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2009年6月14日 (日)

今日のぐり「よこた手打ちうどん店」

岡山県は総社市の市街地外れに、知る人ぞ知る古代山城「鬼ノ城」というものが存在します。
古代に温羅(うら)なる異国の鬼神が籠もり周囲に仇をなしたという「温羅伝承」はいわゆる桃太郎伝説のモデルになったんじゃないかとも言われるものですが、白村江の敗戦以降西国各所に築かれた防衛拠点の一つではないか?などとも言われながら古代正史には登場しないという謎めいた施設でもあります。
それはともかく、ここの山麓にある砂川公園(結構楽しいところです)から山頂までおよそ3km余りの山道が「鬼ノ城ウォーキング」などと言って手頃な登山道として近年密やかな人気を集めているようです。
これはこれで良い運動になるのも確かなんですが、今回ものは試しにと「もう一つの登山ルート」の方にチャレンジしてみました。

スタート地点である山麓の砂川公園から出たところで道が二股に分かれておりまして、右に行くと鬼ノ城、左に行くとゴルフ場などと看板が出ています。
通常は右側の舗装路を通って登っていくわけなのですが、実はこの道を左に進みますと途中に「砂川の森公園」という紛らわしい名前の公園がありまして、砂川公園と比べるとこの公園の存在自体が全くと言っていいほど知られていません。
何しろ公設トイレと僅かばかりの遊具がある程度で特に目立った施設もなく、しかも焼肉もキャンプも禁止と来れば何の役に立つのかという疑問が先立つほどなんですね。
しかもこの公園、自然にふれあうと言えば聞こえは良いですが、あちこちに「マムシに注意」という看板が乱立していることを見ても判るとおりに半自然状態ですから、これでは砂川公園界隈にたむろする家族連れにそっぽを向かれるのもやむなしだとは思いますね。

さて、この砂川の森公園を貫いて管理道路(何の管理?)なるものが走っていますが、本日はこちらをひたすら歩いて進みます。
このあたりはまだ細いながらも舗装道路で車が通れるようになっているところなのですが、やがて小さな車止めのスペースで道路が行き止まりになっていて、ここから怪しげな林道が延びているのですね。
これこそ鬼ノ城山界隈のマップに記載されているもう一つの登城ルート「遊歩道」のスタート地点なのです。

「この道を通ると色々と妙なことに遭遇するらしいよ」
「へえ、なんで?」
「そりゃUFO道ってくらいだから」

それほどにも恐ろしい人外の存在であるこの遊歩道ですが、ビジターセンター遊歩道マップを見てみると興味深いことが判ります。
この遊歩道入り口地点から鬼ノ城までの距離は砂川公園から鬼ノ城までと大差ないのですが、マップによれば歩行に要する時間は後者が50分ほどに対して前者は70分ほどになる計算なんですね。
やはり「マムシ注意」がそのあたりの謎を解く鍵ということなのでしょうか?

090429_12060001 何はともあれケモノ…もとい、遊歩道に足を踏み入れてみますと、しばらくはそれなりに道っぽい道 が続き、足許も下草が少なくそれほどひどい状況というわけではありません。
「なんだ、大したことないんじゃないか」と思いつつしばらく進んでいきますと、やがて道筋もあやしくなり単に木が生えていないだけの獣道状態に…090429_12190001
この逆境にめげずにしばらく進んだところで唐突に道が二股となり看板が立っているのですが、これがまたふるっています。

「鬼ノ城右。正面は遊歩道ではありません。看板を確認」

いやいやいや、右も正面もどちらも遊歩道などと呼べるような状態の道では到底ないと思うんですが…
いずれにしてもここで看板に従って右折しますと、いよいよ本格的な山登りコースの始まりです。
と言いますか、それまで多少なりとも手を加えるなりして「道」として作っている形跡があったのですが、ここからは単に「人が通った形跡」にしか過ぎないという状態なんですね。
一歩一歩足場を確かめつつ進んでいきますが、倒木が行く手を遮っていたり崖ごと道が崩れかけていたりと「最後に誰かがここ通ったのいつよ?」と言う有様。

この界隈、やたらとハチが飛んでいるのにも閉口しますが、幸いにもスズメバチではなくクマバチです。
このクマバチという生き物には面白い話があって、あのずんぐりむっくりの丸い胴体にあり得ないほど小さな羽根でどうやって飛べるのか、航空力学的にはあり得ない話だと長年の謎とされてきたんですね。
実際には非常に大人しい種類のハチでそもそもオスには針すらないと言いますから人間に害を為すようなものではありませんが、まとわりつく羽音だけでそうした鑑別が出来るわけでもありませんから実際には視線での確認は必須ということになってしまいます。

そもそも道なき急斜面を登るわけですから息も切れようというものですが、こちらはいつマムシが出るかと必死で周囲の気配を探っている状態ですから、落ち着いて汗を拭う暇もありません。
周囲からカサコソと音が聞こえてくれば振り返り、下生えを何かが走り抜ける気配を感じては立ち止まりと進んでいくうちに、突然開けた場所に出ました。
全く人工物の気配のなかった山中に忽然と現れたのは…確かにこういう場所に立っているものではありますが、実際に見てみればどうにも場違いな印象の拭えない高圧電線の鉄塔です。
090429_12240002 いやしかし「危ないから登ってはいけません」と言われても誰が登りますかね、この状況で…?

ここから更に進んでいきますと次第に森が深くなり、やがて何やら水の気配が感じられるようになってきました。
そんな頃合いに何の前触れもなく目の前に現れたのは明らかに人工物らしい塩ビ管が地面から突090429_12360001 きだして水を吐いているというシュールな光景なんですが、これは一体何なんでしょうか?
まさか山水代わりの給水設備のつもりだなんて言うのであれば、あまりに唐突すぎて心の準備も何も出来ないのですが…

関わり合いになるのもどうかと言う感じで、当方としてはこんなこともあろうかと腰にぶら下げた水を飲みながら当座無視して進むことにしましたが、しばらく進みますとまた看板です。
090429_12380002 「右:経山城址 正面:ウォーキングセンター」とありますが、いやどうも正面の道が二股に分かれているように見えるのは気のせいなんでしょうか…
おそらく正面右の方はたまたま本当の獣道がそれっぽく見えているだけなんでしょうが、正面左の本来の遊歩道も大差ない状況ですから、これは見事なトラップですね。

さて、ここまでくればそろそろ車の音が聞こえてくるような状況になってくるだけに当方もすっかり気が急きながら足を進めていましたが、道の角を曲がった瞬間にそれと遭遇してしまいました。
前方の獣道…もとい、遊歩道の上に、明らかなケモノの姿が見えていたのです。
茶色っぽい毛並みでイタチや猫よりは大きい、かといって狸でもない…これは写真を撮らねばと動いた瞬間に気配を感じたのでしょうか、そのケモノは山の中に消えていきましたが、見たところ犬科のようでしたから狐なのでしょうか?
後に調べてみますと分布域としてはこの界隈に出没することもあり得ないわけではないようですが、プロポーション的には狐というより野生化した犬だったのかも知れませんね。
ちなみにケモノが立ち去った場所まで進んでみると明らかに出来たてほやほやといった風情の排泄物が一山転がっていましたが、さすがにこれを写真に納めることは遠慮しました…

090429_12420001 結局本来の登山ルートである車道まで出てきたところはと言えば民家の裏手の路地のような場所ですから、これは下から登ってくるのでないと誰も気付きませんよね。
ちょうど休日になると交通整理に立っているおじさんと目があったので会釈をしておきましたが、肩で息をしながらいきなり森の中から現れた当方はさぞや怪しげな人物に見えたことでしょう。
確かにこんな道を歩いていれば時間もかかるのは納得できますが、それ以前に啓蟄を過ぎた時期に通りたくなるような道では正直ないですかね…

今日のぐり「よこた手打ちうどん店」

総社市内中心部近く、国道沿いの広い駐車場がある昔から評判の老舗うどん屋がこちら「よこた」です。
見た目はいかにもうどん屋という感じの店構えなのですが、中に入ってもなかなか年期を感じさせる調度がよろしいというところでしょうか。
この日は食事時もずいぶん過ぎたアイドルタイムですが結構客は入っているのはさすが老舗の人気店という感じですかね。
こちら釜飯とうどんのセットも人気なのですが、これをやると量的にかなりのことになりますので「ぶっかけ冷うどん」を単品で頼んでみました。

ぶっかけと言うと軽く一杯という感じの店が多いですが、ここのぶっかけは結構腹にたまりますね。
まず第一にそれなりに量のあるうどん自体がずっしりとくるのですが、これがどんと密度の高いなかなか噛み応えのあるうどんで、いっけんして柔らかそうな中から噛みしめていくとコシが出てくるという太麺の醍醐味を感じさせてくれるものです。
茹で置きらしい点はやや食感上マイナスかなとも思えるところですが、茹で立ての状態ではかなりよさそうなんだろうなと想像させる味ではありますから、あるいは込む時間帯を外した方がいいのかも知れませんね。
ぶっかけのダシにはかなり生姜風味が強く出ていますが、ごついうどんの食感と強めの味は調和していてまずは合格ですよね。
ここのぶっかけのボリューム感を形成しているのが上にどっちゃりと乗っている雑多な(本当に)天ぷら類なんですが、これがまた昔ながらのうどん屋の天ぷらという感じで食べ応えと共に満腹感を誘いますし、程よい油の風味が加わってうどん自体の味もこってりとしたものになってきます。

うどん単品でもこんな感じで十分一食分になるくらいですから、これで釜飯をあわせたらかなりなことになるんじゃないでしょうか。
ここの場合うどん系のメニューもやたらと色々とあってどれにしたものか迷うくらいなのですが、セットメニューが充実しているせいもあってかさほど高価な値付けではなくとも客単価はそこそこ高そうな感じで、その分スタッフはそれなりに十分な数を手当てしているらしい点には好感が保てます。
そんなこともあって客がどんどん来る割に回転が速いのは行列待ちする方にとってはありがたいことなのかも知れませんが、少し落ち着いて食べてみたい向きには食事時は外して行った方がいいのかも知れません。

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