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2008年10月 5日 (日)

宇宙船「神舟7号」の悲喜劇(続報)

前回ちょっとおもしろおかしいネタとして取り上げた中国の宇宙船「神舟7号」の騒動ですが、どうも妙な塩梅に延焼しちゃってるみたいですね。
まあ近ごろでは中国絡みのニュースと言えばネタか?と思えるようなものも数ありますから、どうしてもハナから身構えちゃうのはやむなしなところもあるわけですが。

中国国内のネットで議論騒然、「神舟7号」の船外活動は捏造映像なのか?

【Technobahn 2008/10/2 16:10】9月25日に打ち上げられ、28日には中国初の船外活動を行い、その模様の地上に生中継することに成功した有人宇宙船「神舟7号(Shenzhou VII)」に関して、今、中国国内のネットでは熱い議論が繰り返される状態となっている。

 中国国内向けに生放送された「神舟7号」の宇宙飛行士による船外活動の映像の中に、何度も「気泡」のようなもの(画像上の赤い円で囲った部分)が上昇するシーンが写りこんでいたからとなる。

 中国語系の掲示板には宇宙空間で「気泡」が生じるおかしいとし、この映像は事前に用意された捏造映像ではないかとする書込みが続く一方で、熱心な愛国主義者からは「台湾人は黙っていろ!」といった中傷的な書込みも続くなど、今、中国語系の掲示板は、この問題を巡って意見が真っ向から対立するところとなっている。

 実は、中国国内のネットで中国の宇宙開発の捏造説が飛び出すのは今回が初めてのことではなく、昨年打ち上げられた中国初の月探査衛星「嫦娥1号」の撮影した月面映像を巡っても、映像はNASAが打ち上げた映像を利用して捏造されたものではないかとする議論が飛び出し、中国の宇宙機関となる国家航天局(CNSA)の責任者が異例とも呼べる反論を行わなければならない状況となった。

 今のところ、当局はネットで続く「神舟7号」捏造説の書込みに関しては「黙視」する姿勢を示しているが、こうした書込みが続くようであれば、「嫦娥1号」の時と同じように何らかの説明を行わざるを得ない状況に発展することも危惧されている。

 それはそうと、「神舟7号」の宇宙飛行士が船外活動を行った際に写りこんだ「気泡」のようなものは一体、何なのだろうか?

 この「気泡」のようなもの、宇宙船内で凝結してできた水分が温度低下と共に固体化、それが何らかの力が働いて船外活動のために開かれたハッチから船外に放出されたとか、考えれば、いろいろな原因を思いつくことは可能だが、解像度が低い映像しか公開されていないこともあり、この気泡のようなものが一体、何なのか部外者が割り出すことは難しいのが現状だ。

 ただ、中国国内のネットでは同じ捏造説に対する反証説の一つとして、1965年に行われた米国初の船外活動となる「ジェミニ4号(Gemini IV)」の動画映像にも今回の「神舟7号」の船外活動と同じような「気泡」が写っているという書込みが多くあるのは面白い。

 実際に指摘されている「ジェミニ4号」の映像(下)を確認してみたところ、40年以上も前の映像なため、不鮮明ながらも気泡のようなものが何度も上昇する様を確認することができた。

 この気泡の正体は何なのかは今のところは判らないが、実はこうしたカプセル型の宇宙船のハッチを開いて、宇宙船に近い範囲で行う船外活動では、以前から生じていたものなのかもしれない。

日本ならこういうのは公的には黙殺と言うのが相場ですが、あちらさんでは皆さん真面目なのか律儀に反論してらっしゃいます。

宇宙遊泳中に水の泡? 飛行士「メモ紙片だ」―神舟7号

神舟7号に搭乗した劉伯明飛行士は、タク志剛船長(指令長)が船外活動をしている時の映像に見えた小さな物体を、自分たちが使ったメモの紙片だろうと述べた。
 新京報などによると、神舟7号に搭乗した劉伯明飛行士は、タク志剛船長(指令長)が船外活動をしている時に見えた小さな物体を、自分たちが使ったメモの紙片だろうと述べた。問題の物体はテレビで中継された映像でも見え、これまでに「水泡だ。地上のプールで撮影した証拠だ」などとする意見も出ていた。(タクは「羽」の下におおとり)

 神舟7号が船外活動を実施したのは27日。景海鵬飛行士は帰還船に残り、タク船長と劉飛行士は軌道船に移った。船外に出たのはタク船長ひとりだが、劉飛行士も宇宙服に身を包み、船内からタク船長を補助した。両氏によると、軌道船内部は狭く、ハッチの取っ手にはひとりしか力を入れることができなかった。かなりの力が必要なことは想定内だったが、地上のプールでの訓練とは異なり、船内に残っていた空気の圧力の問題などがあり、予想外に大きな力を必要とした。

 記者が「ハッチから出る時などに、紙片が漂ったが」と尋ねると、劉飛行士は「その時はハッチを開けるのに集中していて気づかなかったが、メモとして使った紙だろう」と答えた。(編集担当:如月隼人)

ま、アポロ計画以来宇宙飛行と捏造疑惑というのはいわばお約束のようなものですが(苦笑)。
ちなみにかねて宇宙開発の取材を続けている科学ジャーナリストの松浦晋也氏は、自サイトでそのものズバリ「このっ、バカ共が!」のタイトルでこうした捏造騒動を一喝しています。
仮に中国の宇宙開発が最初から最後まで全部ネタだったとしても、日本にとっては松浦氏の言うがごとく、

 努力する者となにもしない者との間で、差が付くのは当然なのだ。

 幸いにして、衆議院選挙が近づいている。中国の宇宙開発をくやしく思う心があるなら、選挙で科学技術に、そして宇宙開発を支援してくれそうな政党と候補に投票しよう。

 日本のことは、日本で、しなくてはいけないのだから。

というあたりが最終的な結論になりそうではあるのですが、何かしら妙な方向に突っ走る人びとというのはどこの国にも大勢いらっしゃるようですね(苦笑)。
2chあたりを筆頭とするネット掲示板を評して「トイレの落書き」なんて言う人もいらっしゃいますが、日本に限らずネットってのは世界的に「疲れた親父が愚痴る飲み屋」的な役割も果たすようになっているわけです。
まあこうやって小さな毒をこまめに吐きだしている方が人間得てして平和なものなので、これがどこかの業界のように黙って逃散しちゃうようになったら本気で終わってるなというところでしょうか。

そんなわけで中国さん、落書き一つない清潔な国を目指すなんてあんまり気張りすぎない方がいいんじゃないですかね。

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