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2009年6月27日 (土)

あの業界の今、そして例の問題続報

密かに流れる噂によれば、この六月にも某大手マスメディアが崩壊するんじゃないかとも言われています。
世間ではちょうど株主総会の時期ですが、各社とも経営的にはずいぶんとヤバイんじゃないかとはかねて噂されているところではありますが、かの業界も最初に倒れるのはどこかという生き残り競争の様相を呈してきましたかね。
悪いことにはスポンサーたる他業種の人々も、どうもマスコミに踊らされてきたのは間違いだったのではないか?と気づき始めているらしい気配があるようで、少し前にはアサヒショックなんて言葉もありましたが、こうなりますと客商売だけにますます厳しいことになってきそうですね。

サトウ食品:09年4月期、営業利益3.2倍、テレビCM抑制や販促費削減で利益アップ。(2009年06月15日livedoorニュース)

【6月15日、さくらフィナンシャルニュース=東京】包装餅、包装米飯のトップメーカーであるサトウ食品工業(東2:2923)が15日に発表した2009年4月期決算(非連結)によると、営業利益が前期比 3.2倍の9億円だった。テレビCMや販促企画の抑制で、売り上げが伸び悩んだものの、広告宣伝費や販売促進費などのコスト削減や受取手数料の増加が寄与し、損益が大幅に改善した。

包装餅は、もち米価格の値上げや包装資材などの上昇を受け10月から5%の値上げを実施したことや、販促企画の抑制により、需要期である年末の販売が振るわず、売上高が4%減となった。包装米飯も6%減だった。

全体の売上高は同5%減の258億円、経常利益は同4.6倍の11億円、純利益は同27%増の6億円だった。

2010年4月期の業績予想は、売上高が前期比3%増の266億円、営業利益が同17%減の8億円、経常利益が同37%減の7億円、純利益が同39%減の4億円になる見込み。【了】

朝日夕刊に「白い紙面」登場 広告「落ち込み」対策か(2009年6月24日J-CASTニュース)

   朝日新聞夕刊の1面やテレビ欄に使われた紙が、「普段よりも白い」として、話題になっている。新聞社側は「広告企画のメッセージ性をより高めるため」と説明するが、広告収入が落ち込む中、業界からは「単価の落ち込みを食い止めるための苦肉の策なのでは」との声も聞こえてくる。

   通常、新聞紙の色と言えば「グレー系」だというのが一般的だが、2009年6月23日の朝日新聞夕刊には、一番「外側」の紙、つまり1~2面、最終面の20面(テレビ欄)と19面(第1社会面)が印刷されている用紙が普段よりも白く、厚いものが使われている。

   この日の紙面は、全ページにわたって食品関連の広告や広告枠のコラムが掲載され、1面のコラムには、「今、改めて考えたい『食』」という見出しで、広告企画の趣旨が説明されている。「白い紙」に掲載されている広告は、ロッテのガム「キシリトール」や、キリンビールの「一番搾り」など。特に「一番搾り」の広告は最終面の全12段中8段を占めており、女優の松嶋菜々子さんが黄金色のビールを手に笑顔を見せている。

   朝日新聞社広報部によると、この「白くて厚い紙」は「FMプレミアム紙と呼ばれる特別な新聞用紙」だとのことで、やはり広告企画のために使用された様子だ。
(略)
   もっとも、新聞広告は、広告業界の中でも、特に「冬の時代」。08年の新聞広告費(電通調べ)は8276億円で、前年比で12.5%も落ち込んでいる。「マスコミ4媒体(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌)広告費」の下げ幅が同7.6%だということを踏まえても、マスコミのなかでも特に新聞広告が苦境に立たされていることが浮き彫りになる。

   新聞広告をめぐっては、出稿数の減少もさることながら、広告当たりの単価も下落傾向にあるとされ、新聞業界関係者からは、

    「『良い紙を使うから、定価で広告を出してくれ』という苦肉の策なのでは」

という、うがった見方も聞こえてくる。

   もっとも、この点については、同社は、

    「掲載料金など、お取引に関することはお答えできません」

と、「ノーコメント」の立場だ。

   新聞広告をめぐっては、産経新聞東京本社が、通常の紙面を広告特設面で包み込む「ラッピング新聞」を開発し、01年の「新聞広告賞」(新聞社企画部門)を受賞するなど、形態についても様々な試みが行われている。

ま、何事につけて営業努力というものは大切ですから、小さな工夫で出稿が増えるということになればそれはそれで結構なことではないかなと思いますけれどね。
もちろん情報なりを売って収入を稼ぐ商売なわけですからその中身が優れていないことには商品としての競争力がありませんが、昨今見ているとどうも肝心の中身が怪しいところも多いようで、これではさすがに売れるものも売れまいとは感じられるところです。
その意味では業界内部だけに通用する感性ではなく、やはり世間並みの感覚というものを身につけていく必要はあるんだと思いますね。

視聴率崩壊、大幅改変も失敗......TBSはもう「何をやってもダメ」なのか(2009年6月23日livedoorニュース)

 もう、何をやればいいのか、完全に分からなくなっちゃっているのではないだろうか。これまで複数報道されている通り、TBSの凋落が止まらない。

 4月に、7時台に報道番組『総力報道! THE NEWS』をスタートさせることを筆頭に、昼には帯番組『ひるおび!』がスタート、ゴールデンの人気バラエティも枠移動という、TBSの大幅改編だったが、6月現在の状況では、完全に失敗としかいえない状況が続いている。

 改編早々の4月9日、ありえない事態が起こった。

 その日の全番組の視聴率が、すべてヒトケタを記録してしまったのである。しかも、その日の最高視聴率7.2%を記録したのが、『水戸黄門』の夕方の再放送だった。9日以降も、14日、15日、22日と、全日ヒトケタの日が続く

 そして6月3日。これも一部で話題を集めたが、もともと低視聴率だった関口宏の番組『水曜ノンフィクション 関口宏のモトをたどれば』が、夜8時台というゴールデンタイムとしてはありえないような、2.8%という数字を記録し(最高視聴率は同じ日の深夜番組『あらびき団』でも5.4%と倍近い数字)番組打ち切り→製作期間4日の森三中の新番組『激安バラエティー』が急きょスタートすることになった。

 『THE NEWS』、『ひるおび!』の帯番組はまったく数字をとれず、『フレンドパーク』、『うたばん』、『ザ・イロモネア』といった人気番組も、枠を移動した結果、軒並み改編前より数字を落としている。かろうじて『ぴったんこカン・カン』が15%前後で移動後も好調なのと、キムタクのドラマ『MR.BRAIN』が序盤に20%超えをするなど、好材料もないわけではないのだが。

 そんななか、7月に再びお昼の枠の大幅改変が発表された。『ひるおび!』の放送時間を1時間短縮し、夕方にやっている『サカスさん』を午後2時台に。そして3時台からは『渡鬼』→韓国版『花より男子』→『水戸黄門』という流れの再放送枠になるとのこと。

 あまりにも後ろ向きなのだが、TBS、一体どうなっているのだろうか。あるテレビ関係者が言う。

「改編は、完全に失敗でしょうね。元々うまくいっていたところを動かすと、たいていダメになるので、あまりどこもやりたがらないんですが。特に高い年齢ほどそうですが、視聴者は、この曜日のこの時間はこのチャンネルという、視聴習慣というのが結構あるんですよ。それを、無視したような移動ですからね。フレンドパークが何曜日になったかきちんと言える人、少ないと思いますよ。移動してもそのまま視聴者がついてくると思ってしまった感じはありますね」

 この、視聴者無視のような改編のもとには、TBSの体質があるのではと分析する。

「『報道のTBS』と言われることもあるように、他局よりも報道の力がすごく強い局なんです。報道が全体を仕切っているようなところがあるので、今回みたいな7時台にニュース、人気番組を移動という、誰もがダメだと思うようなことも、通っちゃうところがありますね」

 さらに、番組の作り方にも問題があると、ある放送作家は言う。

「TBS は、保守的というのか、新しいものをやりたがらない傾向がありますね。今回の関口さんの番組の件でも、どうせ誰も見てない枠なんだったらと、思いきったことをやればいいのに、手あかのついた『激安』。しかも、2回目にして、銀座の母の占いメインの内容ですし。体質的に、他であたったような企画、よそで人気番組をやっている人を使うということが多いんです。それで『パクリのTBS』という言われ方もするわけですし。自分のところで一からソフトを作ってこなかったツケがまわってきたということなんじゃないでしょうか」

 再放送の水戸黄門が人気ならと、そこを厚めにするのはまあいいのだが、「夕方4時はテレビの前で水戸黄門」という決まった習慣になっている高齢者も多いだろうに、そこをまた無視して時間をずらしてしまう。5時台は、時期によっては大相撲中継の終盤とまるかぶりしてしまうし。これでは頼みの水戸黄門再放送まで数字を落としてしまいかねない。

家賃催促の大家をズブリ 鳥越「悪人と決めつけられない」(2009年6月16日J-CASTニュース)

   <テレビウォッチ>アパートの家賃を滞納する人物に大家が催促するのは当たり前だし、大抵は借りている家賃を払う。だが、約1万7000円の家賃、光熱費を含めて3万円強を5 年分、約200万円滞らせていたタクシー運転手の男(47)は大家(70)を刃物で刺した。大阪で起きた事件である。殺人未遂で逮捕された男は「毎日の催促で腹が立った。殺すつもりで刺した」と供述しているという。

   井口成人リポーターの取材では、大家はそんなに厳しく催促したわけではないらしい。だからこそ、5年分もたまったのだろう。赤江珠緒は「逆恨みもいいところ」と言った。

   井口によれば、男は「一言でいえば怠け者」で、人との約束を守らない、人と話をしない内向性タイプ。タクシー会社には月に5~6日しか出勤しない。それでも月10万円弱は得ていた。「(家賃を)払えるんですが、払わないんです」(井口)。なぜ払わないかは不明で、警察はそのあたりを調べているようだ。

   若一光司は「何か人格的欠陥があるような気がする。大家さんは、弁護士を介するとかして間接的に対応した方がよかった」と述べる。

   弁護士の大澤孝征は「大家さんの温情がアダになった」とし、裁判所の判決を得て、執行官立会いのもと強制的に追いだすとか、法の威力を示す方法を説明した。

   鳥越俊太郎は「同情するわけではないけど」と前置きして、「こういう社会常識どおりに生きて行けない人が、もっと貧しい時代にはいなかった。必死に食っていかなければならなかったから。何となく生きていける今は、浮遊している人が増えている。その典型的な例かなと思う。悪人と決めつけられない」と語る。

   聞いていた若一が「悪人に思えない人物が、突然、殺人未遂となるようなことをしてしまう、豹変するのが予測不能で一番、怖い」とクギを刺した。

いや、どう見ても逆恨み?した方が悪いでしょうそれは…
しかし毎度の事ながら鳥越俊太郎氏は…この人の場合、先の芸能人逮捕の際にも物議を醸した発言がありましたが、自身の経験からかどうも警察とか司法とかが絡んでくるととにかく文句をつけないではいられないタイプのようで、分かり切った答えしか返ってこないことを知っていながら起用し毎回コメントを求めるってどうなのよ?とも思えてしまうのですが。

それでもこうした個人の場合ですとまだ問題としては小さいとも言えるのですが、仮にも日本を代表する世界最大の放送事業者が妙なことを言いだしたとあってはその影響は小さからざるものがあります。
先日も取り上げましたNHK偏向放送疑惑に関して、その後も続々と新しい記事が出てきていますので紹介しておきましょう。

NHKスペシャル偏向批判でネットに説明文(2009年6月17日産経新聞)

 NHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」(4月5日放送)の内容が偏向していたとの批判が高まっている問題で、NHKは17日、同番組のホームページに「一次史料や研究者への取材に基づいて制作した。特定のイデオロギーや歴史観に基づくものではない」とする説明文を掲載した。

 説明文は「台湾が親日的であることは番組でも伝えている」とした上で、番組が使用した「人間動物園」「日台戦争」などの用語の根拠を挙げたほか、台湾人へのインタビューも「不適切な編集はない」と述べている。

 同日の会見で日向英実放送総局長は「一般の視聴者にも、きちんと説明した方がよいと考えた。見解はこれまでと変わらない」とした。

「番組偏向」批判にNHKが説明文 抗議団体「これでウソが分かった」(2009年6月18日J-CASTニュース)

   NHKの大型企画「シリーズ・JAPANデビュー」をめぐる波紋が拡大している。1859年の横浜開港から、1945年までの日本の歩みを振り返るという趣旨の大型番組なのだが、シリーズ開始直後から「自虐史観に基づいている」「インタビューの編集が恣意的だ」といった声が続出。「NHKの大罪」と題して新聞1ページを丸々使った意見広告が掲載されたり、全国で抗議活動が行われたりもしている。これを受けて、NHKはウェブサイト上に説明文を掲載したが、「番組に問題はない」とする内容で、批判は収まりそうにない。

「台湾人男性から抗議を受けている事実はない」

   批判を浴びているのは、NHKが2009年4月5日に放送した、NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー 第1回 アジアの『一等国』」。日本にとって初めての植民地である台湾を、どのように統治したかを描いたものだ。

   その中で、台湾の先住民族を博覧会で「展示」したことを「人間動物園」として紹介し、教育勅語を暗唱してみせる台湾人男性の姿も登場。さらに、台湾人を日本式に教育する「皇民化教育」についても触れ、

    「親日的とも言われる台湾に、今も残る日本統治の深い傷」

というナレーションも入った。

   この内容に対して、「偏向している」「自虐史観だ」との批判が相次いでいるのだ。

   「週刊新潮」が、4月23日号で「歴史歪曲と『台湾人』も激怒した NHK『超偏向番組』」という特集を組んだほか、5月18日の産経新聞(東京本社発行最終版)には、丸々1ページを使った意見広告が登場。

    「NHKの大罪」
    「NHKは日台友好関係を破壊するのか?私たちはNHKスペシャル『JAPANデビュー』の『やらせ』取材、歪曲取材、印象操作編集の偏向歴史番組の制作と放送に抗議します」

といった文字がおどった。

   これまでNHK側は、記者会見や国会議員からの問い合わせに対して、「内容に問題ない」との答えを繰り返してきたが、6月17日になって、番組制作の経緯を説明する文書をウェブサイトに発表した。A4で6ぺージにもわたるものだ。

   文書を発表した経緯について、日向英実放送総局長は会見の場で

    「これまでも個別の問い合わせに対し丁寧に対応してきたが、視聴者の皆さまにも説明すべきと考えた」
    「特定の意図や歴史観に基づいて作っているのではないことをご理解いただきたい」

などと説明。「特定部分を切り取った」などと批判されているインタビューについては、

    「台湾の方々へのインタビューについて、不適切な編集はありません。また取材や制作過程においても問題はありません

とした上で、インタビューを受けた2人の台湾人男性から抗議を受けている事実はない、などとした。総じて、「番組に問題はない」との主張が繰り返されている。

インタビューされた本人から抗議文?

   これに対して、前出の広告の事務局を担当しているCS放送局「日本文化チャンネル『桜』」の水島総社長は、

    「この文書が公開されたことで、NHKの主張が全部ウソだったことが分かった。非常にタイムリーで有り難い。実は、この問題をめぐる、3回目の台湾取材から戻ってきたばかりなんです」

と息巻く。

    「NHKは『抗議は受けていない』という回答を繰り返していますが、実はメチャクチャに怒っています。NHKにインタビューされたご本人から、捺印された抗議文を預かっています。『日本に来て、抗議してもいい』ともおっしゃっています。さらに、『人間動物園』で展示された青年の遺族が、当時の写真を見て『悲しい』と話している場面がありますが、本人に取材したところ、これは『懐かしい』という意味だと言うことが分かったんです。つまり、『お父さんが懐かしい』という意味です。捏造どころではありません」

   水島社長によると、6月19日には、関係資料を揃えて国会議員とともに総務省を訪ね、同省の見解を質すほか、6月25日には集団訴訟を起こす予定で、原告の数はすでに3050人に達しているという。

   水島社長は、

    「これらの事実は『チャンネル桜』でも続々と放送していく予定です。NHKの会長が、この事実を知ったら、顔を青くするのではないでしょうか」

と話している。

【NHK提訴】台湾民間団体「友愛グループ」も抗議書(2009年6月25日)

【台北=山本勲】台湾の民間団体「友愛グループ(台北市、陳絢暉会長)」は22日、NHKのドキュメンタリー番組「アジアの“一等国”」(4月5日放映)がグループ関係者の発言を偏向報道したとして抗議と訂正を求める文書を福地茂雄会長あてに郵送した。友愛グループは戦前の台湾で日本語教育を受けた世代を中心に「美しく正しい日本語を台湾に残そう」との趣旨で1990年代初めに発足、勉強会などの活動を続けてきた。

 同グループによると、NHKはインタビューした元メンバーの柯徳三さんら友愛会関係者の発言中、日本を批判した部分だけを放映し台湾の人の心と日台関係を傷つけたという。

いまだに続く台湾番組への抗議 NHKは亡国のメディアか?(2009年6月22日サーチナ)

 東京の大久保にあるお気に入りの台湾家庭料理の店にいったとき、そこで客の台湾人らと昨今の日台関係について議論になった。ある民進党支持者の台湾人企業家はいう。「日本は台湾を見捨てようとしているのか。あの番組をみればそういう気がする」。あの番組とは、NHKのシリーズ「JAPANデビュー」の第一回「アジアの“一等国”」である。

 いまさら説明の必要もないだろうが、台湾が日本統治を受けた歴史のネガティブ面を特集したこの番組は、4月5日の放映日以来、親台湾の日本人や親日本の台湾人から「偏向報道」「捏造報道」「意図的に日台関係を悪化させるために作られた番組」と抗議の声が上がっている。その抗議の声は日増しに大きくなり、先日は自民党の国会議員ら60人以上があつまって「公共放送のあり方について考える議員の会」も発足。番組が放送法第3条の2(政治的公平、事実をまげない報道など)に違反していないかを検討するという。

 この番組は私も見た。確かにNHKらしい自虐史観が根底にながれ、意図的なインタビューのカットや事実誤認もちらほら。ただ、放送局の編集権の自由を大きく逸脱するほど政治的不公平かというと、このくらいのインタビューの刈り込みや脚色、イデオロギー色はこれまでのNHK番組にも多々あった。ただ、テーマが台湾であったということが、放送日から2カ月以上もたって今なお激しい抗議の声が上がっているが理由ではないかと思う。

 今、台湾は中国に事実上、併呑されかけている危機的状況が背景にある。親中国の馬英九(=写真)政権になってから、李登輝、陳水扁ら両氏が少しずつはぐくんできた台湾人アイデンティティと独立への期待がみるみるしぼんできた。関税撤廃を軸とした経済協力枠組み協定(ECFA)が調印されれば経済的にはほとんど統合されるようなものだ。今年8月には、福建省アモイから台湾・金門島までの遠泳大会という平和イベントを理由に、台湾側の軍事防護策が一時撤去されるという。馬総統が2012年に再選されれば、台湾海峡が事実上中国の支配下に置かれる、というのは冗談ではないかもしれない。

 自由と自立を望む台湾人にとっても、日本の安全保障の観点からも、この流れはなんとか食い止めたいのだが、今の米国には中国に抵抗できる余裕がない。せめて日本が台湾との経済的結び付きを強化するなどして、台湾の中国依存度を減少させてほしいと民進党などは期待している。そういう中でNHKが日本の親台湾世論に冷水をかけたわけだ。

 媚中派と呼ばれるNHKが中国からなんらかの利益供与をうけて、日本人の対台湾世論の操作を請け負った、などと陰謀論を言うつもりはない。しかし台湾については、単に表現の自由で片づけられない、日本の安全保障と台湾の未来という切実な問題が絡むということを知っていてこの番組を作ったなら、「公共放送」の皮を被った亡国のメディアといわれても仕方ないだろう。(執筆:中国ウォッチャー 三河さつき)

色々と各方面からの主張が錯綜して問題がわかりにくくなってきている部分もありますが、産経新聞ではまとめ記事まで掲載しているようですのでせっかくですから紹介しておきましょう。
ちなみに記事中にもあるようにNHKの方では今回の件に関して一般向けへの「説明」なるものを公開していますが、これを読んでどう感じるかは読んだ者の主観といったところでしょうかね。

【NHK提訴】JAPANデビュー どこが問題になっているのか (2009年6月25日産経新聞)

 集団訴訟が提起されたNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」。NHKはこれまで放送内容には問題はなく、偏向もしていないと強調している。しかし、8千人を超える原告の数は今も増え続けており、第2次提訴も検討されている。一体、番組のどこの部分が問題とされているのか。

日台戦争

 《日本軍に対し、台湾人の抵抗は激しさを増していきます。戦いは全土に広がり、のちに「日台戦争」と呼ばれる規模へと拡大していきます》

 台湾と日本の間に戦争の過去はない。出演した台湾人からも「先住民族の抵抗なら治安の悪化だ」「戦争は言い過ぎ。NHKの誤り」などと抗議があがっている。

 NHKは「日台戦争」という言葉について、日本の大学教授らが使っていると根拠を挙げた。しかし、「平成に入って用いられた造語。確かに『日台戦争』という言葉を一部の大学教授が使っているが原典は戦争の定義もしておらず、治安回復のための掃討戦に過ぎない」(日本李登輝友の会関係者)という。

人間動物園

 《イギリスやフランスは博覧会などで植民地の人々を盛んに見せ物にしていました。人を展示する「人間動物園」と呼ばれました》

 NHKは、1910年の日英博覧会のパイワン族の写真に、「人間動物園」の文字をかぶせた。フランスの学者、ブランシャール氏の共著「人間動物園」などを参考にしたという。

 しかし、当時イギリスやフランスでそうした言葉が使われていたのかどうかは明らかにしていない。また日英博覧会には、パイワン族だけでなく、日本の村やアイヌの村、力士も参加していた

 これを今も栄誉としている村もあり、「日本政府がパイワン族の実演を『人間動物園』と呼んだことはない」(訴状)、「パイワン族に対する人権問題」(出演者)と訂正を求める声が出ている。

 番組放映放映直後から、「日本の台湾統治の悪い面ばかりを強調している」「明らかに制作者側の悪意が感じられる」などの声が続出。「後藤新平を弾圧差別の首謀者として描くなど総じて台湾統治の負の側面をことさらに強調しており、わが国を不当に貶めた番組」だという怒りも。

経営委員からの疑義

 NHKは膨大な資料と関係者への取材を踏まえた番組で事実に基づき、問題はないとホームページで説明している。しかし、5月26日のNHK経営委員会では、小林英明委員(弁護士)が「日本と台湾の間に戦争がなければ、そのような内容を放送することは放送法に違反する」「学会で多数説でなく、少数説や異説なら、そう説明するのが正しい放送では?」と問う場面があった。

 日向英実放送総局長は「一説とは考えていない」と答え、多数説なのかは、次回へ持ち越されることになった。経営委員会内部では個別の番組の是非を論じるのを差し控える空気もあるようで、小林委員の意見に他委員が「そういう意見が経営とどう関係しているのですか」とクギを刺す一幕もあったという。

NHKの主張の是非はともかくとしても、一度こうまで話が大きくなってしまうと今の時代なかなか直ちに消火作業完了と言うわけにはいきません。
かねて国会議員の間でも問題視されているとは話に聞くところですが、このたびついに今回NHKに対する集団訴訟まで起こされているようなんですね。
ま、少しばかり無理筋なところもあるのかなと見える話ではありますが、こうした法廷という場において議論を深めるというのも彼らの狙うところではあるのでしょう。
何しろ直接の被害を受けた現地の方々という「弱者」が自らそれを法廷で訴えると言うのですから、これは常々弱者の味方を自認している(らしい)マスコミの皆様方にとっても全面的に支援したくなるような話かなという気はしますけれどもね。

台湾統治で偏向報道…8300人、NHKに集団訴訟 「虚偽の事実捏造。極めて悪質」(2009年6月24日ZAKZAK)

 日本の台湾統治を取り上げた、NHKスペシャル「アジアの“一等国”」(4月5日放送)の偏向・歪曲問題で、8300人を超える視聴者らが25日、放送法や受信契約に違反する番組で精神被害を受けたとして、NHKを相手に計約8300万円の損害賠償を求める集団訴訟を東京地裁に起こすことが分かった。

 問題の番組は、台湾統治を現地取材や歴史的資料をもとに振り返ったものだが、放送直後から「全篇が“歪曲報道”の連続」(ジャーナリストの櫻井よし子氏)、「日本の台湾統治を批判するため、台湾人の証言を都合よく操作した」(日本李登輝友の会)などと批判が続出している。

 訴状によると、原告らは、同番組について「事実に反し、一方的な『やらせ』取材をし、虚偽の事実を捏造し、極めて悪質で偏向したものである」と断定。政治的に公平で、事実に即した良質な番組をつくるという、放送法や受信契約に違反しており、「不法行為として損害賠償を請求できる」としている。

【台湾人の証言も開示へ】

 裁判では、NHKの取材を受けたが、「インタビューを恣意的に編集された」と激怒し、悲しんでいる台湾人の証言も開示される予定。

 今回の提訴は東京中心だが、関係者によると、今後、同様の訴訟を全国でNHKに起こす準備が進められているという。

 同番組は、永田町でも問題視されており、自民党の安倍晋三元首相や中川昭一前財務相ら有志議員が11日、内容を検証する議員連盟「公共放送のあり方について考える議員の会」を発足させている。

俗に言う「テキサス親父」について以前にも何度か紹介したことがありますが、今回の件とはまた別の話ながらテキサス親父がこんなことを言っていますので紹介しておきましょう。

テキサス親父が喝!日本の誇りと愛国心 - Japanese pride and patriotism

外国人などと話していると「こいつ右翼か?」と思うような過激な言動が当たり前に飛び出してきて驚くことがままありますが、概して諸外国と比べると日本という国はナショナリズム的思想が弱い、あるいは愛国心云々などという言動は時に反社会的危険人物とも見なされかねないというところが確かにあるようです。
昔の文献などを見ていますとほんの半世紀ばかり前まではそんなでもなかったようですから、これは戦後社会における価値観の変換の結果というものなのでしょうが、日本人の常としてしばしば極端から極端へと走りやすいということは要注意ですよね。
最近は北朝鮮情勢だのとも絡めて周辺国との関係もそれなりに緊張が高まっている部分がありますが、また妙な塩梅に針が逆から逆へ振り切れてしまうようなことのないように、愛国心にしろ何にしろ中庸と言いますか、全否定あるいは全肯定してしまうよりも適切なところで妥当なものを持つように心がけておくことが良い結果を呼ぶのではないかなという気がしますけれどもね。

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