« 今日のぐり:出石蕎麦その一「官兵衛」&「近又」 | トップページ | 新型インフルエンザ ワクチンに絡んだ話あれこれ »

2009年11月16日 (月)

国民目線で行われる診療報酬改定作業

先日こういう記事が出ていましたので紹介してみますが、一応申し添えておきますと信濃毎日新聞はあの毎日新聞とは関係ない長野県の地方紙ですのでお間違えなきように願います。

診療報酬 格差の是正に力点を (2009年11月14日信濃毎日新聞)

 政権交代により診療報酬を改定する道筋にも変化が起きている。

 その一つが中央社会保険医療協議会(中医協)の人事である。委員にはこれまで日本医師会(日医)が推薦する3人の枠があった。長妻昭厚生労働相はこの枠をなくし、地域の医師会幹部と大学の医学部長を指名した。

 診療報酬を決める過程にも変化が見られる。来年度予算概算要求の無駄を洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」は、診療報酬にもメスを入れた。

 診療報酬は、公的医療保険から病院や診療所に支払われる医療行為の公定価格で、ほぼ2年ごとに見直される。個々の診療行為の報酬額を議論するのが中医協。厚生労働相の諮問機関である。

 開業医中心とされる日医は、長年自民党を支持してきた。その影響力を行使して、診療報酬が開業医に有利に配分されてきた面は否めない。病院勤務医の待遇改善を遅らせる一因ともなってきた。

 “重し”が取れたいま、診療報酬を根本から見直す好機である。バランスの取れた報酬体系に組み直して、地域の医療態勢の立て直しにつなげたい。

 事業仕分けでは、格差の是正を求める意見が相次いだ。その最たるものが、勤務医と開業医の収入の差である。

 前回の改定でも勤務医対策は焦点だった。勤務医への配分を手厚くするため、開業医の再診料を削る案が出たものの、日医の反発で見送られ中途半端に終わった。

 勤務医は当直や夜間の呼び出しなど厳しい労働環境にあって、年収は開業医の6割弱しかない。

 長妻厚労相は勤務医の待遇改善に力を入れる考えだ。腰を据えた取り組みを求めたい。

 収入の格差は診療科間にもある。小児科、産科、外科、救急など医師不足が深刻になっている診療科に重点配分して、激務に見合った報酬を用意すべきだ。

 拠点病院も、かかりつけ医も、ともに地域に欠かせない存在である。両者の役割分担と連携が無理なく取れるよう、報酬の配分にきめ細かな目配りが要る。

 事業仕分けではさまざまな意見が出た。安い後発薬「ジェネリック医薬品」が出ている先発薬の価格を、後発薬並みに引き下げてはどうか-。入院したときの食費、居住費の負担額を見直すべきではないか-。医療の質や患者の自己負担にはね返る問題だ。

 見直しの方向を決めるのは中医協である。患者の視点を忘れずに、議論を進めてもらいたい。

しかし、総選挙前には診療報酬削減はもう限界だとか言っていた話が、いつの間にか格差是正と言い換えられるようになっているんですね(苦笑)。
いずれにしても診療報酬改定の議論が本格化してきましたが、今回は記事中にもありますような中医協の改革や例によって例の如くな財務省からの縛りに加えて、例の行政刷新会議による「事業仕分け」の方からもいろいろと横やりが入っていることで、なかなか議論が錯綜したことになっているようですね。
この事業仕分け人という人々もなかなか背後関係を見てみると彼らの言う「国民目線で」という言葉の意味とも絡めて非常に興味深いのですが、議論の内容もなかなか香ばし…もとい、興味深いことになっているようで、医療関係の議論から幾つか抜き出してみますとこんな大胆なやり取りが交わされているようですね。

行政刷新会議「事業仕分け」評価者のコメント「事業番号2-4 診療報酬の配分(勤務医対策等)」より抜粋

整形外科、眼科、耳鼻科、皮膚科の点数を下げ、産婦人科、小児科、救急医療の点数を上げるべき。開業医の点数を下げ、勤務医に合わせて欲しい。
●再診料、特定疾患療養管理料の診療所優遇を廃止すべき。
報酬の平準化、開業医の過剰投資の問題など、保険料でまかなう国民の負担も考えるべき。
医師の人件費カットは医師充足後にすべき。総合診療科の評価の引上げ。医師優遇税制の廃止。

WGの評価結果
診療報酬の配分(勤務医対策等)
見直し
(廃止0名 自治体/民間0名 見直しは行わない0名
見直しを行う16名:うち
ア 公務員人件費・デフレの反映8名
収入が高い診療科の見直し14名
開業医・勤務医の平準化13名
エ その他5名)

とりまとめコメント
全員の意見が一致したため、「見直しを行う」を結論とする。
見直しの例として、「収入が高い診療科の見直し」「開業医・勤務医の平準化」は、評価者の圧倒的な支持があったため、第2WG の結論とする。

行政刷新会議「事業仕分け」評価者のコメント「事業番号2-5後発医薬品のある先発品などの薬価の見直し」より抜粋

●医療業界は全体的に閉鎖的。健全な市場形成に向け取り組むべき。
●処方された薬を全て保険適用にすべきではなく、数量の制限、金額の制限を導入すべき。
●薬剤の先発品を後発品価格まで下げることが望ましい。
国民目線が欠如している。安全な薬を安価で提供すべき。医師・薬剤師が本人に説明し選ばせることも必要。国からももっと情報提供が必要。
市販品類似薬は保険対象外とすべき。単価比較をすれば、市販品の方が安くなるデータもある。材料の内外価格差も同様。

後発医薬品のある先発品などの薬価の見直し
見直し
(廃止0名 自治体/民間0名 見直しを行わない0名
見直し15名
先発品を後発品薬価を目指して見直し 13名
イ 医療材料の内外価格差解消 12名
ウ 調整幅2%の縮小 9名
市販品類似薬は保険外 11名
オ その他 3名)

とりまとめコメント
アの先発品薬価を後発品薬価を目指して見直すことについては当WGの結論としたい。但し、保険適用範囲をジェネリック価格に絞るべきという意見と、一般名処方を原則として後発品シェア拡大の為の情報提供を進めるべきという意見の双方が出ている。いずれにしても、トータルの薬価を大幅に削るという方向性で全体のコンセンサスは取れた。

見直しとか平準化とか言いますけれども、要するにもう十分に低いから引き上げようというのではなく、未だに高いから低い方にあわせて引き下げようと言う話ばかりが並んでいるというころですよね(苦笑)。
この結論に関していろいろと意見はあるかと思うのですが、まずはここでの結論として診療報酬削減方針はもう限界などという総選挙前にさんざん連呼されていたような話は全く出ていない、その代わりに平準化、優遇の廃止といった名目での切り下げ論が非常に目立っているという点は先の記事の論点とも共通するところがありますね。
薬価見直しの論調などを見てもそうですけれども、国にしても国民にしても「安ければ安いほど良い」というのが本音でしょうから、とりあえず「国民目線」という点では予定通りに事が運ばれているという風に解釈しておくべきだと思いますが、ネット上の反応はどうでしょうか。

478 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 00:21:28 ID:qQ+BjaNC0
>>472

● 国民目線が欠如している。安全な薬を安価で提供すべき。医師・薬剤師が本人に説明し選ば
せることも必要。国からももっと情報提供が必要。

 こいつら、Ca拮抗薬もARBもACEもβブロも利尿薬も、み~んな『血圧のくすり』で、患者が
自由に選べばいいって思ってるんぢゃないだろうな。

 『医師・薬剤師が本人に説明し選ばせる』ってのはある意味正論かも知れんが、そのconsult
に要する人件費を正当に評価すりゃあ、たぶん、医療費総額は高くなると思うぞ。

479 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2009/11/13(金) 00:40:07 ID:20t82yX30
ありふれた病気とか安い検査が保険で、レアな疾患とか高価な検査が自費じゃないのか。
保険という性質的に。

そうじゃなければ、コントロール不良のDM患者でさえPET希望だわ。

480 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2009/11/13(金) 02:10:28 ID:8SQiW9wq0
結局、医療費の負担を抑制したい保険者(国など)と医療サービスを安価で
たくさん受けたいという被保険者(国民)が話し合って決める問題なのだがな。
保険者が、国民に保険の対象をしぼると説明すればよい話。
それをすることなく、医者が必要のない薬や検査をして暴利を貪っていると
逆ギレするから話がややこしくなる。

こうした議論を受けて、切り捨てられる側からは早速大いに反発の声が挙がっているようですが当面それは置いておくとしても、興味深いのはこの国民目線での診療報酬改定という路線がかねて財務省の進めるものと軌を一にしているように見えることです。
元々予算編成に反映させるための仕分けですから当たり前と言えば当たり前の話なのですが、かねて医療費を削り込みたい財務省が仕分け人の鶴の一声を存分に活用しているという側面もあるようで、ただでさえ財布を握って強大な権限を持つ財務省が国民目線というこの上ない後ろ盾を得たわけですから、これは活用しなければ馬鹿だと言う話ですよね。

診療報酬改定、攻防が本格化 財務省、2~3%下げ要求へ (2009年11月15日日経ネット)

 財務省は2010年度予算編成で、公的保険や患者が医療機関に支払う診療報酬を2~3%引き下げるよう求める方針だ。行政刷新会議の事業仕分けで、眼科など収入が高い診療科への配分や薬価の引き下げを求める判断が出たことを重視。同報酬を下げても、医師不足などの課題に対応できると判断した。ただ、引き上げを求めている厚生労働省が反発するのは必至。年内決着に向けた攻防は難航が避けられない。

 診療報酬は最近では2年に一度ずつ改定しており、来年度が改正の年に当たる。医師の技術料である本体部分と薬価などの総枠の増減は、政府が予算編成に合わせて年内に決める。財務省は(1)本体部分は最大でも横ばいに抑制(2)薬価は先発品の見直しなどで2千億円程度引き下げ――を求める方針。診療報酬1%の増減は国費800億円程度に相当する。

クローズアップ2009:聖域、一喝仕分け人 (2009年11月12日毎日新聞)

 10年度予算の概算要求を公開の場で査定する事業仕分けが11日、始まった。国会議員と民間有識者の仕分け人は初日から「廃止」判定を連発。財務省は、過去最大に膨らんだ概算要求の削り込みに仕分け結果を活用する考えだ。これに対し、「密室」での予算編成に慣れていた各省庁からは「1時間の議論で決められるのか」との不満が噴出、巻き返しを図る動きも出ている。どこまで結果を生かせるのか。鳩山政権の「政治主導の予算編成」が試されることになる。

 ◇診療報酬も見直し

 「産科など必要とされている診療科に診療報酬の比重をかけるのは当たり前なのに、なぜできないのか」。医師、病院の収入源となる「診療報酬」の仕分けでは、厚生労働省への厳しい意見が相次いだ

 社会保障関連費が増え続ける中、予算規模を抑えるには「診療報酬の見直しが必要」と財務省は主張。しかし、日本医師会の政治団体は自民党の強力な支持母体で、厚労省と日医は「医療向上には報酬全体の底上げが必要」との方針で足並みをそろえている。自民政権時代、なかなか切り込めずにいた財務省は、仕分けを使って、医療費を抑える流れを作ることを目指した

 一方、医療危機への対応も待ったなしの課題。財務省は、全体の診療報酬を抑えながら「眼科などの報酬を見直し、医師不足の産婦人科や小児科に反映する」考えを提示。これに沿って、診療科間のほか、開業医と勤務医の報酬格差がこの日の議論の中心になった。

 結果は「見直し」。財務省にとって「非常に有意義」(幹部)な結果になった。厚労省幹部は「こんなところでできる話ではない」と批判。日医の中川俊男常任理事も会見で「診療報酬の内容をよく分からずに議論しているのでは」と切り捨てた。対立の背景には、行政刷新会議を予算削減の場に使いたい財務省と、中央社会保険医療協議会という診療報酬の議論の場を奪われたくない厚労省、制度見直しにまで守備範囲を広げたい刷新会議という3者の思惑がある。

 とはいえ診療報酬についての仕分けで、他の事業のように「どうするか」が示されたわけではない。今後、政治的に難しいテーマでは具体的な見直し策を提示できない可能性が高い。【平地修、佐藤丈一】

 ◇財務省主導に「不満」

 民主党は、一般傍聴人も参加した公開の場での議論が透明性向上につながるとして仕分け作業を導入。与党、財務省、要求官庁の水面下の攻防の世界だった予算編成が、一部とはいえ一般公開されることになった。

 予算編成の仕組みの大幅な見直しを迫られた財務省だが、この日の仕分けでは議論をリードする場面が目立った。冒頭、財務省の担当主計官が査定方針を説明すると、その後の作業が事実上、この方針通りに進むこともしばしば。地方自治体への事業移管が決まった国土交通省の下水道事業では、終盤での主計官の「(低コストの)合併浄化槽でも下水道と同程度の機能を果たせる」との発言がほぼそのまま判定結果に盛り込まれた。

 鳩山政権の身内であるはずの山井和則厚労政務官でさえ、「若者自立塾」(3億円)の「廃止」に対し、「ニートから脱出した人たちにとって(塾は)命綱。いとも簡単に廃止と結論が出たことに違和感とショックを感じた」と、財務省ペースでの仕分けに怒りをぶちまけた

 財務省は仕分け結果を「一字一句漏らさず」(大串博志政務官)予算削減に活用する方針。一方、攻め込まれる側の各省庁は、存廃を判断する明確な基準が示されないまま、次々と廃止宣告されることへの不満を隠さない。12月の予算編成に向け、各省の政務三役を巻き込みながら「仕分けはあくまで参考。本番はこれから」(事業官庁幹部)と反撃の構えを見せる。【谷川貴史】

一部に小さな異論の声はあるようですが、いずれにしても民主党政権としては「政治主導」で仕分け人の国民目線を大々的に予算編成の大筋として活用していくつもりであって、そのスタンスは決して医療分野を除外するものではないということですね。
こうなりますと、もともと診療報酬改定の議論を主導する立場であったはずが、例の日医委員外しなどと大騒ぎしている間にいつの間にかメインストリームから外されかかっているとも言われる中医協が面白かろうはずがありません。
医師側委員の「人民裁判でも見ているような気がする」「町のおじさんおばさんが集まって医療の議論をしている」なんて批判は国民目線からすれば「は?その通りですが何か?」というくらいの話だと思いますが、興味深いのは長妻厚労相自身が医療費総額抑制政策を堅持するという財政刷新会議-財務省ラインと軌を一にするコメントを出してきたところにありますかね。

事業仕分け:診療報酬見直し「乱暴だ」--中医協(2009年11月13日毎日新聞)

 事業仕分けで、診療報酬の総額抑制基調が示されたことに対し、診療報酬改定を議論する中央社会保険医療協議会(中医協)は13日午前、大荒れとなった。頭越しの結論に、「中医協の議論を全く無視して、かなり乱暴だ」などと批判的な意見が相次ぎ、行政刷新会議に「意見書」を提出する寸前までいった。

 11日の事業仕分けでは、診療報酬を抑えつつ「病院と診療所(開業医)の配分を見直す」と判定された。これには医師の委員らから、「人民裁判でも見ているような気がする」「町のおじさんおばさんが集まって医療の議論をしている」との批判が噴出した。

 複数の委員は、意見書の提出を主張した。結局、この日は見送ったものの、長妻昭厚生労働相は「安易な妥協は決裂への道。大いに議論を」と語った。ただ、13日の記者会見で長妻氏は、10年度の診療報酬改定について「できる限りネット(総額)での上昇幅は抑える」と述べた。

かねて長妻大臣と厚労省官僚との間はあまりうまくいっていないのではとも囁かれているようですけれども、厚労省が診療報酬は引き上げなければ無理だと主張する一方で厚労相は引き上げは抑えると言う、どうもこのあたりに省内の意思統一はどうなっているのかとも疑問に思えてくる話ではあります。
そもそも診療報酬上げの議論の発端となった医療崩壊云々はどうなったんだという意見もあるかも知れませんが、医療従事者を含めて国民の圧倒的信託を受けて発足した民主党政権と国民目線で財政を考える行政刷新会議が揃ってこういう結論になっているわけですから、国民の許容する範囲の負担で応分の医療を行っていくのが医療従事者に求められるところだと思いますね。
いくら製作者側が「俺の作ったこの皿には100万円の値打ちがあるんだ!」と主張したところで市場が100円の値付けしかしなければそれが社会的な値打ちだと言うことですし、その評価を承知した上で敢えて売れない皿に100万円のコストをかけると言うのであれば、それは既に商売とは全く別次元の話で趣味の領域と言うべきものです。
ワンコインでマクドナルドならそれなりに楽しめるかも知れないが高級フレンチは無理であるのも当たり前のことで、医療も社会経済と無縁でない以上はいつまでも高級店の厨房にいたころを懐かしんでいるのでなく、ファーストフード店なりの創意工夫をこらしていく経済観念というものが現代の医療人には社会的に要求されているのだと言うことを、そろそろ理解しなければなりません。

いずれにしても国民目線を標榜する仕分け人と財務省、そして政権の意向を反映しているだろう厚労相がタッグを組んで診療報酬引き上げ待望論に待ったをかけた形になったわけですから、こうなりますと昨今ようやく「もしかして医療ってヤバイのでは…?」と診療報酬削減政策に異論を呈し始めた気配があったマスコミ諸社がどうコメントするかが注目されます。
冒頭の記事にあるように大本営発表そのままという内容を伝えるのか、あるいは今まで陰に日向に下支えしてきた民主党の意向に異を唱える路線を敢えて突き進むのか、そちらの方が面白いようにも思われるのですが。

医薬品など患者負担増も 社会保障抑制に逆戻りか(2009年11月12日中国新聞)

 診療報酬や医療の効率化が取り上げられた行政刷新会議の第2作業グループでは、湿布やうがい薬など市販されている医薬品は医療機関で処方された場合でも保険を適用しない方向が打ち出されるなど、患者負担増につながる判定も示された。

 医療費削減を目指す財務省の主張に賛同する意見が相次ぎ、社会保障費抑制路線に逆戻りしたかのような様相となった。

 薬価の見直しでは、湿布などを市販品で買った場合は全額自己負担なのに対し、医師に処方された場合は3割など一部負担で済む点を財務省が指摘。こうした市販品の類似薬は保険給付の対象外とするよう提案すると、多くの仕分け人が同調した。ただ、具体的な品目までは決まらず、今後の火種になりそう。

 このほか入院時の食費・居住費も「保険給付の額を減らすべきだ」などの意見が出され、「見直し」と判定。ある厚労省幹部は「(医療費削減を進めた)小泉改革以来の荒っぽさだ」と吐き捨てるように言った

 ただ、一方では国民の利益につながる無駄や不正への切り込みも。医療機関や薬局に支払われる診療報酬を審査する厚労省の外郭2団体については「審査の手数料が高すぎる」などと統合を要請した。

 整骨院や接骨院の柔道整復師をめぐっては、1回の治療で多くの部位の治療費を架空請求するなどの不正が問題になっていることから、保険給付の水準引き下げなどが議論され、「見直し」と判定された。

|

« 今日のぐり:出石蕎麦その一「官兵衛」&「近又」 | トップページ | 新型インフルエンザ ワクチンに絡んだ話あれこれ »

心と体」カテゴリの記事

コメント

>ワンコインでマクドナルドならそれなりに楽しめるかも知れないが高級フレンチは無理であるのも当たり前のことで、医療も社会経済と無縁でない以上はいつまでも高級店の厨房にいたころを懐かしんでいるのでなく、ファーストフード店なりの創意工夫をこらしていく経済観念というものが現代の医療人には社会的に要求されているのだと言うことを、そろそろ理解しなければなりません。

お客がワンコインで高級フレンチを24時間いつでも提供しろと言ってる場合、料理人はどうしたらいいんでしょうか?いやね、マクドナルドにマクドナルドを求めて来てるならいいんですよ。この国の問題は500円の予算で地方のマクドナルドに行き、「江戸前寿司を腹いっぱい食わせろ、おんなじ飲食店だろ」と叫んでることでしょう。さらにそのワンコインが500円玉から100円玉、さらに50円玉となってくる場合は?

投稿: REX | 2009年11月16日 (月) 23時53分

世はまさしくデフレ時代ですから、そういう場合にどう対処すべきかの先例は周囲にいくらでもあると思いますし、そういうところの世間並みのやり方というものを今の時代の医者は学んでいくべきかなと思いますけれどもね(いやまじめな話)。

投稿: 管理人nobu | 2009年11月17日 (火) 11時37分

業務威力妨害で警察に通報するということでよろしいですか?
もしくはそんな民度の地域の店は閉店する、でしょうか?
まじめに悩んでます、私。

投稿: REX | 2009年11月17日 (火) 23時34分

代々続いた稼業が廃業に追い込まれたり、何十年その道一筋というプロフェッショナルが転職を迫られたりといったことが当たり前に起こっている時代ですから、悩まないなんて人がいたら嘘だと思いますね。

投稿: 管理人nobu | 2009年11月18日 (水) 08時49分

問題は職業としての需要はどんどん増大し、要求レベルも上がっているのに、コストは下げたいと本来の資本主義から逆らった方向に向かっていることですね。そして、そのコストダウン圧力をこなすために、製造業なら集約による生産規模の増大による単価の低下が図れますが、医療で生産規模の増大を図る(=病院・医師を集約する)のは許さない、と。

まあ、食事の話をするなら、ワンコインでフルコースを24時間いつでも食わせろ、できなかったら訴訟だ、と言われて、管轄する保健所からは、安くするために中国産の食材を使ってもかまわない。味は一緒のはず、と言われたものの、客からは不味くなった!おかしい!もうけ主義に走っただろう!と叩かれる、という話ですね。

そして、実際にはまっとうな値段で高級料理を提供して、ちゃんと利益をあげているレストランもいっしょくたにして「おめえら料理人は稼ぎすぎなんだよ」といじめられる構図ですね。

いやマジで別の方向も考える必要があると思っている最中です。私。

投稿: | 2009年11月18日 (水) 12時25分

根本的に勘違いしてませんか?

病院が10万円の高級フレンチしか出さないから客足が遠のいて閑古鳥なんだったら
管理人さんのおっしゃるとおりワンコインで客を満足させる工夫をすべきでしょうけど、

現実は「ワンコインで高級フレンチを食わせろ」と客が店に押しかけて5時間待ちで
「なんで5時間も待たせるんだ」と騒ぐので「ワンコインで雇える料理人の数ではこのペースが
せいいっぱいです」と病院が悲鳴を上げている状況なわけで、
「もう無理です」と病院が店を畳む旨を告知すると「何で店を畳むんだ」と
客が抗議して病院の前で署名活動とか始めちゃう状況ですよ?

客が満足しないのは病院のせいですか? 料理人のせいですか?
根本的に勘違いしてませんか?

投稿: 糟谷べるぐ | 2009年11月18日 (水) 20時33分

大阪の小児科はほんとにワンコイン(乳児医療自己負担500円まで)ですから(笑)

投稿: Seisan | 2009年11月18日 (水) 20時50分

現場の医師個人にしろ医師の圧力団体と認識されている団体にしろ、いいかげん「もう限界だ!もっと休みよこせ!給料あげろ!」と好きなだけ叫べばいいんだと思うんですよ。
今にも飢え死にしそうだと言いながら資源が枯渇するから魚はとらない、自然破壊になるから畑は作らない、なんてことばかりいってる人間って信用できませんよね(苦笑)。
たいていの人間は自分が聖人君子だなんて思っていないし他人も多分大差ないだろうなと感じてる、そんな中で無理無理と言いながら妙に他人の心配ばかりしてる人間は希少な聖人君子だなんて思われずに、単にまだ余裕があるなと思われるだけです。
ほんとにもう限界だとおもってるなら他人への配慮なんてすっ飛ばして、自分が生きていくことだけに必死になるのが当たり前という時代なんですから、何も一部の方々だけが不当な自己犠牲を強要されるいわれもないはずですよ。

投稿: 管理人nobu | 2009年11月18日 (水) 21時57分

>>世はまさしくデフレ時代ですから、そういう場合にどう対処すべきかの先例は周囲にいくらでもあると思いますし、そういうところの世間並みのやり方というものを今の時代の医者は学んでいくべきかなと思いますけれどもね(いやまじめな話)。

不採算部門は切り捨てる
専門特化の上、高コストな顧客との取引は見直す
富裕層のためには特別なサービスを、高価格で提供し利益率を高める
過剰なサービス、品質を見直し、コストを下げる

ふと思いついてのはこの程度ですが、医療にどう適用したらいいとお考えですか?
こちらもまじめな話、ブログ主様のお考えを知りたいです。

投稿: CPA | 2009年11月19日 (木) 08時51分

>>ほんとにもう限界だとおもってるなら他人への配慮なんてすっ飛ばして、自分が生きていくことだけに必死になるのが当たり前という時代なんですから、何も一部の方々だけが不当な自己犠牲を強要されるいわれもないはずですよ。

管理人様のおっしゃるとおりで、救急とか産科とか小児科とか外科とか循環器内科とかのキツくて(医療ミス訴訟の)危険がある科目から医者がどんどん減ってます。あと数年もすればワンコインで高級フレンチ(救急医療等)が食べられる日本の医療は料理人(医者)不足で崩壊必至です。そうなっても医者のせいにしないでくださいね。一部の医者だけが不当な自己犠牲を強要されるいわれもないはずですから。

ワンコインでマクドナルドならそれなりに楽しめるかも知れないが高級フレンチは無理であるのも当たり前のことで、医療も社会経済と無縁でない以上はいつまでもワンコインで高級フレンチを恵んでもらえたころを懐かしんでいるのでなく、もはやワンコインではマクドナルドレベルのエサしか食わせてもらえないという経済観念が現代の患者には社会的に要求されているのだと言うことを、そろそろ理解しなければなりません。(いやまじめな話)。

投稿: | 2009年11月19日 (木) 09時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/46777409

この記事へのトラックバック一覧です: 国民目線で行われる診療報酬改定作業:

« 今日のぐり:出石蕎麦その一「官兵衛」&「近又」 | トップページ | 新型インフルエンザ ワクチンに絡んだ話あれこれ »