« 麻生内閣で桝添厚労相留任? | トップページ | 今どきメディカルスクール? »

2008年9月25日 (木)

毎日新聞と捏造の枢軸

今回は日本ユニセフ御推薦の映画「闇の子供たち」の話題です。

この日本ユニセフという団体が国連児童基金(UNICEF)の日本支部ではないと言うことは以前にも紹介しました。
また日本ユニセフと毎日新聞とが何かしら深い関係がありそうだなということも以前に紹介しました。
そういう背景事情を知っているものですから、この「闇の子供たち」について毎日新聞がわざわざ紙面を割いて妙にヨイショしていることを見ても、さもありなんとしか思っていなかったわけです。
さて、その「闇の子供たち」が現地タイで上映中止になったと話題になっています。

『闇の子供たち』バンコク映画祭で上映中止に

 バンコク国際映画祭に出品されている阪本順治監督の『闇の子供たち』の上映が中止された。同作は、タイの児童売春と臓器売買をテーマにした社会派のドラマ。映画祭幹部は、映画が「タイの社会において適切でない」と主張している。
 タイ・フィルム・オフィスによれば同作は昨年、同団体からタイ国内での撮影許可を得ないまま、現地の映画会社の協力のもと、バンコクでの撮影にこぎつけた経緯がある。
 映画祭は23日(火)に開幕し、8日間の日程で開催される。プログラマーは、今月初旬に出品作を発表。だが、映画の内容を告げられた、映画祭のスポンサーであるタイ政府観光局とタイ映画連盟が、プログラムから外すことを決定した。同映画祭のホームページでも、既に上映スケジュールから削除されている。
 「悪事を働くのは外国人ではありますが、映画にはタイ社会にふさわしくない児童売春に関する不適当な内容を含んでいます」とJaruek Kaljaruek連盟議長は説明する。

各社の記事を読んでいるのみでは何かしらの政治的判断と言うものが働いたのかとでも思わされるような話ですが、この「闇の子供たち」という映画自体が実はかなり怪しげな代物ではあるのですね。

日本ユニセフ協会推薦映画「闇の子供たち」に疑問続出

公開中の映画「闇の子供たち」に疑問点が続出している。
マスコミ各紙でも報じられたように、同作品は9月23日から開催のバンコク映画祭での上映が中止となった。タイ国内での無許可での撮影、タイの実態とかけ離れた内容であること等を、主催者側が問題視したためであるという。
映画に協力した大阪大学医学部の福嶌教偉氏は日経ビジネスオンラインのインタビューで、この作品はフィクションであると明言する。タイで日本人が心臓移植を受けた例はないという。また、親が他人の子供を殺してまで我が子に心臓移植を受けさせたいという心理描写は、医療現場の実態とは異なると述べている。
登場人物のセリフについて、「僕としては、ちがう言い方をしてほしかったなぁというのはあります。すくなくとも、僕が目にしてきたお母さんたちは、違っていましたから」と同氏は語る。更に、心臓移植の場面に関しても、作品中に出てくるようなビジネスとして成立するものではなく、タイの医療の実態にも合致しないと指摘している。

ところが、この作品はこれまで各サイトにて、「幼児の人身売買、売春というショッキングな真実を描いたノンフィクション映画」と宣伝されてきた。その影響もあったためか、ネット上に書き込まれた映画の感想には、ノンフィクションであることを前提としたものが少なくない。このような状況に対して、虚偽の宣伝ではないかという批判が続出した。
この作品は、日本ユニセフ協会の推薦映画でもある。同協会HPでは、映画の内容について「世界各地で実際に起っている「現実」を映し出しています」と紹介。一方、同協会北海道支部のHPの紹介文は、「ドキュメンタリーではありませんが、内容的にはドキュメンタリーと同じで、誇張でも何でもありません」という微妙な表現になっている。

8月7日の記事で扱ったように、同協会は毎日新聞の変態記事問題との関連で批判の対象となっていた。同協会とユニセフ(国際連合児童基金)は別組織であるという点が、曖昧にされているのではないかというのだ。この問題については、最近ではBPO(放送倫理・番組向上機構)にも視聴者から苦情が寄せられ、HPに意見が掲載されている。
なお、「アニープラネット」によると、映画で「江口が演じている新聞記者の社内は毎日新聞で撮影されている」とのことで、またもや毎日新聞と日本ユニセフ協会が揃って話題になってしまった。

要するに明らかなフィクションであるにも関わらずまるで事実であるかのように描く、それも事実より悪くという方向で捏造すると言う構図であるならば、それは悪く描かれる側は腹も立つだろうとは容易に想像されるところです。
しかしこういう構図はどこかで見た記憶があるなと思われた方も多いのではないかと思うのですが、それは正解ですよ(笑)。

映画「闇の子供たち」宣伝に思う

 映画「闇の子供たち」(2008年8月2日公開)に関する情報を、読者から教えていただいた、感謝する。同映画については、すでにご存知の読者は多いことと思う。同映画は、タイで発生しているという、臓器移植を目的とした、あるいは、幼児売買春を目的とした、子供たちの人身売買を描いた作品とされている。同映画の原作である小説「闇の子供たち」の作者は、在日コリアンの梁石日(ヤン・ソギル)氏。同映画については、長年にわたり、子どもの「商業的性的搾取」の撲滅を訴えている(財)日本ユニセフ協会が協賛し、同映画の公開に際しては、毎日新聞も紙面を割いてアピールに協力している。在日コリアンと日本ユニセフ、毎日新聞は、一見、不思議な取り合わせに映るが、しかし、実は、同じ根を共有していることが、この構図から窺えるのである。

 毎日新聞の同記事(8月1日付)には、同映画の阪本順治監督のインタビュー記事が掲載され、このようなくだりがある。云く、「阪本順治監督:小説だから描写できること、というものがあるわけですが、それを映像として省くのか、それともあえて挑戦するのか。そうしたことを考えながら読み進める中で、幼児の人身売買は現実にあり、日本人も加害者としてそれに関与している。ならばその醜さをはっきりと見せるべきだと考えるようになりました」と。この「小説だから」、と阪本監督が述べておられる言資が実に興味深い。

 すなわち、フィクションの意味合いが濃厚だ。同作品(映画)は、基本的には、梁石日氏の筆による「小説」を映画化したものである。その前提の上で、阪本氏は、どう見せるか映画を作るか、とその構成を考えた様子が窺(うかが)える。そうして映画作りの想定を進める中で、現地(タイ)での、幼児の人身売買は実際に起こっていることであるから、原作(小説)の中に描かれている「日本人も加害者としてそれに関与している」ことも、「その醜さをはっきりと見せるべきだと考えるようになりました」と述べている。
(中略)
 重ねて申し述べて恐縮だが、シーンに挿入される「映画の現実」の事項が、現実と異なるのであれば、「この映画はフィクションです」、あるいは、「フィクションが含まれます」との注意書きが必要ではないか。

 上記に引用する、毎日新聞記事のの監督インタビューの中にはこうある。云く、「映画のラストも原作とは違います」と。原作(小説)とも内容が異なっている。その点についての問いに対して、監督はこう述べているくだりがある。云く、「阪本監督:たとえば、よその国のマフィアが関わっている、かわいそうな話という落としどころだったら、日本人の監督が何をもってそれをやりたかったのか、と突きつけられた時に僕自身が答えられない」と。さらに云く、「だから、日本人を(子供たちを)救出する側ではなく加害者として描くことで、われわれ日本人に“はね返ってくる”映画にしたかった。そうでないと、自分にはこの映画は撮れないと思ったんです」と。

原作にも増して、「日本人を加害者として描く」。その性質にある「映画」であることが判る。喩えは悪いが、プロセスが重なるほどに、「現実」とはかけ離れて行くのである。それが「映画」である、と謂うならば、ことさらに、「フィクション」の注意、断り書きが必要である。しかし、毎日新聞の当該記事にも、また、日本ユニセフの協賛ページにも、その旨は明記されていない。

 何の「現実」から「目を背けるな」と云うのであろうか。

やはりお前らか!(苦笑)
毎日新聞が絡むと何故こうも「捏造だろうが何だろうが日本を貶めれば勝ち」という価値観につながっていくのかよく理解できない話なのですが、色々な話を総合する限りではどうもそういう会社であるということしか言えないようですね。
つまり心ある人間にとっては今や毎日新聞に関わること自体が一つの大きなリスクであると言う言い方が出来るのではないでしょうか。

さて、ここまでが前振りでここからが今日の本題なのですが、少し前に毎日新聞の子会社が大学内でAVを無断撮影していたと話題になったことがありました。
この解散してしまったMCプレスと言う会社は毎日コミュニケーションズの関連会社なのですが、この毎コミは他にも色々な出版活動などを続けているわけです。

ところでここに井上清成弁護士という方がいて、以前から医療と司法と言う関係の中で色々な発言を積極的に行い医療関係者の間ではかなり注目されている人物なのですが、この方が本日9/25付けで本を出すことになりました。
その名もずばり「医療再建-絶望の現場から希望の医療へ」という、これまた医療関係者からは注目を受けそうな内容です。

本書は、著者である井上清成氏が、医療にかかわる弁護士としての立場から、加速度的に崩壊しつつある公的医療を全国民の利益のために再建するためにはどうしたらよいか、さらには医療に過度に介入する刑事司法をどう抑制するかについて、これらの医療の発展の足かせとなっている各種法律に焦点を当て、法律が医療に介入することによってもたらされる矛盾点や弊害をあげ、その改正案を提唱しています。

昨今、医療現場を取り囲む環境は急激に変化しています。刑事司法が医療現場に過度に介入し、医師個人の責任が追及され、容易に逮捕・拘留されるケースも珍しくありません。また、1980年代半ばから続く医療費抑制政策によって、医療従事者は慢性的な過重労働となり、特に勤務医の退職を助長させました。こうした結果、疲弊した医師が現場から立ち去り、医療現場では慢性的な医師不足に陥っています。その中でも労働時間が長く、訴訟リスクの高い小児科や産婦人科などの特定の科では、医師不足が顕著になり、病棟閉鎖や病院を廃業する事態にまで陥っています。

このような医療崩壊を食い止め、新時代の医療を築くために、「法に医療をあわせるのではなく、医療に法をあわせる」という見地から著した、これまでにない一冊です。
巻末には『医療崩壊-「立ち去り型サボタージュ」とは何か』の著者である小松秀樹医師(虎の門病院泌尿器科部長)との特別対談『医療と司法の視点で語る日本医療再建のための手がかり』を収録し、医療と司法のそれぞれの視点から、卑近な刑事司法介入への対応法と医療再建のための具体策を示しています。

問題はですね、ええ…この出版社が毎日コミュニケーションズだってことなんですね。
いや井上センセ、悪いことは言わないから関わらない方がよろしかったのではないかと…

|

« 麻生内閣で桝添厚労相留任? | トップページ | 今どきメディカルスクール? »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519753/42587372

この記事へのトラックバック一覧です: 毎日新聞と捏造の枢軸 :

» 毎日「闇の子供たち」記事一考 [博士の独り言]
映画「闇の子供たち」宣伝に思う 映画インタビュー:「闇の子供たち」阪本順治監督に聞く  「日本人にはね返ってくる映画にしたかった... [続きを読む]

受信: 2008年9月26日 (金) 06時41分

« 麻生内閣で桝添厚労相留任? | トップページ | 今どきメディカルスクール? »