2017年3月29日 (水)

地域枠の義務違反に対し厳しい目線

先日こんなニュースが出ていたことを御覧になったでしょうか? 都市圏で暮らしたい…「地域枠」医師、3%離脱(2017年03月26日読売新聞)  地域で働く医師を育成する大学医学部の「地域枠」を昨春卒業した1060人のうち、3%強に当たる35人が地域医療から離れていたことが文部科学省の初調査でわかった。  「地方では専門性を高められない」「都市圏で暮らしたい」などが理由。地方の医師不足が深刻になる中、全国の71大学が地域枠を導入しており、厚生労働省の検討会が改善に向けた議論を進めている。  地域枠は、卒業後の一定期間、大学の地元などで医療に従事することを条件に一般枠とは別に募集、選抜するのが一般的。「一定期間の地元勤務」などを条件に奨学金を返済免除とするケースも多い。一般枠で入学後、同様の奨学金を出す自治体もあり、文科省はこれらを含めて「地域枠」と総称している。今回の調査で判明した離脱者35人のうち30人は条件付き奨学金を受け取り、卒業時に返済するなどしていた。 こうしたニュースをどのように受け止めるべきかは人それぞれなのだろうと思いますが、個人的に感じたこととしては地域枠学生のわずか3%しか離脱しなかったのかと言う驚きで、今どきの学生はやはり相当に真面目なのだろうなと思いますね。 興味深い点としては離脱者35人のうち5人は奨学金を返済していなかったように読めると言う点ですが、通常こうした場合返済義務が生じるはずですから今後働きながら返済していくことになるのか、場合によっては勤務先が立て替えて払ってくれるというありがたい話もあるように聞きますね。 いずれにしても契約でこうした場合にはこうなると言うことを明記し双方納得して契約しているのであれば、それに従って対処していくと言うことでしかないと思うのですが、世間的にはこの種の行為に対してあまり良い感情がないと言うことなのでしょうか、先日はこんな記事も出ていました。 「地域枠」義務違反の病院に罰則を検討、臨床研修部会(2017年3月24日医療維新)  厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・東京大学名誉教授)が3月23日に開催された。地域枠で医学部に入学した研修医が指定地域外の病院で初期臨床研修を行う問題に対応するため、医師臨床研修マッチングに当たって、研修医に地域枠であることを申告することを義務づ...

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2017年3月27日 (月)

免疫療法ガイドラインが専門家に与えた葛藤

かねて何かと(余り好意的ではない意味で)話題になることも少なくなかった免疫治療につき、先頃その一種とされる免疫チェックポイント阻害薬が保険収載されたことが知られていますが、それと関連して昨年末に免疫療法全般に関してのガイドラインが登場し話題になっています。 あらゆる癌免疫療法に言及した日本初のガイドライン発行 その免疫療法、本当に推奨できますか?(2017年3月21日日経メディカル)  2016年12月に日本臨床腫瘍学会は、日本がん免疫学会、日本臨床免疫学会の協力を得て、「がん免疫療法ガイドライン」を新たに発行した。ポイントは、有効性が示されて保険収載された免疫チェックポイント阻害薬だけでなく、自由診療で行われているものやまだ有効性が証明されていないものなど、現時点で知られているあらゆる免疫療法に言及したことだ。  近年、癌の薬物治療に関わる医師の間で必ず話題に上がるのが、免疫チェックポイント阻害薬だ。もともと免疫系には、免疫応答を活性化させる仕組みがある一方で免疫応答を抑制する仕組みが存在し、それを免疫チェックポイントと呼んでいる。癌はこの免疫チェックポイントを悪用することで、T細胞などからの攻撃を回避して増殖していることが明らかになってきた。そこで開発が進められたのが免疫チェックポイント分子を標的とする免疫チェックポイント阻害薬で、ニボルマブ(商品名オプジーボ)やペムブロリズマブ(キイトルーダ)、CTLA-4を阻害するイピリムマブ(ヤーボイ)が先陣を切って使用可能になった。しかも悪性黒色腫を皮切りに、肺癌や腎癌、ホジキンリンパ腫など横断的に様々な癌で有効性を示し、薬事承認を経て保険診療で使われるようになってきた。今後も頭頸部癌、胃癌など、様々な癌に適応を拡大すると見込まれている。 日本臨床腫瘍学会ガイドライン委員長を務める室圭氏は「免疫チェックポイント阻害薬の登場でペプチドワクチンなどを再評価しようという研究も始まっている。今回、全ての免疫療法を定義できたことは今後のためにいい機会だった」と語る(写真撮影:森田直希)  「標準治療と同等もしくはそれを凌駕する効果が臨床試験でしっかりと証明された。標準治療に組み込まれる初めての免疫療法だ」──。愛知県がんセンター中央病院薬物療法部部長で、日本臨床腫瘍学会ガイドライン委員長を務める室圭氏は免疫チェックポイント阻害薬を...

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2017年3月25日 (土)

今日のぐり:「おばんざい木むら」

先日ちょっと良い話として紹介されていたのがこちらのニュースです。 タクシー強盗未遂の25歳男諭し、チキンステーキおごった66歳運転手…「人に迷惑かけない人生歩んで」(2017年3月21日産経新聞)  兵庫県姫路市の路上に停車中のタクシー車内で、運転手から金を奪おうとして男(25)が逮捕された強盗未遂事件で、被害にあった男性運転手(66)=同県明石市=が20日、産経新聞の取材に応じ、「怖かったが、きちんと反省して、人の道を外れることなく改心してほしい」と振り返った。  「金、出さんかい」  19日未明、タクシー料金約1万5千円を請求した直後、男性運転手は後部座席に乗っていた客の男に突然、髪の毛をわしづかみにされ、顔面に毛抜きを突きつけられて脅された。  男性運転手によると、男は18日深夜、明石市内のJR西明石駅前でタクシーを呼び止めた。行き先を尋ねても「姫路まで行ってくれ」「近くまで来たら場所をいう」というだけで、具体的な番地などは告げなかった。不審に思いながらも、姫路市内までタクシーを走らせ、目的地付近に着いた途端に金を要求してきたという。  興奮気味の男に対し、男性運転手は「悪いことしてるのは分かってるよな」などと説教。男は次第に落ち着きを取り戻し、自身の生い立ちなどを語り始めたという。  男が「金がなく、ご飯も食べていない。寝る場所もない」と打ち明けたため、近くのファミリーレストランで食事を取ることに。男はチキンステーキやドリンクバーなど計4点を注文し、「ここまで人に親切にしてもらったのは初めてです」とうれしそうな表情を浮かべた。同時に、「本当に悪いことをしてしまった」と反省していたという。  男性運転手は男の食事代計2252円を支払い、「まだ仕事があるから」と店を後にした。通報はしなかったものの、男は19日午後に交番に自首した。警察から連絡を受けたという男性運転手は、「自首したと聞いて安(あん)堵(ど)した。まだ若いし、これからは人に迷惑をかけないような人生を歩んでほしい」と話していた。 しかし毛抜きで強盗と言うのもなかなかに斬新ですが、頼んだのがファミレスのチキンステーキと言うのも何やら人生の風雪を感じさせますね。 今日は冷静な対処で事なきを得た運転手氏の無事を祝って、世界中からそれは少し考え直すべきでは…と感じさせる犯罪者の話題を紹介してみましょう。 “刃...

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2017年3月23日 (木)

飲酒運転の車にぶつけられた結果

先日久しぶりに心が僻地ネタが出ていましたので、紹介してみましょう。 島で唯一の医者が脅迫され避難 沖縄・北大東島 常勤医が不在に(2017年3月18日沖縄タイムス)  沖縄県北大東村(人口約600人)の県立北大東診療所の常勤医師が2月上旬から1カ月以上、不在となっていることが17日までに分かった。常勤の女性医師が村内で男に脅迫される事件が起き、村外へ避難したのが理由。診療所は現在、本島の県立病院からの代診派遣でやりくりしているが、県病院事業局の伊江朝次局長は「やる気のある医師がこんな形で島を離れざるを得なかったことを、もっと重く受け止めてほしい」と村に要望する。村は役場や駐在所と連携した医師の安全確保策などに取り組むとし、常勤配置を求めている。  那覇署によると事件は2月7日夜に発生。男が酒気帯び状態で運転する車が対向車線に進入し、医師の乗る車と正面衝突した。男は「通報したらどうなるか分かるよな」などと医師を脅し、後に脅迫の疑いで逮捕された。「示談にしたかった」と供述したが、医師は事件翌日に村外へ避難し、その後に離任が決定した。  現在は県立南部医療センター・こども医療センターや中部病院の医師らが数日ずつ代診を務めている。航空機の手配や医師確保が間に合わない日があり、患者の経過を継続して診られないなどの影響も出ている。  病院事業局は事件後、村が村民に対し、常勤医師不在の理由について十分な情報を提供せず、危機感が薄いことなどを指摘。後任を4月から配置する方向で調整中だが「赴任後の安全が担保できなければ、延期もあり得る」とする。  宮城光正村長は「事件は診療時間外の発生。県警が捜査していることもあり、村としても対応が難しい面があった」と説明する。  事業局には「島の医療を守る連絡会議(仮称)」を立ち上げて医師住宅への防犯カメラ設置を含めた安全確保策を講じ、村議会で飲酒運転撲滅決議を提案することなどを提示。村長は「関係機関との調整が必要な部分もある。常勤医師がいてこそ住民の安心が得られるので、県や地域と連携しながら再発防止に取り組みたい」と語った。 医師が脅迫受け離島 常勤不在に、村が安全策(2017年3月19日琉球新報)  北大東村(宮城光正村長)の県立南部医療センター・子ども医療センター付属北大東診療所では2月上旬から常勤医師が不在となっている。常勤だった女性医師が...

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2017年3月21日 (火)

必要のない薬を患者に大量投与した理由とは

医療機関で不正行為が行われると言うことは残念ながらしばしばあることですが、先日それなりに珍しい形での不正が発覚したと報じられていました。 在庫処理で薬を投与…患者6人に、通常の8倍も(2017年3月17日読売新聞)  精神科治療を行う、広島県福山市の福山友愛病院(361床)が昨年11~12月、統合失調症などの患者6人に本来は必要のないパーキンソン病の治療薬を投与していたことがわかった。  病院を運営する医療法人「紘友(こうゆう)会」の末丸紘三会長の指示による投薬で、病院側は取材に「使用期限の迫った薬の在庫処理がきっかけの一つ」と説明。患者の一人は投与後、嘔吐(おうと)し、体調不良となっていた。  病院によると、末丸会長は病院で精神科医としても勤務しており、昨年11月28日~12月6日、主治医に相談せず、パーキンソン病の治療薬「レキップ」の錠剤(2ミリ・グラム)を統合失調症などの患者6人に投与するよう看護師に指示し、複数回、飲ませた。また末丸会長は、通常の8倍の投与量を指示していた。  レキップは統合失調症を悪化させる恐れがあり、昨年12月の院内の医局会では、一部の医師がレキップ投与を批判。末丸会長は「在庫はどうするんじゃ。病院経営も考えろ」などと言って、聞き入れなかったという。  当時、病院では使用期限(昨年11月末)の迫ったレキップが70錠残り、うち62錠が6人の患者に投与された。投与後、1人は体調を崩し、残り5人に体調不良は起きなかったという。  末丸会長は今月、読売新聞の取材に「薬は経験則で使った」と話し、在庫処理については否定。病院は調査委員会を設置、行政側への報告などを検討している。 小売業界全般でこの賞味期限切れ間近な商品への対応をどうするかと言う議論はあり、特にスーパーやコンビニなどから大量の廃棄食品が出ることはしばしば話題になっていて、コンビニ本部との契約内容がその原因になっている、コンビニ各店舗でスーパーのような期限切れ間近な商品の値引き販売が出来ないのは本部からの圧力が理由だと言った報道も出たのは記憶にあるところです。 ただいずれにしてもこうした問題の大前提として、少々期限が切れようが別にすぐ体に悪いと言うわけでもないよね?と言うコンセンサスがあるはずで、実際に賞味期限の類はあまりに余裕を持って設定され過ぎていて、これが廃棄食品増加の一因であると...

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2017年3月19日 (日)

今日のぐり:「はま寿司 倉敷水江店」

先日こんなニュースが話題になっていました。 『ドラゴンボールZ』好きの少年が蜂に襲われて400回刺されるものの超ベジータになりきって生還(2017年3月4日ギズモードジャパン) もしヤムチャになろうとしていたら、一発でアウトだったかも。 アリゾナに住む11歳のアンドリュー少年が家の外に置かれた古い車をエアガンで撃って遊んでいたところ、車内に作られていた蜂の巣に流れ弾が命中し、中にいた大量の蜂が激怒。少年を400回以上刺すという大惨事が起こりました。 しかし、少年は強かった! GeekTyrantによると、刺されている最中、彼は『ドラゴンボールZ』の超ベジータ のように、スーパーサイヤ人になろうと必死に気を高めたそうです。おそらく、DbzRemasteredHighDefの動画のような感じに。 Carbivore Connorでは、事故後のアンドリュー少年がインタビューに応える様子の動画をアップしています。かなり痛々しいので、閲覧にはご注意ください。 全開に気を高めたんだ。僕はアンドリューだけどベジータって呼んでね。400回の蜂の刺してくる攻撃に耐えたよ! アンドリュー少年はもともと蜂の毒にアレルギーがあったとのことで、命の危険にまで及んだ可能性もあります。ベジータになりきることが、丸まって身を守り、全身をこわばらせることにつながり、それが結果的に良かったのかもしれません。 事故から救出されたあとは奇跡的な回復を遂げていた彼の写真と併せて、ABC15 Arizonaのニュースで救出にあたった消防署長のコメントもどうぞ。 腫れが引いたらまたイイ男に戻るよ。いつも笑顔を忘れずにね。 と語りかけるクラーク・ビンガム署長も実は蜂アレルギー持ちだったのだとか。しかし危険を顧みずに助けに行った署長は今、アンドリュー少年の究極のヒーローとなったそうです。 ヒーローの中でも『スーパーマン』ですかね? クラークだけに。 なにげにヤムチャをディスるのはやめていただきたいものですが、しかし400回も刺されてよく無事でいられたものですよね。 本日はスーパーサイヤ人化してしまったアンドリュー少年に敬意を表して、世界中から男としてそれはつらい…と感じさせるニュースの数々を紹介してみましょう。 「レビュー主の母です」Amazonレビューに母降臨 料理下手をフライパンのせいにした息子のレビューを星5...

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2017年3月17日 (金)

「舌をしびれさせるのは、多量の化学調味料ですよ」は正しいのかも知れませんが

お食事会系を自称する当「ぐり研」としては以前から漠然と気になりながらも特に深く追及することなく放置していたのですが、先日こんなニュースが出ていたことで改めて真偽が気になったのがこちらの話題です。 化学調味料が「頭痛の原因」になるという都市伝説(2017年3月15日MAG2ニュース) 健康を損なうものとして第一に槍玉にあげられるのが、食品添加物。「味の素が頭痛の原因になる」などという都市伝説めいた話を聞かれたことがある方も多いかと思いますが、信憑性はあるのでしょうか。無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんは、偏頭痛のメカニズムを紹介しつつ、「添加物と頭痛の関係」の真実を記しています。 味の素が頭痛の原因になるという伝説 (略) ともあれ、味の素が頭痛の原因になるという話は、味の素のグルタミン酸が原因というより、塩分のほうが原因だとも言われています。頭痛自体のメカニズムが複雑なので、どれがどうしてこういう頭痛が起きるということが正確に判明していないところで、これこれの成分は頭痛を引き起こす毒であるということもハッキリ言えないわけです。そういうハッキリしないのが頭痛の話なので、さも中華料理症候群を添加物の害悪の典型例みたいに紹介してる人は、だいたいトンチキなインチキだと思っていいでしょう。 もちろん食品による頭痛というのは日本頭痛学会の発表する資料にもあり、代表的なのはチラミンを含むチーズや、赤ワインや、ザワークラウトなどの発酵食品のヒスタミン、柑橘類の皮に多く含まれるシネフェリンのようなフェネチルアミン系の化合物などなど、血管を一時的に収縮と拡張と影響を与えることで、偏頭痛の引き金となるとされています。その中にグルタミン酸ナトリウムという記述があるのですが、どちらかというと、ナトリウム過剰による血管の収縮(浸透圧の変化)のほうが大きい気がします。またハムやソーセージに含まれる亜硝酸塩は、亜硝酸ですから血管拡張能力が微量でもけっこうあるので、それが引き金で頭痛を起こすこともあるようです。ただハムやソーセージも同様に塩の含有量が多いので、具体的にどちらが犯人かはなんともいえません。 ようするに些細なことで頭痛を起こすような人は、塩分の濃い食事をあまり取らない方がいいでしょう。 そしてなにより食品由来の頭痛は「気にしなくて良い」と毒性はそれ以外は無いと...

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2017年3月15日 (水)

厚労省がついに医療行為と刑事責任について研究を開始

先日こんな話が出ていたことをご存知でしょうか。 「医療行為と刑事責任」の関係、厚労省研究開始(2017年3月10日医療維新)  厚生労働省は3月10日、「医療行為と刑事責任」に関する研究に着手、同日にその「準備会」を開催した。座長は、東京大学法学部・大学院法学政治学研究科教授の樋口範雄氏が務め、医療や司法の専門家ら10人前後で構成、近日中にもう1回開催し、2017年度からの本格的な研究につなげる。医療事故が業務上過失致死罪に当たるのか否か、当たる場合にはどんな医療事故が該当するのかなど、刑法の本質に踏み込んだ研究になる見通し。厚労省医政局医事課によると、異状死体の警察への届出を定めた医師法21条とは別問題として、研究を進める。  準備会は厚生労働科学研究として開催。2017年度からの本格的研究に備え、過去に医療事故で刑法211条に定める業務上過失致死罪に問われた判例、関連の研究、海外の事例などの収集が目的だ。樋口氏のほか、日本医師会常任理事の今村定臣氏、虎の門病院顧問の山口徹氏、東京大学大学院法学政治学研究科教授の佐伯仁志氏のほか、弁護士、裁判官OB、検事OB、警察OBらがメンバー。10日は、樋口氏が医事法関係、佐伯氏が刑法の専門家の立場から過失論について概説したほか、自由討議などを行った。オブザーバーとしては、厚労省医政局、法務省刑事局、警察庁刑事局が参加。  2017年度からは、医療行為と刑事責任の関係について、学術的な視点から研究を進める。体制は未定だが、準備会のメンバーを中心に検討する予定。また厚生労働科学研究あるいは厚労省の委託研究など、いかなる形で進めるかは未定。取りまとめの時期や方針なども未定。1年ではなく、数年にわたり研究を続けたり、途中の段階で、中間的な取りまとめを行うことも想定し得るという。「医療行為と刑事責任の関係については、これまであまり議論されてこなかった。今後議論に資する資料等を取りまとめになればと考えている」(厚労省医政局医事課)。  2015年10月からスタートした医療事故調査制度の根拠法である、医療介護総合確保推進法附則では、法の公布(2014年6月25日)から、2年以内に必要な見直しをするとされた。自民党の「医療事故調査制度の見直し等に関するワーキングチーム」で検討した結果、2016年6月の取りまとめで、「医療行為は一定のリスクを...

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2017年3月13日 (月)

未だ世間に広まっているらしいあの学説

まともな医療関係者からはほぼ相手にされていないにも関わらず、世間的にそれなりに力を得ている一見医療っぽい何かと言うものは相応にあるもので、日本でも数年前に砂糖玉を舐めさせておけば病気が治ると主張して多くの犠牲者を出したホメオパシーの実態などが話題になったことがありました。 こうした類のものの中でも根強い支持者がいるのが元慶応大学放射線科の某先生を中心とした俗に言うガンモドキを主張する方々ですが、先日はこんな記事が出ていました。 がん検診で見つかるガン 放っておいても自然に治る例多数(2017年3月10日NEWSポストセブン)  がん検診を受けると、「命を奪わないガン」をたくさん見つけてしまうことになるのだという。それが最も多いと考えられているのが、「前立腺がん」だ。「PSA(前立腺特異抗原)」という血液を調べる検診が普及した2000年頃から、新規患者が激増した。  京都大学医学博士の木川芳春氏は、このような命を奪わない病変を「ニセがん」と呼ぶ。 「新規患者がうなぎ上りに増えているのに、死亡者の数が横ばいなのは、命を奪わない『ガンに似た病変』をたくさん見つける『過剰診断』が多いことを意味しています。日本では検診によって『ニセがん』をたくさん見つけることで、新規患者の水増しが行なわれているのです。私は、前立腺がんの半分以上は『ニセがん』だと考えています」  前立腺がんでは、検診で見つかる早期がんのほとんどが、いわゆる「ニセがん」なので、それで死ぬことはない。つまり、1~3期の10年生存率が100%と異常に高いのは、早期に見つけて治療した成果ではなく、元々命を奪わない「ニセがん」ばかりを検診で見つけている結果といえる。  こうした「ニセがん」は、「乳がん」「子宮頸がん」「甲状腺がん」などでも多いと指摘されている。これらのがんも、全症例の10年生存率が80~90%台と軒並み高い。数字がよく見えるのは、「早期発見、早期治療によりガンが治った」というよりも、前立腺がんと同様に、命を奪わないニセがんが多く含まれているからなのだ。 医師で医療統計が専門の新潟大学名誉教授・岡田正彦氏もこう話す。 「がん検診で見つかるガンの中には、放っておいてもいいガンや、自然に治るガンが、かなりの割合で含まれています。このようなガンばかりを見つければ、当然、生存率は高くなります。昔に比べて生存率が高...

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2017年3月12日 (日)

今日のぐり:「駅釜きしめん」

不肖管理人も料理番組は好きな方ですが、先日とある料理番組にクレームが入ったと話題になっています。 『MOCO'Sキッチン』に苦情、BPOが公開 「オリーブオイル使いすぎ」(2017年3月10日J-CASTニュース) (略)  BPOは2017年3月8日、17年2月に視聴者から寄せられた意見の概要を公式サイト上で公表した。その中では、BPOに先月届いた全1713件の視聴者意見のうち20件を抜粋して紹介している。そこで取り上げられたのが、   「朝の情報番組に、人気俳優の出ている料理コーナーがある。そこで使われているオリーブオイルの量は、料理一品に対して多すぎるのではないか」 という苦情だ。この意見では、さらに「オリーブオイルは体に良いものであっても、使い過ぎるとどうなのか」との疑問を呈しており、   「そもそも、(オリーブオイルが)安価で簡単に手に入るものなのか疑問だ。視聴者の健康や家計などに配慮するべきではないか」 とも訴えている。具体的な番組名は公表されていないが、内容からして『MOCO'Sキッチン』を指したものと見て間違いないとみられる。  2011年4月にスタートした『MOCO'Sキッチン』は、料理を担当する速水さんがオリーブオイルを「これでもか!」と多用する姿がSNSで大人気に。番組では、完成した料理にも仕上げにオリーブオイルをかけるのが「定番」となっていて、これを称して「追いオリーブ」なる造語まで誕生した。  こうした人気にあやかり、13年2月には速水さんがプロデュースするオリーブオイルが発売された。これは1本450グラム入りで税込5250円と高額だったが、すでに限定発売された15000本が完売している。  なかでもファンの間で「神回」と呼ばれているのが、一瓶のオリーブオイルを丸々使い切った16年3月8日の放送だ。このときのメニューはオイルを多用する「アヒージョ」だったものの、速水さんは「たっぷり使っちゃいましょう」と笑みを浮かべて一言。その直後、瓶を高々と掲げて豪快にオイルを鍋へ投入していた。 (略)  ただ、こうした『MOCO'Sキッチン』のスタイルはファンに愛されていることもあり、今回BPOが取り上げた苦情に対しては、   「オリーブオイルが主役だから」    「もこみちがオリーブオイルたっぷりかけるところが見たいんだ...

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