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2009年9月29日 (火)

終わる医師会 改革路線は待ったなし?!

先日は政権交代でとうとう医師会にも積悪の報い…もとい、組織崩壊も間近か?!といったことを書きましたけれども、実際内部においても相当に深刻なことになってきているようです。
さすがに何十年と続いてきた自民党との関係を一気に切って捨てるというのも薄情な話なのでしょうが、さりとて現実問題民主党政権とつき合っていかざるを得ない、そして当の民主党からは「まずは過去の総括をしろ。話はそれからだ」と迫られているとなれば、これは確かに身の置き場がないだろうと思われる話ですよね。

深まる日医の苦悩 民主党シフトか否かで路線対立に発展も(2009年9月25日産経新聞)

 自民党の有力支持団体である日本医師会(日医、唐沢祥人会長)が、民主党支持にシフトするかどうかで大きく揺れている。鳩山政権の「日医外し」の動きに、発言力低下を危惧しているためだ。自民党支持団体の象徴ともいえる日医が民主党に舵を切ることになれば、来夏の参院選への影響は計り知れない。(河合雅司)

 「民主党各議員に対して党幹部から『日医執行部とは会うな』との指示が出ているようだ」。9月上旬、日医幹部は医療関係者との会合で、ため息交じりにつぶやいた。

 8月の衆院選では一部地方医師会が民主党支持に回ったが、日医全体では自民党支持を明確にし、民主党の政策批判を展開した。

 当然のことながら、民主党は反発。選挙後、唐沢氏は鳩山政権にも政策提言したい意向を示すが、民主党医療関係議員の一人は「自民党ベッタリの日医の意見を、政策に反映させることは政党の信義としてあり得ない」と切り捨てる。

 民主党とのパイプが築けないことに日医の動揺は広がっている。来年の診療報酬改定において開業医の立場を反映させるためには鳩山政権との関係改善が急務だからだ。「民主党政権が4年も続けば、日医は完全に発言力を失う」(日医幹部)との懸念も膨らむ。

 「今後は自民党だけでなく、国会の議席数に応じて政治献金の配分を決めるべきだ」。15日に行われた日医の政治団体・日本医師連盟の執行委員会では献金先の見直し提案が出された。来年の参院選についても、自民党比例代表で出馬予定の西島英利参院議員(61)を「選挙区からの無所属とするか、擁立を白紙に戻すべきだ」との声が上がった。

 医療費削減を続けてきた自民党に不満を抱いてきた会員も少なくない。日医会長選が来年4月に迫り、政治路線対立はさらに激しさを増しつつある。

 日医の前回参院選における集票は約18万6千票だが、各選挙区での存在感は小さくない。民主党シフトとなれば、他団体の“自民党離れ”に拍車がかかる可能性もある。参院選で与党を過半数割れに追い込みたい自民党にとっては大打撃だ。「民主党が自民党支持団体に手を突っ込み始めたということだが、去る者を止める手立てもない」(自民党厚労族議員)との恨み節も聞こえる。

 一方、日医には「自民党とは長い付き合いがある。支持政党をコロコロ変えては世間の信頼を失う」との意見も強い。自民党支持の堅持か、民主党へのシフトか、それとも政治活動からの撤退か。「医師会がバラバラになることが最悪の選択肢だ。そうなれば医療政策は政治に翻弄(ほんろう)され続ける」(日医幹部)。日医の苦悩は深まっている。

いやまあ、支持政党を変えなければ世間の信頼を得られるのかと言えばそう単純な問題でもないのでしょうが、会ってももらえないとなればこれは民主党の医師会外しも言葉だけではない話なんだろうとは思えるところですよね。
さて、そんな中で総括を迫られている日医執行部ではこの危機的状況にあってどんな動きがあるのかと言えば、もはや笑うしかないとはこういうことを言うのでしょうか。

日医・唐澤会長、3期目へ出馬表明 <「私に責任持たせてほしい」>(2009年9月15日Japan Medicine Mail)

 日本医師会の唐澤祥人会長は14日、来年4月の次期日医会長選挙への出馬を表明した。
同日、都内のホテルで開かれた東京都医師会有志の政策勉強会「医療と医政研究会」で、自民党中心の政権与党に医療政策を厳しく提言してきた実績を強調。
民主党中心の新政権を見据え「今後も続けてやっていきたい。新しい方向性が見えるようになるまで私に責任を持たせてほしい」と述べ、3期目続投を目指す決意を示した。

いやいやいやいや実績って、責任を持たせてって、いくらなんでもこの期に及んでそれはあり得ないでしょうjk。
て言うか唐沢さんもさすがにこれは空気嫁って話ですが、ネタではなく100%本気で言っているということであれば正直自分としても唐沢氏の面の皮の厚さを読み違えていたことを率直に謝罪する用意があります。
しかし批判の声であふれているだろうと思われたネット上では意外にと言いますかこの続投宣言、何やら歓迎ムード一色なんですよね。

688 名前:卵の名無しさん[] 投稿日:2009/09/21(月) 11:20:09 ID:4NtQ6wjn0
自民の復活が無理なように、日本医師会も武見会長時代には戻れません。何故ならば、
市民の敵だから。

689 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2009/09/21(月) 11:22:44 ID:VVJF0uiW0
唐沢の馬鹿がまた出馬だと?
これはぜひ当選させて欲しい
自民党だって谷垣が勝てば崩壊確実だから、医師会も唐沢で崩壊して欲しい。

691 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2009/09/21(月) 11:35:59 ID:VVJF0uiW0
俺は非会員開業医。医師会が若返れば入会してもいいと思ってる。
そのためには労害会長を据えて崩壊を待つのが最短だと思っている。
医療崩壊と同じで自壊するに任せるべきだと思う。

697 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 17:43:25 ID:i6OpjahT0
日医も自民党も時代の流れの中で崩壊していく運命だ。
まさに寿命だ。

698 名前:卵の名無しさん[sage] 投稿日:2009/09/25(金) 16:52:34 ID:x0NIhYP60
権力者の腰巾着をやっていた人間には世の中の流れは見えないのだろうな。

しかしネットの感想はともかくとして、会長選にはいち早く民主党支持を打ち出した茨城からも候補が立つという話ですから、これは日医としてもある種の踏絵のような話になってくるのでしょうかね?

最近では一応変わらなければという自覚はあるようで、更新制の開業医認定制度なんて意味不明の改革をアピールしている(つもりらしい)日医ですが、政権与党からは切り捨てられ、国民からは蛇蝎の如く嫌われ、勤務医からは有害無益の老害と相手にもされず、ついに主たる支持層だった開業医からも失望されて求心力が低下している現状をこそ真っ先に改革すべきなのではないんでしょうか。
空気の読める日医なんてものもおよそ気持ちが悪いのも確かなんですが、ここまで周りが見えていないとこれはやはり時代の流れに取り残され消え去ってしまうのも仕方がないのかなという気はしてくるところです。

それはそれとしても、やはりこの団体と言えば厚労省ら行政と結託し過去の医療行政に貢献?してきた一面を見逃すわけにはいきません。
「どんな糞のような代表でも入っていないよりは入っていた方がマシ」と医療側代表として医師会が行政に関わることを肯定する向きもありましたが、先の日医委員の「勤務医ってホントに忙しいの?」発言でも見られるように現場の医師の代弁者どころか有害発言しか出来ない輩であるなら、まだしもいない方がよいと考える人間は着実に増えてきているようです。
今回の選挙でも日医に叛旗を翻した現場医師から熱心な支持を受けたと言われる民主党政権にしても同様の認識を抱いているようで、新政権下でこれから大胆な改革がなるかどうか注目されているところですが、特に医療行政の分野でひとつの改革の目玉になっているのが他ならぬ「日医外し」なのだと言うのですね。

中医協 日医出身3委員の留任なるか 長妻路線の試金石(2009年9月22日ロハス・メディカル)

 中央社会保険医療協議会(中医協)の診療側委員7人のうち6人が10月1日に改選期を迎える。6人とも規約上は再選可能だ。また今年2月に前田雅英委員が再選を拒否されたような国会同意人事でもない。だが、特に自公政権時代に与党支持を明言してきた日本医師会や日本薬剤師会を出身母体とする委員たちがスンナリ再選されるのか、長妻昭厚労相の判断に注目が集まっている。(川口恭)

 改選を迎える診療側委員は、いずれも日本医師会の竹島康弘副会長、藤原淳常任理事、中川俊男常任理事の3氏と日本薬剤師会副会長の山本信夫氏、全日本病院協会会長の西澤寛俊氏、全国自治体病院協議会会長の邉見公雄氏の6人。

 このうち前4人の出身母体である日本医師会と日本薬剤師会は、先の総選挙で自民党を支持した。また来年7月の参院選でも、それぞれの組織内候補を自民党から擁立する構えだ。

 行政刷新会議の仙谷由人大臣は就任前に日本医師会のこれまでの姿勢を激しく批判しており、民主党の政治主導が貫徹されるなら4人はスンナリ再選とはならないとの見方がある。一方で、既に改選まで1週間しかなく、長妻大臣が4人の再選を拒否したとしても代わりの候補者が見つからないのでないかとの見方もある。

医師会はずし? 長妻厚労相が中医協の「日医」枠削減の方針(2009年9月28日産経ニュース)

 長妻昭厚生労働相は28日、診療報酬の具体的点数を決める中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関、中医協)について、開業医中心の日本医師会(日医)の代表委員を削減する方針を固めた。中医協委員は厚労相が任命するが、慣例的に関係団体枠があり、歴代厚労相は日医などの推薦者を追認していた。

 長妻氏は、診療報酬改定で、自民党を支援する日医が開業医に有利な形で影響力を行使してきたとみており、日医枠の一部を人員不足が深刻な勤務医の団体関係者に振り替えることなどを検討している。

 厚労省の政務三役会議は同日、中医協の委員構成見直しを協議した。中医協の定員は20人で、現在は健保組合など支払い側委員7人、日医など診療側委員7人、学識経験者など公益委員6人の3者で構成。任期は2年で、10月1日で支払い側2人、診療側6人が任期満了となる。

 平成16年の中医協汚職後の改革で関係団体の委員推薦制が廃止され、3者の定員内で厚労相が委員を任命できるようになった。だが、実態は団体の意向通りの人選が続き、日医は3人の委員枠を確保している。

このあたりの経緯も含めて、ロハス・メディカルさんが長文記事を出していますので参考にしていただければと思いますが、先日の国策云々の話を見ても日医外しに限らず、やはりこの政権交代を一つの機会に医療行政は抜本的に変えていかなければならない時期なのではないかという気はするところです。
民主党政権にしても政策集にも公言し既にこれだけ注目もされてしまっているわけですから、今さら「抵抗勢力は切れませんでした」ではミスター年金さんも世間に顔向けが出来ないのではないかと思えるところですが、日医を切り、官僚を改革して代わりにどのようなシステムを組み上げていくのかというビジョンは早急に示してもらいたいですね。
何にしても次回の診療報酬改定も間近に迫っているわけですからタイムリミットということはあるわけですが、またぞろ旧態依然とした前例踏襲のそれと言うことになってきますと、死に体の日医はおろか新政権にとってもいきなりの大きなつまずきとなりかねないところでしょう。

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コメント

 朝日の、日医の生涯教育制度についての記事は最後の3行に毒があって、実に味わい深い。

 日医の政治能力だと、自民支持の団体と民主支持の団体に分裂するのが上策かと思われます。
 最上策は、日医を解散して、政党の支持団体に堕することなく、是々非々で政策提言できる新たな職能団体を立ち上げることでしょうけれど。

投稿: JSJ | 2009年9月29日 (火) 14時03分

そういう点では看護師協会はうまくやってるよなぁ、と感心します。
いろんな政党にちゃんと影響力を確保している。

まあ、これで、来年度改訂で外来管理加算の廃止と初再診料の病院との統一はまず間違いないところでしょうね。下手をすれば、診療所の初再診料を下げて、病院の初再診料を上げることで逆転させるところまで変えられちゃうかもしれません。

まさに空気を読めない連中のせいで、日本中の10万を超す開業医がえらい迷惑だわ。
何のためにくそ高い医師会費を払っていると思っているのでしょうか。

投稿: | 2009年9月29日 (火) 19時20分

茨城県医師会長のパフォーマンスは、自身の日医医師会長狙いのためと言われてましたが、
やっぱり、その通りだったようですね。

投稿: | 2009年9月30日 (水) 12時40分

まあでも、茨城県医師会長や、近畿圏の府県医師会長辺りが日医会長になってもらった方が、民主党を応援していた分だけ、民主党もおろそかにできないでしょうけど、そこまで自浄作用が働くかどうか、見ものですね。
もし現職再選となったら、地域によっては離脱する地方医師会も出るのではないでしょうか。

投稿: | 2009年9月30日 (水) 15時45分

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