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2008年8月 8日 (金)

毎日新聞捏造記事事件~続報その二

いやあ、何かこうも連日貴重なネタを提供していただいていいのかなって思っちゃうくらいなんですが>毎日さん。
前回の「毎日新聞捏造記事事件~続報その一」で取り上げました日本ユニセフなる団体につきまして、もうちょっと情報がありましたので追記します。

毎日変態記事に抗議した日本ユニセフ協会に疑問続出

毎日新聞の変態記事騒動に対する、日本ユニセフ協会の抗議が話題になっている。

「毎日新聞英文サイト上の不適切記事に対する当協会の抗議文と、これに対する同社からの謝罪文」と題した文章が、日本ユニセフ協会HPに掲載されている。 それによると、毎日新聞による一連の行為は、日本の品位を傷つけ、協会の長年にわたる実績が認められつつある状況に冷や水をかけるものであるという。

協会に対して、変態記事の件で多くの人々から「対応が手ぬるい」との批判が寄せられ、募金を停止する人々も続出したとのことだ。毎日新聞は抗議を受け入れた模様で、謝罪文が協会に寄せられた。

ところが、両者の対応を疑問視する声が強い。理由の一つは、日本ユニセフ協会の主要メンバーに毎日新聞関係者が何人もいるという点だ。ネット上では変態記 事騒動の当初から日本ユニセフ協会への抗議が活発だったが、ここまで対応が遅れたのは、この点とも関係があるのではないかというのだ。
写真

ん~今のところ何ともコメントのしようがないんですが、少なくとも今後毎日さんの取り上げる日本ユニセフ関連記事を見たときにはこういう話も思い出さないといけないんでしょうねえ。

ところで今回の毎日の捏造事件に対する対応については、どうも対応が遅すぎたんじゃないかという指摘があちこちから上がっています。
追求の主体となったネットと受けて立つ紙媒体という情報に対する速度感覚の違いもあるのでしょうが、果たしてそれだけなのでしょうか?
このあたりの事情に関して、ある程度社内情報も込みで佐々木俊尚氏が詳細かつ判りやすく書いていますので引用します。

毎日新聞社内で何が起きているのか

 毎日新聞の英語版サイト「毎日デイリーニューズ」が女性蔑視の低俗記事を長年にわたって配信し続けていた問題について、この一か月の間、毎日新聞社内外のさまざまな人と会った。

 その結果わかってきたのは、この事件が毎日のみならず新聞業界全体に与えたインパクトた影響は皆さんが想像しているのよりもずっと大きく、その 破壊力はすさまじい状況を引き起こしているということだ。これはインターネットとマスメディアの関係性を根底からひっくり返す、メルクマールとなる事件か もしれない。

ま、誰がという主体によってどの程度を想像していたかも異なるかとは思うのですが、毎日さんもむっつり黙り込んでいるだけに見えて結構こたえていたのは確かなようです。

 何が起きているのかをざっと説明しておこう。まず最初は、ウェブサイトへの広告から始まった。ご存じのように毎日のニュースサイトである「毎日 jp」の広告は、7月中旬から一時全面ストップした(現在は復活している)。毎日に広告を配信するアドネットワークを運営しているヤフーが、広告供給を停 止したからだ。名前は公開できないが(以降、差し障りのある話ばかりなので、証言はすべて匿名になってしまっていることをお許しいただきたい)、あるヤ フー社員は次のように証言している。

 「スポンサーの多くから『毎日への広告を止めてくれ』と要請があったんです。我が社のアドネットワークは、複数のメディアに同時に広告を配信して いるので『ひとつの媒体の広告だけを止めるのは技術的には難しい』といったんは断ったのですが、あまりにも要請が多く、押し切られたかたちですね」

 この社員が語っているように、毎日に広告を出稿しているスポンサー企業や提携先、関連団体などに対して、広範囲な「電凸」(電話作戦)が行われ た。その対象となった企業や組織の総数は、毎日社内の集計では二〇〇社以上に上っている。この結果、広告出稿の停止はウェブから本紙紙面へと拡大し、誰で も知っているような大企業も含めて相当数のスポンサーが、毎日紙面への広告を停止する措置をとった

 毎日広告局員の証言。「『おまえのところの不祥事で、うちのお客様相談窓口がパンクしてるんだぞ!』とスポンサー側担当幹部から怒鳴られ、広告を 停止させられる処分が相次ぎました。いま現在、必死で幹部がスポンサーまわりをして平身低頭し、何とか広告を復活させてもらえるようにお願いにまわってい るところです」


いやあ、当初2chあたりでは、

「毎日に電突するよりスポンサーに電突したほうが効くぞ」

「馬~鹿そんなの痛くもかゆくもねえよw」

「毎日工作員乙w俺もこれからスポンサー突撃してくるわw」

なんてカキコがあちこちで見られたわけなのですが、結局のところ本当に工作員だったということなんですかねえ…

で、これも面白いのが、普段なら鬼の首でも取ったように他人のスキャンダルを突き回るのが好きな他のマスコミ各社が今回全く沈黙している件なんですが、これも色々と面白い事情があるようで。

 この毎日の現状は、他紙にも知られつつある。ネットの世界では「朝日や読売が漁夫の利で毎日を追い落とす口実に使うのではないか」といった声も出 ているが、しかし業界全体をとってみても、そういう雰囲気ではまったくない。毎日を追い落とすどころか、「次はうちがやられるのではないか」という不安と 恐怖が、新聞業界全体を覆いつつあるのだ。

恐怖感が新聞業界に蔓延している

 別の全国紙社会部記者の証言。「毎日の低俗記事事件をきちんと報道すべきという声は部内でも多かったし、僕もこの問題はメディアとして重要な事件 だと認識している。でもこの問題を真正面から取り上げ、それによって新聞社に対するネットの攻撃のパワーが大きいことを明確にしてしまうと、今度は自分た ちのところに刃が向かってくるのではないかという恐怖感がある。だから報道したいけれども、腰が引けちゃってるんです」

 この事件のマスメディアでの報道が少なく、扱いも小さいのは、「同じマスコミ仲間を守ろう」というような身びいきからではない。この記者も言うように、不安におびえているだけなのだ。

ええと…あのですね、今まであちこちでいろんな人が言ってきたことだと思いますけど、今までそういう恐怖感を多くの国民に与えてきたのは他ならぬ貴方達マスコミでしょうが?
それが自分達がやられる側になった途端に何を初心いことを言ってるんですか?
自分たちだけは安全な場所にいて他人を好き放題攻撃して良いなんて勘違いした輩がどれほど醜くなれるものか、多くの人間がすでに学習しているんです。
近ごろでは新聞離れテレビ離れなんて言いますが、娯楽の多様化だの価値観の変化だのと耳当たりの良いことを言って現実をごまかしたって仕方がないでしょ?

まあそれはともかくとして、記事によるとネット上での「祭り状態」に対してどう対応するべきか、毎日社内でも意見が真っ二つに割れていたようですね。
大まかに言えば古い世代は放置を主張し、もう少しネット事情を知っている世代はそりゃまずいと積極対応を主張したということでしょうか。

 しかし実際には、毎日社内にはかなりの論争が起きているというか、対立のようなものが発生している。端的に言えば、それはネットに対して歩み寄ろ うとしている人たちと、ネットを批判している人たちの対立である。後者のネット批判者たちの中心には、昨年正月に毎日紙面に連載されてネットの言論空間で たいへんな物議を醸した『ネット君臨』に関わっている人たちがいる。

(中略)

 そして朝比奈社長は言うまでもなくネット君臨派だ。彼はネット君臨の連載当時は、編集の最高責任者である主筆の立場にあり、柳田邦男氏や警察庁の 竹花豊氏、ヤフーの別所直哉氏に加えて私も参加した「ネット君臨」識者座談会で司会を務めた。この座談会で私が「ネットの匿名言論には、会社の圧力などに 負けて実名では発言できない人たちが、正論を言える場所として重要な意味がある」といった話をしたところ、彼は「そんな卑怯な言論に答える必要はない」と 司会者の立場も忘れて反論を始めた。私が「匿名でしか発言できない立場の人間には有効なのではないか」と言い返すと、「そんな者の言うことは聞く必要がな い。言いたきゃ実名で言えばいいんだ」と切って捨てた。

 朝比奈社長は一九六〇年代末、東大農学部の全共闘のメンバーだったと言われており、マスメディアには彼のような学生運動経験者が大量に流れ込んで いて、いまや編集、経営の幹部クラスに名前をぞろぞろと連ねている。彼らは「自分が時代の最先端を走っていると信じていて、自分が理解できないものはいっ さい受け入れない」という全共闘世代の典型的な特徴を備えている。だからインターネットのような新しいメディアの本質を理解しようとしないし、歩み寄る気 持ちもない。

「あの連中」という侮蔑的な呼ばわり

 しかしこうした考え方は朝比奈社長のような全共闘世代の幹部たちのみならず、毎日の「ネット君臨」派の人たち全体に言える性質のようだ。中には三 〇代の若い記者もいるが、しかし彼らは「ネットで毎日を攻撃しているのはネットイナゴたちだ」「あの連中を黙らせるには、無視するしかない」などと社内で 強く主張していて、それが今回の事件の事後対応にも影響している。

 しかしこのように「あの連中」呼ばわりをすることで、結果的にネット君臨派は社内世論を奇妙な方向へと誘導してしまっている。「あの連中」と侮蔑 的に呼ぶことで、「あんな抗議はしょせんは少数の人間がやっていることだ」「気持ちの悪い少数の人間だ」という印象に落とし込もうとしている。実際、今回 の事件の事後対応で、ネット歩み寄り派の人たちが「事件の経緯や事後対応などについて、あまりにも情報公開が少ないのではないか。もっと情報を外部に出し ていった方が良いのではないか」という声が出たのに対し、彼らネット君臨派は「そんなことは絶対にするな。2ちゃんねるへの燃料投下になる」と強くたしな めたという。実際、情報を出せば2ちゃんねるに新しいスレッドが立つ可能性はきわめて高かったから、この「指導」は経営陣にも受け入れられ、この結果、情 報は極端に絞られた。いっときは毎日社内で、「燃料投下」というネット用語が流行語になったほどだった。

う~む、この「匿名での発言など無価値」という論は最近どこかで見た気がするなあと思っていたのですが、ありましたありました。
近ごろでは部の人々の間で急激に知名度をアップさせていると噂の(笑)小倉弁護士と同じではありませんか!
まあ小倉氏に関してはこの頃の言動はなかなかに常軌を逸していて正直あまり近づきたくない、もとい、なかなかに素晴らしい個性を発揮されている貴重な人材であることは皆様もご存じのところでしょうが(苦笑)。
何でもこうしたスタンスを近ごろでは「実名原理主義」などと言うそうですが、2chなどの匿名主義に対してOhmyニュースあたりが言い始めた動きでもあるようですね。

ところで最後に一つ、素朴な疑問。
毎日さんは確かに署名記事は多いのですが、署名記事に対する批判は受け付けないというスタンスなのでしょうか?

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コメント

毎日が07年元旦の「ネット君臨」にて全力で擁護していた
「さくらちゃんを救う会」が現時点で抱えている問題点をざっくりあげる
→1億5000万円以上の募金が事実上使途不明金化

■救う会公式サイト 会計報告
・07年9月の帰国以来、現地滞在費の精算をやっていない。
(募金の内訳では現地滞在費500万円を計上)
・未だにデポジット返金の報告がない。
(ロマリンダの過去の事例では帰国から4~5ヶ月以内に返金あり)
・募金活動中に公言していた公認会計士による会計監査をやっていない。
(両親からの3000万円支出や適正に会計が行われた証明がない)
・同じく公言していた医療費の支払い証明も公開していない。
・「さくらちゃん基金」からの支出があったにもかかわらず会計報告がない。
・毎月の事務局経費がひと月以上遅れて報告されるのみ。

■さくらちゃん基金
・決算報告もなく余剰金の金額も不明なまま「さくらちゃん基金」を設立。
・救う会公式サイトで基金設立の報告もないまま、寄付行為を始めている。
(08年6月に計800万円)
・基金の総額や運用方針が全く不明。
・救う会の規約に反して日本移植支援協会と基金を設立している。

さくらちゃんを救う会 会計報告 (さくらちゃん基金の支出報告なし)
http://www.sakurahelp.com/re-contents/kaikei.html
リニューアル前のQ&A(魚拓:会計監査や証拠書類の報告を約束)
http://s03.megalodon.jp/2008-0808-1447-26/www.sakurahelp.com/contents/q-a.html
募金目標額の内訳(魚拓:デポジットと現地滞在費の精算を約束)
http://s02.megalodon.jp/2008-0808-1449-13/www.sakurahelp.com/contents/bokin-uchiwake.html
日本移植支援協会 各団体の基金管理(さくらちゃん基金の報告あり)
http://www.ishokushien.com/kaikeihoukoku/sakurakessan.htm

投稿: ロック | 2008年8月12日 (火) 08時29分

ロックさんこんにちは。
渡航手術、移植術関連も昔から極めて興味深い話題が多く、当ぐり研でもかねて追跡してきたところです。
また日本ユニセフと絡めていえば最近では「闇の子供たち」ネタも面白いことになるかも知れません。
いずれもまとまり次第に順次出していきたいと思います。

投稿: 管理人nobu | 2008年8月12日 (火) 10時11分

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