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2009年10月10日 (土)

NHKの傲慢 しかしそれは単なる業界の常識?

先日さりげなくこんな記事が出ていましたが、どこかで見たような話だとお感じになりませんでしたでしょうか?

NHKディレクター、取材先から不発弾4発持ち帰る(2009年10月2日読売新聞)

 NHK旭川放送局(北海道旭川市)の男性ディレクターが先月、美瑛町の農家に残されていた不発弾4発を同局に持ち帰り、約2週間にわたって保管していたことが1日、わかった。4発のうちの1発には信管が残っており、自衛隊がすべて回収した。同局は「軽率な行為だったと言わざるを得ません。今後、このようなことがないように指導徹底します」としている。

 NHK札幌放送局によると、ディレクターは今年2月から、美瑛町の自然と農家の営みをリポートする番組を制作するため、地元の農家を取材。同町で旧日本陸軍が演習を行い、農家の一人が不発弾4発を納屋に保管していることを知り、「持ち帰って撮影したい」と申し出た。

 9月15日に放送局に不発弾を持ち帰ったが、撮影などはしないまま保管。その後、9月29日に道警に相談。その日のうちに自衛隊が調べ、1発に信管が残っていることが判明した。

 火薬類取締法では、爆発の危険性がある火薬類について、法令などで認められていない場合は所持してはならないと定めている。

またぞろどこぞの新聞社よろしく空港あたりで爆弾テロでも画策していたのかも知れませんけれども、こういう犯罪は既に軽率とか言う言葉で済ますような話ではないように思いますけれどもね。
他人に向かっては白も限りなく黒に近い灰色などと強弁し糾弾する方々が、身内の犯罪に対しては「軽率だった」で済ますということであれば、これは何を言ったところで「お前が言うな」と批判されて終わりというものでしょう。

どうもマスコミ関係者の驕りということは以前から言われているところですけれども、最近ではこのNHKが特にあちこちでトラブルを抱えているようで、そろそろ名声?が定着してきたとか来ていないとか。
NHKと言えば例の台湾偏向報道問題で当の出演者を含む万余の人々から訴えられたという事件が記憶に新しいところですが、その後も原告の数は増え続ける一方だということで、今に至るも一向に沈静化する様子がありません。
むろんそれだけ他民族の誇りを踏みにじった重大な国際的問題であったのも事実なのでしょうが、背後には何より当のNHKの傲慢さが隠れているようなのですね。

NHK番組訴訟で新たに提訴(2009年10月6日NHK)

戦前から戦中の日本による台湾統治を取り上げたNHKの番組について、大学教授などが「事実に反する」などと主張してNHKに賠償を求めている裁判で、台湾の人たちを含む1900人余りが新たに訴えを起こしました。

ことし4月に放送したNHKスペシャル、「シリーズ・JAPANデビュー第1回アジアの“一等国”」をめぐっては、ことし6月、大学教授など8300人余りが、事実に反しているうえ、日本が台湾の人たちに対し弾圧だけをしたかのように伝えているなどと主張して、NHKに対し、原告1人当たり1万円の損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
この番組をめぐり、6日、新たに1900人余りがNHKに、あわせて2600万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。
訴えによりますと、原告の中には、番組でインタビューに応じた台湾の女性も含まれているということです。
台湾から来日した男女4人が6日、記者会見し、「NHKがなぜ民族の名誉を汚し、子孫の感情を傷つけたのか理解できません」などと訴えました。
訴えについてNHKは「訴状が届いていないので申し上げることはありません」としています。

この問題が何故こうまで尾を引いているかと言う一因として、当事者であるNHKの対応が非常にまずかったからであるとはよく言われることですが、特に抗議が殺到した時点で「当の台湾からは何も抗議は来ておりませんが何か?」などと余計なことを言ったばかりに現地の方々が激怒したなどと言われるところです。
さらに輪をかけて徹頭徹尾「うちは正しい。文句を言う方がおかしい」で押し通したものですから、それは火に油を注ぐことになるのも仕方がないだろうと思うのですが、あるいはこれも番組宣伝の一環としてわざと大騒ぎにでもしようとしているということなのか?とも思えるほどに「一番まずいやり方」のテンプレート通りの対応という感じですよね。

「客観的判断」とNHK 怒り収まらぬ台湾の人々(2009年10月6日産経新聞)

 NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」の番組内容に偏向・歪曲(わいきょく)があったと批判が相次いでいる問題は、国内だけでなく台湾人社会でも批判が広がっている。彼らは何に怒り、なぜ怒りが収まらないのか。

 番組への批判は台湾要人からも相次いでいる。

 「制作者に問題がある。NHK全体の問題か、制作者本人の曲がった考えに根ざすのか。いずれにしても彼らの手にかかると曲解された形で放送されてしまう。報道に携わる人間のあるべき態度ではない

 訪日した台湾の李登輝元総統は離日直前の9月9日、記者会見で番組をこう批判した。

 駐日大使館にあたる台北駐日経済文化代表処の元代表、許世楷(きょ・せいかい)氏もTV局「チャンネル桜」のインタビューで「営々と築きあげた両国の関係を壊す番組。台湾統治に限らず、歴史事象には一様に明暗があり、取り上げ方が重要。この番組はネガティブな要素ばかりをクローズアップしている」と指摘。「番組制作者が一体どこまで作為的だったのか。とても気になった」と憂慮する。

 「出演者の発言は普段の言動と全く違う発言だった」。こんな違和感も台湾人から多く聞かれる。

 さらに台湾人の怒りを増幅させているのがNHK側の対応だ。

 《パイワン族の人たち自身が当時どう受け止め、感じたかということは、「人間動物園」の事実を左右するものではありません。こうしたことは台湾の方々にとっても心地よいことでないことはもちろんですが、番組は当時の状況の中でおきた事実としてあくまでも客観的に伝えたものです》(NHKのHPより)

 NHKは、1910(明治43)年の日英博覧会のパイワン族の写真に、「人間動物園」の文字をかぶせ、ナレーションで《イギリスやフランスは博覧会などで植民地の人々を盛んに見せ物にしていました。人を展示する「人間動物園」と呼ばれました》と放送した。

 英仏の動物園では植民地の人間を見せ物にすることがあり平成になって仏人学者が「人間動物園」と称した。NHKはこの学説などを根拠に、パイワン族の展示も「人間動物園」にあたるとした。しかし、自分たちを世界に知らしめた栄誉な機会と今でも考え、美しい記憶として伝えてきた台湾南部の高士村の多くの人は収まらない。パイワン族からは「NHKに聞きたい。日本政府が当時、『人間動物園』などという言い方をしていたのか。あの展示が『人間動物園』と呼ばれること自体、パイワン族の尊厳を傷つける番組で、私たちには理解できない」と怒る。

 日本李登輝友の会の柚原正敬事務局長は「NHKは学者に依拠して客観的というが、それが紛れもない客観的事実だと判断したのは他ならぬNHKなのです」と指摘。「パイワン族が当時、どう思ったかは事実認定を左右するものではない、というのも民族差別的な意識をNHKに感じ、人権侵害と感じている」と現地の思いを代弁する。

客観的と言いますが、そもそも当事者の直接の子孫が否定し学説として一般的ですらない一部学者の説などというものを敢えて取り上げ、これは学者先生が言っている客観的事実だから無問題と主張するのは常識的に考えても悪しき権威主義の発露というものですし、何よりそうまでして紹介したいほどの興味ある学説なのかと言うことが何より疑問ですよね。
そして何よりも当事者の台湾人の感情など問題ではない、彼らがいくら傷ついたとしてもそんなことは知ったことではないという態度をこうまで貫徹するというのであれば、それ相応の批判は覚悟しておかなければならないのは当然でしょう。
ところがよくよく話を聞いてみれば、単なる珍説開陳や他民族への侮辱などというレベルにとどまらないトンデモな言論弾圧が事態の背後で行われていたということですから、これはNHK自らが平素からどんなよこしまな事をやっているかを公言しているようなものではないでしょうか。

「偏向報道」抗議者に「不問」求める 訪台のNHK番組関係者(2009年10月6日産経新聞)

 NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」(4月5日放送)の番組内容に偏向・歪曲(わいきょく)があったと批判が相次いでいる問題で、番組制作の中心となった番組プロデューサーらが、出演した台湾人らを現地に訪ね、抗議を取り下げるよう持ちかけたり、不問に付す文書にサインするよう求めていたことが5日、分かった。NHKはこの時点で、ホームページ(HP)上などで、番組制作や内容には問題はなく、「台湾人出演者からの抗議などはない」と視聴者向けに説明しており、こうした姿勢が台湾人らの不信感に拍車を掛けている面もあるようだ。

 訪台したのは番組のチーフプロデューサーとディレクター。

 関係者によれば、プロデューサーらは、東京地裁に国内の視聴者が集団訴訟を提起する直前の6月22日ごろ、番組に出演した台北一中の卒業生らに接触した。自宅などを訪ね、番組制作の趣旨などを説明し理解を求めたという。

 抗議と訂正を求める文書をNHKに送付した台湾人の中には、プロデューサーらから文書を見せられ、それにサインするよう求められた人もいた。

 文書は「NHKに対し『抗議と訂正を求める要望書』に署名・捺印(なついん)しましたが、これは私の意見です」などとしてあり、「事実関係や用語に関しては、NHKの説明を聞き、納得しました」「私はNHKに対して抗議する気持ちはありません」と書かれたうえで日付と署名する欄が用意されていた

 番組で使用された言葉のうち、(1)台湾統治下の暴動・鎮圧を『日台戦争』と表現(2)日英博覧会での民族紹介を『人間動物園』と表現し見せ物にしたとコメント(3)台湾語の使用を制限したのを中国語を禁止したと表現(4)台湾人を漢民族と表現-などの点が疑問視され、日本の台湾統治をおとしめる作為的な番組だったとする批判が起きていた。

 NHKが接触した台湾人のなかには、NHKに訂正や善処を求めた者もいたが、NHK側は「勘弁してほしい」などと答えたという。

 NHKの説明をつかみどころがない弁解ととらえ、「台湾人の立場を無視している」「誠意がない回答」と不信感を募らせ、サインしなかった人もいたが、なかには情にほだされサインした人もいたという。

 NHK広報局は「台湾の方々からの抗議や疑問には誠意をもって説明、回答し、理解いただくように努めてきた。出演者にお会いし、納得いただいた場合もある。問題を不問に付すような要求や要請を行ったことはない」としている。

 ■Nスペ・JAPANデビューへの抗議 NHKには番組出演者だけでなく、親日的な台湾の民間団体やパイワン族などがそれぞれ抗議し、番組の訂正や謝罪などを求めている。NHKは6月の時点では「台湾人出演者からの抗議はない」とHP上で説明したが、7月に抗議があったと明らかにした。NHKへの訴訟では8000人超の国内視聴者らが損害賠償訴訟を提起。原告は今後も増え、1万人超となる見通し。

いや「問題を不問に付すような要求や要請を行ったことはない」って、それではNHKの認識ではどういう要求や要請を行ったつもりであったのか、是非ともうかがいたいところですよね。
「台湾から抗議などない」という一方で、こうやって抗議の芽を自ら潰してまわっていたということですから、これはもうNHKの熱心さに頭が下がるというべきか、あまりの馬鹿馬鹿しさにあきれかえるべきか難しいところです。

それでもこの事例などはあまりに事態が大きくなりすぎたことを何とか沈静化しようとした行為だと無理に好意的解釈ができないこともない話なのですが、実は同じような例が相次いで他にも出てくるところがNHKというものの体質を雄弁に物語っているのでしょうね。
ちょうど先日二審で逆転無罪判決が出て大きく報道されたいわゆるWinny事件ですが、この舞台裏で天下のNHKによるこうまでトンデモない行為が行われていたなどとにわかには信じられないという方も多いのではないでしょうか。

NHK記者が公判中のウィニー開発者に手紙「無罪主張なら減刑ない」(2009年10月9日産経新聞)

 ファイル共有ソフト「winny(ウィニー)」の開発をめぐる著作権法違反幇助(ほうじょ)罪に問われ、2審の大阪高裁で8日、無罪判決を受けた金子勇・元東大大学院助手(39)に対し、NHK京都放送局の司法担当だった20代の男性記者(現在は他部署に転出)が平成17年、1審・京都地裁での公判中にインタビューを申し込む際、「インタビューに出て本音をさらせば執行猶予がつくのは間違いない」などとする内容の手紙を送っていたことが同日、わかった。

 金子元助手の弁護人の壇俊光弁護士は「露骨な弁護妨害」と批判。NHKは事実関係を認め「取材活動として不適切だった」としている。

 壇弁護士によると、手紙は平成17年の京都地裁第8回目公判の後、金子元助手の自宅に届いた。将来の著作権のあり方についてNHKのインタビューに応じてほしいという取材依頼だったが、その中で「動機を正直に話せば、世間の納得は得られるはず。仮に有罪判決になってもインタビューに出て世間に本音をさらしたことで執行猶予がつくのは間違いありません」「逆に無罪を主張し続ける限り、減刑の余地はなく、実刑になる可能性も否定できません」などと記していた。

 壇弁護士は「この手紙で金子氏と私の信頼関係が揺らぐことはなかったが、同じことがほかの事件で起こったらどうなるか。被告は動揺すると思うし、こうした取材手法は一般的にはやめるべきだ」と批判。

 これに対し、NHK広報局は、記者がこうした手紙を送った事実を認め、「著作権などの問題について金子氏に直接取材するためだったが、弁護活動などに触れた部分は取材活動として不適切だった。弁護団にはNHKとしてすでにおわびした」としている。

NHK記者がWinny開発者に出した手紙問題「NHK広報局から正式コメント」(2009年10月9日ガジェット通信)

先日、NHK京都放送局の記者がWinny開発者・金子氏に「このままだと有罪になるからNHKのインタビューを受けてほしい。そうすれば無罪になることができる」という内容の手紙を送っていた件をお伝えした。当時、金子氏は著作権法違反に問われており、裁判を有利に進めるためにも “我がNHK” のインタビューを受けたほうが良いとアピールしていた件だ。

この記者が金子氏に送った手紙は長文のためここでは割愛するが、詳細を知りたい場合は『NHK記者が暴走か! Winny金子氏にデスノート的手紙を送る』というガジェット通信( http://getnews.jp )の記事を読むといいだろう。そのような手紙がNHKから届いたことを金子氏の弁護士が自身のブログで暴露し、インターネットニュースサイトをメインとして多くのマスコミや世間に広まったのだ。

そこでガジェット通信はNHK京都放送局に対して独自取材をし、NHK広報局から正式なコメントをいただくことができた。すでに『J-CAST ニュース』が報道している部分も一部あるが、このコメントはガジェット通信の質問に対する返答として公式に出された部分もあり、今回はじめて公になる部分もある。どうかお読みいただきたい。

<平成20年10月8日 NHK広報局>
金子氏の一審裁判中に、当時の京都放送局の記者が金子氏に対し、弁護士のブログで紹介されている内容の手紙を送ったことは事実です。記者が手紙を書いた意図は、著作権などの問題について金子氏に直接取材するためでしたが、弁護活動などに触れた部分は取材活動として不適切でした。弁護団には NHKとして既にお詫びし、金子氏ご本人にもお伝えいただくようお願いしました。手紙を送ったのは当時、京都放送局勤務の20代の男性記者で、その後、転勤していますが、名前や現在の所属などは差し控えさせていただきます。事実関係を詳細に確認したうえで、不適切な取材活動については本人に注意したいと考えています。以上

NHKが謝罪をし、不適切と認め、金子氏にもお詫びの言葉を出しているというのであれば、この件についてこれ以上追求することはあるまい。ただし、 NHKが今後するべきことがひとつある。NHKの記者に対する教育はもちろんだが、それ以上にNHK自体の “体質” を変える必要があるのではないだろうか。NHKの置かれている立場も流れの向きも変わりつつある。今のNHKの立場を考えれば、手紙を送った記者のように “上から目線であたかも神になったかのような発言” は出ないはずなのだから。

ま、天下のNHKに「司法制度ってどういうものだと思ってるの?」なんて初歩的な質問を投げかけたところでまともな答えが返ってくるとも思えませんが、一言で言って「あんた達、何様のつもり?」と言いたくなるような話です。
単純に考えても弱みを抱えた人間の心につけ込む脅迫ですし、今までにもNHKがこうして裁判の行方を恣意的に操作するような介入を行ってきたのだとすれば、これは法治国家の根幹を揺るがしかねない行為ではないでしょうか。

こうまで相次いで実態が暴露されてきますと、NHK内部ではこの種の行為に対して何ら問題とも感じることなく今までやってきたのだろうなとも思われるところですが、これほどの事件を他のメディアがほとんど取り上げていないことも非常に興味深いですよね。
彼ら多くのマスメディアにとってもこの程度のことであれば「え?なにか問題でもあるの?」という認識であるのだとすれば、いったいこの国はどうなってしまっているのかと戦慄を感じざるを得ないところです。

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