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2009年11月29日 (日)

今日のぐり:出石蕎麦その三「そば処 天通」&「おうち」&「南枝(なんし)小人店」

先日こういう記事が出ておりましたが、ご記憶でしょうか。

探査機「はやぶさ」、奇跡の復活…予定通り帰還へ(2009年11月19日読売新聞)

 奇跡の復活――。4台あるエンジンのうち3台が停止し、小惑星イトカワから地球への帰還が危ぶまれていた日本の探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は19日、故障していた2台のエンジンを組み合わせて、1台分のエンジンの推進力を得ることに成功したと発表した。

 もう1台のエンジンの温存が可能となり、予定通り来年6月に地球へ帰還できる見通しとなった。

 はやぶさは、2003年5月の打ち上げ直後に1台のエンジンがトラブルで停止。その後も様々な機体のトラブルに見舞われたが、05年11月に地球から約3億キロ・メートル離れたイトカワに着陸した。07年4月には、もう一つのエンジンの部品が劣化して、運用を中止した。

 満身創痍(そうい)の機体は、残る2台のエンジンを交互に運用して地球への帰還を目指した。しかし、うち1台が、今月9日に故障していた。

 エンジン復活に向け、宇宙機構は、故障した3台のうち、早い段階で運転を中止したエンジン2台に着目。正常に動く部品同士を電子回路でつなぐ「離れ業」で、互いの故障を補う形でエンジン1台分の推進力を出すことに成功。電子回路は、万一に備え、「エンジン間をつないでおいた」ものだった

 復活したエンジンは、順調に作動している。電力、燃料の消費は、2倍になるが、電力は太陽電池によって補給できる見通し。燃料にも余裕があるという。

 宇宙機構の川口淳一郎プロジェクトマネージャは「動いている方が奇跡的だ。予断を許さないが、万一に備えた回路が功を奏し、電力補給できるという幸運にも恵まれた」と話している。

「こんなこともあろうかと(略)」なんて言う、某宇宙戦艦技士長の声が聞こえてきたのは決して自分一人ではないと思います(苦笑)。
本日は本当にそんなことがあるのか?というびっくりな話題を紹介してみますが、まずはこちら中国からのニュースです。

上海市、パジャマ外出禁止 万博へマナー向上 市民『習慣』と反発も(2009年11月5日東京新聞)

 【上海=小坂井文彦】来年五月開幕の上海万博に向けて、上海市が出した「パジャマ外出禁止令」通達に、市民の反応が割れている。インターネット上のアンケートでは、約四割が「行儀が悪い」と答えたが、残りは「上海人の習慣」などと反発している。

 上海市は万博開催が決まった二〇〇二年以降、再三改善を訴えてきたが、パジャマのまま買い物や食事に出掛ける人は一向に減る気配がなかった。このため市は、七月に禁止通達に踏み切り、市政府の末端組織にあたる居民委員会を通じ市民に「禁止」を告げた。

 その後、「外国人客が上海に悪いイメージを抱く」との通達に賛成する声の一方、「日本人が和服を、西洋人がスーツを着るようなものだ」と、パジャマ外出禁止に反発する人もおり、中国紙上で議論が白熱している。通達に違反しても罰則はない。

こういう禁止令をわざわざ出す市当局もどうかという話ですが、夜な夜な街に繰り出す数多のパジャマ姿というのも何かしら想像するに難しいところがありますね。
日本のホテルで寝間着姿で廊下を闊歩するおじさん達というのもかなり奇異な光景ですから、国と地域によってはそういう習慣もあろうかと思うところですが、こうまで世間に滲透しているということになりますと本当に習慣なんですかねえ…
中国と言えば他にもいろいろと面白い話がありますけれども、これなどもちょっと日本では考えられないような話ではないかと思います。

幹部汚職の告発サイト開設=中国(2009年10月29日時事通信)

【北京時事】中国共産党中央規律検査委員会と監察省は28日、国民が党員や党幹部の汚職を告発する場となるインターネットサイトを開設した。幹部の腐敗横行で高まる国民の不満に配慮するとともに、党の求心力低下に歯止めを掛ける狙いがありそうだ。
サイトは「告発したい」というボタンをクリックすると、中央や各地方政府の苦情処理機関に対して告発内容を申告する画面が現われる仕組み。わいろや公費流用など告発したい問題点を選択し、具体的に記入するようになっている。
29日付の夕刊紙・北京晩報によると、2005年以降に各地で開設された同様のサイトを一本化したもので、告発しやすくしたという。

いや、告発しやすくしたって…
中国と言えばつい先日も政府への陳情者を闇監獄に拘禁しているなんて話がありましたけれども、こんなサイトを利用した途端にあっという間に身元を特定された挙げ句に闇監獄投獄…なんてことになりませんかね。
一方でこちらは途中まではそういうこともあるかと思う話ではあるのですが、ありえないオチが付いてしまうのがなんだかなあという話題です。

警察職員が共同で買った宝くじが大当たり! 街から警官がいなくなる事態に(2009年10月19日デジタルマガジン)

 ハンガリーの首都、ブダペストのブダオルシュという街で、街から警官が一斉にいなくなる事件がありました。

 先週火曜日、とある宝くじの当選結果が発表されました。その額、ハンガリー史上6番目となる22億フォリント(約11億円)。その宝くじを当ててしまったのが、ブダオルシュの警官たちだったのです。彼らは全員で宝くじを共同購入していました。

 当選が分かった瞬間、15人全員が即座に辞職。街からは警官が一瞬にしていなくなりました。もちろんほかの地域から代わりの警官が派遣されてきましたが、当然そんなにうまく機能するはずもなく、警察署長は頭を痛めているそうです。

思うんですが、昨今仕分け作業だ、人件費カットだと世に騒がしくやっていますけれども、こういう時にこそ士気低下の弊害というものが露骨に出てくるものなんだなと改めて思い知らされますね。
最後にいささか口直しと言いましょうか、まじめな話なんですが妙に微笑ましいというあり得ない話題を紹介してみましょう。

ボリビアの警察が「世界一ひどい似顔絵」を手がかりに殺人容疑者を逮捕(2009年11月24日GIGAZINE)

ボリビアの警察が、「世界一ひどい」と評判の似顔絵を手がかりにタクシー運転手殺害事件の容疑者を逮捕しました。

「オズの魔法使いに出てくるカカシにしか見えない」「こんなのが手がかりになるわけない」などと言われていたその似顔絵ですが、日本人が見ると「ちびまる子ちゃん」に出てきそうなキャラクターにも見えるのではないでしょうか。「世界一ひどい」とは言い切れないかもしれませんが、世界の犯罪史上でもまれに見る衝撃作であることは確かです。

詳細は以下から。

World's worst photo-fit helps capture suspected murderer - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/howaboutthat/6638956/Worlds-worst-photo-fit-helps-capture-suspected-murderer.html
タクシー運転手のRafael Vargas氏の殺害はボリビアの警察により「麻薬がらみ、もしくは一時の激情に駆られた犯行」であると目されていました。今年3月に発見された遺体は刃物で11回刺された後に焼かれたものだったそうです。

当局により協力を依頼され、近所に住む女性が記憶をたよりに容疑者の似顔絵を描き上げましたが、周囲の人々は「オズの魔法使いに出てくるカカシにしか似てない」と似顔絵の効果には懐疑的だったとのこと。

これがその似顔絵。白目の広い目・直線的なまゆ・ゆがんだ口元・かやぶき屋根のような頭髪・骨折したような鼻・鋭角的なあご……といったあたりが特徴なのでしょうか。

事件は以下のようにニュースで紹介され、その似顔絵の素晴らしい出来栄えが話題を集めました。スペイン語なので何を言っているのかわかりませんが、アナウンサーの口調とシリアスな音楽も相まって実にシュールな映像となっています。

YouTube - Retrato Hablado Asesino Taxista en Bolivia XD

しかし、報道によると、この似顔絵が手がかりとなり、似顔絵の発表後に少なくとも1人の容疑者が警察により逮捕されたそうです。

こちらが容疑者。ボリビアの法律により容疑段階では実名や顔写真は出せないため、逮捕はこのような合成写真により報道されました。

ボリビアの警察の捜査能力が非常に高いということも考えられますが、「犯罪科学の証拠というよりは子どものらくがきのようである」と評されていたこの似顔絵が、実は特徴を的確にとらえた秀逸なものだったのかもしれません。

いや、まあ…画像が全てなんですけれども、似顔絵そのものよりも逮捕後の合成写真の方がいささかどうよ?と思われるのは自分だけでしょうか?
これで捕まえる警察の能力が凄いのか、これで捕まる犯人が凄いのか、何とも微妙なところではないですかね。

今日のぐり:出石蕎麦その三「そば処 天通」&「おうち」&「南枝(なんし)小人店」

出石蕎麦も結構食べてまわったつもりですが、まだまだ全体から見るとごく一部にしか過ぎませんね。
本日はやや町外れにあるこちら三店をいってみましょう。

そば処 天通

市営駐車場の入り口付近に位置する、いかにも観光客にとって入りやすそうなお店です。
場所柄こういう店はどうなのかなとも思ったのですが、見たところ普通っぽい蕎麦屋風の店構えなので大丈夫なんだろうと入ってみました(純粋に腹が減っていたという事もありますけれども)。
二階席もあってそれなりに広い店で、この界隈では珍しいことに皿蕎麦以外の蕎麦メニューも充実しているという、言ってみれば普通の蕎麦屋っぽい店のようですね。

出石皿そばと十割そば、おろしそばを注文しましたが、この十割そばには例によって塩が付いてきます。
薬味は鶏卵に山葵、ネギとだいたい定番どころですが、もちろん生粉打ちの十割そばにはそんなものは無用ということでそのままいただきました。
この蕎麦が打ち加減も茹で加減もやや硬めながら十割らしからぬほど食感がよく「なかなかやるな」という感じなんですが、当然ながらいわゆる田舎蕎麦に比べると香りは弱いもののすっきりした味わいは非常に好ましいものがあります。
ここの場合蕎麦つゆは蕎麦ほどには印象が強くなく、まあ格別どうこうと言うほどではないというところなんですが、この蕎麦であれば塩がどうとか言わずに美味しい蕎麦つゆを用意すれば更に印象がアップしそうなんですけれどもね。

あまりこういうものは食べないんですが意外なほど良かったのがおろしそばで、蕎麦にこういう強い薬味を合わせるのは個人的に苦手だったんですけれども、これだったら普通に美味しくいただけるなとちょっと見直しました。
普通にうまいこの十割の盛りを食べてしまうと皿そばはやはりいろいろと物足りないんですが、まあこういうスタイルも伝統ですし皿蕎麦としては悪くはないかなという感じです。
ここの蕎麦湯は柚子が少しばかり利かせてあるんですけれども、せっかくちょうど良い具合のすっきりした蕎麦湯にこういう手を加えるのが良いのかどうかは好みによるところですかね?
正直それほど期待していなかったんですけれども、これは意外に当たりだったなという感じでした。

おうち

ここはもう見るからに蕎麦屋!という感じの小さな店構えで、どう見ても観光地の店らしくない普通っぽさが逆に新鮮ですよね。
にしんそばなど温かいメニューは何種類かあるようなんですが、冷たいものとしては皿そばだけのようなので、ごく当たり前にこちらを頼んでみました。
面白いのは店内に「おせっかい。食べ方指南」なる張り紙があるんですが、本当なのかどうかこれが(出石での?この店での?)皿そばの食べ方なんだそうです。

一、つゆをお猪口に注ぎつゆの旨味を味わう。
二、まず、そばとつゆだけで、麺を味わう。
三、次に薬味。ねぎ・わさびでさっぱりと。
四、山芋・玉子で、違った美味しさを味わう。
五、最後はそば湯でしめて、ごちそうさま。

まあそれはそれとして、ここの場合皿そばをおかもちに入れて持ってくるのが面白いですよね(ここだけの流儀らしいんですが)。
やや柔らかめの茹で加減(というより、少し伸び気味というべきでしょうか)の蕎麦はさほど印象に残るほどのものでもないんですが、ここの蕎麦つゆが意外に舌に残る味なんですよね。
正直蕎麦つゆとしてはいささか弱いかなと思うのでその意味では今ひとつなんですけれども、純粋に出汁と調味料のバランスという点では非常にいい具合で、これでかけそばにしてみたら結構いいんじゃないかと思わされるものでした。
薬味は鶏卵に山葵などいつものような内容で特に目立つところはないんですが、何も特別なことをしていないごく普通の蕎麦湯は時間帯が良かったのかシンプルにうまくて、この蕎麦つゆの味を楽しむのにはちょうど良いという感じでしたね。

ちょうどかき入れ時ということもあってか、オペレーションはややまわってないようだったんですが、こういうところも蕎麦屋っぽくてまあ悪くもないのかなと思います。
正直なところ皿そば自体はそれほどでもないというところなんですが、逆にこういう当たり前の蕎麦屋というのも物珍しい感じでありなのかなと言うところなんですかね。

南枝(なんし)小人店

こちら出石でも老舗の蕎麦屋「南枝」の支店ということなんですが、よくよく話を聞いてみてびっくり、こちら南枝というのが出石蕎麦の元祖なんだそうですね。
こういうものの元祖というのも怪しいものだと思うところですけれども、例の仙石氏が信州から国替でやってきた時に連れてきた蕎麦職人の第一世代が出石で最初に蕎麦屋を開いたのがこの店の源流なんだと言いますから、あながちホラやデタラメというわけでもないようです。
比較的新しい創りながら見た目は結構雰囲気があり、中は客席もトイレもそれなりに広く団体客にも対応可能という、まさにこうした観光地の店のツボをおさえた造りになっているのはさすが老舗の経験と知恵ということなんでしょうか(ちなみに本店の方はいかにも老舗っぽい店構えのようですね)。

蕎麦のメニューは皿そばのみ、これに鶏卵や山芋といった薬味がついてくるところはごく一般的なスタイルで、蕎麦自体もいかにも出石蕎麦といった風情のやや太打ちの田舎蕎麦風ですね。
やや硬めなこの蕎麦、見た目に似合わずと言っていいほどののど越しのなめらかさで、つながり具合もよくいかにも田舎蕎麦といったこういう蕎麦こそが出石蕎麦本来の持ち味なんでしょうね。
ここの特徴はおそらくこの蕎麦つゆなんですが、蕎麦屋らしい濃厚かつ辛口の蕎麦つゆとこの田舎蕎麦のマッチングはなかなか悪くありません。
一番粉などで細打ちにした良くできた新蕎麦に薬味を使うというのもどうにも抵抗があるんですけれども、こういう強い蕎麦と強い蕎麦つゆであれば出石蕎麦の特徴である濃い薬味も合わせてみるに悪くないという話になってくるのでしょう。
時間がよかったのか蕎麦湯は良い具合に味が出てくる頃合いで、この蕎麦つゆと合わせてみるとなかなか楽しめるかなというところでした。

特に飛び道具もないんですけれども、これはこれで野趣あふれるという感じで悪くないし、こういうものであれば皿蕎麦というのも結構楽しいんじゃないかと思いますね。
しかしこの店で食べてみて改めて思ったことに、やはり皿蕎麦というのは品の良い蕎麦ではなく、あくまでこういう田舎蕎麦であってこそ成立するものなのかという思いを強くしたところでした。

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