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2008年12月13日 (土)

湯沢町重粒子線治療施設計画 迷走を続けるその後

松浦お前は神か!!(爆)
しかし終了間際の仙台は何ともまあ…(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ま、それはともかく…以前にもかな~り否定的に書きましたところの湯沢町重粒子線治療施設の件ですが、誰一人その実態を知らされないままに頓挫しそうな勢いです(湯沢の一町民さん、情報ありがとうございます)。

がん治療施設誘致 財団の年内設立困難(2008年12月13日朝日新聞)

 湯沢町が目指している重粒子線がん治療施設の誘致計画をめぐり、施設の建設や運営主体となる財団法人の年内設立が難しい見通しであることがわかった。計画に関する質問が相次いだ
12日の町議会一般質問で、上村清隆町長は「計画に進展はない」と答弁し、撤退の可能性も示唆した。

 財団法人設立準備室の丸茂正光室長は、9月に行われた住民説明会や記者会見の中で、「早ければ10月中に、遅くとも年内には財団設立を済ませたい」と述べていた。

 一般質問では6人の議員のうち3人がこの問題を取り上げた。各議員からは「あまりにも楽観的」「計画が何も明示されていない。ゆゆしき事態だ」と厳しい声が飛んだ。

 上村町長は答弁で、「町所有の遊休地を有効活用し、町の産業構造改革につながればとの思いだ」と誘致の必要性を強調。その一方で「(手を)引くかということも考えていかなきゃならん」と述べ、計画からの撤退についても初めて言及した。

 また、町が実施した建設予定地の土壌汚染処理調査に関し、町が特命随意契約で委託した茨城県の会社の取締役に、財団設立の中心メンバーである医療法人理事が名を連ねていることも明らかになった。入札を経ずに実績に乏しい会社と契約を交わしたことについては、「緊急性があったから」(上村町長)との説明に終始した。

 この誘致計画は、丸茂氏らが新たな財団法人を新設した上で、町有地を安価で買い取り、最先端のがん治療施設を建設するというもの。だが、この土地は土壌汚染が確認されており、町が8~14億円に上るとされる汚染処理費用を負担する

この計画のずさんさ、町長の独走ぶりには今さらどうこう言っても仕方がないとして、報道を額面通りに受け取るなら計画からは撤退の方向ということでめでたしめでたしとも思えるわけですが、何しろ天下の朝日の報道ですからどこまで信用してよいものやら(苦笑)。
実のところこの手の計画が頓挫しかけているのは湯沢町だけの話でもなくて、このところの世界的不景気のあおりを受けて他の同種計画も頓挫しそうな勢いなのですね。
となると当たり前のことですが、仮に今後こうした施設の建設が再浮上するとしても優先されるのは需要の大きい都市部での計画であって、わざわざ湯沢町の綱渡りな話に乗ってくれる出資者はそれほど期待できないだろうという予想が立つわけです。

粒子線治療の最先端施設、資金難で着工できず:愛知県(2008年12月医療・医学ニュース)

がんを痛みなく治す「粒子線治療」を目指し、民間事業者として全国で初めて愛知県大府市に建設を計画している最先端医療施設の資金集めが難航、着工のめどが立っていないことが分かった。

がん細胞に直接放射線を照射し手術せずに治す重粒子線がん治療施設で、名古屋大名誉教授らが役員を務める「名古屋先進量子医療研究所(アイナック)」が大府市の「あいち健康の森」の西側2万平方メートルに、治療病棟や先進画像診断棟などを建設する計画。10年の完成を目指してきた。

民間では例のない施設のうえ、健康保険が適用されないため治療費が1人約300万円と高額。名古屋市が別の粒子線治療施設を計画しているため、採算性を危惧する金融機関や企業が貸し付けや出資に慎重になっている背景もある。(中日新聞)

重粒子線治療施設ということに関しては、採算性というものを考えないわけにはいきません。
治療の適応範囲自体が(今後拡大されていくとしても)かなり限られている上に、少なくとも現段階では保険診療にも認められていないということで患者にとっては大きな経済的負担を求める治療です。
重粒子線よりずっと需要が大きいだろうガンマナイフ(脳腫瘍などをねらい打ちするのに用いる治療法)ですら全国49施設、各県1施設というのが採算の限界と言われていますし、ひと頃マスコミで万能のように取り上げられて大人気だったPETなどもそろそろ経営的には厳しいかとささやかれている時代なのですからね。
要するに元よりさほど需要が見込めないものであって、恐らく全国で数カ所程度の施設があれば十分ではないかと言われている中で、湯沢町への立地が(最大限大きく見積もって)北陸地方のセンターとなり得るほどの需要があるものかどうか。
そして何より、湯沢町にこんな施設が出来たとしてキャリアを放り出してまで働きたいと思う放射線科医をはじめとするスタッフがどれだけいるものかを考えなければいけないでしょうね。

もちろんこの手の治療はある程度全身状態(ADL)のいい患者が対象になる場合が多いはずですが、患者の立場として考えた場合にはどうでしょうか?
これが泊まり込みの健診などと言う話であれば、空気の良い田舎でのんびりバカンスがてらと言う需要もある程度はあるかも知れません。
しかし治療中に何か合併症なりがあった時に、常時そろっている各科の医師が万全の治療体勢を取ることが出来る都市部の治療施設と、何かあったら大慌てで遠い基幹施設に送らなければならないような(失礼ながら)田舎の治療施設と、あなたならどちらにかかりたいと思うでしょうか?
重粒子線治療の対象となるのは、今まさに生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている患者であるという当たり前の事実を忘れてはならないのは当然ですよね。

一つ気になるのは、こうした施設を建設することが本当に湯沢町のイメージアップにつながるのかどうかと言うことです。
新潟県中越沖地震の際にも「原発から放射線が漏れるのでは?!」という風評被害によって同県下の宿泊予約はキャンセルが相次いだと言います。
医療業界など一部の人間の感覚ですと「重粒子線治療施設?話のネタに見学がてら行ってみるか」ということもあり得るかと思いますが、温泉やスキーを目当てに湯沢町に通ってくるようなごく普通の観光客に対してこの施設がどのようなメッセージを発するものか、少しばかりの想像力は必要かも知れませんね。
施設は作れど患者は集まらず巨額赤字垂れ流し、おまけに観光客の足まで遠のいたりするようなことになれば…責任を取るにしても町長の首一つでどうこう出来るような問題とも到底思えないのですが。

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コメント

湯沢の馬鹿町長もようやく気付いたようです。自分が騙されていることに、そもそも西村訓子の目的は地方交付税を受けていない裕福な自治体で、自由にお金が出し入れできる馬鹿首長を探していたのです。
湯沢町での詐欺の筋書きは次のとおりです。
汚染されている土地を買い受け、土壌汚染処理が必要と持ち掛ける。問題なのはその費用である。例えば土地の購入費を一億として、その除去費用に5億と見積もるのです。当然調査業者会社から除去業者まで西村の子飼の業者で何のノウハウもない名前だけの会社、仕事は全て丸投げです。何処でも受けるか?それは除去費用である。ベルトコンベヤーなどで掘削した土砂を攪拌して戻すだけでしょう。こんなのに掛かる費用は何十万で済みますので、4億円以上を搾取する分けなのです。恐るべし「詐欺女」です。裕福な自治体の首長は「西村訓子や炭谷茂には注意しましょう!」

投稿: 湯沢町の一般町民より | 2009年2月18日 (水) 20時53分

幸いにしてと言うべきか不幸にしてと言うべきか、そうしたまとまったお金をポンと出せる自治体も昨今ではずいぶんと減っているようですので(苦笑)

投稿: 管理人nobu | 2009年2月19日 (木) 10時23分

湯沢町重粒子線治療施設計画のその後・・・
何とこの問題の当事者上村町長が町長選に再出馬を表明!
「1期目の種まきは終わった。」と発言し、2期目に望む考え?
種なんて何にもない、重粒子で混乱を招いただけの馬鹿者が良くも
再出馬など出来たもの、恥を知らない馬鹿町長は未だ健在なり、
湯沢町もいよいよ破滅へと進む、近隣の市へ合併の申入れもまん
ざら遠くない話。アーメン

投稿: 湯沢町の一般町民より | 2009年6月 7日 (日) 08時51分

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