« 今日のぐり:「とさ市場」 | トップページ | 聖地奈良より 生駒総合病院廃院の経緯とその後 »

2009年11月 1日 (日)

今日のぐり:「食事処かもめ」

世に食欲の秋なんてことを言いますが、本日も食べ物関連のネタを取り上げてみようかと思います。
今日はカレーネタを三題ほどいってみますが、手始めにこちらから。

第72回「なぜ秋葉原にカレー店が急増したのか」(2009年9月28日BizPlus)

 ここのところ、「スーパーJチャンネル」「ズームイン!!SUPER」「サンデーNEXT」と、立て続けに3つの番組で「秋葉原のカレー店がなぜ増えているのか」についてコメントを求められた。どうやら世間の関心は秋葉原のカレー店にあるらしい。

インド人説と日本人説

 現在、確認できただけでも秋葉原には20軒以上のカレー店が営業している。正確な数は分からないが、そのうちかなりの部分がここ数年で開業している。中央通りに建つシディークAkiba館というカレータワーは、1階がキッチン付きのテークアウトとイートインのコーナー、2階と3階がレストラン、4階が厨房(ちゅうぼう)となっているが、ここも開業は2007年3月だ。

 秋葉原にカレー店が増えた理由については、諸説がささやかれているが、大きく分けてインド人説と日本人説がある。まずインド人説だが、インド人の食事場所としてカレー屋が立地したというものだ。確かに秋葉原にはインド・パキスタン系の人が多く歩いている。その要因の一つは観光客だ。インド人はエレクトロニクスが大好きで、秋葉原に買い物に来る観光客がとても多い。秋葉原には5年ほど前から外国人向けの免税店が増えてきて、インド人の従業員が顧客対応をしてくれるため、それを目当てにインド・パキスタン系の観光客がやってきているのだ。

 もう一つのインド人説は、秋葉原周辺で働くインド人が増えたということだ。駅前のダイビルが開業したのが05年3月、UDXは06年3月だが、それと前後して秋葉原駅周辺にはオフィスビルが林立するようになった。そこにはかなりの確率でIT(情報技術)系の企業が入居しており、そこで働くインド人のIT技術者が増えているのは間違いない。一説によると、2000年のITバブル崩壊に伴って、米国から日本に就業先を移したインド人IT技術者が数多く来日したという。秋葉原周辺で働くインド人は、交通が便利なところに居住しているケースが多く、秋葉原から地下鉄で8分、私の事務所のある八丁堀にも10 軒以上のインド料理店がある。

食事よりデジタル機器やフィギュアに

 ただ、秋葉原のカレー店急増の原因がインド人だという説の弱いところは、実際に秋葉原のカレー店で食事をしていて、インド人を見かけることがあまりないということだ。

 やはり私は、秋葉原のカレー店は、アキバ系日本人の食事場所として発展したのではないかと思う。現に秋葉原のカレーはインド人が好む本格インド料理ではなく、500円から800円程度の手軽なものがほとんどを占めている。特に秋葉原でいまブームになっている「金沢カレー」は、アキバ系日本人にとって理想的なカレーなのだ。

 金沢カレーの特徴は、深めの皿の中にご飯とカレーとトンカツとキャベツが一緒に入っていて、カレーの色が普通のものよりもやや黒っぽいという点だ。この色はカラメルで出しているらしいが、アキバ系日本人たちは、そんなところにあまりこだわってはいない。アキバ系日本人は、さっさと食べられてコストが安く、そしてしっかりと腹持ちしてくれればよいのだ。食事にはあまり時間やコストをかけたくない。そんな時間やお金があったら、もっとたくさんのデジタル機器やフィギュアやコスプレ衣装などを見て回りたいと考えるのがアキバ系の思想なのだ。だから、金沢カレーといいながら、金沢への思い入れがあるわけではない。合理的だから、金沢方式を採り入れているだけなのだ。現に秋葉原初のメイド喫茶であるキュアメイドカフェでは、少なくとも2年以上前から金沢カレーを定番メニューとして出していた。

 そして、アキバカレーには「ファストフード」としての新しい展開がすでに現れている。例えば、オリジナルカレーパンやシシカバブとカレーを組み合わせたものなどだ。カレーはおでん缶に次ぐ秋葉原の新しい食文化として定着していきそうだ。

色々と説はあるのでしょうが、秋葉原と言えば若い人を中心にヲタクと電気の街でしょうから、やはり安上がりで気取らず手軽に食べられるものということでファーストフード的なものに人気が出るだろうことは想像に難くないところです。
その中でも全国どこでも同じ味の牛丼やハンバーガーと比べればカレーというのは店毎の個性にあふれ、なおかつ安くてもうまく腹も膨れるというものですから、やはりこれは来たるべくして来たブームということになるのではないですかね?

ラーメンとカレーは今や日本の二大国民食とも言うくらいにすっかり庶民の食生活に定着してしまいましたが、この二つとも比較的新しい食文化であるということは興味深いですね。
御存知のように銀座あたりで出される高級な洋食として出発したカレーという料理は、日露戦争頃に海軍での食事に導入されたのを契機にして一気に国民の間に滲透していった経緯がありますが、このカレーという料理は同じ材料で肉じゃがも作れるということで補給上も非常に都合がよろしいと好評であったのか、旧海軍では週末土曜日には必ずカレーと決まっていました。
今は週休二日になった関係で自衛隊では金曜日にカレーを作っているそうですが、ラーメンも同様に諸説あるものの19世紀末から20世紀初め頃にかけて誕生したと言いますから、非常に短期間の間に相次いで二大国民食が世に生まれ出たわけで、となればこれら二つが結びつくのは言わば自然の摂理とも言うべきものではあるのですが…

3倍辛いシャア専用カレーヌードル、日清食品が発売(2009年10月6日ITmedia News)

 

通常の3倍辛いというシャア専用カレーヌードルを日清食品が10月26日に数量限定で発売する。スープの色も赤いという。

 ガンプラ付きカップヌードルに続く、「機動戦士ガンダム」コラボレーション企画の第2弾。詰め替え式カップヌードルの専用ガラスカップとリフィル(詰め替え用のヌードル)がセットになっている。

 耐熱ガラスカップはハリオグラス製で電子レンジ調理にも対応。赤をベースにシャアの顔とシャア専用ザクのイラストを配したオリジナルデザインだ。

 カップにリフィルを入れてお湯を注ぐとできあがり。シャアをイメージした赤いカレースープは、赤唐辛子とペッパーをカップヌードルカレーリフィルの3倍使った辛さながら、チェダーチーズのまろやかさがマッチしたうまみのある辛口になっているという。

 ガラスカップとリフィルのセット(オープン価格)と、リフィル単品(税別122円)を販売する。

だからなんで三倍?なんでシャア専?しかもリフィル製品で何気にエコロだったりするし…ヲタクか?これもヲタク文化なのか?
実は管理人も極めて個人的なことですが、以前に一時の気の迷いでシャア専用ひげ剃りなるものを購入したことがありまして…いや別にヲタクであるとかそういうことは全くないのですが、たまたま店先で並んでいる品の中でスペック的に要求に応えるものがそれだけでしてね…いや人生のささやかな汚点というものなのでしょうかねこれも…
敢えて全国のガノタに喧嘩を売ってみますと、こういうキャラものってマニアの人にはいいんでしょうが、普通に辛口カレーヌードルを食べたい向きには同じ味で版権料分安くしてくれよって不満はあるんじゃないですかね?
このあたりは結局ニッチマーケットにターゲットを絞った方が売れるのかどうか、勝負はニッチマーケットの購買力次第ということになりそうなんですが、現実に秋葉カレーが繁盛しているということを見ると彼らは決して侮れない顧客であるということなんでしょうか。

それはそれとして、同じカレーネタでもこういう話になりますといささか趣が異なると言うのでしょうか、とうとう野生動物もカレーに目覚めたかという話がこちらの記事です。

ヒグマ、テント破りカレーを食う 知床半島(2009年10月9日朝日新聞)

 北海道羅臼町の知床半島先端付近で9月下旬、ヒグマがテントの中の食料を食い荒らした。環境省釧路自然環境事務所は、知床岬へのトレッキング利用の自粛要請を決めた。「クマが人の食料の味をしめた可能性がある」との判断からだ。実は現場では7月にも、同様の被害が報告されていた。8月には現場近くで威嚇射撃の中をハンターに近づいたクマも目撃されており、地元ではクマの行動の変化を指摘する声も出ている。同事務所は「クマの特性、性格の変化を監視していかねばならない」と話している。

 今回の被害は9月25日、知床岬の手前約5キロの「念仏岩」と呼ばれる地点であった。クマがテントの一部をツメで破り、レトルトカレー、コーンスープの素などを食い荒らしたという。道外の女性がテントを置いて、徒歩で知床岬までを往復している間の出来事だった。

 同事務所などによると、女性は、利用者のルールである「知床半島先端部地区利用の心得」(08年1月、知床国立公園利用適正化検討会議策定)が強く求めている、クマから食料を守る携帯保管容器「フードコンテナ」を使用していなかった。これが被害を引き起こした最大の要因と考えられている。

 念仏岩は、岩肌が海岸付近でえぐれて大きな洞穴になり、屋根の代わりになるため、トレッキングやシーカヤックで知床岬へ向かう人たちの野営ポイントになっている。クマが人の持っている食料の味をしめ、テントなどに執着している可能性があるという。

 同じ場所で7月22、23両日にも、トレッキングで知床岬を目指していた男性2人が野営中、食料を荒らされていた。同町などによると、2人は知床岬への往路も帰路も狙われた。2人はクマに襲われないように、離れた場所の岩の下に食料を隠していたが、その岩が動かされ、食われていたという。今回、テントを荒らしたクマの仕業ではないかとみられている。

 このほかにも、知床岬付近の海岸にある番屋(漁業用の作業小屋)近くで作業する人に頻繁に接近したり、海岸に一時的に置かれたクーラーボックスの近くをうろついたりするクマもいる

 これらのクマの中には、ハンターが追い払おうとして、威嚇用の轟音(ごうおん)弾を繰り返し撃ち込んでも、おびえる様子を見せず、山の斜面の草むらから海岸に下りて近づき、ハンターらを接岸中の船に退散させるものまでいる。

 このような状況に、同町内の半島先端付近では、6月に1頭、8月に3頭を駆除した。今年度の同町でのクマの有害駆除数は、既に過去10年で3番目に多い13頭に上っている。(神村正史)

いやあ、日本のカレーにはまったと言えばこちら日本のカレーにはまった米国人記者の逸話が有名ですけれども、最近ではクマもカレーにはまりましたかそうですか…
こういう記事をみますとずいぶんと近ごろのクマは人間の食べ物に馴染んでいるようですが、彼らもまた「ヘロイン中毒者がヘロインを注射するのが大好きなのと同じように」日本のカレーを愛してしまっていると言うことなんでしょうかね?
一般的に動物というものは香辛料を嫌うのではないかというイメージがあったのですが、スパイスよりうま味重視の日本風のカレーであったことが彼らに幸いしたのかどうか、いずれ彼らによる被害が増えてクマの捕獲作戦でも展開されることになればエサに仕掛けられるのは鹿肉ではなく、熱々のカレーであったなんてことになるかも知れませんですな。

今日のぐり:「食事処かもめ」

山陽本線の笠岡駅近くのショッピングモールの側、線路脇の商店街?の一角にある、いかにも昭和の時代のローカル線駅前にあるお食事処といった風情を濃厚に漂わせるお店です。
店構え自体はどこにでもあるようなありふれたものなんですけれども、店の奥にはカブトガニの剥製などが飾ってあるのは笠岡らしいでしょうか?
カブトガニと言えば天然記念物だそうですが、今の時代でもこういうものを作るのって許されてるんですかね?こちらの店のはそういう指定がなされる前からあったっぽいんですが、死んだ後の抜け殻であれば問題ないのでしょうか?

ところでこちら、あるいは店としては元々は寿司がメインなんでしょうか、造りはさほど寿司屋らしくもないんですが、寿司系が妙に充実している(というか他のメニューがあまり…)なことが目に付きます。
メニューの半分くらいがにぎりと各種巻き物、残りが丼物やうどん、そばといった、良くあると言えば良くある構成ですが、うどん、そばに加えてラーメンもあるというのがこうした店らしいこだわりのなさと言いますか、最近こういう店にあまり来ることがなかったのでちょっとばかり新鮮でした。
笠岡ラーメンなどという地ラーメンがある地域だけにラーメンというのも気になるのですが、そっちを食いたいというのであればここではなく近場の老舗「坂本」あたりを訪れた方がよさそうですから、たまたまこの日のおすすめらしくホワイトボードにあったかつをのたたきをメインに、五目めしを合わせてみました。

さて、本日のメインディッシュとも言うべきたたきなんですが、このところ季節ものということで高知遠征でたたきを食べまくっているのですが、どうもそれに比べると見た目からしてね…
あちらは皿にどーんという感じですが、こちらこの戻り鰹の旬の時期にも関わらず冷凍ものらしいのは土地柄仕方がないとしても、小鉢の底に見るからに鮮度もアレそうな貧相なのが三切れ、四切れ…副菜ではなくて主菜としてこれなのですよ。
これで値段は高知のあれとほとんど同じというのですから、目の前に並べられてどちらを選ぶと言われればまあ迷う余地はないでしょうけれどもね。
薬味はネギにしょうが、カイワレが上に少しばかり乗っている程度で、これも高知とはずいぶんと風情が違いますけれども、あちらではほぼ必須扱いのニンニクというのはそれなりに地域の理解でもなければ日常的においそれと口に出来るものでもありませんから、これはこれで良いのかなとも思います。

実際に口に運んでみますとこれがまたなかなか、皮目ではなく全周に均等に火を入れてあるのもそうなんですが、どうも旬のかつおのたたきの良さがあのぶりぶり、もちもちした噛み応えにあるということを理解していなさそうなこのへたった食感はどんなものなのでしょうね?
味もまあ見た目を裏切らないと言いますか…そうですね、少なくともこれよりもアレな自称かつおのたたきを食べたことも過去にはあるということで勘弁していただきたいです。
五目めしは量も値段もサイドメニュー的で(じゃあ何がメインなんだよという話になりますけれども)、お盆の上でたたきと並べてみると同行者から「あれ?それだけですか?」と思わず声がかかったりもしましたが、出しゃばりすぎない素朴な味わいは量を問題としないのであれば主食としては悪くありません。
これで五目か?三目くらいじゃないのか?だとか、米が吸水しすぎではないか?とか、そういう細かいことを気にしていたらこういうところで飯を食ってはいられないんだと言い聞かせながら、飯粒一つ残さず完食させていただきました。

全然関係ないですが、ちょっとネットで調べてみますとこちらのお店、こんな小さいようでも有限会社になっていて仕出しなどをやっているようなんですが、あるいは店舗での営業はいわば副業ということなんですかね?
正直今の時代の基準として見ると味にしても何にしても色々と不満もありますけれども、こういうのはSLを復活させておいて「エアコンが効いてない!車内に電源がない!」などと文句をつけるようなもので、これはそういうものなんだと納得できない人間が来るところではないということでしょう。
車で来るのではなくあくまで列車で訪れる、それも快速サンライナーなどという小洒落たものではなくあくまで鈍行で、いかにも「ちょっと乗り換えの時間待ちに寄ってみました」といった風なさりげない様子で暖簾をくぐりたい店ということでしょう(笠岡駅で乗り換えがあるのかどうかは知りませんけれども)。
となれば選ぶメニューはただ一つ、ラーメンにカツ丼、そしてビールの「高倉健セット」ということになるんでしょうかね。

そんなわけで、今回少しばかり気になりましたこちらのラーメンなんですが、こちら有名ラーメン系サイトの「ご麺の覚書」さんではちゃんと試していらっしゃるようで、鶏ガラ系醤油スープながら普通に焼き豚が載っている「いわゆる食堂系ラーメン」と言うことですから、典型的な笠岡ラーメンとは少しばかり異なっているようではありますよね。
「ご麺の覚書」さんは「丼物や寿司もあるので次回はそちらを頂いてみようと思う」なんてことを書いていらっしゃいますけれども、この方面でしたら他にシャコ丼の店でありますとか話のネタがてら試してみるべきお店はあるように思うんですが…
たまにはこういう店もいいとまでは言いませんけれども、逆にこの古さが今の時代には新しいというのでしょうか、何かしら久しくなかった新鮮なものを感じた一日ではありました。

|

« 今日のぐり:「とさ市場」 | トップページ | 聖地奈良より 生駒総合病院廃院の経緯とその後 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/46642428

この記事へのトラックバック一覧です: 今日のぐり:「食事処かもめ」:

« 今日のぐり:「とさ市場」 | トップページ | 聖地奈良より 生駒総合病院廃院の経緯とその後 »