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2009年10月18日 (日)

今日のぐり:「土佐料理 司 高知本店」

先日見かけて思わず吹き出してしまったのがこちらのニュースです。

相撲界にエヴァンゲリオン発進! 綾波レイが横綱に!(2009年9月29日ガジェット通信)

いま、インターネット上で大きな話題になっていることがある。なんと、相撲界に『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイが登場しているというのだ! まったく意味がわからないが、いろいろと調べてみると “その原因” が判明したのでここにお伝えしたい。

事の発端は、コミュニケーションサイト『Twitter』に掲載されていた写真だ。「なんか物凄い誤植が…!!!」というコメントと共に写真が投稿されていたのである。その写真を見てみると、どうやら落語に関する真面目な文庫本のようだ。写真に写っている文庫本には、大相撲に関する歴史が語られていた。「どこが誤植なのかな?」と思い読み進めてみると……。

「大相撲の始祖は、谷風梶之助である。天明寛政年間の力士だ。それ以前の最初の三人の横綱、明石志賀之助、綾波レイ、丸山権太左衛門、は架空の力士である」(本より引用して掲載)

なるほど、相撲の歴史で最初の横綱三人は架空の人物なのだな。……っておい! 横綱にどうして『新世紀エヴァンゲリオン』の美少女キャラクター・綾波レイがいるの!? 「明石志賀之助、綾波レイ、丸山権太左衛門」という並び自体が違和感を感じるのだが、著者も編集者も気がつかなかったのだろうか? これは完全に誤植である。

とある出版業界の重鎮が「どんなに頑張っても誤植はなくならない」とコメントしたのを知っているが、さすがにこれには気がついてほしかった。しかし、「おもしろいから、わざと残したのでは?」という声がインターネットであがっているのも事実。あえて誤植を残したのであれば、かなり高度でハイリスクなジョークである。

この本は『落語論』(講談社現代新書)という本で、著者はコラムニストの堀井憲一郎さん。『新世紀エヴァンゲリオン』や綾波レイのファンならば、記念として、コレクションとして、1冊持っていてもいいかもしれない。ちなみにこの事実を最初にインターネットで取り上げたのは、『Twitter』メンバーの “とみね” さん(ID: htomine)である。

ちなみに件のページの画像がこちらなんですが、まじめな本の真ん中に唐突に登場する場違いな名前が非常に印象的であり得ない度が高いです。
この場合本当は「綾川五郎次」が正解なんだそうですが、単語登録なり辞書学習なりが進みすぎてしまったが故の思わぬ悲劇?と言うべき話なんでしょうね。

あり得ない!という話であれば何しろブリを外して語るなど論外ということなのですが、こちらもかなりあり得ない度が高そうな話題を紹介してみましょう。

「おばあちゃん売ります」、10歳少女がイーベイに出品 英国(2009年10月1日AFP BBニュース)

英国の10歳の少女が、米インターネット競売大手イーベイ(eBay)上で自分の祖母を売ろうとしたが、イーベイに中止させられるという出来事があった。イーベイが9月30日に発表した。少女は「出品」した祖母について、「かわいい」けれど「うっとうしい」と評していた。

 ゾイ・ペンバートン(Zoe Pemberton)ちゃん(10)は、イングランド南東部クラクトン(Clacton)に住む祖母のマリオン・グッダル(Marion Goodall)さん(61)を気軽な気持ちでイーベイに出品した。

 しかし、イーベイは、この競売の広告ページが人身売買規制に違反すると判断。イーベイ広報担当者は、「イーベイには当然のことながら人身売買に関する規則がある」と述べ、「われわれはこの競売を停止したけれど、掲載されたページはとても愉快なものだった」と語った。

 少女は、おばあちゃんのことを「うっとうしい」と表現する一方で、クロスワードパズル好きで「かわいい」と説明。実際に数件の売買申し込みがあったという。

 広報担当者は、「広告ページはとっても屈託のないもので、おばあちゃんのことを良く理解した人が書いたものだった」と述べ、「こういった出品はときどきある」と語った。

しかしちゃんと数件の申し込みがありましたかそうですか…一瞬頭の中でドナドナが聞こえてきたのは自分だけでしょうか?
お婆ちゃん売っちゃ駄目だろとか日本的常識にとらわれた判断はこの際別にして、ここで明らかになったのはブリ気質とは既に10歳から発動する性質であったのかという新たな事実です。
この気質が生まれもって天から与えられたものであるのか、あるいは後天的に獲得されるものなのかは未だ明確ではないにしても、とりあえず確実であることは朱に交わっていれば赤は更に赤く染め上げられていくということですよね。
というわけで、十分にブリ色に染め上げられた彼らがどういう振る舞いに及ぶものか、こちらの記事を参照ください。

100人でマットレスドミノ(2009年10月2日ココログニュース)

今年8月頃、イギリスの家具倉庫の従業員41人によるマットレスドミノの話題が一部メディアで紹介されたが、このたび同じイギリスのBBCが100人によるマットレスドミノ企画を行い、見事に成功させた。

企画はBBCの『Blue Peter』で9月22日に行われたもので、マットレスを背にした100人の参加者が次々倒れていく人間ドミノだ。参加者たちは、ゼッケン1番から順に中庭に整列。号砲とともに先頭の女性が倒れると、ドミノはまたたく間に中庭を1周した。その後ドミノは建物の中に入り、廊下を通ってスタジオに到着。最後に 100番の参加者が倒れると、家具倉庫の41枚を大きく上回る記録を樹立したスタジオは大きな歓声に包まれた。

家具倉庫の方は41人だったが、内容的な面では、コンベアーで運ばれたりトラックに積み込まれたりと遊びごころがあった。一方、BBCの企画は単に倒れていくというシンプルなもの。俯瞰のシーンを入れるなどテレビ的な演出はあったが、面白みには欠けたところもある。それにしても、マットレスがあるから安心とはいえ、倒れた衝撃で首がおかしくなったりしないのだろうか?

ちなみにBBCの元記事はこちらなんだそうですが、マットレスドミノなどという行為がこの世界に存在するのだとか、そんなものにも記録があるのかだとか、いらぬ邪念ばかりわき上がってくるのはまだまだ日本人的な狭い常識にとらわれてしまっているということなのでしょうね。
しかしこの動画を見る限り、行為そのものがどうとか言うよりももう少し人間ドミノとしての完成度を追求したくなるような内容ではあるんですよね。
近い将来これをはるかに上回る規模と内容でやってみようなどとけしからぬ?ことを考えそうな輩がまたぞろ登場しそうな悪寒がして仕方がないのですが…

今日のぐり:「土佐料理 司 高知本店」

こちらは各地に支店を持つ有名店の本店らしくかなり大層な店構えですが、玄関先に飾られている大きなクエの魚拓に圧倒されます。
これくらいの大きさになると大抵新聞ネタに取り上げられるくらいにクエと言えば高知でも非常に人気のある高級食材ですが、一方で九州でアラと呼ばれる魚にはこのハタ科クエと、よく似た近縁種のハタ科アラとが混在していることに注意が必要です(「築地魚河岸三代目」18巻にもこのあたりが取り上げられていましたね)。
ちなみに高知料理と言えば色々と名の知れたものがありますけれども、一年の中でもこの時期ともなれば脂の乗った戻り鰹を外すわけにはいきません。
ここも玄関先で見えるところでタタキを焼いているのが高知らしいですが、この界隈ではどこでもこんな感じでタタキという料理自体が一つのパフォーマンスとなっているようですね。

大部屋の座敷に案内されて色々と頼んで見ましたが、やはり思わず注文してしまったのがタタキ盛り合わせ(カツオ、ウツボ、鯨)ですかね。
ここの場合タタキに直接ポン酢をかけてあるのではなく、手元の小皿にとったタレにつけて食べるというスタイルなのが少し珍しく、雰囲気的に本土で言うカツオの造りに近い感じでしょうか(あちらは生姜と醤油で食べるところが多いですが)。
カツオはぶりぶりもちもちとしていかにもこの時期のカツオらしい味わいなのですが、どうせならもう少し厚切りにしてみた方がこの食感を更に楽しめたかも知れませんね。
逆にウツボはタタキにすると薄切りにしていてもやや食感過剰で、一番楽しい皮とゼラチン質、身の食感三層構造も今ひとつな印象なんですが、ウツボ料理の定番と言われるタタキにするとどうもこの魚の持ち味は生きないんじゃないかなという気が、個人的にはしています。

「どろめ」と言えば、「のれそれ」と並んで高知界隈ではお通しの定番でもありますが、のれそれが穴子の稚魚であるのに対してどろめというのはイワシの稚魚なんだそうで、要するに生のちりめんじゃこ(しらす)ということになるのでしょうか。
のれそれは味の方はそうでもないと言いますか、ともすればあの独特の形と食感を楽しむだけに終わりがちなのかな気がしているのですが、このどろめの方はさっぱりポン酢でいただいたりしますと、前菜としてなかなかよいものだと思いますね。
はらんぼ(腹身)とは魚にしろ獣肉にしろ一番脂が乗っているところですが、これを塩焼きにするのも高知の定番で、大きなカツオの身の中でも小さなものしか取れないということで、味もさることながら量的な意味でも珍重されるものです。
こちらの店ではうつぼは唐揚げではなく天ぷらで出されるようで、これはこれで確かにうまいんですけれども、やはり野趣あふれるウツボは上品な天ぷらというよりも唐揚げがよいのでは?という個人的独断と偏見には同行者にも同意していただけました。
鯨の大和煮といえば缶詰などでもおなじみの懐かしい味ですが、さすがに缶詰と比べていい具合に血臭さが抑えられているのと同時に、鯨はやはり脂がうまいのだなと思いますね。

ところでカツオのタタキと薬味を巻き込んだ太巻きが今や高知の定番料理とも言える土佐巻きですが、土佐市の味佳という寿司屋さんが始めたものなんだそうですね。
今やどこでも食べられる料理になっていて自分も必ず食べるのですが、薬味もニンニクだったりシソだったりと店毎の個性が出る上に庶民的な値段でお腹いっぱいになれ、なおかつうまいというなかなか秀逸な一品だと思います。
ここの土佐巻きはカツオと薬味が主張しすぎず上品なんですが、この時期のこの料理に限ってはもう少し乱暴に自己主張しても良かったかなという気がしないでもないかな、と思います。

今回割り箸の包み紙をみて気がつきましたが、以前にも何度か御邪魔したこともあるはりまや橋近くの酔鯨亭もここと同じ系列らしいですね。
こちらの方がちょっと見ると店の格も値段も高そうな印象で少し足を踏み入れるのに躊躇しそうなところがあって、確かに高知の相場からすると高価格帯のお店ではあるのですが、それでも都市部の感覚からくらべるとそれでもずいぶんとリーズナブルな方なんじゃないかと言う気がします。
高知と言えばわりあいざっくばらんな接客の店が多い中でこちらは接遇も比較的しっかりしていらっしゃるお店ですから、雰囲気を楽しむのも含めて少しお金を余分に使ってもよいという向きには良い店なんじゃないかと思いますね。

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