味を絡めて食べることなどが挙げられていますけれども、もちろんこのあたりも店毎にいろいろな工夫をこらしているわけですね。
とにかくこんな小さな田舎町に何十軒もの蕎麦屋が集中している、しかもどの店に入っても外れなくそれぞれにうまいというのですから、まさに蕎麦好きにとっては「地上の楽園とはこのようなところであったか」と恍惚の一時を過ごせるという夢のような土地柄ではあります。

官兵衛
いかにも観光地然とした「お食事とおみやげ」系のお店が建ち並ぶ中で、ここは見るからにストレートな「蕎麦屋」という感じの店構えがかえって異彩を放っていますね。
間口が狭く小さな店に思えるのですが、入ってみると奥に結構広がっていて意外に広いのかという意外感があり、比較的新しいらしい店構えのせいかトイレなども清潔感があってよい印象です。
ここは定番の皿そばの他にいずれも蕎麦粉100%で官兵衛そばと田舎そばというものがあり、これら全部を試してみることにしました。

官兵衛そばというのはこのあたりでは珍しいいわゆる更級系に近いもののようですが、非常にさわやかな新蕎麦らしい甘みが楽しめる一品で、蕎麦好きなら誰でも顔が綻ぼうというものです。
これに対して田舎そばの方はいかにも蕎麦殻までひき込んだという田舎蕎麦らしい外見なのですが、驚いたことにこの粉にしてこのなめらかな食感、この上品な味とは良い意味で期待を裏切られましたね。
この田舎そばは「塩でもどうぞ」と言われたので少し試してみたのですが、昨今こういうのも取り入れている店が結構あるようですし幾らか試してみるのも面白いとは思いますけれども、個人的な好みで言えばこれで蕎麦一枚食えと言われたらちょっとね…というところでしょうか。
皿そばの方はこれらいずれとも違うもののようで少し繋ぎを混ぜているのでしょうか、非常になめらかな舌触りが好印象で、これはこれで十分うまい蕎麦だなと言う感じですね。

薬味で面白いなと思ったのは自分はわさびは使わないのですが、「わさびに砂糖を一匙加えると辛さが引き立つ」ということで実際テーブルの上に砂糖が用意してあって、いろいろと薬味にはこだわるという出石蕎麦の中でもこういう独創的な試みというのはかなり意外性があるなと思いますね。
ひとつ気になったのは開店直後だったので蕎麦湯には全く期待していなかったのですが、出てきたものを見るとどうも蕎麦粉を溶いているのでしょうか、確かにこういうのを出す店も結構ありますけれども、ここまで粉っぽいほどの蕎麦湯というのは本来的な意味からするとどうなんでしょうね?
それと別に文句をつけるというほどのものでもないんですが、ここのお茶のちょっと不自然なくらいの緑色加減は抹茶も入っているのか知りませんが、せっかくの蕎麦に合わせるにはいささか味も香りもきついのかなという印象で、すっきり蕎麦茶でも出してくれればありがたいのにと思わないでもありませんでしたね。

皿蕎麦というのも確かに伝統なんでしょうが、純粋に蕎麦の味から考えると表面積が増えて蕎麦が乾きやすい、その割に底は水がたまってふやけやすいと、純粋に蕎麦の味を楽しみたい人間にはいささか余計なギミックとも思えてしまうものでもあるのですね。
もう少し吸水性の良い皿でも使ってみるなりもう一工夫欲しいなと思われるところなのですが、こちらのように皿蕎麦のみならずちゃんと当たり前に盛られた蕎麦を用意していただいているのはうれしいもので、しかもその蕎麦がなかなかいけると言うのですからありがたいことだと思いますね。
なお、ネットの情報では9時開店のようになっているのですが、実際は10時からの開店なんでしょうか、これは朝一で蕎麦を食いに出かけようという方には少しばかり注意がいるところだと思います。

近又
出石の街中のちょうど中程、古風な時計台(正確には辰鼓楼、と言うのだそうですが)にもほど近い場所にあるこちらは、もともと立ち寄るつもりはなかった員数外のお店なのですが、ちょうど前を通りかかった際にふと感じるものがあって立ち寄らせていただきました。
開店から間もない時間帯らしいのですがなかなか雰囲気のある店構えで、店名はどうも「近江屋又兵衛」に由来するようなんですが、こうした表通り沿いにありがちなことに間口の割に中にはいると結構広いお店らしく、座敷が奥にまで続いています。
料理と言えるのは皿そばだけで、あとはちょっとした飲み物くらいしかないという非常に割り切ったメニュー構成なんですが、こういうのも蕎麦処らしくていいと思いますね。

こちらでは敢えて一番粉をではなく二番粉を使っているらしいのですが、いかにも田舎蕎麦風の色調に反して細打ちに仕上げた蕎麦をしゃっきりと茹で上げているという、少しばかり意表をつく蕎麦ですね。
蕎麦というものは外皮に近いところまで挽き込むほど風味も色合いも強くなっていかにもそれらしく仕立てやすいものですが、実際には製粉作業としては質の落ちる部分をわざわざ混入させるわけですから、技術の劣っていた時代ならいざ知らず今の時代にあっては味や食感などはやはり今ひとつということになりがちです。
ところがこちらの蕎麦は田舎風の野暮ったい味を予想していると意外なほどくどくなくあっさり食べられ、この粉にして食感もなかなか洗練されていると来るのですから、これは一度試してみる価値のある蕎麦だと思いますね。
薬味は大根おろし、ネギ、山芋とろろにワサビ、そして生卵と一式ついてきますが、この丸のままの卵というのもこの界隈の特徴なのでしょう、うずらならまだしも鶏卵って蕎麦にはどうよ?と思うようでも、山芋などと混ぜてみますと案外いい食味のアクセントになるのかも知れません。
蕎麦湯は開店後もう少し時間がたってくるとまた味が出てくるのだと思いますけれども、まさしくストレートな茹で汁という感じで、最近は蕎麦湯の味を追求するあまりいろいろと手を加えてくる店もあるなかで、あくまで蕎麦を中心に厨房を回しているのかなと思わせるような味ですね。

印象的なのは親父さん?がやたらと店内を歩き回っていて、あちこちでお客に話しかけているのが何か少しばかり不思議な光景なのですが、総じて店員さんの愛想はよくこんな田舎にもかかわらず(失礼)それなりにトレーニングされているという印象です。
それだけに開店時間が来ているのに完全に準備が整っていないとか、お客が来ているのに客用スペースで内向きの業務をしているだとか、この店だけのことではないんですけれどもいささかダレて見える部分に目が行きがちではありますよね(広い店内なんですから奥の一角を封鎖してやっていれば誰も不満はないはずなのですが…)。
あと気になったのが、これもこの店だけのことではなくこの界隈では一般的なことのようですが、店内のやり取りでは皿の枚数で通している割には注文は一人前五皿単位でしか受け付けていないようで、これは一体皿単位で数えている意味があるのかないのか微妙な気がします。
まあしかし、何と言うことはなく足を踏み入れた店でもこれだけ食べさせてくれるのですから、これはありがたい話だと蕎麦の神様に感謝しなければならないでしょうね。

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